三人の不良たち

和子はこんな女の子だった!

治部次平の長男だった功一には男の子が2人いた。功一と珠代は色々あったが、珠代の病気以来、仲がとてもよかった。功一郎も功二郎もそんな家庭で育った。功一郎は功一に似て、機械いじりが好きな青年になった。功二郎は、医学が好きで、祖父の次平が作った医学校に通っていたが、血を見るのが嫌な優しい青年だった。そのため、旧制高校に入り直して、理学部で物理を勉強した。功一郎は父の手伝いをするため、工学部の機械を出ると、会社に入って、功一の助けをして研究を手伝った。今は東京に住んでいた。そして功二郎も会社に入り、諏訪の研究所で働いていた。功一郎は雪子と結婚して、一郎と君子と云う二人の子供が出来た。一郎は技術屋そのもので、君子も大人しい医者になった。功二郎は、大学を出て、やがてもの静かな静香と結婚した。そして茂と和子を産んだ。茂も穏和な、物理の好きな学者肌の青年だったが、和子は異質な女の子であった。何故か経済学部に進学して、東京に出てきた。

折角東大に受かったのに、そんなに喜んでくれなかった。伯父さんや伯母さんも東京に住んでいる。親戚も東京にいるといって、どちらに住みなさいと住む事を条件にされた。でも遠いので、やっと伯父さんの家に近況報告に1週間に1回行く事で折り合った。和子は、高校時代に遊んでいて、今度遊んだら、座敷牢と脅された。伯母さんは色々と聞いてくる。本当にうるさい。娘の君子さんは真面目で医師になった。私は比較された。

そして和子は、大学近くにアパートを借りて住んでいた。初めの半年程は、自由な環境を楽しんでいた。前期の授業も一杯受けた。成績も優秀だった。素敵な先輩にも声を掛けられた。

お祖父さんやお祖母さんは仲良かった。いつも一緒にいた。お父さんは才能溢れた学者肌の人だった。自分の才能を誇示する癖はあったが、お母さんとは仲良かった。戦争前に軍の仕事をして、お金も入り、遊んでいた時に、純子さんと云う人に怒られたらしい。お祖父さんからも怒られたらしい。諏訪に連れてこられた。研究所はその後拡充したらしい。でも私が大きくなってからは、夫婦の仲は良かった。

ついに先輩と男女の仲になった。初めての男ではなかった。高校の時にも何回かやったけど、あんまり気持ちもよくなっかった。もやもやした思いがなくなっただけだ。今度は少しは気持ち良かった。でもお人形抱いているみたいと云われ、別れた。その後も何人かとやったけど、そんなに深くは感じない。頭真っ白とか絶頂感などはエロ雑誌の戯言で、セックスは、もやもやした性欲の発散に過ぎないと思っていた。でも身体は男を欲しがっていた。お酒を飲んでいたら、声を掛けられて、ついていった。上手だったし、私も気持ちよかった。お金を呉れた。私は娼婦じゃないと思って、声を出そうとしたら、少なかったかといって又呉れた。又頼むよと言って出ていった。飲みに行ったら、何回かそんな事があった。

何回目かの男に勧められて、酒場に勤めることになった。気まぐれに答えた木場浪江で、勤めだした。恭子という源氏名になった。お金さえ出せば、直ぐ男に抱かれるので、金で寝る女と言われ出した。時代も良かった。成金たちが登場してきた。和子は面白いように金が入ってきた。化粧も濃くして、かつらも被りだした。学校には真面目に通っていたが、お金稼ぎに出ようとしたら、突然雪子伯母さんが来た。化粧をし始めた所だったけど、化粧濃いねと嫌味を言われてしまった。危険を察知した和子は金をほとんど株に代えた。見つかると危ない。

次第に若く綺麗で、金で股も開くし、しゃぶる女として、和子は有名になった。フェラも本番も金次第でやったし、金さえ出せば精液も飲んだ。成金さんがお金持ってくる。お金は又貯まった。和子は、そんなに深く感じず、そのため演技も覚えてきた。「お姉ちゃんは凄いね。もうベテランだね。」と言われていた。洋之助さんも酒場に来て、お金持ちで、札束で女を買う人で、この世界では有名らしい。あんたの出番と言われたけど、私は諏訪で会った事がある。躊躇していたら、逆に興味を持たれて、呼ばれてしまった。俺が嫌いかと聞かれて、今日はあの日なのと誤魔化したけど、しゃぶるだけならいいだろうと言われて、連れていかれて、しゃぶらされた。大きくて、堅い、口が一杯になった。まさか入れてとも言えず、興奮しながも、しゃぶって口に出させた。洋之助さんは、「恭子さん、うまいね」と言って、大金を呉れた。恭子は私の源氏名だ。しばらく勤めたけど辞めた。

もう真面目にしないとばれてしまう。和子は頭が良かったし、危険を察知できる。目の前に座敷牢もちらついてきた。雪子伯母さんも突然よく来たりする。かつらも捨てた。化粧道具も処分した。又残っていた金も株に代えた。上がる事を期待するより、ばれるのが怖い。諏訪に座敷牢を作って入れられる気もしていた。さんざん遊んだ身体は疼いていたが、辛抱させていた。病院にも検査に行った。よかった。何もなかった。学校も面白い。そうするうちに、4年生になっていた。

和子、恭助と出会い、結婚させられる!

3年生たちが、学部に通ってきていた。美味しそうな男の子がいた。手近で済まそうという気になった。法学部の学生だったけど、有名な先生の講義を聴きに来ていた。経済学が苦手そうだった。私はゼミで、この先生には可愛がられていた。これでも優秀な学生なのだ。助手にならないかと誘いもあった。講義の後、首を捻っていたから、私が教えましょうかと言ったら、ぜひお願いしますと言っている。別の事も教えてあげるねと思いながら、学校で、やがて私の部屋に呼んで、基本から教えてあげた。頭は悪くないけど、経済的な感覚がない子だった。その男の子は、簡単に和子の仕掛けに落ち、和子には別の事も教えてもらうようになった。ベテランの和子とは違い、女は和子が初めてだった。初めてやった時、ゴムつけるのを嫌がったけど、私が口で付けてやった。子どもか、こいつと思いながら。こいつは馬鹿な奴で、終わった後、毛利恭助と名乗った。戦国武将みたいな名前ねと言って、その場はそれで終わった。恭助は、和子に夢中になっていた。和子も可愛がった。講義の分からない事を和子に聞きにきた。和子の性欲の発散にも協力してくれた。今まで辛抱していた和子の身体の疼きも収まった。恭助も下宿暮らしだったので、次第に和子の部屋にとまるようになっていた。歯磨き用のブラシも下着も用意してやった。和子は恭助に悪戯する癖があり、恭助は下着を汚す事もあった。和子の性欲は強く、恭助は直ぐに呼ばれるようになった。恭助は、和子の可愛いお人形だった。立派なものも持ったお人形であった。

和子「恭助、今日は大丈夫?」
恭助「今日も教えてくれるのですか?何時頃お伺いしましょう。」
和子「7時半に来てね。」

恭助用の茶碗も買った。恭助は、不慣れな手つきで手伝ってくれた。お勉強になり、恭助には、講義で判らない事を質問する。真面目に答える。そして私が恭助に悪戯すると、恭助の股間が膨れる。
恭助「和子さん、そんなに触らないで。また汚しちゃいます。」
和子「もう仕方ない子ね、もう少し辛抱できないの。」
恭助「そんな事いっても、無理です。」
和子「じゃ僕、お姉さんに見せて。」

大きくなっている恭助のものを少ししゃぶりつていると、口の中に出してしまう。和子を飲みながら、また口で大きくし、しゃぶつたり、舐めたり十分に味わってから、ゴムをつけてやる。
和子「恭助、今度は頑張ってね。腰を使うのよ。」
恭助「頑張ります。」

和子の中に入り、盛んに動き出した。緩急をつけて、奥まで入れて、乳房を揉んで、もっと強くとか言われ、言われたようにしてくれた。和子も感じだして、あえぎ声しか出なくなると、恭助はこれまでの鬱憤をはらすように、全力で突き始める。やがて恭助は2回目も出して、和子の乳房の中に顔を入れる。恭助の顔を見て、和子は恭助の髪を顔を撫でて、恭助頑張ったねと誉めてやる。和子はゴムを取り、お掃除して、舐めてやった。

恭助は、躊躇いしながら、和子に接吻して、和子に抱きついて眠っている。和子も恭助の体温を快く感じて、休む。朝は和子が早く起きる。恭助のものをみる。恭助は隠そうとするけど、和子は襲って、大きくしてしまう。和子は、恭助に朝もしたいのと聞く。恭助が頷くと、素早くゴムを入れ、和子が上になり、腰を使って恭助に出させる。朝は時間がない。ゴムを取り、お掃除して、新しい下着を付けてやる。和子自身も着替え、恭助に手伝ってもらう。

ある時、恭助は結婚して欲しいと言った。和子「恭助、君はまだ3年生でしょう。それに私は君には不釣り合いよ。私は、今までどんな事してきたと思うの。遊び相手でいいじゃないの。今日も頑張ってね。」恭助はなんか言おうとしていたが、和子の悪戯に耐えられず、いつものペースになってしまった。

恭助は、和子の部屋をよく訪れた。恭助は和子に溺れていった。しかし恭助は事前に電話をした。和子も滅多に断らなかった。恭助は細かい日用雑貨も持ってきたり、おかずを買ってくるようになった。しかし恭助はこそこそとしなかった。近所の人と挨拶するようになった。和子も、気さくなご主人ですねと言われる事もあった。

功一郎伯父さんの家に遊びに行くと、洋之助さんが結婚すると言う。大分先のようだ。お父さんも出るだろう。私の部屋も点検しにくる。この頃真面目に勉強している。でも恭助の下着や歯ブラシを隠さなければ。数週間忙しくていけなかった。玄関先で、お母さんの声がした。考えていた通り、恭助用の歯ブラシと茶碗などは隠した。洋之助さんの結婚式は今日になったらしい。お父さんとお母さんは、部屋を点検している。私の信用度は低い。日用雑貨などが増えている。色々聞かれたが適当に答えた。なんとか乗り切れそうだ。下着を調べられる事はない。恭助から電話がかかってきた。今日は都合が悪いのよと断ったが、お母さんは疑いの念を持って、更に調べられた。恭助の下着を干してあったのを見られた。お父さんもお母さんも顔色が変わった。恭助の歯ブラシや茶碗なども見つかった。言い訳を必死に考えている所に、恭助の馬鹿がやってきた。他の男が来ていると思ったらしい。恭助の馬鹿は名乗り出して、私を奥さんにしたいと言い出した。そんな事あいつ言ったか。言ったかもしれないが、気にもしなかった。仕方ない、この場を納めるために芝居に乗った。適当に相づちを打って、恭助さんが学校卒業してから、話をするつもりだったと言った。でも結婚するまでは一緒に暮らしてはいけないと言われ、功一郎伯父さんの家に引っ越しさせられる事になった。恭助の馬鹿も「それがいいです。いすれご挨拶に伺います。」と言っている。

引っ越しして、完全な監視体制がひかれだした。あの時の金は、幾つかの株にして、現金を少なくしておいたので、ばれていない。恭助の馬鹿は親を連れて、家に来た。功一郎伯父さんと雪子伯母さんと話している。お父さんにも連絡しているようだ。私も呼ばれた。とても性欲のはけ口でしたと言う雰囲気ではなかった。でも私は真面目な娘ではないとか、明日ゼミなのとか言ったけど、お前が真面目な娘と思っている人がいるか、そんなものは断りなさいと強い口調だ。お父さんとお母さんの家に明日行く事になった。

恭助のお父さんもお母さんも、しきりに私に話しかけてくる。適当に相づちを打っていたら、恭助は、あの毛利一族の末裔らしい。恭助のお父さんも少しは調べたらしい。あんな娘と言う事もあったと素直に言ってくれた。でも恭助が必死に頼んだ。それに先代の次平と云う人と恭助の先祖とは交流もあったらしい。諏訪の家で、大人しく話を聞いていたら、あっと云う間に結婚が決まった。学校を出てからと言ったけど、お前見たいな不良娘には勿体ない縁組みだと、相手にしてくれなかった。なんでも一族の保育所がある広い敷地がある。お前に赤ちゃん預けるの怖いから、そこに家を建てるやると冷たい言い方をされた。

家が建って、結婚して、挨拶に回った。取りあえず監獄からは出られた。洋之助さんも気付いてない。恭助とも生でやるようになった。恭助は勢いよく出す。不覚にも何度も逝った。子ども扱いしていたのに、後からも入れられた。卒業して助手になるつもりだったのに、妊娠してしまった。暇だし、スリースター不動産の事務所が近くに出来て、働きにいった。純子一族の相続についても話を聞いた。功一郎伯父さんや雪子伯母さんにも話をした。恭助も少しは法律が分かる。いくつか対応を取った。一郎さんは技術屋さんそのものだし、奥さんの一恵さんはしっかりして、雪子伯母さんを手伝っているけど、そんな事を考える人でもない。茂兄さんは学者になっていた。学者馬鹿そのものだし、奥さんの秀子さんもお母さんのように大人しい人で児童文学を勉強しており、お母さんと仲がよい。諏訪にも遊びにいっている。兄さんの研究の目途が付いたら、諏訪に引っ越すらしい。みんな相続や税だと言っても判らない人たちだ、お腹も大きいのに、洋之助さんや洋之助さんの会社を使い、一人で走り回った。

そんなに資産もないと思っていたら、結構資産や土地を持っていた。取り替えず幾つかを洋之助さんに帰って貰った。先代の次平さんと云う人の財産も引き次ぐための管理会社へ参加する事になったので、お父さんや功一郎伯父さんたちで会社を作り、そこに参加する事にした。みんな判らないから、お前やれと言われた。私は身重なのと言ったのに、ワルはお前だけと雪子伯母さんは冷たい。子どもたち夫婦の会社と機械用の会社を作った。洋之助さんや洋之助さんの関係会社にも協力してもらった。自分だけの会社もこっそり作った。恭助もそこそこお金を持っていた。あいつは長府藩という小さな藩の末裔らしい。次男だそうだが、お金も貰っていた。恭助にもある程度出させた。それで小さい貴金属の専門店を買った。一部は親戚から借りたと言った。確かに借りたよ。私の会社からね。例の株は全部売ったから、お金は思いがけず増えていた3倍以上になっていた。恭助のお金は必要なかったけど、それはまずいと思っていた。つわりもそんなに感じなかった。

香奈、誕生

とうとう、出産だ。これは痛かった。しかも長い。恭助は心配して、ずっと側にいた。女の子が生まれた。恭助は香奈と名付けた。恭助もついに学校を出て、政府に勤めだした。 機械会社も上場して、お金が入ってきて、返して欲しい土地は、洋之助さんと交渉して、幾つか買い戻した。和子は出産すると、欲しくなり、恭助を襲った。恭助は勤めだして、自信もつき、硬くなった。和子は逆に奥で、恭助に出されて逝くようになっていた。

子どもを保育園に預けているうちに、真智子と会った。真智子は純子の長男である洋一の子どもであった。匂いが良く似ていた。真智子も遊んだようだ。一族とは云え、慎重に付き合っていたが、変に話が合う。お互いに妊娠していた時もあり、うち解けてきた。真智子も遊んでいて、売春まがいの事もやったようだ、真智子は天衣無縫な不良だった。真智子は、和子はワルといった。不良だ、ワルだと言ってる内に、友達になった。

和子は、貴金属のお店でのんびりやっていくつもりだった。次平会と鉄平会と云う管理会社を一族は作り、小判も持っているが、新たに金を買って保管していた。そして少しずつ出資があれば、購入している。スタッフも入れて、貴金属を輸入し、金の地金や各貴金属の純度の低いものも入れて、精錬させ、販売するようにした。お金も要ったけど、貴金属の需要も増えてくると思っていた。折角商会のルートもあるのだ。大した設備は要らなかった。使わなかった恭助のお金や私の管理会社にもお金があったので、工場も作った。それなりに需要もあって、工場の設備も大きくなったし、保管所も作った。期待していなかった小売も伸びてきた。忙しかった。

貴金属のお店や貴金属も何とかやっていけそうになった頃に又和子は妊娠した。そして男の子の勝が出来て、一段落して頑張ろうと思っている時に、機械会社から、ワルも欲しいと言われた。恭助も手伝いなさいと偉そうにいう。確かに機械には、管理や計画と云った考え方はほとんどなかった。雪子伯母さんがなんとかしのいでいると云った感じであった。お祖父さんやお父さんが作った会社でもあるし、機械での仕事取りあえず優先していった。

真智子、和子は友達だったが、美佳はお嬢様のようで、二人とも初めは遠くからみていた。ただ三人は、派手だった。一族といっても次平の妻の咲恵や礼子は地味だったし、慶子も大人しかった。

三人の不良組、結成

真智子は子どももいるのに、休みの日や家にいる時は派手な格好だった。父の洋一も京子も見慣れていたので、諦めていた。和子もそれほど派手ではなかったが、機械会社では伯母の目を光っていたので、家では自由な格好をしていた。二人は不良同士で仲良くなっていた。美佳は洋之助と時たま、朝にやっていた。そして裸で、洋之助とビールを飲んでいた。洋之助は美佳に悪戯して、やってしまう事もあった。美佳は終わった後、洋之助のものを掃除して、ビールを飲むことがあった。三人の家は近くにあり、真智子と和子はそれを見てしまった。保育所で美佳にカーテンを引いたり、寝室に冷蔵庫をおくように進め、それで一挙に三人は仲良しになった。

和子「朝、みんなに見えるような場所で後から入れられるなんて、とんだお嬢様だよ。」
真智子 「びっくりしたよ。よくやるよ。そんな事は晩にするのよ。」
美佳 「朝の光の中でするのは、最高よ。ビールも美味しいよ。」
真智子 「掃除したら、口の中にも残っているでしょう。味おかしくならない。」
美佳 「洋之助スペシャルよ。美味しいわよ。」
和子 「寝室に冷蔵庫置きなよ。みんなに見られるよ。」
真智子 「私も朝やってみよう。清彦さんの休みの時はいいかもしれない。」
和子 「真智子さんは、夜激しいから、朝は寝てるでしょう。」

子供たちが大きくなるにつれて、和子も真智子も仕事も忙しくなっていったが、好きな事を言えるのは、三人で話す時位だった。真智子はグラマーで、和子は細身だが胸もそこそこある。美佳は小柄だが、それなりに均一が取れており、腹筋も出ていた。腰の使い方とか舐め方なども真剣に話をしていた。何回逝ったとか夜の話も良くしていた。

和子も機械会社にも慣れて、経営管理にも口を出すようになった。自分の仕事も順調だったが、時には発注の確認がいい加減で、レアメタルなども入れる事もあったが、概ね順調に推移していた。美佳も洋之助と協力して、洋服や服飾が伸びてきていた。真智子も医者でも真面目に勤めているようであった。父の洋一は、鉄鋼の社長になり、洋之助の薦めで、洋一名義の土地を真智子たち娘に贈与して、それを洋之助が買い取り、税金も払い、それぞれ管理会社を作り、非上場だった鉄鋼などの一族の株を買っていった。洋之助は、一族の管理会社であるスリースター不動産に真智子たちも入れ、配当も高くして、一族の名義書換を推進させた。それが一段落して後、一族の会社は、次々と上場していき、真智子達、子供たちの管理会社も、ある程度の株を売る羽目になり、お金は貯まっていた。真智子の妹の清美は証券会社に勤めていた事もあり、一族の管理会社の運営もやりながら、自分の管理会社の余剰金で株の運用もやっていた。

運用会社、発足

清美は、料理店を展開していたので、運用は、資金も少なく、そんなに活発には出来なかった。不良三人組も子どもも大きくなり、仕事も順調で時間があればよく話をするようになっていた。清美は、妊娠が続いていた数学科出身の良子を口説いて、相場を研究してもらい、運用も再開するようになった。真智子は、自分の管理会社を任せていた事もあり、自分の管理会社に残っているお金をそれほど気にせず多く預け、運用に参加していったが、和子や美佳にも声をかけた。美佳は洋之助にも声をかけた。洋之助も運用はもうしないと言っていたのに、簡単に乗って、大金を預けてくれた。運用は予想外に好調で、最初の一年で5割以上の運用利益を出し、貯まってくる利益の半分程度は、配当として渡していた。清美も予想外に好調のために、もうチャラよと言って、出資者には、数年後には、累計すると元金以上の配当を渡していた。

