会社選びと自己PR

就職活動を始めている方は既に就きたい会社を決めているかもしれません。

業種は決めていても個別の会社については企業説明会やネット等でもっと情報を得てから決めたいと思っているかもしれません。

就職氷河期と言う言葉も死後になりつつありますが、行きたい会社よりも入れる会社と言うのが現状なのかもしれません。

確かに希薄な動機や仕事のイメージだけで競争率の高い会社を選ぶより、手が届きそうな感じがする会社の方が現実的で効率は良いでしょう。

近年は再度終身雇用制度が見直されている傾向にあるようですが中途採用で戦力補強をする傾向は変わらないでしょうし人材の流動化も引き続き継続し定年まで同じ会社に勤務するのは稀になるでしょう。

自社にマッチした人材の育成を自負していた老舗大手企業すら新卒者の採用ミスマッチによる戦力不足を深刻に受け止め、中途採用者で補うのに躊躇いはありません。

そういう意味では就活も少し長いビジョンで考え転職ありきで「最初の会社」を選ぶ時代なのかもしれません。 ただし仕事の手を抜いて次を行先を考えている様な人には良い転職機会は訪れる事ありません。 実績の無い自分を採用し教育してくれたお礼+給与分は返してから辞めるくらいの覚悟はもって臨んでください。

個人的には“最初の会社”は社会人の基礎をOJTで学べて会社組織で働く事を見渡せる体験が出来る所が良いと思います。 社会人の基礎とはビジネスマンとしてのマナーや立ち振る舞い、仕事の段取りの基礎を学ぶ事を意味しています。 会社組織で働く事を見渡せる、とは所属部署だけでは無く全体的な仕事の流れと部署機能及び顧客との関係性が理解できると言う事を意図しています。

いざ転職を考える時に組織を見渡せ自ら行動を起こせる人では無いと上手く行きません。これらは転職者には当然備わっている最低限の能力です。

就活には強いモチベーションが必要です。ですが就職する事がゴールになってしまっている人は採用する側も難色を示します。

就職した後その会社の為に何が出来るのかをはっきりビジョンとして示せる人はダイヤの原石に見えるのでは無いでしょうか?

他方で企業側は営利集団です。会社の利益に貢献してくれる人を常に求めています。 自分がやりたい事アピールでは無く、自分の持つこれまでの知識や経験で何が出来るかを精いっぱい考えて選考官に伝える事が就活を勝ち抜くカギとなるでしょう。

選考方法

企業の選考は一般的には次のような段階が踏まれます。

1. 書類選考

2. 面接

3. 適正試験(SPI試験)・入社試験(一般常識・学力)

企業によっては適正試験を行わない所もありますし、面接一回で終わるところや逆に三次面接まで実施する所もあるでしょう。

中途採用者の選考は実績重視で適正検査はしない会社も多く逆に適した部署に配属する為現場面接が増える所もあります。

1.書類選考

書類の段階でマッチングを行います。

最近は応募段階では電子履歴書で済ませ面接時に手書きの履歴書を持参させるところも増えています。

履歴書の書き方については書店に溢れるほど関連書籍がありますし、ネットでも情報が入るのでリファレンスには困らないでしょう。

誤字や脱字、学歴の年度間違い等のうっかりミスは意外と致命的です。出来れば第三者にも観てもらいポカミスで初戦敗退とならないよう気をつけましょう。

新卒者の場合は職歴が無いので型通りの書き方ではアピールポイントを作り出せませんので学歴以外の部分でアピールして光る部分を見せるのが書類選考におけるクリティカルポイントとなります。

2.面接

面接回数は会社によって異なりますが2回のところが多い様です。人事がメインの人事面接と現場上長主体の現場面接です。 老舗企業はこれに加え役員面接が加わる場合もありますし、スピード重視のところはトップが面接に参加し合否を決めるところもあります。

一次面接は書類選考で気になる人に実際に会ってみて人物を確認します。

二次面接は上職の面接官も加わり質問内容も応募者の資質をより量るようなものになります。

当たり前の事ですが面接では一般的な服装で清潔感漂うファッションを心がけましょう。会場に着く前にトイレで身だしなみを再度チェックしておきましょう。

髪のカラーリングは許容している企業も多いですが彩度の高い色は避けましょう。 同様にヘアスタイルでの自己アピールも控えた方が賢明でしょう。

緊張で口内が乾くと口臭がしやすくなるので気になる人は適度な水分を取りマウスウォッシュしておきましょう。

意外と忘れがちなのが鼻毛の処理です。全くノーチェックの方もおられますが相手に不快感を与えますので鏡で見てチェックしておきましょう。

当日は無駄に緊張しない様リラックスして本番に臨めるよう音楽を聴くなり会場付近を散策するなり工夫してください。 緊張してもしなくても落ちるときは落ちますので緊張するだけ馬鹿らしいです。 緊張で言いたいことを言えずに終わっては後悔しますから腹をくくって自然体で臨んでください。

台本を覚えるがごとく質疑のシミュレーションをしていても本番ではあまり役に立ちません。 面接では一般的な質問に加えあなたのオリジナリティを探る質問をしてきます。付け焼刃は直ぐにへし折られます。

何を聞かれるか想定出来ないと思われるかもしれませんが、書類選考の段階である程度質問をコントロールする事が出来ます。 面接官も定型文的な質問以外は初めて会った貴方に対し何を質問すべきか悩みます。 選考に関係していてもっとも質疑にからめやすいのは書類選考段階で得られた情報です。 とりわけアピールポイントで書いた部分について具体的に聞いて確認してくると思います。

履歴書で上手く自己表現していれば一次面接の質問の半分はクリアできると思って良いでしょう。

3.適性試験

社会人経験の無い貴方が果たして期待通りの働きをしてくれるかどうか、一般常識や頭の回転が効くかどうかをチェックする為適正試験があります。

会社に寄りますがもっともメジャーな適正試験はSPI試験でしょう。会社オリジナルの物もありますがSPIに準じたものが多いようです。

SPI試験は時間を掛ければ解くのは難しくありません。 国語的・数学的思考力を問われる問題ですが落ち着いて考えれば9割は解けます。

SPI試験が厄介なのは設問数に対して回答時間が短い事です。 TOEICと同様に問題慣れしておく事が勝利へのカギなので書店でSPI試験の練習問題を一通りやって慣れてください。

中途転職者に対しても実施する会社はありますが職歴を重視する為SPI結果で落とされることは稀なようです。


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