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I-B-4.英文法の全体構造

文型(動詞型)について(その1)

<文型>を理解する上で参考になる本の1つに『英文構成法』(佐々木高政 著)があります。この本では、24文型が提示されています。どのような文型があるか概要を見てみましょう。

『英文構成法』では上記の24文型を5文型に当てはめて類型化しているのですが、やはり相当無理があるように見えます。また、第1文型(SV)から順番に記述している点も日本人から見れば、特に意味があるようには思えません。そこで、ここでは以下のように大きくSVO系・SVC系・SVA系の3つに区分し、『英文構成法』での24文型をさらに一部を細分化して、28文型として見ていく方法をとります。これは従来の5文型でSVOとSVOOは区分されていますが、実際には統一してとらえたほうがわかりやすい文型があることや、SVOCはSVOの派生形と考えることができるためです。また、SVA系は参考書や辞書などではSVMと表記されることも多いようですが、副詞相当語句は必ずしも省略可能な修飾語句(M=Modifier)とは限らないので、副詞相当語句(Adverb Equivalent)の略として、"A" という記号で表記します。

SVO系(目的語をとる<動詞形>)

  1. 【第14型】S+V+O[目的語=名詞または関係詞[代名詞]]
  2. 【第15型】S+V+O[目的語=動名詞]
  3. 【第16型】S+V(+IO)+O[目的語=to不定詞または原形不定詞]
  4. 【第17型】S+V(+IO)+O[目的語=that節]
  5. 【第18型】S+V(+IO)+O[目的語=不特定関係詞で始まる節]
  6. 【第19型】S+V(+IO)+DO(IOは間接目的語、DOは直接目的語)
  7. 【第13型】S+複合動詞(前置詞や副詞とともに動詞句を構成する動詞)+O[目的語]
  8. 【第20型】It+V(+IO)+DO+T[主題=不定詞句またはthat節]
  9. 【第21型】S+V+O+C[補語=名詞または形容詞]
  10. 【第21型b】S+V+O+C[補語=to be 名詞または形容詞]
  11. 【第22型】S+V+O+C[補語=to不定詞または原形不定詞]
  12. 【第23型】S+V+O+C[補語=分詞]
  13. 【第24型】It+V+O+C[補語]+T[主題=to不定詞](主格に相当する主題)
  14. 【第24型b】S+V+it+C[補語]+T[主題=to不定詞またはthat節](目的格に相当する主題)

SVC系(補語をとる<動詞形>)

  1. 【第4型】S+be動詞類+C[補語=名詞または形容詞]
  2. 【第5型】S+be動詞+to不定詞
  3. 【第6型】S+be動詞類+C[補語=名詞または形容詞]+to不定詞(to不定詞は限定・程度・感情の原因・判断の根拠を表す)
  4. 【第7型】S+be動詞類+C[補語=名詞または形容詞]+that節(that節は原因・確信や疑惑の根拠を表す)
  5. 【第8型】S+be動詞類+C[補語=名詞または形容詞]+補語の目的語
  6. 【第9型】S+be動詞類C[補語=形容詞]+前置詞+目的語
  7. 【第10型】It+be動詞類+C[補語=名詞または形容詞]+T[主題=不定詞または動名詞=意味上の主語]
  8. 【第11型】It+be動詞類+C[補語=名詞または形容詞]+that節[主題]

SVA系(副詞相当語句をとる<動詞形>)

  1. 【第1型】S+V(+A[副詞相当語句=副詞・副詞句・副詞節])
  2. 【第12型】S+V(+A[名詞相当語句(動詞からみたときには副詞相当語句になる)])
  3. 【第1型b】S+V+to不定詞(to不定詞は目的を表す)
  4. 【第1型c】S+V+to不定詞(to不定詞は原因を表す)
  5. 【第2型】there+be動詞類+名詞相当語句
  6. 【第3型】It+V+T[主題=to不定詞句または名詞節]


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