真智子「みんな、ありがとう。清美が、越してきた良子さんにプログラムを作って貰って、運用を本格的に又やりだした時に、お金預けてくれて。清美もお金が入って、料理店の展開が楽になったみたいなの。これで預けた貰ったお金は、全部一応返してたよと言ってたわ。」
和子「成績も驚く程いいね。」
真智子「良子さんは数学出ているでしょう。それに子供が次々出来て、仕事も出来ないし、清美が頼んだのよ。値動きだけを数字的に解析できないかと。出来たものを仮想してやってみると優秀だからと言って、みんなに声かけてと言ったのよ。」美佳「洋之助さんも驚いていたわよ。ここまでうまくいくとは思わなかったと言っていたよ。」
真智子「清美が言うには、良子さんはあんまり儲けようとしていないから、冷静にやれるためだと言ってるわよ。」
和子「良子さんは大事な一人娘だから、子供つくるまではカゴの鳥も同然だったしね。暇だろう。」
美佳「でも、次々によく子供もできるね。」
和子「美佳さん、知らないの。洋之助さんが、鉄平さんに頼まれて、良子さんに罠をかけたのよ。」
真智子「でもあんなに出来るとは思っていなかったでしょう。」
美佳「ワルも他人の事はよく見えるけどね。そこまでは計算できなかったでしょう。」
和子「洋之助さんが、どこまで調べたかは分からないけど、真下の家は多産なのよ。登さんも三男でしょう。登さんも女遊びが多くて、お父さんも怖かったみたいなのよ。そこで婿養子の話を進めていたらしいの。鉄平さんには、春江さんからの悲願でしょう、安部を継がせる男の子を作る事が。登さんも海運会社に興味もあったし、頭も良いからと言って、話は進んでいたらしい。でもすんなり良子さんが乗るとは思えないと言って、計画立てたらしい。鉄平さんと洋之助さんは敗戦後にも色々協力して儲けていたし、仲もいいのよ。鉄平さんが洋之助さんにお礼言ってたよ。でもあそこまで産むとは誰も分からないわ。春江さんの執念が生きていたのね。これは、良子さんには内緒だよ。株の件も良子さんに何かやらせようと考えたみたいよ。清美さん使ってね。それに洋之助さんも投資したい銘柄もあってね。清美さんに斡旋して貰いたいと思ったみたいなの。初めは洋之助さんのダミー会社みたいなものだったの。ある程度お金が貯まって、良子さんにのんびりと出来るようにしたのよ。でもその後は、良子さんが優秀だからよ。」
美佳「それで洋之助さん、大きな金額をすんなり出したのね、私に言わせるのを待って。和子さんも大きなお金を預けたのね。」
真智子「お礼、言って損した気分になったわ。」
和子「そんな事はないでしょう、結局一番儲けたでしょう。金額も多いのでしょう。洋之助さんを使うと高いのよ。」
真智子「それは妹だからね。色々面倒もかけてるしね。でも和子さんはよく分かるね。」
美佳「蛇の道は蛇よね。洋之助さんに対抗できるワルは和子さんぐらいよ。」
和子「洋之助さんは、抑えているよ。美佳さんがいるから。」
美佳「私はそんなにワルじゃないよ。」、
和子「美佳さんは会った事はないのね。純子お祖母さんに。凄い人だったらしい。私も会った事はないけど、いつも言われているわ。純子さんには及ばないけど、才覚はあるよ、けど徳は足元にも及ばないと。美佳さんは純子さんに似ているの。さすがに洋之助さんも意識するのよ。美佳さん見ると、これでいいのかとね。だから他人のためには、本領発揮するだけよ。」
美佳「それはいつも言われているの。純子お祖母さんなら、どうしていたと、美佳さん見ると自問自答していると言ってるわよ。」
真智子「私のお父さんも言ってるわよ。みんな美佳さん見ると、言葉遣いも変っていたでしょう。私たちには不良の美佳さんでも、伝説の純子お祖母さんの再来だからね。」
美佳「お義母さんも言っていました。洋之助のために、美佳さんが出てきた。そしてこの家も続いていく事が出来た。美佳さん、洋之助を見守ってやってねと。」
和子 「それでみんなが洋之助さんを頼りするのよ。」
美佳「私にそんな事いわれても。」

運用会社の好調なスタートの秘密

運用会社は、良子の父である安部鉄平が、良子に何か仕事をさせようと、洋之助に頼んだ作った会社だった。家でも出来る仕事を良子の数学の能力を生かせる仕事と頼まれた。洋之助は凡そ数学とは縁遠い人だったが、相場では色々と計算して法則を出している人がいる事は知っていた。洋之助は相場には強かった。同じ業界でも値動きの違う会社間で相互に売り、買いを交差して、利益が得られないか数学的に法則化できないかと思った。洋之助は清美から頼んで貰う形にして、仮想テストを何回か行い、実際に相場で運用してみる事にした。良子がプログラムを作り、清美が実際に発注する事にして運用会社を作った。実は子分たちに調査させ、確実に上がりそうな会社を選び、清美に買わせる事にしていた。まだまだ悪党だったし、洋之助や洋之助の子分たちは色々な情報に詳しかった。真智子は知らずに大金を出した。洋之助は美佳に言わせるようにして、美佳と併せて同額になるように出した。和子は洋之助の動きを察知して、それなりのお金を出した。元々依頼元の鉄平もかなりの金額を出して、良子が真剣に取り組むようにした。清美は責任上、良子と同額を出した。洋之助は相場は止めたと言いながら、まだ色々と考えてもいた。そうした時に、鉄平からの話にのった。いわばダミーのような形で運用会社は始まった。最初5人で15億集めたが、その内の10億は清美を使って調査していた複数の会社の株を買わせた。これらの株は、洋之助は最終的には3倍以上にもなると思っていた。5億は良子のプログラムで運用した。良子のプログラムは上がりすぎを信用で売り、出遅れを買い、出遅れを買う量を多くして、先物で少し調整するプログラムだったので、大きくは損しないだろうと思っていた。ちまちました金額で運用するよりは最初に出資分程度の儲けを出し、後はのんびりやればいいと考えていた。2倍になれば半分売り、3倍になったら又半分売って、それで基本的には出資金はほぼ倍になり、後はのんびり良子と清美に自由にやらせようと考えていた。それでも良子のプログラムで買ったり、売ったりする会社を子分の調査会社にも調べさせ、清美に連絡して1割程度の儲けでも決済させるような事もした。そして良子と清美には、運用金額の5%、利益の5%を渡し、利益の半分を出資者に分配し、洋之助の指定した株を保有する持株会社のような存在にしようと思っていた。洋之助の思っていたように、洋之助の指定した株は、本当にすぐに2倍になり、半分売った。残った株は、さすがに3倍にはならなかったが、1年で2.5倍程度まで上がって、又半分売った。良子の計算にはそんなに期待していなかったが、5回も実施して本当に運用金の8割以上儲けた。利益の半分は運用会社に残し、残りは、長期的に保有させた。良子の計算は思ったより、好調だった。数年間で出資者には出資全額を返し、半分売って、半分は保有するようにした。その後も洋之助や和子が指定した株もこの運用会社に買わせて、適当な時に一部売却して、一部保有させていった。そうして保有する株も増えた。洋之助や和子も、仕事も忙しくなり、運用会社からの保有株報告書を見て、時々清美に連絡する程度になった。

もう洋之助は、運用会社は、株を保有する財産管理会社とも考えていた。初期投資のお金で株式も保有していたので、後は自由にやらせる事にした。それが良かった。その後も良子はマイペースに計算して、儲けられる局面になったら、清美に連絡して、清美がそれを見て問題ないと思ったら、清美が証券会社に注文して、運用会社は好調を持続していた。ただ要所では洋之助や和子の意見を聞き入れた。清美や良子の運用手数料はそんなに高いものとは言えないものの、運用する金額が増えてくると、結構な金額になっていた。

ここで出てきた良子とは?

良子は、安部鉄平の一人娘だった。安部鉄平の義母である春江の執念で、安部の後継ぎの男の子が望まれていた。
安倍グループは、本来製薬が中核であったが、鉄鋼に進出して、長男の鉄一が経営していた。鉄一が若くして、急死して、相続問題で揉めて、鉄一の妻照代も急死したので、相続は更に揉めた。鉄一の娘の春江は、鉄一が意に染まぬ結婚を押しつけてから、鉄一とは不仲だった。鉄一の長男の鉄造や次男の鉄二郎とも不仲だった。春江は鉄鋼と縁を切りたいといって、鉄造や鉄二郎が買い取ったが、相続の問題もあり、資金が足らず、グループ内の他の会社の名義は、恵子や純子に買い取ってもらったりした。それでも足らず、恵子や純子に鉄鋼の株を買い取って貰っていた。鉄鋼不況の時に合併し、純子に資本投入も依頼した事もあり、鉄造も鉄二郎の比率は下がっていった。

元々、春江は小間物問屋の伸吾が好きだった。伸吾は優秀だった。夢も語ってくれた。春江は伸吾の夢を聞きながら、抱かれていた。いつしか関係ができた。母の照代は認めてくれた。しかし父の鉄一は小間物屋なんて相手にしなかった。新しく明治政府と関係の深い海運会社の三代平吉の息子の平太郎に嫁に行けと言われた。伸吾は待ってると行ってくれたが、春江には勇気がなかった。父の鉄一はお金をもっている。伸吾は良い青年だ。しかしお金はそんなにあるとは思えない。父はお小遣いを好きなだけくれた。お金がない事の恐怖に負けた。三代平太郎と結婚した。平太郎と会った時は、驚愕した。尊大なだけの馬鹿だった。しかも周りがもてはやすせいか、自分が優秀と錯覚している。馬鹿は馬鹿なりに大人しくしていれば、周りが守ってくれる。優秀と錯覚している馬鹿は救いようがない。しかも女がいた。鉄鉱石等の運搬等と政府筋への厚い関係で、鉄一と平吉の利害が一致した。それだけの理由だった。不思議な事に平太郎の妾の陽子は綺麗な芸者だった。平太郎を慕っていた。春江は平太郎の臭いが嫌いだった。部屋に一緒にいると吐き気がした。できるだけ離れていた。でも夫婦だった。一緒に寝る事もあった。口を寄せられると胸がむかついた。春江は金のために、口も吸われたし、股も開いて、平太郎を受け入れた。感じている振りもした。女郎でも客を選ぶ。私は女郎以下だ。男より金を選んだ私は女郎以下だと感じていた。翌日、平太郎が家を出た後、本当に吐いた。

理由を付けて、家から遠ざかった。母の照代も芝居見物と云って、若い役者と遊んでいる。私も女だ。男なしでは寂しい。一緒に行く事もあった。身体の男のものが入っていると身体も落ち着いた。母にも話をしていないけど、伸吾と付け会っている時に子どもが出来ていた。無理に堕胎したので、子どもが出来ない身体になっている。私は伸吾を裏切り、生まれてくる筈の子を殺した。金に目が眩んだ女は吐き気を抑えながら、喘ぐ振りをして、生活していくのだ。時々平太郎を受け入れる。私への罰だ。ただ平太郎はほとんど陽子さんの家にいっている。陽子さんのような人が平太郎のような馬鹿が好きな理由が判らない。平太郎は知らないが、私は陽子さんと会っている。子どもも作ってもいいと言っていた。あんな馬鹿の子どもが出来ないのが、たった一つの救いだと思っていた。

父も兄たちも妾がいた。父も永年の妻の照代とは別に若い芸者を囲うようになった。長男鉄造に子ども、鉄太郎がいた。鉄造は金が出来て、くたびれてきた妻よりも、若い芸者を妾にした。芸者は金で股を開いた。少しは好きかもしれない。私よりはましかもしれない。鉄二郎は好きでもない財界の有力者櫻川吉二郎の一人娘睦子を嫁にした。睦子は鉄二郎が好きでもなかった。近づいてくるのを拒否した。鉄二郎も芸者の妾がいて、子ども、哲之助がいた。鉄二郎は子どももいる妾宅にいることが多くなった。

鉄一は、不規則な生活が続いて、突然亡くなった。照代と三人の子どもたちは、鉄一の急死により、遺産相続が長引いていた。鉄一が商会の名義を譲渡していた事もあり、現金も多額であったし、幾つかの資産は、照代がいくつかの資産の名義を自分名義にした事も分かり、それが相続をより複雑にしていた。照代は30年以上苦楽を共にしてきた。資産の区別は付かなかった。鉄造は長男だからと云っても、鉄二郎も父の鉄一は私を跡継ぎにしたいと考えていたと言って譲らなかった。形だけの妻といっても睦子も正式の妻であり、櫻川も健在だった。鉄造と鉄二郎が主導権争いを始めて、鉄鋼では意志決定ができなくなっていた。春江はつくづく愛想が尽きた。子ども同士で平等に分けてはといったら、女は別と言いだして、裏では鉄造も鉄二郎も春江と取引していた。結局三等分よりも大分少ない比率で落ち着いた。しかし鉄造に渡すか鉄二郎に渡すかで、値段交渉させたら、三等分以上になった。

鉄造と鉄二郎が、鉄鋼での春江分の名義を、商会の鉄一名義のほとんどを恵子と純子に買い取ってもらい、その現金で支払った。それでも足らず買えなかった鉄鋼株の春江分名義は恵子と純子に買い取って貰った。どちらがとっても更に揉めると思われた。料理店、不動産と紡績の少数の名義も恵子や純子が買い取った。鉄造と鉄二郎の安倍鉄鋼が、他の会社への出資する名義はほとんどなくなり、孤立していく事になった。

春江は、鉄鋼の株はすべてなくなったが、それ以外の株を手に入れた。少なくなったとは云え、商会の鉄一名義の株の三分の一は大きかった。それにかなりの現金と他の会社での少数の出資を持つ事になった。春江は遺産を手にすると、平太郎と離婚交渉を始めていた。鉄鋼に影響力のなくなった春江には魅力がなくなった。それに陽子さんにも子どもが出来た。平吉も子どもがかわいいのか、簡単に離婚に合意し、小さい海運会社を手切れ金としてくれた。春江は承知した。外聞を気にした三代の意向で正式に籍を抜くまで、時間がかかった。春江は平太郎とは離れて暮らしていた。

小さい海運会社でも、金を入れ、少しつづ大きくして、商会と組んで事業をしていた。そんなに大きくしても仕方がない。ただ何かをしたかった。男も札束で立つらしい。身体のうずきさえ収まれば、それでよかった。愛も子どもも捨てて得た金だ。大事に暮らしていこう。ただ大きな家でも一人で白骨死体となる事は避けたいと思っていた。

昭和恐慌で、安倍鉄鋼は業績が急低下した。まだ鉄造も鉄二郎も主導権争いをしていて、対策も打てない。見かねた純子が、設備はあるものの資金繰りに困っていた会社数社と合併させる提案をした。安倍鉄鋼に金はまだあったが、人材がいなかった。このままでは他社の人に社長を渡して、鉄造も鉄二郎も実権も失う。純子に頼んで、純子の長男の洋一を派遣してもらって、資本も追加してもらう。洋一は鉄鋼にはまだ不案内だから、直ぐには社長にはできないものの、常務になって貰える。鉄造も鉄二郎も名目ポストの副会長程度にはなれる。純子の名前を利用すれば、我々もまだ安泰だ。という計算であった。

春江は冷静に見ていた。海運も強い影響はあった。純子から聞かされて投資も抑えてきた。困った会社も買って逆に船も増やした。このままでは安倍の名前が絶える。鉄鋼も名前が変わった。製薬も他の会社も、恵子の市橋と純子の治部が運営している。春江も最後は家の名前を気にした。純子とは話しやすいので、純子の血筋を貰いたいが、純子の事業は多角化している。恵子伯母さんに年の離れた娘がいて、二人も男の子どもを産んだらしい。恵子伯母さんの孫にあたる。しかも鉄平と名付けられた。頼りなかった父ではなく、事業を興した祖父の名前だ。安倍鉄平の復活だ。純子さんに聞いてもらおう。恵子さんも知子さんも満更でもないようだ。

鉄平が大きくなってからと云う条件で納得してくれた。恵子さんも安倍の娘だ。安倍が絶えるかも知れないのが効いたようだ。跡継ぎが出来ると仕事にも身が入った。海運会社も大きくなってきた。結局鉄鋼の仕事もするようになった。純子さんの息子が鉄鋼の社長になったらしい。

鉄平は高校を出て大学に入る時に、安倍姓となった。大学も出て、安倍海運に入ってくれた。会社の仕事にも慣れて、頑張っていてくれている。お祖父さんと比べると真面目で堅実な性格だ。

鉄平は、大学時代の先生の娘の和恵が好きだったらしい。好きな人と結婚する。私はそれが出来なかった。家の中も華やいできた。でも子どもがなかなか出来ない。やっと子どもができた、女の子の良子が出来た。でも男の子か欲しい。

会社は大きくなったけど、男の子が出来ない。良子は頭がいい。鉄平には安倍を絶やさないで、婿養子を取って欲しいと頼んでいた。

もう私も長くない。この頃赤ちゃんが私を呼んでいる夢をよく見る。あの子は男の子だったのか。向こうで謝ろう。と春江は思っていた。春江は、ごめんねといいながら、戦争中に静かにこの世を去った。桐の箱に入った肉片の干からびたものともに、葬られた。墓は前もって用意してあった。お地蔵さんが敷地の中にあった。

鉄平は戦争前後の混乱期を何とかくぐり抜け、洋之助とも組み、朝鮮戦争の流れを上手く使い、会社も再建した。良子は早く婿養子と云う話も聞かず、理学部に云った。

良子は数学が好きだった。学校でも才能は認められてきた、女では異例の助手になれるかもしれない。お父さんは婿養子とうるさい。そんな時代ではないと言ったら、お母さんが泣いている。私が男を産めなかった。お義母さんに申し訳ないと泣いてしまう。男の子も嫌いではないが、お父さん、お母さんが婿養子と言いづけるので、なかなか男が出来ない。

お父さんは一族では、二十歳で何人の子どもを持つ事が珍しくないと言う。大学出るまでに見付けられなかったら、お父さんが見付けた人と結婚しろと言ってる。いつの時代の人だろう。それ以外では温厚な人なのに。お母さんも、お前が男だったらとすぐ泣く。

お父さんはこの頃酷い事を言う。お前がいい男を婿養子に連れてきて、男の子を産めば、好きなだけ数学でも化学でも勉強していい。つれてこなければ、家にいて、婿養子と男の子が出来るまで外に出るな。と言う。私は単なる子宮か。でもあれは本気だ。困った事だ。男と遊んで怒られるのは判る。男できないといつも責められるのもつらい。

良子は私には女の魅力がないのかもしれないと思っていた。数学を教えて欲しいと言ってきた経済学部の学生がいる。なんでもこれからの経済学には数学がいると言っている。女の私に家庭教師はおかしい気がするが、男と二人で部屋にいるのは始めての経験だ。真面目そうな青年だし、三男だと言う。これを断ったと知ったら、お父さんは怒り、お母さんは泣く。学校も辞めさせられる恐れもある。

真下登と言う青年で、私より一つ下だった。家に言ったら、ご両親と登君が応接間で緊張して話しかける。まるでお見合いみたいとおもいながら、登君の部屋で何を知りたいかというと、多因数方程式とか確率論だと言う。それは確かに難しい。登君は数学はどこまでと聞くと、高校は文科系で、数学はぎりぎり通った程度だと言う。それは無謀にも等しい。登君は頑張りますから、基本から教えてくださいと頭を下げる。高校の中程度から始める事になった。登君は毎日でもいいと言うけど、そういうわけにもいかないので、二日に一回、夕方に2時間と言う事になった。ご両親も帰り際に宜しくお願いしますと言っていた。

お父さんとお母さんに話すると、人に教えるのは良いことだ、頑張りなさい。遅くなっても構わないと言われた。娘を男の部屋に入れるのに、全然心配していない。その上お前も偉そうに数学といっても、人に教えられない程度の知識かと私を挑発する事までいう。

