<文型>を理解する上で参考になる本の1つに『英文構成法』(佐々木高政 著)があります。この本では、24文型が提示されています。どのような文型があるか概要を見てみましょう。
『英文構成法』では上記の24文型を5文型に当てはめて類型化しているのですが、やはり相当無理があるように見えます。また、第1文型(SV)から順番に記述している点も日本人から見れば、特に意味があるようには思えません。そこで、ここでは以下のように大きくSVO系・SVC系・SVA系の3つに区分し、『英文構成法』での24文型をさらに一部を細分化して、28文型として見ていく方法をとります。これは従来の5文型でSVOとSVOOは区分されていますが、実際には統一してとらえたほうがわかりやすい文型があることや、SVOCはSVOの派生形と考えることができるためです。また、SVA系は参考書や辞書などではSVMと表記されることも多いようですが、副詞相当語句は必ずしも省略可能な修飾語句(M=Modifier)とは限らないので、副詞相当語句(Adverb Equivalent)の略として、"A" という記号で表記します。
SVO系(目的語をとる<動詞形>)
SVC系(補語をとる<動詞形>)
SVA系(副詞相当語句をとる<動詞形>)