始めの一ヶ月は、夕方5時から7時まで、高校の中程度の問題から教えていった。登君は本当に数学が苦手のようで、先生もう少し長く出来ませんか。夕食も用意させます。お父さんもお母さんもそうしなさいと言う。そうして8時まで時間が延びた。2日置きに3時間会って、夕食も入れる4時間近くも顔を見ている。私も少しは化粧していた。なんか登君の視線も熱い。私も登君を意識してきた。お母さんもいつも同じ格好ではと言って洋服を用意している。少し派手じゃない。露出多い気がすると言ったら、お前、おばさんかと挑発する。三ヶ月後、登さんは飛躍的に進歩していた。少し雑談もしている。春から始まったのに、もう夏になった。登君は薄着になり、胸もとも見える。私も薄着になってきた。登君に会う日は、なぜか浮き浮きした気になる。登君は汗をかきながら真剣な表情で聞いてくる。登君の匂いが私にまとわりついた。私も汗を拭いて教えている。登君のシャツの上のボタンを外して、団扇を使う。登君の匂いが私を刺激した。私もボタンを一つ外したとおもったら、3つぐらい外れていた。私は知らないから団扇を使っていた。突然登君の顔が近づいた。私は思わずキスをしてしまった。私のシャツのからは下着が見えていた。登君の手がそこに入って、私は思わず抱きついていた。登君は丁寧にキスを何度もして、私の上半身は裸になった。乳首や乳房にキスをされ、スカートの中に手が、そして登が私の中に入ってきた。私は始めてだった。痛かった。でもそんなに痛いとも思わなかった。終わった後も登君は優しくキスをしてくれた。乳首も舐めてくれた。私はもう訳が分からなくなり、登君のされるままになっていた。そして8時頃に夕食が出る。その日は登君がお腹減ったからと言って取りにいった。私は裸に近かった。登君は尚も私を舐めた。又キスをされたり、太股を触られたりしていた。そしてまた私の中に、そんなに痛くないと思ったら、今度は深く入った、少し痛い。登君は痛いですかと聞いてくるので、「大丈夫」と言っていた。キスされながら乳房を揉まれていると中に温かいものが出されていた。

もう帰らないといけないと思っていたら、家から伝言があり、家の近くは大きな事故があった。危険だから今日は泊めて貰いなさいと言われた。頭は混乱していたので、言われるままに隣の部屋に、浴衣も用意されていて、まずお風呂に入った。お風呂から上がるとお腹がすいていた。登君は寝室で冷えた麦茶と冷酒を置いて待っていた。おつまみまである。お酒を飲んでご飯を食べた。冷酒が美味しい。又少し飲んだ。しまった。酔いがまわりやすい。登君は私の身体に丹念にキスしてくれる。酔いと登君の匂い、そして登君の大きいもの。私は夢の中で登君の身体を舐めている。登君に抱かれて裸になっている。朝起きると私は完全に裸だった。まだ夢から醒めていない。浴衣を手に余韻に浸っていた。もう一度抱いて欲しい。突然寝室のドアが開いて、登君と甘えた声を出すと、お父さんが立っている。私は顔が真っ赤になった。服を着なさいと言われた。下着を付け、服を着て、下の応接間に入った、お母さんまで来ている。私は登君と結婚して、登君が婿養子になり、安倍姓を名乗る事で、こちらのご両親と合意した。お前もいいねと突然言われた。登君も登君のお父さんから言われて、登君は、はいと即答している。私も思わずはいと言ってしまった。

結婚式は10日後だった。いくら何でも早すぎる。あっと云う間に結婚式が終わり、登君が家に来た。私の身体は登君に開拓され、登君仕様にされた。登君の身体を舐めたし、登のものも平気で口でしゃぶっていた。登君の数学は見る見る間に上達していた。

私が学校を卒業する時には、お腹に子どもがいた。登君は一つ下ではあるが、学年は同じだった。登君は、そのまま安倍海運に入った。助手どころか、卒業式もお腹が目立たないにした服装にして出席した。もう妊娠七ヶ月だった。家でつわりに苦しみながら、出産した。みんなの待望の男の子が産まれた。一之助と名付けられた。一ヶ月後また登君は、私の身体を開拓して、私は何度も逝かされるようになった。登君はとても上手だった。家には小児科の看護婦さんが交代で来ていた。私が何回も登りつめるようになり、記憶が切れていくようにされた頃、又妊娠した。少しは数学の勉強と思ったけど、看護婦さんに完全に任すわけにも行かず、登君のおかげで少しは抱いて貰わないと眠れない身体になっていた。大変忙しかった。いくら私でもこれは誰かが、仕組んだ事だとは判る。でも登君に抱かれていると嬉しかった。又男の子が産まれた。裕一と名付けられた。数字が会わないといったら、亡くなったお祖母さんが考えていた名前らしい。お前なんでも好きな事してもいいと言われたので、安倍の子宮のお役は終わりましたかと言ったら、お母さんに平手打ちされた。私は今までどんな肩身の狭い思いしてきたのか、お前はよく頑張ったから好きな事もしてもいいよと言っただけだよ。自分の身体とみんなのお陰じゃないか。子宮と言うなら10人でも20人でも産んでご覧と言われてしまった。本当に10年間妊娠しそうな気がして謝った。

出産して三ヶ月後、春江お祖母さんのお墓に行った。みんな厳重警戒だった。お母さんとお父さんはお墓に向かって泣いていた。

一之助と裕一は、小児科の看護婦が交代で付き、厳重な体制で育てられた。私はそれは過保護、もっとゆったりといっても、お母さんは必死だった。お父さんは、一族の人がやっている病院の人に、定期的に往診してもらっていた。

私は本当に妊娠しやすい身体だった。1年開いてまた三人続けて産んだ。すべて男だった。さすがにお母さんやお父さんの厳戒態勢も緩んできた。お父さんは、三人目の子供が妊娠すると、洋之助さんに頼んで、10室以上も部屋のある大きな家を建て、保育園や小児科もある敷地に家を建て、引っ越した。結婚して8年、子どもが7人すべて男。双子もいる。私の20代は一言、妊娠していましたで終わる。

一之助と裕一は、過保護だったので、弱い子になるかと案じていたら、ここの一族もよく考えていて、英才教育の保育所と幼稚園を持っている。移動が怖いと言って、5年前にここに家を建てた。家は結構建っているけど、広大な公園みたいものだ、しかも医者が多いし、不定期だが、小児科まである。一族の小児科医まで住んでいる。しかも小児病院をどこかに持っているらしい。みんな子どもが出来ると、ここに家を建てている。出ようとしたらまた出産という事もあったらしい。 一之助と裕一は、元気に走り回っている。ここでは、私に真智子さんや和子さん、そして美佳さんが色々と教えてくれた。私も体位や舐め方に詳しくなった。子どもの世話も落ち着いてきた。ほとんど毎年赤ちゃんできる。そしてここには看護婦さんや保育士までいる。私は、裕一を出産してから、家で数学を勉強し直していた。清美さんは、色々な相場での変動を予測できないかと言ってきた。目標が出来ると色々勉強も進む。登君の意見も聞いて、色々と修正していった。清美さんの運用会社に私も参加した。お父さんもやってみなさいと言って大きなお金も貸してくれた。私も幾つか会社を持っているし、少しは自由になるお金もある。洋之助さんも参加して、計算外の要因についても話をしてくれた。和子さんや真智子さん、美佳さんも一緒に入ってきた。情報は色々は入ってきた。私は数学的な要因だけを整理していくだけだった。洋之助さんは、突然売れとか買えとか言うらしい。清美さんはこぼしながらも、洋之助さんに従っているようだった。和子さんも色々と言ってくるらしい。私は、そんな結果も計算して、少し修正していった。運用成績はいいらしい。私は予測が外れた時の原因を色々考えて、修正していった。そして次々妊娠していき、良子は動きにくくなり、研究も進んでいった。

私はそれ以外は子どもの世話と、登君の世話に専念している。登君はいつも先生と言うけど、先生の身体は登君が開拓している。益々深く感じてきた。この頃はどこを触られても感じている。三日続けて、身体が溶けていった。最近感じ方が強い。もの凄く強く感じている。又妊娠したのかもしれない。登君が悪い。2週間も出張するなんて。私は登君仕様の身体になっている、登君の精液を入れて、登君に抱かれないと動かない身体にされたのに、2週間も切らすと普通の状態に戻すまで、少し時間がかかる。妊娠して出来なくなると登君の精液はお口に入れて貰う事になる。でも少し不満が残る、が身体が欲しがっていた。

結局、良子は10年間ほとんど妊娠し、子どもも8人になった。最後だけが女の子、他はすべて男の子だった。確率論もあてにはならない。凄い確率と言うしかない。お父さんもお母さんもさすがに呆れて、とっくに、前の家に帰ってしまった。家も狭く感じられてた。男だけだと、家も殺風景だった。前の家も思い出もある。時々は良子の家に泊まったが、良子の妊娠は毎年の事だった。感動もなくなっていた。

鉄平も和恵も、名前のストックが切れていた。男の子には名前にはすべて一を付けた。一之助、裕一、良一、利一、真一郎、雄一郎、哲一郎。最後の女の子は、私が優香と名付けた。私は10年間ほとんどお腹に子どもがいた。まだ登君の精液は私の中に入れられている。私も登君の精液が欲しい。私の身体は登君の精液が切れると動きが悪い。

美佳「凄いですね。良子さんのお腹。まだまだ出来そうですよ。私も子どもが多いと冷やかされていましたが、良子さんは凄いとしかいいようもありません。」
和子「凄い子宮だよ。安倍の子宮と言われているよ。」
良子「それは言わないでください。恵子さんは43才で知子お祖母さんを産んだ。まだ大分ある。お母さんもお前は本当に20年間産み続けるかもしれないと脅すんですよ。お前が、私は単なる子宮かというからだよ。」
清美「でも良子さんはお腹に子どもいる時の方が頭冴えているよ。私も料理店があるからそんなに時間とれないしね。良子さんのブログラムによる売買好調だよ。運用成績もいいよ。」
良子「私は大学卒業後ずっと妊娠しているようなものですから、それしかやれなくて。でも外れる時もあるんですよ。でも洋之助さんと和子さんが突然終了されてマイナスが少ないんですよ。」
清美「あの二人の感覚は常人じゃないからね。でもそんな事は稀だよ。言われた時は、まあ従っているからね。」
真智子「良子さんのお腹が大きい姿は、いつもの光景。でもやれない期間は辛いでしょう。」
良子「口で我慢しますけど、やはり辛いです。でも結構やってますよ。私は慣れてますよ。私は登君の精液が必要な身体ですから。」
美佳「ここの保育所の常連ですよ。君子さんも出来たみたいです。和子さんも清美さんもまだまだ少ないですよ。まだ出来ますよ。」
和子「私はもう35を超えた。もう無理だよ。」
美佳「君子さんは、40ですよ。」
和子「君子さんは回数も多いし、新婚だから。」
真智子「回数も和子さんも負けてないよ。」
和子「回数は真智子さんと美佳さんが飛び抜けているよ。」
美佳「君子さん、明るくなりましたよね。若くなりましたよ、ここに来たより。」
和子「あの時はみんなに協力して貰ったね。直人さんも良くやってくれているよ。」

君子の秘密

君子は、功一郎と雪子の間の長女として生まれた。兄の一郎とは3つ離れていた。幼い頃は諏訪に住んでいたが、父が東京に出てきた。大人しい性格だった。母は会社の手伝いに会社に行っていたので、兄と一緒に家にいたし、家事も君子がしていた。一郎も戦争にいってしまった。医者になる勉強をしていたが、特例といって、繰り上げで、医者になってしまった。自分自身はまだ未熟と思っていたので、誰にでもよく意見を聞いていた。空襲はあったけど、家は郊外にあって無事だった。敗戦後、みんな少しずつ帰ってきた。足立源一と言う医者も軍医から帰ってきていた。自信たっぷりの外科医だった。家は仙台の中規模の病院だったが、東京で1年ほど勉強してから帰ると言っていた。年は9つ程離れていた。お祖父さんは、昔は自信たっぷりの人だったと言うが、幼い頃の思い出は、お祖母ちゃんといつも一緒にいる優しい人だった。お父さんも大人しい人で、お母さんにいつも意見を聞いている。兄の一郎も大人しい人だった。功二郎伯父さんは優しい人だ。本当に虫も殺さない人だ。医者になる勉強していたが、血見るのが怖くて、理学部に入り直したらしい。足立は違った。メスの使い方も巧く、何でも自信たっぷりに答えていた。誘われて、ご飯を食べにいった。何回一緒に行くうちに、関係も出来てしまった。足立は色々な女の人を知っているいるようだった。お父さんとお母さんに紹介して、結婚式をして、足立と一緒に仙台に住む事になった。

足立は、初め大切にしてくれたが、少しずつ私に恥ずかしい事をさせた。2年後、お腹に子どもが出来る頃には、私は足立の言われる事はなんでも出来るようになった。お腹が大きくなったたら、病院も辞めされられた。足立はカメラを持っており、私の恥ずかしい格好も写真に撮られた、現像室も持っており、私の恥ずかしい写真が貯まってきた。

子どもは源一郎という男の子だった。源一郎は夜泣きするし、乳首を噛むし、大変だった。ふらふらとなっていても、足立は子どもの前でも私の身体に入って、気が済むまで突いて出した。動けなくなった私の口には、足立の汚れたものが突っ込まれた。掃除すると私は用済みで、写真に撮られた。そんな日が続いていった。もう一度医者として復帰するつもりで勉強していたら、又妊娠した。

今度は、陽子という女が生まれた。二人の子が出来た。足立は今度はゴムを付けて、君子の中に入った。君子は、寝室では足立の道具だった。君子はいつも犯されるような気がしていた。足立はお手伝いさんを捜してきた。君子はゆったりとした服装をしていた。乳首は噛まれたり、針を刺されたりするので、触れると痛かった。昼間は休息の時間がとれた。陽子が一才になった。足立は過激に君子を責めるようになった。君子は祖父母や父母のように、仲のいい夫婦を夢みていたが、足立の言われるままに応じていた。お尻の穴も大きくされ、恥部を足立の前に突きだしたり、恥部も綺麗に剃られていた。そして、陽子が中学に入れば、家の中でもいつも裸で、みんなの見せ物にしてやると言われていた。君子が人間でいられるのは、それまでだと脅かされた。お前は俺のペットになる。みんなの笑いもので暮らしていくのだ。誰でも恥部を見せるペットにしてやる。知らない男たちの精液を膣から垂らしながら、そして子どもたちに蔑まされて生きるのだ。と言われた。そして床の上で貫かれていた。それでも興奮して、喘いでいる自分が情けなかった。逃げれば、あの写真をばらまくぞと脅されていた。君子は不安の中で喘いでいた。

そして君子の身体は段々馴染んでいった。こんな筈ではなかったと思いながら、足立の言いなりに喘いでいた。功一郎や雪子との連絡もあまり取れなかった。足立はよく酒を飲んだ。そして偏食も酷かった。顔色も良くなかった。君子は注意したが、その都度殴られた。そしてお手伝いさんには調子が悪いと言って、寝室に閉じこめられ、罰だといって、縄で縛られ、恥部の端やクリトリスに、そして乳首に針を打たれ、放置され、写真も撮られた。声だすと、恥ずかしい所を見られるぞといいながら出ていってしまった。感じている自分が情けなかったが、ドアを開けると丸前になってしまう。子どもたちも帰ってくる。その恐怖感が強くなってきた。足立は昼過ぎに帰ってきた。開放してくれたが、「余計な口を出すな。お前は単なる性処理の女だ」と言った。君子はトイレに走った。ずっと我慢していた。恥部も乳首も痛かった。君子は黙ってしまった。私は怖い、自分が怖い。気が狂えばいい。もう狂っているかもしれない。その晩は足立に責められた。身体中あざだらけなのに、足立の足の指まで美味しそうに舐める。アナルでもオナニーをして感じている。もう私は人間ではない。足立のペットなのだ。足立は奴隷契約書も作っている。陽子が中学に上がれば、源一郎や陽子の前で読む事になる。そして源一郎や陽子の前で犯される。そして源一郎のものもしゃぶれと言われた。そして足立は髪の毛を掴み、私は足立のものを口の中に入れ、押しつけられた。苦しいかった。でも感じていた。このまま殺してと言った。意識が薄れていった。私はそのまま死んでしまいたかった。痛みと共に、目が醒めた。私の乳房に針が刺さっていた。そして針が増えていった。乳首に針が刺された。痛みと快感の中、君子は意識が消えていた。足立は冷笑を浮かべていた。

源一郎が大きくなった。もうすぐ9才になると言う時に足立は病院で倒れ、急死してしまった。功一郎と雪子も飛んできた。葬儀が終わり、功一郎たちは、足立の両親と話していた。君子は疲れから寝室で休んでいた。君子はこれで解放されたとの思いがあった。ただ、足立は君子の食事も制限して、あんまり食事も取ってなかった。疲れやすくなっているのだ。雪子が様子を見に来た。雪子は寝室の隣の現像室を開けた。君子も処理するのを忘れていた。君子の写真やなんとか契約書なども出てきた。雪子は吃驚して、功一郎と足立の両親を呼んだ。みんな立ちつくしていた。そして気を取り直して、君子から話を聞いた。雪子は激高して、直ぐに連れて帰ると言った。足立の両親は源一郎に、後を継いで欲しかったが言える状況ではなかった。功一郎は取りあえず四十九日までに、考えようと言った。 雪子は「会社は、和子と一恵さんがいるから、私はここにいる。」と言った。足立の両親は何も言えなかった。

雪子は家の中を整理した、足立の書斎も見た。足立は今まで、多くの女に手を出して、逃げられていた。足立は日記を付けていた、女の裸の写真もあった。君子の写真も見つかった。雪子はちょっと見ただけで、足立の両親を呼んだ。足立の両親は渋々整理した。その結果、君子だけでなく、数人の女を誘い出し、写真を撮り、それを脅しに使い、関係を持っていた。「もう許して」という哀願の手紙まであった。古い日記には、次平の孫の君子を自分のペットにする計画書まであった。

雪子は、君子を連れて医者に言った。顔色が悪かったし、直ぐに疲れる。雪子は医者に呼ばれた。医者は言いにくそうに「娘さんは、変わった性癖がお持ちですか?でも程々にしないと。栄養状態もかなり悪いです。詳しい検査をしたいし、1週間ほど入院して、栄養状態の改善も図りたいのです。」雪子は顔から火が出る思いだった。取りあえず入院させて、孫の面倒を見ていた。恥ずかしいけど、妙子や大阪の公太郎まで連絡した。妙子は玲子をつれて、直ぐに医師と話し、君子からも事情を聞いていた。

妙子「私は半分引退したようなものだから、玲子も外科だけど、まだ現役だからね。」
玲子「君子さんは、大分弱っているわよ。でも身体よりも心の方が問題だわ。真弓さんも心配してたよ。でも君子さんは無理矢理やらされているみたいだから、回復も出来るわよ。」
雪子「どうしよう。こんな目に遭ってるなんて思いもしなかった。」
玲子「とりあえず、東京の家に引き取っては、諏訪もいいけど、功二郎さんにも話してないのでしょう。」
雪子「それとなく言ってはいるけど、和子が詳しく話しない方がいいと言ってるの。過去は過去と思えるまでは、静かに暮らした方がいいと。」
玲子「こういった事は、洋之助とか和子が適任だよ。」
雪子「ワルも使いようね。」

大阪の公太郎も出てきた。みどりの後を継いで、精神科の医師になっていた。若い医師も連れてきた。
公太郎「私も年なんで、専門医も連れてきたよ。公一は外科医だしね。斉藤君、どうだ。」
斉藤「大分神経も傷ついています。相当脅されていたようですよ。子どもたちが大きくなったら、子どもの目の前で犯してやると言われてたのが、堪えていたみたいですね。」
雪子「そんな事まで言っていたのですか」
斉藤「少しつづ、回復してますが、ゆっくり直していくしかないですね。ここから離れた方がいいですよ。」
雪子「東京の家に連れて帰る予定です。」
公太郎「それがいいです。妙子さんや洋次郎さんの家も庭も広いし、和子さんの家もあったでしょう。保育園や幼稚園もあるしね。時々遊びにいったらどうです。」                                  

四十九日が終わると、直ぐに、君子と子ども達は東京につれて帰った。持って帰ったのは、君子と子ども達の身の回りの物だけだった。後の処分は足立の両親に頼んだ。雪子は君子の籍を治部に戻してしまった。子どもたちは私立の学校に通いだした。暫くすれば、和子の近くに家を建てるつもりだった。土地は洋之助の名義になっていたので、雪子はそれと君子の将来について、相談をするために、洋之助の家に言った。
洋之助「妙子伯母さんや玲子さんからも話を聞いてます。家も好きな所に建ててください。でも君子さんもまだ若いし、ここは夫婦が多いですよ。」
雪子「それもあるのよ。和子は銀座の店手伝って貰ってもいいというけど。」
洋之助「洋服屋でもいいけど、切ったはったの運用も不向きだしね。折角医師になってるのに。」
美佳「慶子さんの小児病院を手伝ってもらったらいいと思うけど。」、
雪子「でも10年程、何もしてないのよ。」
美佳「慶子さんは、結婚して止めた医師を再教育して、手伝ってもらいながら、子どもたちの面倒をみる事もしています。それがいいと思います。」
雪子「それならいいかもしれないね。」
洋之助「でも男もいるでしょう。」
雪子「和子もそういうの。私は、君子はお前みたいに図太くないから、直ぐに別の男とできるわけないと言ったけど、やっばり寂しいだろうね。」
美佳「そうですよ。私と和子さん、そして真智子さんはここでは不良の三人娘いや三人おばさんですけど、堪えられませんよ。そんな事は、このワルの得意分野ですから。貴方なんとかしなさい。」
洋之助「どんな人がいいでしょうね。今度は誠実な人がいいでしょうね。」
雪子「でも小学生の息子もいるんだよ。」
洋之助「早くした方がいいよ。三人の不良おばさんの意見では、また同じような人に惹かれるよ。君子さんは。」
雪子「もうこりごりしてると思うけど。」
美佳「女は、同じような人に惹かれやすいと思いますよ。身体も欲しがってきますよ。」
洋之助「探してみますよ。」

君子は、東京の家に落ち着いて、ゆっくりしていた。近くの機械会社にも顔を出したけど、みんな忙しそうに働いている。私はとても出来そうにない。和子さんは銀座へも連れて行ってくれたけど、あんな客商売もできそうにない。和子さんの家にも寄った。広々とした庭というより公園の中に家が建っている。ここに私の家を建ててくれるという。美佳さんと慶子さんが来て、保育所と幼稚園に連れて行ったくれた。小さい所だ。一族用の保育所だったけど、今はほとんどみんな大きくなった。慶子さんの小児病院を手伝ってみないかと言われた。もうすっかり忘れている。一から勉強してと言われた。そうしてみよう。

家も建った。子どもたちも喜んでいる。小児科の勉強をした。幼稚園や保育所の検診もした。その程度はなんとかなる。少しずつ勉強をしていった。でもここでは私だけ一人。みんな仲良い夫婦ばっかり。和子さんも恭助さんとべたべたしている。美佳さんも洋之助さんと仲がいい。まだ二人で終わった後、ビールを裸で飲んでいるらしい。和子さんがそう言ってる。洋之助さんの家に呼ばれた。子どもたちは和子さんの家に預けた。どこかで見かけた男の人が来ていた。奥さんに先立たれ、ここの幼稚園に預けている人だ。私より大分若そうだ。商会の中堅で36才だそうだ。私より1つ上だ。でも何故かうきうきした気分になってきた。話もうまい。こどもは実家に預けてきたといってる。食事の後和子さんの家まで送ってくれた。和子さんとも話をしている。加納直人と云う人だ。私も少しお化粧をするようになった。数回加納さんと一緒に、洋之助さんの家で食事した。真智子さんとか和子さんが一緒に食事する事もある。

子どもはだれか一軒で預かる。この三人は仲良しだ。みんな際どい発言が多い。体位やあそこの大きさや堅さなど平気で話しているし、何回逝ったとかいう話もある。加納さんも恥ずかしそうに聞いている。それに格好は派手だ。乳房が見えるような格好をしている事もある。私は地味なおばさんになっている。今日は、子どもたちは朝まで預かってくれる。加納さんもそうだと言う。食事の後、何か気分が高まっている。和子さんと美佳さん、朝はやると気持ちいいとか、子宮に当たる感じはいいねとか言うし、そんな格好していると君子さんも結構胸あるよ。乳首は感じるのとか言って、私もなんかむらむらした来た。加納さんはドライブに誘ってくれた。少し風に当てよう。身体も火照っている。車の中は加納さんの匂いが一杯。もっと火照ってきた。加納さんの股間も膨らんでいる。私の視線は加納さんの股間に釘づけになってしまった。もう1年近くしていない。そしてさんざん際どい話を聞かされた。でも我慢して家に送ってもらった。かえり際突然曲がった。よろけて加納さんに触れた。しかも加納さんの股間に手を置いてしまった。大きそうだった。しゃぶりたい。こんな時に胸のあいた服を着てしまった。真智子さんがくれた。派手だと言ったのに、こんな服着ないと老けるわよと言われた。でも下着も付けられない。乳首まで加納さんに見られて気がする。顔を赤くして、謝った。いけない、また見られた。しゃがむと丸見えになる。家の前で突然キスされた。動けなくなっていた。そして加納さんを家に入れた。またキスをされた鍵も閉めていないのに。そしてそのままベットに、服はいつの間にか脱がされ、私は加納さんのものを口に入れていた。加納さんは私の頭を押しつけた。忌まわしい記憶と甘美な記憶が蘇ってきた。何度も押しつけられた。よだれがでている気がした。スカートとパンティーをおろされた。もう十分濡れていた。染みがついているかもしれない。濡れていると言われ、更に恥ずかしくなった。今度は私から丹念に舐め、しゃぶっていた。そして私の中に、生で入ってきた。8年ぶりだ生は、それに大きい。奥まで入れられると動けない。加納さんは動き出していた。私も動いている気がした。こんなもの久しぶりだ。快楽の波が襲ってきた。いけない意識が薄くなっている。もう駄目と言ったけど、許してくれない。何度も登りつめ、そしてまた抜かれる。何度目の波が来て、私の防波堤を超えたと思ったら、突然深く挿されて、加納さんは、私の足を持っていた。私の恥部はすべて加納さんに見られながら、入れられている。恥ずかしいけどとても感じる。大量に勢いよく出された。記憶が消えていった。

気が付いたら、美佳さんや和子さんそして玲子さんまで、私の裸を見ている。私は泡を吹いて逝っていたといった。シーツを玲子さんが掛けてくれた。加納さんは洋之助さんに問いつめられていた。加納さんは結婚したいと言った。君子さんもそうなのと言われ、頷いた。洋之助さんは君子さんを大事にするかと更に強い調子で言った。大切にしますと加納さんは言った。洋之助さんは、ここに住みなさい。監視するからねと言った。加納さんはそうしますと言った。

一ヶ月後、結婚した。加納さんには、二人の子どもがあった。一人は源一郎より一つ下だった。再婚同士なので、簡素にした。すぐに加納さんは、アメリカ出張があって、私も喜んでついていった。子ども達は預かって貰った。用事は簡単だった。加納さんは結構乱暴で、忌まわしい記憶と甘美な思い交差していた。やがて忌まわしく記憶が薄くなってきた。加納さんが入ってくると身体が喜んでいるようだ。やがて何にも分からなくなっていた。目の前に加納さんがいる。そして抱いてくれた。こんな充実感は始めてだった。加納さんは言った。何でも言ってください。君子さんはとても大切です。大事にしますからねと言ってくれた。君子は抱きつきながら、心地よい疲労感の中で眠っていた。アメリカでもずっと深く入れられていた。そして奥に出され、君子さんとても素敵と言われた。二回もして貰う事もあった。いつも抱いて寝てくれる。とても嬉しい。

洋之助、機械会社に商会の仕事で打ち合わせに行った。

洋之助「加納もへんな癖があってね。奥さんに死なれて反省したんだ。君子さんは奥さんに似ていて、吃驚したらしい。でも仕事はできる奴だから。それに三男だしね。養子の話も進めているよ。お父さんは医者でね。治部家ならいいと言ってるよ。アメリカも大した用事じゃないしね。帰ってきたら、機械に出向させるよ。雪子さんや和子さんがもう一度叩き直した方がいいよ、奥さんを大切にしろと言って。」
雪子「誠実な人と言ったのに。」
洋之助「それも考えたけど、やっぱり君子さんはそんな人に弱いと思って。加納は奥さんに死なれて大分堪えているよ。今はそんな人の方がいいよ。次平兄貴のような人なら、君子さんも緊張するよ。不良おばさんたちも遠慮なく付き合える人の方がいいと言ってたよ。堅い男で、過去を気にするよりもましと言ってたよ。何があっても加納なら驚かない。」
雪子「それはそうかもしれないけど、加納さんは承知しているの。」
洋之助「少しだけね。みんな言う必要はないよ。あいつは変な性癖には詳しい。万一へんな写真が出ても大丈夫だよ。あいつもその点を除けばいい男だ。子どもも好きだしね。女の人を大切にしようと思っているよ、今は。ただ絶えず釘をさせば大丈夫だと思うよ。家では和子さんが、会社では伯母さんと和子さんが監視していれば十分だよ。」
雪子「みんな芝居かい。」
和子「そんな事はないわよ。そうするかもとは思って、工作したよ。薬まで用意して。でも実際したのは、加納さんと君子さんよ。」
洋之助「あの薬は効いたね。美佳さんと二人で大変だった。やりたいのを押さえるの大変だったよ。なかなか帰ってこないしね。」
和子「真智子さんはそんなに効かないと言ってたけど、私も目がぎらきらしてたよ。加納さんが帰った後、恭助と2回もやったよ。」
雪子「薬などいらない奴らだから。お前達みたいなワルは怖いね。」
洋之助「君子さんも立ち直るし、ここにも戦力となるよ。」
和子「役にたったでしょう。不良おばさんたちはこういう事には強いのよ。君子さん、輝いていたじゃない。」
雪子「君子の笑顔は良かったね。まだ女はこれからだから。不良も使いようかもしれない。」
功一郎「洋之助くんと和子さん、ご苦労様でした。」
雪子「貴方も知っていたの。」
功一郎「あまりに手早く進むからね。私も多少は判るよ。でも自分の利益のためにやったらいけないよ。」
洋之助「それは判ってます。愚直の人ですよ。仕事については。」
和子「それは誰も信じないけど、抑えている事は確かね。どうしてなの。」
洋之助「お祖母さんの口癖でね。ボロ儲けは大病の元と言うのが。私も体験したけど、判っていながら、ボロ儲けしたい気持ちが抜けるのに、10年近くかかった。美佳さんがお祖母さんのような気がしていつも注意しながらだよ。それに色々と必要になって、一時的にお金もなくなった。それがなければ大損するまでやっていたかもしれない。」
和子「私も注意しなければいけないね。」
功一郎「いつも自戒して欲しいね。人騙したり、大儲けを狙うのはいけないよ。私は純子伯母さんにいつも意見聞いてきたよ。こうすればいいよと言われてきたけど、大儲けできそうな時もかえって注意されたよ。慎重に行動するようにと。商売の事が分からないお父さんや私がやってこれたのは、それを忠実に守ってきたからだよ。」
和子「それはそう思うよ。ここは誰も要領よく動かないのに、よく続いて来てるよ。」
功一郎「敗戦までは純子伯母さんの言う通りしてきたよ。その後は大変だった。雪子がなんとかしているうちに和子、お前が来たからね。只ね才覚も策略も純子伯母さんは怖いくらいだったけど、人も助けてきた。和子は才覚も策略もあるけど、人を助ける点は弱いよ。それを自戒してね。」
洋之助「私もいつも言われているよ。」
和子「でもそんな事してると負けるよ。」
洋之助「それでも勝てるように考えろと言うことだよ。調べると、紡績も昔大儲けしていた事があったみたい。純子お祖母さんの若い頃。でも段々減っていった。それでも成長してきた。」
和子「綺麗事言ってるだけじゃないんだ。」
洋之助「和子さんも大儲けすれば分かるよ、見る見る間に何倍も儲かるよ。それが数年続いてご覧よ。普通に働けなくなるよ。でもそんな事は続かないよ。頭でも分かっててもね。」
和子「そんなに儲けたいね。」
洋之助「時期にもよるよ。でも抜け出るの大変だよ。結局大損続いて、何もなくなるまでやってしまう。」
和子「儲けてパッと止める。」
洋之助「そんな事は出来ないよ。私はさんざん苦労したよ。美佳さんを見てお祖母さんの言う事思い出して止め、でも又始めて儲ける、又止める。 そうする内に相続問題で土地を買わされる事になって、お金が少なくなって動けなくなった。それで止められた。」
和子「あれと一緒だね。なかなか止めれないのは。」
洋之助「そうだよ。和子さんもパッと止められるかい。恭助さんを目の前にして。」
和子「それは拷問だね。」
功一郎「お前達の話は変な例えで納得するね。」
和子「でも私納得したよ。どんどんしたくなり、壊れるまでやり続けると言う事だね。それは分かるよ。でも恭助の身体の事も最近思うようになったし、子どもたちもいてるしね。それに1回でも充実感もでてきた。満足度は、何回出したとか何回逝ったという事でもないんだと思うようになった。」
洋之助「単に儲けの額よりは会社にとってどれがいいかを考える事なんだよ。人も会社も愛すれば、行動も変わってくるよ。」
和子「なんか洋之助さんらしくない言い方ね。でも私も少し分かった気がするよ。でも私は突然いい人には替われないよ。」
功一郎「そんな事は思ってはいないよ。和子は和子なりの生き方、やり方があるけどね。人を助ければ人に助けられる事もあるよ。人を騙して人に助けられるかい」
和子「助けられる事を期待して、人を助けるのも功利的よ。」
洋之助「そうじゃないよ。期待してはいけないよ。自然に助けられるようにならないと、助けてはくれないものなの。でも人騙して少し儲けても、大していいことないよ。」
和子「それはそうだろうね。こんな事を洋之助さんから聞くとは思わなかったよ。ここもワルが増えるし、注意していくよ。」
雪子「洋之助もしっかりしてきたね。」
洋之助「美佳さんは、私のワルは勝手に成長するから、大変と言われているよ。」
功一郎「ここのワルも成長してね。」
洋之助「話は変わるけど、例の会社はここに吸収して欲しいと言ってきたよ。」
和子「ちょっと遅いね。もう少し早ければ、ここも助かったのに。」
洋之助「そんなものだよ、追い込まれるまで判らない。安いと思うよ。」
和子「まあそういう事も考えていた。もう少し安くなるかもしれないね。」
功一郎「言い値でいいんじゃない。元々いい設備を持っているよ。和子、お前、それを計算してたね。」
和子「少しはね。」
洋之助「設備増強の話、聞いてるよ。増産するための投資すると知って、相手も観念したらしいよ。」
和子「設備投資よりは安くなったか、いいとするか。話を詰めてみるよ。既に考えてはいたんだ。」
洋之助「相手の面子立てて、株式を相互に割り当てはどうかね。」
和子「女々しい感じするけど、そうする方がいいかもしれないね。」
功一郎「そうか、設備投資計画はそのためのものか?」
和子「いやそんな事はないですよ。本気で計画は立てましたよ。ただ相手の覚悟も聞く積もりもあった事も事実です。重複した設備を持ってるよりもいいかなとも思ってもいました。」
功一郎「相手の面子立てて、相手の意見も良く聞いてね。」
和子「ここにない考え方も魅力ではあるし、時間はかかるけど、設備だけが目的ではないのです。」
洋之助「しっかり研究もしているんだ。和子さんの鉱業は、海外の会社に目つけているの。」
和子「なんか為替も怪しいし、鉱山や精錬施設は海外の方がいいと思って、又頼みに行かせるよ。」
功一郎「お前達の話は凄いね。お前達の頭の中、見たいものだ」
和子「恭助のものみると、頭の中は全部、やる事しか考えてない気がする。やっぱり女はだんだん良くなるよ。美佳さんもそういってるでしょう。」
洋之助「美佳さんも今が一番深いと言ってる。僕も美佳さんの中に入っていると、すべて忘れているよ。難しいのよ、家で仕事の話するの。美佳さんもすぐ悪戯するし。一緒にお風呂入るといいよ。美佳さんは恥ずかしそうだけど、お互いに身体洗うと感じてくるよ。」
和子「へんな話しないでよ。やりたくなってきた。恭助に早く帰ってくるように言おう。」

加納は、治部家に入り、君子は何回に頭を真っ白にされた。そして綺麗になっていった。やがて子どもが出来た。君子は少し休んだけど、又働きだした。小児科の勉強は合っていた。ここには一族の子どもたちが多かった。子どもたちは、それぞれ友達も出来た。みんな兄弟のようだった。天衣無縫の子もいれば、無口な子もいた。君子は40才直前にも妊娠していた。君子は恥ずかしかったけど、直人も喜んでくれた。直人は寝室では時々乱暴に君子を扱った。恥部を丸出しにされながら、入れられる事もあった。君子は興奮していた。少しずつ乱暴さは減っていった。君子は感じ方が深くなった。40才過ぎて深く感じだした。充実感も強くなった。休みの日の朝早く、直人に中に入れて貰った。君子が上で動いていた。日が差して来た。直人に朝日の中で裸を見て貰った。直人が君子、綺麗だよと言われながら、身体の力が抜け、直人の身体の上に倒れていた。君子は直人の上で休んでいた。朝日が強くなった。今度は直人が上になり、突いてくれた。そして君子の意識が薄れていく中に膣の中に火が付いた。そして頭が真っ白になって意識が消えた。気がつくと直人の裸が光りの中に横にいた。君子は又欲しくなった。赤ちゃんが泣いていた。君子は赤ちゃんにお乳をあげながら思った。「ごめんね、私はお母さんなのに、淫らなお母さんね。」、直人は君子とお乳を飲んでいる赤ちゃんを見ていた。また君子を欲しくなった。直人は思っていた。「君子と赤ちゃんが光っている。とても綺麗。大切にしなくては。君子は、私の女神かもしれない。」

三人の不良組、再び妊娠!

真智子「美佳さん、まだ朝やっているの。」
美佳「洋之助さんが悪戯するの。私もついその気になって。」
和子「でも気をつけないと、子どもたちに見られるよ。美佳さんのお腹に腹筋でてるって本当。」
美佳「私、運動してから。でも何で知ってるの。」
和子「寝室に冷蔵庫置いてないの、美佳さんの裸みられているよ。」
美佳「でも良く入れ忘れるの。気をつけるわ。私の評判にも拘わるし。」
真智子「それはないわよ。私も和子さんも、元々不良だけど、美佳さんも大した事ないわよ。ここではやっぱり不良だよ。でも腹筋出てるの凄いね。」
美佳「私は運動するから。」
和子「夜の運動凄いの。」
美佳「身体鍛えないと、洋之助さんに壊されるからね。」
真智子「壊されるそうな感覚で突かれるの最高よね。清彦さんも強くなって、火が出そうになるまでつくのよ。」
美佳「でも大変よ。突き出すと私の意識なくなってくるでしょう。そんな表情見て、又突かれるのよ。終わると身体動けなくなるのよ。うちのワルは仕事が暇になると精力も体力も余るみたいなの。私も好きだからね。夜になるとしたくなるしね。私も仕事しないと、回数調整も出来ないのよ。あんまり溜めても大変だしね。」
和子「恭助も自信ついて硬くなって、私も感じてくるけど、まだ壊される感覚は少ないわ。」
美佳「和子さんは強いから、もっと仕事しないと、恭助さんも大変よ。」
和子「恭助みたいな事言うのね。あいつは私が仕事が忙しいと喜ぶのよ。これで夜もゆっくり出来ると言ってね。この間疲れて夜遅く帰ったの。もうへとへとだったの。そんな時に激しくされるの。チャンスだからといって、突いてくるの。あの時は本当壊れる感じがしたの。死んだように寝たわ。でも朝爽快だったわ。」
真智子「清彦さんが言ってたわ。恭助さんは翌日大変だったみたいよ。和子さんもっと忙しくしようと思って、鉄鋼も和子さんの鉱業を使ってねと頼まれたらしい。清彦さんは、和子さんの鉱業は、レアメタル系に強くて最近忙しいよ、こちらかも催促している程ですよと言ったらしい。」
和子「この頃鉱業も忙しいの。貴金属だけの積もりがレアメタルも間違って入れたら、引き合いもあって、船に空きがあるからって、時々鉄鉱石も輸入しだしてね。こんなつもりじゃなかっのに。運用も調子いいので、鉱業には、相当お金も入れたわよ。真智子さんはお金も貯まっているし、何かしないの。」
真智子「清彦さんとやる時間減るのいやよ。そんな事清美に任しているわ。あいつは、お母さんから受け継いだ料理店もやっているの、私も少し株持っているから、役員になってるのよ。和子さんは銀座の貴金属の店も好調らしいね。金ぴかの時計、いかにも和子さんらしい。」和子「時計屋さんは時計が得意なのよ。みんな関心がないから、鉄鋼から、私が譲って貰って、どこにも負けない時計を作ってねといったら、それが少し、売れ出しているの。で私が金を一杯使った時計作ってもらって、店の飾りにしたの。それを買う人もいるのよ。」
美佳「あれは格好いいね。服にも合うわよ。」

和子「美佳さん、ちょっと見てよ。真智子さんが日本の名医に挙がっているわよ。次平さんや玲子さんも挙がっているけど。真智子さんは内科では有名だって。病院では真面目なんだ。」
美佳「それは凄い。三人でお祝いしよう。今度は、三家族で食事会しましょう。」

真智子「玲子さんや次平さんも挙がっているのに、私だけこんなに騒がれるの?」
美佳「それは、玲子さんや次平さんはいかにもという感じするでしょう。」
和子「私たちには派手な格好して、エロ話しかしない不良娘の真智子さんしか知らないからね。」
清彦「三人の母で30代後半ですよ。もう娘ではありません。格好だけはいつまでも不良ですけど、誰か連れて行くときは、前もって電話しないと凄い格好で出てくるんですよ。」
恭助「それは我が家でも同じですよ。」
洋之助「美佳さんはデザイナーだから、ちゃんとしてますよ。」
和子「それは、うまいだけだよ。一枚脱げば大変だよ。」
美佳「和子さんは、光ものすきね。」
和子「一応、商売もあるから。」
恭助「この間、美佳さんに子ども預かってもらって、二人で銀座の店で待ち合わせして、食事に行ったんです。清美さんのお店が近くに出来たから。その時はお店の人の様子おかしいのです。和子さんは派手な格好に着替えて、光るもの好きでしょう。バーの女の人連れてきたように思われたようですよ、清美さんが来た時は、お店の人が来て貰って大丈夫ですかと聞きにきた。和子さんももう少し落ち着いた格好しないと。」
真智子「それは私も清美から聞いたよ。毛利さんが来たけど、バーの女を連れてきたとお店の人も慌てたらしい。和子さんはどう見てもそうしか見えないからね」
和子「真智子さんに、言われたくないよ。いつもの格好して買い物にいって、声かけられる人だよ。夜の町なら、いくらと聞かれるよ。」
清彦「本当なんです。真智子さんから電話が会って、一緒に帰ろうと待ち合わせしてたら、若い男にいくらと聞かれて、真智子さんは調子にのって、5万と言って、あの男本気にしてたよ。朝寒かったからコート来てたから分からないからといって、あんな派手な格好で病院に行くなんて。」
真智子「病院では着替えるの、スーツ風のパンタロンに。」
和子「私もそうよ。」
洋之助「和子さんは仕事の時は、頭も顔も変わる人だから。」
和子「美佳さんも結構派手目だよ。連絡に会社言ったときなんか、町で声かけられるでしょう。」
美佳「それはたまには、まだ若いから。」
真智子「三人も子どもいるのに。」
美佳「真智子さんも三人の母よ。和子さんも小学校の5年生の母だしね。」
洋之助「じゃ不良おばさんだね。」
美佳「おばさんとはなによ。じゃ貴方もおじさんよ。」

和子「今日は、休みの日だから、美佳さん、朝は駄目ね。」
真智子「今頃は寝てるよ。しかしいつまでもよくやるね。」
和子「私も今日はしたよ。朝早く、恭助も渋ってたけど、大きくして、上に乗った。よかったよ。」
真智子「清彦さん、福岡からまだ帰ってこないのよ。3日もしてないのよ。いいな。私も朝したい。」
和子「私も忙しくてね、1週間ぶりだったの、昨日の晩。しかし週末なのに色々忙しくて、機械終わっても、鉱業に言って会議して、銀座にも行って、出前食べながら話して、帰ってきたら10時過ぎなの、お風呂に入って、子どもの寝顔を見て寝室に入ったら、11時頃よ。恭助はそんな時狙って、仕掛けるのよ。さんざん焦らされて、入ってきたら突きだして、もう駄目といっても続けるの。私も本当に壊れそうだった。あそこも熱いし、しかも溜まっていたから、量を多いし、完全に逝っていた。そのまま寝たの。朝は爽快な気分だったから、むりやり大きくして、中に出させたの。」
真智子「そんな露骨な事聞かさないでよ、今は。今日の午後帰ってくるの、清彦さん。益々やりたくなってきた。」
和子「少しは開ける方がいいよ。感じ方も強いよ。でも真智子さんすごい格好ね。ほとんど乳房見えてるよ。子どもの教育にも悪いわよ。」真智子「それは大丈夫よ。うちはみんな慣れてるよ。清彦さんにも分かるのによ。私がしたいと云うのが。3時から子どもたち預かってね。晩ご飯も頼むね。」
和子「まだ明るいよ。そんな時からやるの。」
真智子「私は限界なのよ。」

清彦が帰ってきた。真智子の格好を見て驚いて、子ども達にお土産を渡した。和子は子ども達をつれて、自分の家に行った。子ども達は、清彦に頑張ってねといいながら、和子と一緒についていった。
和子の家に美佳が来た。
和子「美佳さんもやったという顔してるね。」
美佳「今日の朝は凄かったよ。30分も突くんだよ。上から下から後ろから、出された時も分からなかった。どんと当たった気がしたよ。四人目かも。」
和子「もう出来ないでしょう。」
美佳「今日の感じは出来た気がする。」
和子「保育所の経営をしたのは、正解だね。」
美佳「また、黒田の両親にからかわれる。」
和子「子沢山は結構だよ。真智子さんも挑戦中だよ。」
美佳「真智子さん今やってるの。子ども達もここにいてるね。」
和子「気合い入っていたよ。真智子さんが気合い入ると凄いよ。腰もあそこも動かせる人だよ。」
美佳「それは凄いね。」
和子「美佳さんは知らないの。凄いよ。時々自慢してるよ。清彦さんも無理矢理絞られているわよ。あれは天性のものだよ。」
美佳「和子さんは2人だけでしょう。調整してるの。」
和子「私は何にもしてないけど、そんなには出来ないよ。昨日は強く感じたけどね。」
美佳「三人揃って妊娠したら、みんなの評判になるかもね。」
和子「妊娠しなくても評判だよ。エロトリオだと。」
美佳「そうなの。」
和子「格好も真智子さん筆頭にこの三人派手じゃない。」
美佳「そう言えばそうね。みんな大人しい格好だね。慶子さんと話してても地味な格好してたよ。」
和子「美佳さんも基準ずれてるよ。慶子さんが普通なの。美佳さんは派手なの。私も少し派手だけど、真智子さんは飛び抜けて派手なの。私は光ものを付けるから派手になるけど。」
美佳「和子さんは冷静ね。うちのワルと似てるわ。でも落ち着いた服装にしないの。」
和子「時にはするわよ。恭助の実家に行く時とか機械会社ではそうしてるけど。鉱業や私の貴金属の店そして私の家では自由にしたいの。」
美佳「私もそうだわ。黒田の家に帰る時は着物が多い。真智子さんも着物着るのね。この間見た。ものすごくお淑やかな人に変わるね。」
和子「清彦さんの実家に行った時でしょう。猫被るのよ、真智子さんも。清彦さんのお父さんが厳しい人だそうよ。」

真智子「私、とてもしたいの。」
清彦「それは分かる。そんな格好してるから。でもまだ3時だよ。」
真智子「今からすれば、3回できる。私の上で少し休めば。」
清彦「晩ごはん食べてから。」
真智子「出前たのんでいるから、6時に来るわ。裸で食べましょう。」
清彦「シャワーぐらいは、」
真智子「直ぐに汗まみれだけど、じゃ私と一緒に。」

一緒にシャワーを浴びながら、弄られ、しゃぶられていると、清彦のものは大きくなった。疲れていたものの、溜まっていた。清彦も真智子の乳首などを弄っていた。身体を拭くのももどかしく、1回戦は始まった。真智子の腰は動いて、清彦は思わず出しそうになったけど、このまま絞り取られるのかと思い、我慢して突いた。両方の腰がぶつかるほど深く入った。それが繰り返され、真智子も何回も意識は薄れていたが。腰はまだ動いていた。そして清彦の我慢が限界となり、真智子の足を持ち深く入れた。真智子も腰を突いた瞬間に発射された。しかも多く、勢いもあった。本当に当たった気がして、真智子は意識が消えた。気がつくと、清彦は真智子の上で休んでいた。まだ入れられたままだった。そんなに小さくなっていない。真智子は腰と膣を使って大きくさせた。そしてそのまま腰を使いつづけた。清彦も途中から応戦してた。真智子の防波堤は低くなっていた。直ぐに防波堤は破られ真智子の意識は又薄くなった。今度は清彦が力の限り突き続けた。真智子は途中で逝ってしまった。しかし清彦は最後の止めを刺すように、尚も突き続けた。真智子の意識が消えかかった時に、清彦が出した。2回目だった。それを感じながら真智子の意識は消えていった。気がつくと清彦は真智子の上で微睡んでいた。真智子も清彦の重みは感じたが、身体が動きにくい。そして疲れが襲ってきた。二人はそのまま寝ていた。真智子は料理が届けられたのも分からなかった。清彦が起こしてくれた。真智子はまだ動きにくかったが、お腹もすいていた。清彦はさすがに服を着ていたが、真智子は裸で食べていた。清彦もお腹がすいていた。ご飯を食べると元気が出てきた。少し休んでいたので、清彦は元気になった。真智子の防波堤はなかった。すぐに感じだしていた。感じは強くなっいた。そして何回も逝って、身体が動かなくなってきた。お腹はビクビク動いているのに、腰には力が入らない。それでも突かれていると、膣から溶けていく気がしていた。真智子は始めての経験だった。そして膣の中で何か当たった。腰から溶けていく不安と快楽が襲って、頭は真っ白になって意識が消えた。気がついてみると、清彦は身体毎、真智子の上に乗っているのに、真智子の感覚は弱い。本当に動かない。真智子「今度は凄い。私の身体溶けてない?」清彦「大丈夫」といって腰を触った。感覚が弱いけど、又感じてきた。でももう凄く眠たい。真智子「少し眠りたい。」清彦も横で休んだ。清彦は少し寝て、和子の家に電話をかけ、お礼を言った。恭助が子ども達を送ってくれた。子ども達が帰っていても真智子はまだ休んでいた。真智子は朝まで寝ていた。朝早く起きた。気分は爽快だった。今日は朝遅くとも良い日だった。食堂では昨日の料理が片づけられている。でも雑だ。綺麗に片づけて、少し洗った。まだ5時だった。台所で朝の卵料理とか、ベーコンなどを焼き、コーヒーも炒れた。時間もあったので豆を引いた。その内に子ども達も料理やコーヒーの匂いがして起きてきた。ママ今日は早い。真智子は牛乳と新聞も取ってきた。清彦も起きてきた。子ども達も手伝って、朝の準備は出来た。みんなで朝を食べた。みんなを送り出して台所を片づけて、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。和子が顔を出した。
和子「昨日はどうだった。」
真智子「子ども達を預かって貰ってありがとう。とても良かったよ。何か爽快な気分なのよ。コーヒー飲む」、
和子「それは良かったね。今日は朝から忙しいの、又ね。」、
真智子「いってらっしゃらい」

三人組は妊娠中に、次への展開への構想も考えた

そして四ヶ月後、三人とも妊娠している事が分かった。みんな30代後半だった。大事にしてくださいと云われ、真智子と和子は産月の二ヶ月前から家で休んでいた。美佳は家で仕事だったけど、美佳も仕事も任せるようになっていたので、相談にのる程度だった。和子は時々電話が入ったり、家に人が来たりしていた。真智子は溜まっていた本とか学会誌などを見ていた。和子は今まで機械会社に通う日が多かったので、鉱業や銀座の貴金属のお店などはあまりじっくり考えることができなかったが、連絡や報告などもよく見て、今後の方針についても考える事ができた。三人は和子の家に、時々集まっていた。

和子は鉱業と言う名前だけど、ほとんど精錬だけだった会社も、レアメタル系を中心に海外の鉱山に幾つか接触していた。従来の貴金属も精錬されたものの比重も大きくなっていたので、別に貴金属の売買だけの会社を作る事にした。貴金属と宝石そして時計を売る店も大阪にも出す事になった。時計製造の会社も経営主体が決まっていなかったので、和子がほとんど買い取っていた。

美佳も洋服のデザインも海外のブランドも幾つか手に入れるようにしていた。複数のブランドを作るようにした、洋之助も賛成して何カ所かと契約してきた、アンテナショップも新しいデザイナーの達の店に変わっていった。デザイン研究所も治部洋服と名前が変わり、男性用の洋服も作るようになった。製造は紡績に頼み、デザインと販売だけをしていた。美佳は美佳ブランドだけは、数人の人と少しつづ出していたが、多くの時間は経営管理に取られるようになった。幼稚園も新しく計画を始めた。慶子の小児病院の理事にもなっていたので、小児病院の増築も検討していた。

真智子は二人とは違って、勉強だけに専念するつもりだったけど、二人に触発されて、改組したアンテナショップの中の一番安い所、都心から離れた一店を譲って貰った。美佳はその店は整理するつもりだった。働いている人も洋服の会社や他店に移籍するつもりだった。真智子は、斬新なデザイナーと組んで、派手な服を中心に、若い女性用の服を売る事にした。ほとんど自分の趣味だった。アクセサリーも安価なものを置くようにしていった。和子の店では本物かもしれないけど、高すぎる。所詮服の飾りだ。ただ銀は個人的に好きだったので、銀のチェーンなどは多く置くようにしてもらった。自分の趣味に近い人にみんな任せた。商売というより、自分の趣味の延長のつもりであったが、任されていた人は自分の裁量で、やがて店を大きくしてしまった。

久しぶりの出産だったので、赤ちゃんの世話と体調の回復に時間がかかった。ほとんど三人同時だったので、保育所も小児科の看護婦さんを一人追加した。みんな女の子だった。今度は三人とも復帰に時間がかかった。

美佳「みんな、新しい不良娘達の誕生と言ってるわ。」
真智子「失礼よね。清美もからかうのよ。」
和子「仕方ないわよ、こんな年で三人同時に出産したんだもの。でも真智子さんの大きいわね。」
真智子「大きいでしょう。」
美佳「真智子さん、もっと隠しながらあげた方が。」
真智子「いいのよ、私この頃平気になったわ。」
和子「いままでも丸見えに近かったしね。恭助のやつも最近私を襲うのよ。私忙しいでしょ。疲れ果てているところを襲うの。私も感じるし、もう駄目と言っても攻撃つづけるの。乳首も敏感になっているの。」
美佳「うちのワルも乳首つまんだりするのよ。私もふらふらよ。」
真智子「私もこの頃激しくされるの、寝不足の上に逝かされて。」
和子「この頃深く感じない。私もよく逝ってるよ。」
美佳「今までと違うわね。どんどん感じてくるけど、充実感は前よりあるね。」

安部の本家とも云える製薬の不良娘

恵子の最後の娘の知子は戦争を生き抜いて、戦後復興を見て亡くなった。夫の元紀も亡くなった。孝太郎は自分の息子の良太郎は口説いて、製薬に入社させたものの、もう一人の息子の浩介は医者になりたいと言って、医者になってしまった。知子には二人の男の子がいたが、長男の鉄平は安倍に養子に行き、製薬に入る筈だった、もう一人の息子の紀一郎は医学部に行き、大学の教授になってしまった。口説いているけど、実業には興味はないようだった。紀一郎の息子の紀太郎は医学部に行ったけど、薬理にも興味はありそうだ。紀子は頭に良い筈だが、文学部などに行って、遊び回っている。杉野家へ行った佳恵の息子の隆太郎も医師になった。杉野家も大きな病院を持っている。鉄平は良子の養子を捜している。良子も女のくせに理学部に行った。

孝太郎は、良太郎を育てていたが、どうも頼りない。紀太郎を入社させる事が出来たとしても、研究畑だろう。相続は何とかなったけど、私でも伯母さんが亡くなった今、大変なのに、良太郎ではとても無理だ。折角知子伯母さんが上場を拒否しても、結局今の副社長や専務に任せないといけないだろうと思っていた。純子伯母さんはそうなると言ったけど、商会も化学も紡績も結局洋之助くんが動かしている。化学には、礼子さんや進さんがいる。鉄鋼も洋一さんと清彦くんのラインが出来ている。銀行も宏一くんになりそうだ。機械でも、技術屋さん中心だったけど、和子さんが動かしている。結局ここが名実ともに一族外に任せる最初になると覚悟していた。元々医者になりたいのも血統だけど、少しは会社も考え欲しいと愚痴が出ていた。

紀一郎の娘の紀子は大学を出ても、どこに就職する訳でもなく、夜になると家を抜け出していた。紀一郎は小遣いもやらない。でも金はあるようで、株なんかもやっている。格好も派手だ。紀一郎も妻の絹子も諦めていた。注意しないと下着姿で昼ごろ食べに来る。朝は寝ている。いつ帰ってきたのかも分からない。絹子は心配して三ヶ月に一度、病院に検診に連れて行く。紀子は、私は女郎かと言うけど、絹子は同じ事しているだろうと言ってつれていく。紀子は最後には黙ってついていく。

紀子には男がいたし、夜には商売もしていた。紀子の相手には妻子がいる作家だった。商売も大学時代から、香と名乗って、飴湯を売っていた。色々な薬を入れて、独特の飴湯をお茶として売った。派手な格好で、ほとんど乳房も見えそうな格好をして際どい会話もしながら、売っていた。定価もなく、酔っ払いが紀子と話して、お金を入れていた。

酔っ払い「今日も香のおっぱいみせてよ。乳首立ってるよ。俺にやってもらいたいの。」
「今日はまだ処女だよ。あそこも見てもいいよ。」
酔っ払い「今日はもう金ないからね。お茶一杯もらうよ。千円で勘弁な。」
「又声かけてね。抜いてあげるよ。」
酔っ払い「金ある時に頼むよ。じゃね。」

そのお茶を飲むと精力も強くなり、固定客もついていた。儲けの半分は作家に貢いでいた。時々は娼婦まがいの事もした。乳房をそのまま見せたし、恥部も見せて金を貰っていた。香はなんでもする女だった。要するに自分の身体を見せてお金を貰っていたのだ。ただ貢いでいる藤原には純情だった。手を握って貰えるだけで、感じていた。ただ藤原は身体が弱かった。原稿を安いけど買ってくれる所があると言って、金を貢いでいた。藤原は死んでしまった。紀子の落胆は酷かった。家で一人で泣いていた。結局藤原にも何もして貰えなかった。手を握って貰えただけだった。手元には藤原の原稿だけが残った。半分貯めていた金は株に代えていたが、すべて売って、藤原の遺族を訪ねて残った原稿を買い取る事にして、渡した。三日間泣いたけど、藤原の作品を世に出したいと思った。娼婦でもよかったけど、薬湯の原料はあった。最後の営業の積もりで行った。何日か売っていなかったので、よく売れた。香はまた仕入れて売っていった。身体も売った。金を貰えば、精液も飲んだ。

金は貯まったけど、まだ自費出版するには足りなかった。娼婦のお茶売りとして評判になった。なんとか自費出版できる目途がたった。最後のつもりで行った営業で警察に捕まった。売春容疑と食品衛生法違反等で捕まった。評判になったので調べないわけにはいかなかった。売春容疑は証拠は揃わず、お茶も定価も決まってなく、効能も言わなかったし、たいした成分も出なかった。釈放されたが、紀一郎や絹子は許さなかった。大学教授の娘が売春婦といって、新聞にも出た。紀一郎は大学を辞めた。紀子は両親に始めて殴られた。そして部屋に閉じこめられた。金は捕まる前に、ある株に替えて証券会社に預けていた。紀子の監禁は一月続いた。紀子は食事は、お盆の乗せて部屋に入れられて、トイレだけが部屋の外に出られる日であった。紀子は藤原の作品さえ世に出せば、もう思い残す事はないと思っていた。何度も藤原の作品を読んだ。少しずつ校正していった。時間は一杯あった。

やがて孝太郎が来て、紀一郎を会社に誘った。まだ五十代だ。会社の研究所で働いてみないかと言った。紀子にも会いたいと言った。紀子には、一ヶ月ぶりの面会だった。紀子は最後の機会として、今までの事を喋った。孝太郎はそんな事なら初めからちゃんと説明すれば、本など出してやる。それに出版社にも当たったのか。思いこみだけで動いていけないと言った。それにその薬湯のどうやって思いつけたと聞いた。お父さんの話を聞いて色々と試したと答えた。

孝太郎は、紀一郎に研究の一部門を任せた。自由に研究して欲しいと言った。紀子の処方は開発部門に検討を頼み、栄養ドリンクが出来た。藤原の作品は出版社に頼み、費用は全部製薬で持つと言って出版させた。紀子は製本を持って泣いた。そして遺族に届けたいと言った。遺族も喜んでいた。本は暫く売れなかったが、やがて少しつづ売れていった。費用等については出版社は何も言わなかった。孝太郎も怒って、印税の交渉を顧問弁護士に任せた。かなり纏まった金額が入ってきた。紀子は全部遺族名義にした。紀子はもうやりたい事は終わったと思っていた。もう私も26だ。恥ずかしい事もしてきた。人の嘲りの中で生きていくのか、それともと考えていた。ところが栄養ドリンクが売れてきた。元々製薬は医薬向けの薬品中心の会社だったが、大衆薬、薬局用の薬が出るようになった。

紀子は製薬の開発に入るように言われたが、紀子は薬なんか知らないと言って断ったが、好きな事言っていいからと言われた。そして栄養ドリンクの発案としてボーナスも貰った。小さな出版社でも買うには足りなかったが、父の紀一郎がお金を出してくれた。紀子の管理会社は紀一郎が管理していた。事情を知って手配して小さな出版社を買い取った。藤原の本の売れ行きが落ちて絶版になりそうだった。交渉して版権も買い取った。弁護士に任せたので、そんなに高くなかった。不遇な作家の作品を出す事だけに努めた。紀一郎は、お金を出すには、紀子が製薬会社で真面目に働く事が条件だった。まだ紀子は信用されていなかった。自分の管理会社と言っても自由に出来ないようになっていた。

預けた株も上がっていた。みんな売った。孝太郎に頼んでお金を借りて、やっと書店も買った。書店の経営などどうでもよかった、本を売る場所が必要だった。売りたい本の場所だけ維持してくれる事を条件に今までの経営していた人に頼んだ。

孝太郎や紀一郎に恩が出来てしまった。仕方がないので、好きな事を言っていたら、研究の人が考えて、大衆薬を作ってしまった。又売れた。紀子は、もう種切れと思ったが、初めは薬局や医院をまわった。そして大衆薬の使用者の意見を聞く事にしていった。そんなに直ぐに意見は出なかったが、やがてある程度出るようになった。

頑張っている紀子を見て、好意を抱く青年があった。開発の中で研究から出ていた垣原真一という青年だった。紀子の思いつきを薬理として補強して考えてくれた。紀子もお礼として垣原を食事に誘った。垣原は喜んでいた。垣原は、そのお礼として紀子を誘った。高級な店ではなかったけど、紀子は嬉しかった。何回か食事を共にした。垣原は突然結婚したいと言った。

紀子「私は28よ。売春容疑で逮捕された事もある女よ。」
垣原「僕も29ですよ。私も女買った事がありますよ。同じようなものですよ」
紀子「女と男では違うよ。ご両親も反対するわよ。第一貴方とは手も握ったこともない。」
垣原「手は今握りました。両親なんて関係ありませんよ。紀子さんは藤原さんの事をご両親に話しましたか」
紀子「もう理屈屋ね。あなた。」
垣原「それが商売ですから。」
紀子「父は、貴方は、もうすぐ博士号も取るといってたわ。私は娼婦だったのよ。」
垣原「貴方のお父さんは医学博士で、この会社の大株主ですよ。」
紀子「もうしらない。反対されても私は反論できない女なのよ。」

垣原は、両親を口説いて、紀一郎と絹子に挨拶に行った。紀一郎と絹子は厄介払いが出来るし、垣原は良い青年だ。ご両親もご承知かねと聞いた。垣原は両親は関係ないけど、紀子さんのために口説いてきました。最後に反対すれば養子にしてください。とあっさり言った。

垣原は次男だったし、両親も相手は市橋一族なので、最後は黙ってしまった。紀子は最終的には何の返事もしなかったのに、結婚してしまった。結婚式が終わって、明日は、アメリカに行く事になった。
真一「紀子さんをとうとう手に入れました。僕専用の娼婦ですよ。」
紀子「本当に強引ね。不味いとか下品とかいってももう駄目よ。」
真一「紀子さんは美味しそうですよ。塩でもつけますか」
紀子「貴方が言うと本当に私食べられそうね。」

紀子は塩をかけられなかったが、垣原にさんざん突かれていた。意識がなくなる直前まで突かれ、最後に多量に出された。紀子は身体をのけぞり逝っていた。紀子「貴方、凄いね、明日私を歩けなくする気なの。」真一「いやまだまだ試食段階ですから、もっとしゃぶりますよ。」紀子「怖い人ね。私も搾り取っておくわよ。」紀子は垣原のものを掃除して舐めてしゃぶって大きくして先を集中して責めて、口の中に出させた。紀子はそれを飲み干し、また掃除してすべて吸い取った。紀子「これで今日は終わり。ご苦労さん」と言って、先端にキスして寝た。真一「又溜めて今度はもっと頑張りますよ。」

アメリカでは薬局や製薬会社を訪問していたが夜はお互いと攻撃していた。垣原は紀子を腰をふらつくように突いた。紀子も気を許すと、腰が動かなくなりそうな気がした。2回続けて逝かされて、腰もお腹も震えていた。垣原は暫く休んでから三回目に挑戦し、紀子は突かれつづれて、ついに意識が薄くなり、最後に膣が熱くなって、逝ってしまった。もう動けなくなくなった。
真一「どうです。すこしは応えました。」
紀子「私、もう動けないわ。今日はもう駄目。壊れたかもしれない。」
真一「大丈夫ですよ。紀子さんのここは元気ですよ。もう何回もやれると言ってますよ。」
紀子「明日腰動かないと貴方のせいよ。」
真一「おんぶしてあげましょうか。でも僕も疲れました。もう寝ます。」

翌日は紀子は元気に回復していたが、真一は腰が重たかった。紀子は「私、壊れてなかった。もっと出来るわよ。真一さん」真一「さすが紀子さん。次ぎはもっと頑張ります。」

真一と紀子の頑張りで製薬の大衆薬部門は拡充していった。紀一郎の新薬もやがて世に出ていった。紀太郎も会社に入り手助けをした。紀子の稀少品の書店も、出版社も大して儲けにはならなかったが、そんなに大きな赤字が出る事はなかった。元々これらの維持のために紀子は頑張っていた。真一や紀一郎そして孝太郎も理解してくれていたので、大きな赤字が出ないと維持していけそうだった。紀子はそれが嬉しかった。孝太郎は健康や薬関連の本も勧めて売り出した。製薬としての援助がしやすかったと言う理由だった。製薬としての援助も入り、なんとか赤字なしにやっていけるようになった。藤原の本は売れても売れなくても置いてあった。時々紀子は、書店に立ち寄り、藤原の本を見ていた。

洋之助、出版ビジネスを考える

一族の食事会は不定期ながら、続いていた。知子や孝太郎が出ていた。知子が亡くなった後は紀一郎や良太郎を出していた。紀子や真一も出るようになった。紀子は小さくなっていた。何か言われるかドキドキしていた。いかにも人格者のような次平も紀一郎と話している。弁護士や銀行の人もいる。真智子や和子が寄ってきた。「売春で捕まったのは貴方なの。」とすばり聞いてくる。紀子は、だからこんな席にくるのはいやだったのにと思いながら「はい。」と応えた。
和子「馬鹿ね。もっと要領よく動かないと。私も真智子さんも同様だけど、うまく逃げてきたのに。でも内緒よ。」
真智子「不良もいないとね。でもお金貯まったでしょう。」紀子は思わず喋ってしまった。
真智子「私たちとは違うわね。貴方要領わるいけど、純情ね。和子さんなんとかならない。」
和子「私は本の事知らないのよ。エロの本は知ってるけど。」
真智子「この人の頭の中は、やる事と金儲けだけなの。」
和子「真智子さんは、いまでもいくらと聞かれる人よ。いいわ。でもどうしたいの。」
紀子「本を出して、売っていければいいのですけど、大変なんです。」
和子「男にとっては女と金よ。これは本能だわ。女にとっては、男が本能だわ。金もあるけど、弱いわ。金でも股広げるけど、あんまり感じないしね。でもそんなエロ本は出したくないのよね。」
紀子「それはちょっと。」
和子「海外の本の翻訳版をやってみる?私のお母さんも小説を翻訳してるし、一恵義姉さんも児童文学やってるの。服飾関係の本も美佳さんに頼めばなんとかなるわよ。ここにもワルもいてるよ。売れる本も出していかないと大変だよ。」
洋之助「僕の悪口言ってるの。」
和子「ワルも考えてね。」
洋之助「不良も純情には弱いね。でも出版なんか知らないからね。知ってる奴つれてくるしかないね。でも服飾の雑誌は欲しいね。」
和子「何でも焼け太りする人ね。」
真智子「派手目の服も紹介してね。」

出版社は増資して、洋之助、和子そして真智子が出資した。洋之助は、出版業界のはずれものを連れてきて、雑誌部門を作った。海外のドレスや服飾を紹介する雑誌「ドレスエイジ」を海外の服飾雑誌と提携させ、紡績や洋服会社の広告を出した。やがて派手目の服を紹介する若い女性用の雑誌「ハデ、ダイスキ」や健康雑誌「貴方も100才まで生きられる」も作らせた。要すると手っ取り早く作れ、写真と今までの知識があれば作れた雑誌を作った。そして広告収入も見込めるものとした。雑誌部門は売上と利益が優先して、出版の良心などはなかったので、持ち運びできるように表紙は綺麗な写真を載せていたが、やらせの投稿をして、匿名の読者投稿のページも作った。「ドレスエイジ」には、「私はこうやって倦怠期を乗り越えた」とか「40にして知る絶頂感」などの投稿記事を載せ、「ハデ、ダイスキ」には、「私の初体験」とか「私と彼との出会い」などの投稿記事を載せた。はじめのやらせ投稿に触発され、虚実ないまぜの投稿が続いて、密かな人気記事になった。みんなこっそり読んだ。そして雑誌も、こっそり投稿関係のページ数を増やしていった。「ハデ、ダイスキ」は、「私の素敵な彼」と称する格好良い男性の写真も載せた。結構やらせも多かったが、人気も出た。味をしめた雑誌部門は、やがて三流ルポライターのでっち上げ記事や警察発表を鵜呑みにして、面白おかしく脚色する三流週刊誌を作る計画を立てた。紀子は、出版社の品位が墜ちると反対して、計画は流れた。紀子は雑誌の表面しか見てなかったので、出している雑誌の投稿ページなどは読んだ事がなかった。雑誌部門は、出版社に品位などあったかと不思議がったが、そこそこ給料も上がっていたので、多くの人は残った。ただ他の出版社に移った人もいて、そんな週刊誌も出た。名誉毀損でも負け続けて、負けても一部は事実と認められると新聞にも載るほどであった。新聞も、事実だが公共の福祉に該当しないと云われた事は気にせずに、裁判結果を報じていた。

本体の出版社にも人を入れて、児童文学も絵本にして発売させた。海外の小説の翻訳本の海外ノベルズも出した。日本語版権を商会に交渉させた。藤原を初めとして不遇の作家の作品は継続して出していた。洋之助は、金を出して、ルポライターに幾つかの不遇の作家の半生と作品を適当に併せ、誇張させ、才能があるけど売れなかった作家を悲劇的に書いた「不遇の作家達」という本も書かせた。藤原については、紀子が知っていた。ルポライターは結構巧く書いていた。本も出版した。出版社も少しずつ業績が上がってきた。健康関係や薬などの本も引き続いて出していった。藤原を初めとする不遇の作家達の本はやっぱり、売れず、不遇の作家達の本も不遇であった。

紀子は真一との間に男の子、真一郎が出来て、製薬会社を休んでいた。元々開発なんて私は無理と思っていた。それに真一さんが大衆薬の開発をやっている。一族の保育所に子どもを預けていた。美佳と和子と真智子と親しくなってきた。真智子の格好は凄いし、みんな派手だった。紀子は気が楽になってきた。妊娠、出産後少し控えめになっていた真一も攻撃が激しくなってきた。でも紀子の心の中に藤原がいた。感じるけど、心の底からとは言えなかった。和子がテレビに出資しないかと言ってきた。でもそんなお金ありませんと言ったら、出版社好調じゃないの。紀子は赤字出ないと、そんなに気にしなかったが、会社は、かなりお金も持っていた。それに紀子自身の管理会社にもお金はあった。紀一郎もみんなと一緒ならと言ってくれた。

洋之助、美佳、真智子そして和子と一緒に出資する事になった。なぜか製薬も出資していた。売り出し中の二枚目の下手な歌手を宣伝したいプロダクションと交渉した。売れたい、演技の巧い劇団の女優を妻役とした。下手な歌手は藤原役で顔を出すが、無口な作家としていた。演技は女優が中心だった。テレビ局には、スポンサー付けの制作費用の少ない番組として交渉して、洋之助が金で作らせた本「不遇の作家たち」がテレビドラマになった。製薬や紡績はテレビコマーシャルにこの歌手を使った。この歌手は下手だったが、二枚目で主題歌と共に、テレビドラマもヒットした。藤原が死ね瞬間には視聴者率もピークだった。下手な二枚目の歌手が演じた藤原が死ね演技は絶賛を浴びた。「不遇の作家たち」も藤原の本も売れ出した。ドラマのスポンサーは製薬と鉄平の海運会社と洋之助が口説いた会社だった。藤原の本について、金に汚い文芸評論家に話題の本として、提灯記事も書かせていた。紀子には売れない時は、紀子だけの藤原だったが、有名になると心の距離も出てきた。紀子の中の藤原は、心ではなく過去になっていこうとしていた。

ある日真一は激しく突いてきた。紀子は本当に壊されると思った。頭も心も真っ白になっていた。そして声をあげて逝った。真っ白になった心の中に真一が座っていた。藤原は奥に隠れたか頭の奥に入ったかもしれない。何回も真っ白にされて、真一は大きな顔をして心の中にいた。紀子は、真一専用の娼婦ではなくなって、真一の妻になっていた。真一が怪我をして入院した。軽い怪我だったので、1週間ほどだった。紀子は、真一の世話をしていた。真一の股間に目がいく自分に驚いていた。真一の退院後、真一が中に入ってきた。そんなに激しく突かれなかったけど、深く感じていた。中に出されながら、紀子は裸で、真一に抱きついていた、妻の紀子として。そして又妊娠し、出産した。出産後三ヶ月程で、製薬に戻った。紀子は二人の子ども一男一女ができた。何故か二番目の子供、女の子の友恵が好きだった。自分の生まれ変わりのような気すらしていた。長男の真一郎は大切に扱っていた。紀子は明るくなった。やがて、経営管理室に移るように言われ、良太郎たちと働きだしていた。良太郎は穏健な優しい人だったし、考えすぎて決断力に欠けていた。紀子は一途な思いが強かったが、色々な方法を考える力が弱かった。紀子は出版社で、売りたいだけの本を出そうとしていたが、洋之助や和子は売れる本も出すように調整してくれた。そして売りたい本も出版していく事が出来た。紀子も何か分かっただろうと孝太郎は思っていた。良太郎は紀子の良質で安価な薬を安定的に供給するための原則的な主張に辟易しながらも、何か心地よいものを感じていた。良太郎には強い思いが欠けていると孝太郎は思っていた。孝太郎は、父の幸之助が恵子に教えられ、純子を意識しながら、苦労して社内を纏めてきた事をそして伯母の知子がその中で自分で成長していった事を知っていた。私も絶えず知子伯母さんと話して纏めてきた。良太郎には、洋之助や和子の才覚や策略はない。それは私もない。でも強い思いとみんなの意見を纏めていく事が出来ればやっていけるかもしれない。強い思いがあっても才覚や策略がなければ空回りする。しかし才覚や策略だでも暴走する。良太郎には強い思いを先に持って欲しい。紀子は大変な娘と思ったけど、一途な思いを持っていた。洋之助や和子に頼んで良かった。紀子は明るくなってきた。色々な所に出資させられたけど、得たものは大きかった。良太郎も何か感じてくれた気がする。ここは、みんなの意見そしてみんなの力を合わせていける力があればいい。良太郎はこれから勉強していけばいい。と思っていた。

孝太郎はやがて引退して、一族以外に経営を任せる事にはなったが、一族の人が研究や開発そして管理をしていた。孝太郎は製薬はこれでいいのかもしれない。鉄平の、恵子の、幸之助のそして知子や私の夢が続いていけばいいのかもしれないと思っていた。そしてこれからも多くの人を夢を繋いで行って欲しいと思っていた。

三人組は、結構それぞれ上手くいっていた。

和子は、いつしか機械の経営管理の中心になり、機械を実質的に動かすようになった。自分自身の個人会社として始めた鉱業も、レアメタルや鉄鉱石そして各種の貴金属についての鉱山の権利まで取り、安倍海運と協力を得ながら、大きくなっていた。和子自身は個人会社の積もりだったが、大きな会社になっていった。金を初めとする貴金属を扱う毛利貴金属は、お店での販売する金などの保管するつもりで作っていた。貴金属の需要は伸び、お店も販売量が増えてきた。やがて大阪やその他の都市に直営店や協力店を増やしていった。ただそんなに和子自身は時間が取れないので、ゆっくりとしたペースで進んでいた。真智子は、金儲けなどには無関心で、病院での医者としての仕事と清彦との生活を楽しんでいた。管理会社にも無関心でどの程度の収入があるかもよく分からなかった。妹の清美が管理会社の管理から、税務処理まで、自分の税理士を使って処理していた。美佳はしっかりしていたが、もっとしっかりしていた洋之助が、紡績、化学そして商会を実質的に動かしていて、大きな子会社の治部レーヨンも社長として大きくして、子分たちの会社も面倒をみて、自分の個人会社としてホテルや複数の不動産会社そして実業として自分が関与している会社の関連会社に、自分の管理会社を出資させ、複雑な管理会社群を作っていた。ただこれは子分たちの会社との関係もあって、どこまで自分の個人資産かは洋之助にも判然とはしなかった。美佳は治部洋服の社長となり、紡績との微妙な関係を維持し、デザインや企画そして販売を担当していた。洋之助は、紡績、治部レーヨンそして治部洋服を一体として動かして、化学や商会にも強い影響力を持っていた。

やがて、和子の娘の小百合、真智子の娘の宏美そして美佳の娘の彩香は小学校に上がる年になった。もう三人も40を超えてきた。真智子の服装もいつしか普通になっていった。和子も光ものも少なくなっていた。美佳も落ち着いた色のパンタロン系のスーツ姿が多くなった。

和子の父親である功二郎と母親である静香が相次いでなくなった。功一郎も前年に亡くなり、功一郎の妻の雪子は健在であったが、息子の一郎の家にいた。ある程度の準備はしていたものの、和子は葬儀や遺産の処理等も大変であった。兄の茂と対応を協議しているうちに、恭助の父も亡くなり、恭助の母 藤子は、恭助の兄の恭一郎の家にいたが、恭助の家に遊びに行くからと言っていたのに、また直ぐに亡くなった。

美佳「和子さん、この頃落ち着いた服装になったね。大変だったね。」
和子「本当に大変だったよ。お母さんは、お父さんが亡くなると、元気が急になくなってしまってね、あまりに仲が良すぎたのかもしれない。茂兄さんと相談をする間もなく、又振り出しになってね、その上恭助のご両親も同じ年に亡くなったでしょう。恭助が言うにはやっぱり仲が良かったらしい。その上に70過ぎていたから、気落ちしたのかもしれないと言っていたわよ。落ち着いた服装にもなるよ。」
真智子「二人のご両親が相次いだものね。」
美佳「もう落ち着いた。」
和子「弁護士や税理士に処理を検討させているけどね。どうも相当お金は出ていくみたいだよ。」
真智子「そうなの。そんなに相続税は取られるの。」
和子「現金よりも土地とか株が多いでしょう。恭助は断ったみたいだけど、かえって税金も増えると言われたのよ。それに茂兄さんは学者でしょう。現金は兄さんに多くしないといけないのよ。恭助の所も同じようなものよ。清美さんからの運用でお金もあっていたから大分助かったよ。相続しても、土地も株も売るのはできないでしょう。」
美佳「そうなのよね。黒田の父の時も大変だったわ。」

そんな事も聞いて、洋一と京子は個人名義の資産は、洋一の引退後、できる限り、各管理会社に売却していくようにしていった。洋一と京子は、真智子の家の離れにいて、真智子は、生活費と云って、毎年相当の現金を洋一から貰っていた。真智子は、毎年運用会社からの配当を少しずつ両親の管理会社に増資をした。真智子の管理会社も少しずつ洋一の資産を買った、洋一は資産を現金に換え、自分たちの名義の株や現金以外の資産は少なくしていった。真智子や清美は現金は減ったが、それ以外の資産は増えた。各会社は配当もしていったので、真智子や清美の現金もある程度は戻った。真智子の管理会社は、事業会社の株も持っていた。真智子はすべて、妹の清美に任せていた。清美が幾つかの管理会社も運営していたし、自分でも料理店チェーンを経営していたので、真智子とも調整しながら、進めて行く事が出来た。真智子は何にも知ろうとしないので、結局清美がお世話係りになって進めていた。

運用会社は、好調だった。

洋之助が忙しく、裏工作なんかは出来なくなったが、清美の運用は、その後も良子のプログラムが好調であり、三人組の運用も大きく成功していた。真智子はあまり深く考えず、初期投資も多くしたので、利益還元も多く、利益の半分程度出ていた配当のほとんど自分の管理会社に貯めていた。そのお金で清美は、真智子のために、ビルも買い、店も増していった。和子は、相続が片づいた後、鉱業や貴金属に増資していった。洋之介と美佳は、洋服事業は大きくなったものの、洋之介は紡績や化学そして商会の仕事や治部レーヨンなどの子会社にも関係し、そしてこれらの会社は、子会社も作り、大きくなった。自分個人の管理会社等は、これらの子会社群に関与していったが、独自に大きくなる事は出来なかった。ただホテルは自分の別荘のつもりで、東京周辺に少しずつ増やしていった。大阪は仕事でよく寄るので、小さなホテルを買った。一族の人からも少し出資して貰って、泊まれるようにしていった。

真智子「清美、そんなに儲かっているの」
清美「報告してるでしょう。みんな無関心なんだから。テレビ局の出資にも回したでしょう。洋之助さんの新しいホテルにも出資したでしょう。姉さんみてないの。返事も貰っているよ。」
真智子「そんなもの見ないよ、ただ印を押しただけよ。でもお金も口座に入っていたわ。」
清美「もう、元本の何倍以上にもなっているよ。それに相当、配当として渡しているわよ。」
真智子「そうなの。でも私は、私の店に結構お金出しているの。苦しいのかね。」
清美「それも見てないの。姉さん、今は店も三店になっているし、ビルも買ったんだよ。運用の配当があったからじゃない。お店も儲かっているわよ。」
真智子「ふーん、そうかね。その後なんにも言ってこないよ。」
和子「ここまで無頓着だと返って強いね。あれは私が紹介したの、お買い得よ。毎月お金入っているでしょう。」
真智子「そうなの、私の管理会社は清美に任せているから。」
清美「姉さんへの配当も振り込んでいるよ。」
真智子「出版社へも出資したのに、口座のお金は増えているのは変だとは思っていたけど、そうなの。」

清美は、その後も良子と組んで、運用を続けていった。一族の人から一族の会社の株も引き受けたりして、長期保有の株も増えていった。利益が出れば、半分程度は配当として、出資者に返していった。運用している資産は増えていった。出資者も、累積すると、出資した金額の何倍も配当として受け取るようになり、三人組と洋之助、清美そして良子の別財布のようになっていった。運用を担当している清美と良子にも運用手数料も入り、洋之助と和子以外は、段々と無関心になり、単なるボーナスとして受け取るようになっていった。完全なプログラム売買とはいえないものの、良子の計算に従って、2ヶ月以内に一応精算するようにしていた。リスクも取っており、ポロ儲けとはいかなかったが、洋之助や和子も時々、アドバイスをして順調に利益を上げていた。

三人組の子供たちの結婚問題

三人組の子供たちも、大きくなっていった。一番上の子供は、大学に入るようになった。
美佳「私はこの頃紡績や洋服の会社によく行くのよ。この間真智子さんの真美さんに会ったよ。真美さん、少し年の離れた男の人と歩いていたよ。真美さんも落ち着いた服装してたね。高校時代派手だったのに。」
真智子「あいつは、高校時代は不良だったのよ。学校にも呼び出された事あるのよ。学校にゴム持っていってるの見つかったの。」
和子「血筋だね。」
真智子「私は学校には持っていかなかったよ。ちゃんと隠していた。真美は学校でもやってたみたいなの。その時に必要だからと言うのよ。何人とやったのかも分からない位。格好も派手だし、私ももう諦めていたのよ。病院には三ヶ月毎に検診に行かせていたのよ。」
和子「女郎なみね。うちの香奈もそうだったけど。あいつに、小遣いやるときは下着の中に金入れたたのよ。家では下着姿でウロウロするから。ありがとうと言うのね。あいつはそんな事やってると思ったのね。」
真智子「それも血筋だね。」
和子「調べて、店分かったの。直人さんに客になって、行ってもらったよ。直人さんに見られて、唖然としたらしいの。直ぐに辞たみたい。私がしゃぶってあげたのと聞くと、黙っていたの。いい店紹介してあげると言ったの。バイトなんでしょう。もっと稼がないと。親戚にも男の子多いわ。抜いてあげたらお金くれるよ。病気の心配も少ないよと言ったの。」
美佳「和子さんは強烈ね。」
和子「香奈は、おじさんからみんなに知られないと不安そうに言うの。お前根性ないね。直人さんには私が頼んだと言ったの。それから香奈も大人しくなったの。」
美佳「凄い母親ね。」
和子「でもあいつ病気貰ってたし、治療にも行かせたし、恥ずかしい格好で診察もさせたの。風呂もあいつが入った後は洗わせたしね。思ったほど根性ないのよ。直ぐにしゅんとなってね。又やりたくなったら、私に相談したら、いい店教えてあげるよ。もっとも風呂はお前専用の風呂作るから、お前も稼ぎからいくらか出してねと言ってるの。」
真智子「和子さんは怖いね。真美は遊んでいたけど、学校の成績はよくてね。医学部に入ったの。でもまだ派手な格好してたけど、突然大人しい格好になったの。今の格好は男の趣味よ。」
和子「香奈も成績だけは良かったよ。東大にも入った。聞いてみると、大学入ったときにも、相当金持っていたみたいなのよ。大学入ってから本格的に稼ぎだしていたけど、高校の時からやってたみたいよ。見つけたお金は取り上げて、貯金させたよ。そんな香奈でも入ったのよ。ここの家の女にとって、やる時は直ぐに頭が切り替わるのよ。でも美佳さんの洋太郎くんや清香さんは、付き合いは多そうだけど、普通の感じだね」
美佳「教育がいいからといいたいけど、あの二人は隠すのうまいのよ。洋太郎も女の子からの電話も多いけど、適当にあしらってるという感じがするの。清香は言葉使いも丁寧だけど、なんか怖いのよ。洋治は真面目一直線なんだけどね」
和子「それは怖いね。ここの家は極端に別れやすいよ。」
美佳「亡くなったお義母さんも洋太郎には心配してね、成績もいいけど、なんか冷たい感じすると言ってたのよ。洋治はお義父さんにそっくりと言って、可愛がってもらっていたのよ。洋太郎は大切にはしてくれたけど、少し違う感じがしてたのよ。」
和子「たしかに分かり難い子だね。あの二人は。うちの勝も恭助にきて大人しいし、真智子さんの健太郎くんや健次郎くんはラクビーして、ワルそうだけど、付き合ってる女の子はいつも同じね。」
真智子「健太郎の由香さんは高校からの付き合いなの。健次郎の恵さんもいつも家に来てるらしい。」
和子「相手の親も公認してるの。」
真智子「挨拶にも行ってるらしい。由香さんはいつも来てるし、健太郎の世話してるのよ。」
和子「出来てるの。」
真智子「それはやってるよ。ただ由香さんはまだ高校生なの。健太郎のベッドに由香さんの下着があったりしているのよ、お手伝いさんが笑っていた。間違って健太郎のパンツはいて帰ったらしい。由香さんも抜けてるよ。」
美佳「真智子さんの子どもは早いですね。真智子さんも直ぐにお祖母さんになりますよ。」
真智子「笑い事じゃないよ。真美もいつお腹が大きくなるか分からないし、由香さんも危なそうだ。由香さんのご両親にも相談して、由香さんが高校でたら結婚させる事にしてるの。」
和子「真智子さんと良く似てるよ。諦めなさい。真智子さんに子どもが出来たら面白いね。娘と嫁と一緒に出産すると話題になるよ。」
真智子「怖い事云わないでよ。それでなくても健次郎はまだ高校生よ。恵さんはスタイルもいいしね。いくらなんでもまだ生ではしてないと思うけど。恵さん、結構積極的なの。もう1年。恵さんのご両親ももう仕方ないと云ってるの卒業までもつか私は心配してるのよ。」

由香は、高校3年の2月に妊娠が判った。卒業式はなんとか乗り切れそうだった。健太郎と同じ大学も受験していた。卒業式の後、結婚することになった。大学は合格したけど、入学して、休学させるつもりだったが由香は行きたいと言って、少しでも一緒に通いたいと言っていた。恵もほぼ同じ頃に判った。健次郎と同じ大学を受験して、合格が判った時には妊娠もわかった。面倒といって同じ日に時間を変えて結婚式をした。

由香も恵も、同年齢で、高校2年から付き合っていたし、留守がちな真智子の家で、健太郎や健次郎とやっていた。ただ由香は、声を出してしまう癖があった。恵は、由香さんの声は良く聞こえるよと言ったので、健太郎に由香の下着を口の中に押し込んで貰う事にした。声も出しにくいし、とても興奮した。でも下着は汚れていたので、手洗いして、健太郎が少し乾いたら、こっそり渡してくれる事になっていた。スカートは短かったので、取りあえず、健太郎のパンツをはいて帰った。由香も大柄だし、健太郎は運動している割には腰は細かった。なんとかぶかぶかだったが、はいて帰った。恥ずかしいけど、とても感じていた。なんとか1年間ほどは、我慢していたし、ゴムを付けたりしていた。高校3年の11月になったら、由香と恵の頭の中は、生でやってもらう事で一杯になってきた。このままでは、受験勉強にも、身が入らないからと言って、恵が健次郎を脅して、中に入れた。健次郎は外に出すつもりだったけど、恵は腰を動かして、腰を押しつけてきた。中に勢いよくだした貰った恵は、すっきりした表情で、勉強がんばるぞと言いながら帰っていった。由香は欲求不満のまま終わっていた。声も押し殺していたし、ゴムの感じにも不満があった。恵は満足の表情だったので、聞いてみた。生で出して貰うと、当たる感じがとてもいいのよ。来年の春には結婚よ。いいわよ、もう。それに私はこのままじゃ大学も落ちるし、健次郎の帰り待つだけの女になるから、やってもらって勉強頑張るのよと言っていた。と言っていた。由香も健太郎と同じ大学に行きたい。昼間からいちゃつきたい。あらゆる学部を受けてみるつもりだったが、最近集中できない。私も生でしたいと思うようになった。まだ声を出すのは、怖かったので、健太郎の下着を一杯口に入れたもらった。とても興奮していた。そして生で、奥まで突いて貰った。何回も動いて出して貰った。健太郎の精子がスクラムを組んで、由香の子宮に突進した。由香は完全に逝っていた。そして気分は爽快になった。又やって貰うまで、一生懸命勉強する事ができた。由香も恵も、1週間は、その日を期待して、勉強する事にしていた。健太郎や健次郎もその日まで、溜めていた。そしてその一回は、激しく突かれてたし、勢いも良かった。由香も恵も暫く動けないほど感じていた。健太郎や健次郎は、由香と恵に言われて、わざわざ由香と恵の口に、自分のものを入れないといけなかった。健太郎は言いなりがつまらないので、由香の乳首を指で弾いてやった。由香は声を出しそうになるので、健太郎は押しつける。由香は益々興奮してきた。いつも2回やってもらう事になった。帰りは腰がふらつきながらも、満足して帰っていた。恵は体力には自身があったし、腰も動いた。健次郎も体力もあったので、激しく突きあうようになった。先に逝ったら、逝く前に出したら、健次郎様とか恵様と云って、自分の恥部をつきだして、見て貰う事になっていった。健次郎は大抵負けた。恵は健次郎が溜めて勢いよく当てないと、なかなか逝かない。もっとラッシュと言われてしまう。終わった後は、恵は健次郎、もっと頑張りなよと云って、健次郎のものにキスして終わっていた。恵はスッキリした表情で帰っていった。健次郎は思っていた。「あいつには、やる事が本能みたいな女だ。この頃勉強も集中できるのよとか言っている。これで、俺が大学に落ちたら、大変だ。」健次郎も必死で、勉強にもあれにも頑張っていた。由香も、恵も健次郎も合格した。おめでとうとお腹の中から、声がする気がした。由香も恵も妊娠していた。

和子「結婚式は、由香さんや恵さんの身内少なかったね。」
真智子「あんまり知らせなかったみたい。お腹大きいかもしれないと思ったみたいなの。お父さんもお母さんもにやにや笑っていて、からかうのよ。親の気持ちが分かったかと言ってね。」
美佳「ドレスも巧くしたでしょう。由香さんは細身と恵さんはグラマー、それなりに苦労したの。保育所もお客さんが絶えないね。香奈さんももうすぐ結婚よね。早くなったね。」
和子「香奈も危ないのよ。ただ相手の大岩徹さんは大変に堅い家なの。お父さんは警察に勤めているのよ。香奈もびくびくして、情けないの。やる前に考えなさいと言ったれどね。徹さんが恭助に挨拶に来たときに知り合ったみたいなの。あけだけ恥をかかせ、反省文も書かせていたのに、半年しかもたないのよ。隠れて会ってたの。香奈は純情そうに猫かぶって付き合って、さんざん挑発して、やって貰ったと喜んでいるのよ。徹さんって真面目だから、香奈が卒業したら結婚したいといいに来たの。私は、遊んで病気にもなった。身体使ってお金も稼いだと言ったのと聞いたら、香奈は絶対に言えないと言うの。恭助は気にしなかったよと言っても駄目なの。私が喋ると言うと泣くしね。あんな根性のない子だったとは。仕方がないから恭助と私が相手の家に挨拶に行ったの。恭助はあんな場所では結構強いのね。直ぐに話がまとまったの。」

真智子「それはお殿様の血筋で、もう部長でしょう。」
和子「でも後で判ると香奈も大変だから、私が徹さんに少しだけ言ったの。香奈も一時遊んでいて大変だったと。徹さんは実は知ってたのよ。香奈にしゃぶらせていたの。あの馬鹿少し金もらうとしゃぶっていたの。香奈に言ったの。しゃぶった人の顔も判らないの。何人にしゃぶったのと聞いたら、一時もいつもしゃぶっていたの、フェラの女と云われ、お金も一杯たまったの、やった人の顔さえ判らないというのよ。」
真智子「それは判る。和子さんも同じでしょう。」
和子「私は、お金を高くしていたよ。数よりも金次第。」
美佳「それも問題ね。」
和子「でも金高くとると、病気の人も少なくなるよ。まあ確率だけど。」
真智子「和子さんらしいね。」
和子「それで香奈も気が楽になってね、徹さんとやっているの。あいつ、良子さんに影響されて計量経済学も勉強していると言うのに、生でやりだしているの。始め秋のつもりだったけどね。出来たらどうするのと言ったら、そんなに簡単に出来ないよと言うのよ。馬鹿じゃないの。今頃やって大きいお腹で結婚するのと言ったら、ゴムに替えたの。もう遅いよ。」
真智子「私もそうだったから判る。でも直ぐに生に変わるよ。感じ方違うもの。」
和子「丁度、徹さんは、4月にアメリカへ海外研修に行くから、その前に結婚ということにして、結婚を3月末にしたの。香奈も留学させて、ついていくの。香奈もアメリカで勉強したいと言っていたから丁度いいのよ。」
真智子「真美の相手も判ったの。6才年上の内科医の内海敬一という人なの。敬一さんが私に挨拶に来たの。26才なのに落ち着いた人なの。真美はもう言いなりね。好みも服装もすべて変わった。会いそうな日は声もうわずっているし、身体も浮いてる感じで飛んでいく。敬一さんは真美が卒業したらと言ってたけど、私は直ぐにでもと云って、6月に結婚させるの。お父さんももお母さんも喜んでいるけどね。健太郎と由香さんはいちゃついている。健次郎と恵さんもいちゃついている。真美は恨めしそうに見ている。真美も限界よ。私が生で入れて欲しいのでしょうと言うと、もういいのと応えるの。もう少し我慢しなさいと言ってたら、それは拷問よと言っていた。敬一さん次第だけど、まあやってるかもしれない。もう妊娠してからの結婚式は止めて欲しいわ。」
美佳「二人とも大変なのね。洋太郎も清香も何にもいわないわ。洋太郎はなんか運用に興味あるみたいで、清美さんの会社に手伝いに行ってる。大学院に行きたいといってるの。清香は弁護士になると言って勉強してるわ。」
和子「洋太郎くんは危ないわ。複数の女がいるわよ。違う女と会ってのを見た。女は本気だけど、洋太郎くんは醒めた顔してた。言いなりの女もいいけど、複数つくると大変だよ。」
美佳「それは大変。洋之助さんに聞いて貰いますよ。」

洋之助、自分の息子の洋太郎に取り扱いに困る。

洋太郎には、2つ年上の俊子と3つ年下の清子がいた。二人とも洋太郎の言いなりになっていた。洋太郎は時間を調整しながら二人とやっていた。清子は大学に入って、洋太郎に憧れ、洋太郎が最初の男であり、洋太郎と何回もやっていた。洋太郎は何度も別れようと言ったのに、清子はいやがっていた。俊子は、学生時代に洋太郎が声をかけたけど、4年ほど関係が続き、洋太郎仕様の女になった。もう働いていたが、洋太郎が声をかけると飛んできた。洋太郎はゴムを付けていたが、俊子は使用後のゴムまで舐めた。洋太郎にとって、俊子は憧れの先輩であって恋人になり、やがて性処理の女と変わっていった。俊子も洋太郎は、生意気な後輩から恋人になり、俊子の所有者になっていった。洋太郎は、俊子に別れを言いだして、俊子はすがり、そして俊子は、洋太郎の女から、洋太郎の性処理係りまで落ちた。今は、洋太郎の精液がなければ生きていけなくなっていた。俊子は、何でもするから使ってと言ったたら、洋太郎は本当に何でもするなと俊子を試し、俊子はなんでもすると答えた。洋太郎と会う時には俊子は、ノーパンになっていた。洋太郎は会っている時も俊子に悪戯して、俊子が我慢しているのを見るようになった。洋太郎は俊子に精液を1週間に1回以上飲ませる代わりに、俊子はすべて投げ出した。経済学部で英才と言われ、美貌と才能も、そして身体も、すべて洋太郎の手の中にあった。まだ働き始めたばかりであったが、洋太郎は会えば、俊子の財布を自由に使った。俊子も当然と思っていた。お金がないと会ってくれないので、家賃とかぎりぎりの生活費を除いて、すべて洋太郎の会う費用にしていた。洋太郎はゴムを使ったけど、使用後のゴムについている洋太郎の精液はすべて舐めた。俊子はそのために生きていた。俊子にとって、洋太郎に使われなくなる事が怖かった。洋太郎以外に男は考えられなかった。

清子は、大学の先輩である洋太郎に憧れていた。もてあましていた処女を捧げ、洋太郎の恋人になりたかった。洋太郎は資産家の長男だったし、ゆくゆくは社長夫人の夢も見ていた。清子は高校時代から、美人と評判だった。ラブレターも山のように来た。洋太郎に処女膜を破ってと頼んだら、簡単に受けてくれた。次ぎも会って貰えると思ったら、もういいと言われ、むきになって、洋太郎にすがっていた。清子の家も資産家で、お小遣いも十分にくれた。ともかく洋太郎の歓心を買うために、レストランで食事し、ホテルで関係を持った。洋太郎も私の美貌を認識してくれる筈だと思っていた。

洋太郎は、新しい女を探すのも面倒だったので、ただ二人に抜いてもらっていただけに過ぎなかった、洋之助の若い頃に似て、尊大で傲慢な青年で、頭が良かった。清美の運用会社で、手伝いながら、洋之助から借りたお金も増やしていた。洋之助はかなりの金額を貸してくれた。もう2倍にもなっている。株の天才だと自惚れていた。今の金を倍にすれば、億も目前だ。借りたお金を返す事も考えたけど、億の金を見てからにしよう。なに、もうすぐだ。

洋次郎と真弓はそれほど時間を置かず、相次いで亡くなっていた。洋之助もさすがに気分が滅入っていた。遺産の処理も大変だった。次平や慶子は知ろうともしないし、健介と相談してやっていた。ただ配当や家などはある程度、次平や慶子に残す必要もあり難しかった。まだ名義等の変更や処理のついていないものも多かった。そんな時に洋太郎の事が判った。洋之助は、じっくり洋太郎と話をした。そして愕然となった。自分の恥部を見る思いであった。父や母が亡くなっていて、良かった。父がこんな事をしっていたらとどう思うだろうと考えていた。暫く動けなかったが、気を取り直して、清美にも洋太郎の事を聞いていた。清美は「洋之助さんには悪いが、一言で言って、薄くて細いよ。良子さんのプログラムの中で大きく儲かりそうな所だけつまんで、自分でやってるみたいだよ。良子さんは慎重に計算してるよ。大きく損はしないように、合計でブラスになるようにとね。プログラムの精度も上がっているから、あまり外れない。洋太郎くんはそれを利用しているだけだね、でも今はそこそこ儲けているよ。」と言った。

洋之助は美佳と話すと衝撃が大きいと思って、まず和子と話した。
和子「どうしようない男になっているのね。兜町のゴロみたいだね。あの世で、洋次郎さんは泣いているよ。頭がよくて、顔もよくて、あそこも多分大きいだろう。美佳さんも知ってるの」
洋之助「父が生きていたら、大変だった。洋太郎は許されないだろう。母も泣いていたと思うよ。美佳さんも衝撃受けるよ。僕も愕然としたくらい。」
和子「うちの香奈は馬鹿な所もあって可愛いけど、何かムカツク男だね。痛い目会わないと分からないよ。馬鹿なら、話もできるけど、中途半端に賢いと大変だね。」
洋之助「そんな事言わないでよ。どうしたらいい。」
和子「策略家の洋之助なのに、他人ならどうするの。女に、別の男を誘わせて、別れさして、大きな損出るようにして、借金作らせて、真面目に働かすようにする。そうするでしょう。」
洋之助「そうだけど、あいつはなんか底なしの沼に入りそうな気がするよ。それに二人の女もどららもいい女で惜しい。損させるといっても、ベースは良子さんのプログラムだろ。そんなに損はしないよ。」
和子「良子さんの計算は優秀だからね。洋太郎くんをおだてて、別の会社作らすか?香奈、今良子さんの所で手伝いしているの。」
香奈「なんの用なの、良子さんの一之助さんと裕一さんが両方とも結婚するのよ。真美さんと同じ月に、だから良子さん忙しくて、私がプログラムに経済予測のモジュールを加えたの、おかしくなっていたみたい。今修正中で大変なの。清美さんからも怒られたの。リスク取り用の数値の桁も間違えて、たまたまリスク取りの方の利益が膨らんで、損しなかったけど、良子さんが暇になるまでお休みになったの。もう私が触るなと言われたのよ。洋太郎さんは、リスク取らなかったので、凄い損をしたと言ってた。おじさんご免なさい。」
和子「馬鹿な子ね。徹さんとやる事を考えいたのでしょう。仕事の時は頭を切り換えないと」
香奈「私は我慢しているの。徹さんのものを考えていたの、もう我慢も限界よ。少しでも気を紛らわせようとしていたのに。」
和子「情けない子ね。もう少しだからね。もうすぐしたら、壊れる程やって貰えるよ。清美さんに謝っておこう。」

和子「清美さん、香奈が失敗してご免なさい。」
清美「本当よ。危ない所だったわ。でも怪我の功名よ。元々良子さんのブログラムはさや取りが基本なのよ、上がり過ぎを信用で売って、出遅れを現物で買う。大体買いが多いから、先物も少し売る。それが信用の売りが10倍で先物の売りが100倍も取っていたのよ。私も忙しくてそのままオーダーしていたのね。単純な桁数の事なのに、こんなミス始めてよ。それに大暴落よ。だから私は記録的な利益になったけど、後でみて怖かったわ。証券会社からは凄いですね。明日も下げそうなのにもう手じまいですかと言われたけどね。今日で運用は出資金の3倍になったわ。人には言えないしね。暫くお休みして、良子さんが暇になったら、確認プログラムとか発注方法も考えるわ。和子さんは香奈さんの留学費用など十分お釣りが来るわよ。」
洋之助「洋之助です。電話変わりました。洋太郎はどのくらい損したの。」
清美「三分の一以下になったみたいよ。ロスカットもできないから確定してないの。現物、信用そして先物全部逆になったね。追証来るよ。しょんぼりして帰ったわ。でも洋之助さんの利益とは桁が違うよ。子どもの結婚費用も要った人も多いから、もう締めて、今期の利益の半分は振り込む予定なの。私の方でカバーしてあげてもいいわよ。洋之助さんは、それでも振込む金額は出資金以上にはなると思うわ。」
洋之助「いやそれはいいです。私がなんとかします。そんなに儲けたなら、井戸の水をみんなで使えるようにでもしたら、みんなが助かりますよ。ところで洋太郎は、まったくリスク取っていないの。」
清美「私も知らなかったけど、そうみたい。昨日アメリカで下げたから午後には手じまいしようと思って料理店の本部にいたの。洋太郎くんが大変ですと言うから、直ぐに行ったら、大暴落でしょう。買が多いから、損がどの程度になっているか分からないからみんな手じまいしたの。洋太郎くんは呆然として役にたたないの。締めてみると凄い利益になっていたけど、怖かったわよ。だけど、洋太郎くんは現物担保に信用で買って、先物も買いよ。こんな大暴落では直撃だよ。怖いことしてたのね。でも現物で明日買ってあげれば、やがては上がるわよ。先物もクロスするか手じまいすれば。明日も荒れそうよ。洋太郎くんも初めの大損ね。これがあるからリスク取るのに、株は怖いのよ。井戸の水を簡易水道にするくらいは簡単よ、そうね。棚ぼたみたいた利益だからね。少しはみんなの役にたつしね。」
和子「和子です。井戸の件は私も賛成よ。多少は役に立たないとね。結果オーライとは云え、ご免なさいね。香奈にはよく叱っておきます。忙しい所、ごめんね。」

和子「洋之助さん、美佳さんと話しないと、二人の女の子の事も。」
洋之助「仕方ないね。いつまでも隠しておけないね。しかしこの失敗は良い薬だよ。」

洋之助「美佳さん、隠しておける事じゃないから」
美佳「株の損得なんかどうでもいいけど、二人の女を弄ぶなんて、お義父さんやお義母さんが一番嫌っていた男になっていたのね。最低ね。貴方もそんな事したの。」
洋之助「私はそんな事はしないね。」
美佳「私が女の子と会うわ。兎も角洋太郎を呼びましょう。」
洋太郎「実はお金貸してほしい。今日は大変な日で。」
洋之助「大体聞いたよ。それで内訳は話してごらん。それは、すべて私が片づけるよ。でも条件がある。2カ月紡績で働きなさい。」
洋太郎「管理とか運用なの。」
洋之助「運用なんかほとんどしてないよ、今は。管理は現場知らないと出来ない。それに紡績の現場は労働はきつくない。ただ礼儀や挨拶には厳しいよ。」
洋太郎「そんな所いやだ。」
洋之助「このままほっけば、株もできなくなのよ。お前の金もなくなっただろう。」
洋太郎「仕方ない。やりますよ。」

美佳「俊子さんと清子さんの事を話して。」
洋太郎「どうして知ってるの。」
洋之助「お前から聞いて調べた。二人ともいい人だ。どうするつもり。」
美佳「私が二人の女の子の母親から貴方なんかとは別れさすけど、私は洋太郎の母親なの。」
洋太郎「俊子は初め経済学部のマドンナだった。頭も良くて憧れていたのに、4年間使っていたら、あいつは何でもする女になった。もう僕なしでは生きていけない身体になった。いつまで使って。結婚してとは言わない。1週間に1回は精液飲ませて、そして好きなだけ使ってと言ってるよ。ゴムに付いたものも舐める女だよ、だから使ってやってるだけだよ。ノーパンで来いと言ったら、本当に来るよ。もうあいつは女というより、僕の精液飲むために生きている生き物だよ。清子は処女破って、付き合っては言わないと言ってたのに、別れたくないと言ってね、時々会って使ってるだけだよ。ホテル代も食事代も、あいつらが出してる。僕はもう二人とも飽きてるよ。別れてもいいよ。」

美佳「判った。私が二人には謝っておく。残念だよ。貴方がそんな男になっているなんて。」
洋之助「私も残念だよ。とりあえず二ヶ月間働きなさい。」

美佳「あんな子が私の息子なんて、亡くなったお義父さんやお義母さんにも顔向けできないわ。私自信がなくなった。」
洋之助「私は自分の悪いところをそのまま見てる気がする。洋太郎は私のそのものだよ。美佳さんに会ってなければ、私もあんな男になっていたかもしれない。なんとかしないと。」
美佳「洋太郎も女で変わるの。」
洋之助「それしかないよ、あいつが救われるのは。運用は酷いもんだ。あれは運用ではなく博打だよ。良子さんのプログラムがいいから、やっていただけだよ。良子さんは数学的に見て、損が少ないように設計している。精度高いけど、外れる事もある。だからリスクも取ってる。リスク取らずにやれば、大損する事もあるよ。」
美佳「二人に会ってみます。洋太郎を立ち直られてくれる人かもしれない。」
洋之助「清香とも話してね。私は清香の事は分からない。」
美佳「私も怖くなったから、清香ともよく話してみる。」

美佳は、清香に、洋太郎の事を話した。清香は薄々知っていたし、清子自身についても知っていた。清香は、清子は洋太郎の事をそんなに好きではないと思うと言った。清子はどちらと言えば、今まで振られた事のない女の子で、振られた事を認めたくないために、すがっているだけのような気がすると言った。美佳は清香と一緒に清子と会った。清子は美人だったが、単に金持ちの男の子で格好いいとしか思っていないと、美佳には感じられた。美佳は洋太郎の事を謝った。そしてこのままの状態だと洋太郎とは、縁を切るつもりだと言った。多少のお金は私たちが死ねば入ってくるかもしれないが、少なくとも会社は継げないと言った。手切れ金ではないが、洋太郎と一緒に使ったお金は返したいと言った。清子はお金を告げた。美佳は高いような気がしたが、言われたお金の何倍も出して謝った。清子は受け取った。

美佳は、俊子にも同じ事を言った。俊子はそれでも洋太郎さんが好きだと言った。愛人でも二号でもいい。洋太郎さんにお金がなくても私が頑張って働くと言った。お金なんか要らないと言った。美佳は少しだけ時間が欲しい。洋太郎のためにも、少しだけ会わないで。少し経ったら、洋太郎にはマンションかアパートに住まわせる。洋太郎の部屋に貴方が住めばいい。少しは我慢できるでしょうと言った。俊子は頷いた。

洋太郎は紡績で働きだしたが、車なしでは通勤が大変だった。車は使わしてくれない。洋之助は会社近くに単身者用の家具付きのマンションを見付けてきた。便利だったので、洋太郎もそこに住んだ。身の回りの荷物を持って引っ越した。洋太郎にとって、紡績の現場といってもそんなに仕事はきつくなかった。ただみんな真面目な人だった。現場は綺麗だったし、整理整頓もされていた。朝の挨拶や帰りの挨拶、すれ違った時の黙礼など、洋太郎にとっては息苦しく感じられた。やがて、それにも慣れてきた。俊子や清子に連絡は禁じられたし、向こうからも連絡はなかった。母の美佳は、綺麗に決着が付いたといった。遊ぼうとも思ったけど、最低限のお金しか呉れなかった。

洋太郎の株は、洋之助が信用については現物で補填しておいた。洋太郎の先物は手仕舞いしておいた。もっと下がったので、今度は洋之助自身が買って置いた。先物で大体半分程度売っておいた。洋太郎の口座には現物の株しか残らないようにしていた。

二ヶ月たった。家に帰ろうとする洋太郎に洋之助が言った。美佳さんが怒っているから、今のマンションで暮らしなさい。お前の部屋はもう人に貸した。いる物があったら、連絡してから取りに来なさい。株の口座にはこれだけ有る。手じまった時の損とお前に貸した金を売って返しなさい。まだ下がっていたので、とても返せなかった。全部売って、洋之助に借りた金額はほとんど借金となった。洋之助は洋太郎が売ったものと同額買った。先物は処分した。

学校に戻ったけど、最低限の生活費と学費だけは洋之助は送ってくれた。清子は、もう他の男と付き合っていた。どこかの会社の社長の息子だそうだ。自分の部屋の本を取りに行きたいと連絡しても日曜日に来いと清香が言った。清香は「お母様は怒ってます。丁寧にしないと怖いですよ。」と脅していた。

洋太郎は家に、本を取りに返った。美佳は冷たい態度だった、お部屋はそのまま人に貸してますから、挨拶してから、いるものをとって行きなさいといった。部屋をノックすると清香の声がした。部屋に入ると清香と俊子が話していた。俊子は自分の手荷物をタンスに入れていた。清香は出ていった。俊子の服とか下着のあるなか、洋太郎は本を探していた。俊子とはもう4年も関係していた。そして三ヶ月していない。そして俊子の匂いが充満している部屋に俊子といた。俊子は薄着で洋太郎を欲しそうに見ていた。シャツから乳房も見えている。喘いでいた俊子の顔を思い出していた。暫くすると、洋太郎は俊子とともにベッドの中にいた。ゴムも用意できず、俊子の中に入った瞬間出してしまった。俊子は洋太郎さん、もう出したのと言った。洋太郎としては情けなかった。性処理用の道具に笑われた。俊子に舐めろと言った。俊子は綺麗にしてもう一度大きくなったものを入れた。洋太郎は今度は長く動かしていた。俊子は何回も逝ったようだ。俊子の足を持って、奥まで入れた。俊子は声をあげていた。そして激しく動かした。俊子の顔が変わっている。そうだ、これがお前だ、俺の性処理用の道具だ。と思っていた。勝ち誇って、洋太郎の精液は出てきた。俊子は完全に逝った顔になった。ノックもなしに美佳が部屋に入ってきた。洋太郎は吃驚したが、もう止まらない。俊子の中にまだ出ている。俊子は細かい痙攣をしていた。俊子の乳房も揺れていた。美佳は静かに居間に来なさいと言って去った。

洋太郎は居間に入った。洋之助と美佳そして妹の清香もいた。洋之助は言った。
洋之助「今は佐々木俊子は大切に預かっている人で、お前が知っている俊子さんとは決着が付いた。今度はどうするつもりだ。」
洋太郎「そんな事いっても私は誘われたようなもので。」
美佳「足持って、奥に出して、でも誘われたの。」
清香「それは男らしくないわよ。お兄様。観念した方がいいのでは。」
洋太郎「でも私はまだ学生で」
洋之助「私にも借金があって。でもこれからは生活費もお金も出さないよ。マンションも出て貰うよ。」
洋太郎「とても生活できないし、俊子さんも養っていけませんよ。」
洋之助「何もお前が養う必要はない。俊子さんに養ってもらうの。 現に俊子さんの部屋でやっていた。」
洋太郎「でも私の部屋」
洋之助「今は俊子さんの部屋」
美佳「いいわね。お前は当分俊子さんに養って貰うのよ。俊子さんから学費も貰うの、お小遣いも。そして俊子さんの部屋に住むの。大学院に行きたければ、俊子さんに頼めばいい。」
清香「俊子さんのひもになるのよ。」
美佳「俊子さんに精々可愛がって貰いなさい。お小遣いをくれるかもしれない。」
洋太郎「俊子さんは月給も安い。」
洋之助「そんな事はお前が心配する必要はない。路上でも寝るつまりか?」
美佳「じゃ決まり。文句ないね。」
洋太郎「判りました。」

洋之助「では結婚式は2週間後 真美さんと同じ日、清香、俊子さんを呼んできなさい。」
洋太郎「それは早い。」
洋之助 「俊子さん、2週間後に結婚式です。ご両親にはすでにご挨拶してます。式場も予約してます。」
清香 「結婚届も用意してます。自署してください。お兄さまは住所もまだ移転してなかったので、同じ住所になります。私も一緒に行きますから。」
洋太郎「でも今日は日曜日。」
清香 「結婚届は関係ないのよ。」
美佳 「俊子さん、こんな息子だけど、宜しくね。金のかかるペットの積もりで、毎日搾り取ってね。甘やかすとつけあがるわよ。清香、帰りは次平お義兄さんの家にいって頂戴。内輪の食事会をするから。」

洋太郎も俊子も驚いている間に、次平の家で食事会となった。俊子の家族も来ていたし、ほとんどみんな来ていた。結婚式と同様だった。
和子「洋之助さん、凄いね。やっぱりワルだね。」
洋之助 「今回は美佳さんと清香の演出だよ。私は役者。」
美佳 「私も少しはやるでしょう。」
和子 「でも俊子さんは会社に入り立てだよ。」
洋之助 「そうだよ。私が新しく作った会社に。」
和子「そんな事までしたの。」
洋之助 「この間の利益は清美さんから振込んできた。それで会社作ったの。一つのホテルの名義を相当移したの。俊子さんの名義も相当ある。私が貸した事にしている。俊子さんは、経済出てるの。それに数学も強くてね。良子さんに色々聞いてね。さや取りだけに徹した運用を少しつづしているの。ホテルの利益と運用で利益は相当出ている。でも俊子さんは単なる社員だと思っている。洋太郎の借金を返そうと頑張っているよ。でも返してもらったお金はと俊子さん名義でこの会社の株に移しているの。全部返して貰ったら、俊子さんの名義は相当多くなるよ。内緒だよ。」
和子「よくやるね。」
洋之助 「だって俊子さんは、ひもを養っていかなくてはならない。私への借金も返そうとしている。私への借金の返済額と運用比例の給料は私が決める事にしているの。ほとんど意味ないけど、ひもが吸い取る恐れもあるでしょう。ひものタチも悪いし、おねだりしそうでしょう。だから週給にして、生活費と食費も貰うの。そのお金も俊子さん名義の株に変わることになる。洋太郎の借金は1000万程度だから、全額返済するまでに立ち直ると期待してる。」
和子 「よく考えつくね。そんな事。」
真智子 「聞いたよ。佐々木さんのご両親には三ヶ月前に挨拶していたらしいね。」
美佳 「それは俊子さんを家に入れる時からの約束よ。でも少し遅れたの。」
和子 「でも洋太郎くんは本当にちゃんとなるの。」
洋之助 「それはあいつ次第だよ。紡績の現場ではなんとかやっていたよ。」
和子「まさか紡績の現場に入れるつもり。」
洋之助 「機械で雇ってくれる?」
和子 「やだよ。」
清美 「うちも駄目。でも洋之助さんは、株は本当には損していないでしょう。」
洋之助 「それはなんとも言えないね。まだ売ってないしね。でも俊子さんにあげるつもりだから、やっばり損だよ。」
清美 「あそこは良い会社だよ。よく考えたね。」
和子 「俊子さんに、本当に養って貰うようにする積もりなの。」
洋之助 「大学院に行くかもしれないし、働くかもしれない。俊子さんには洋太郎のエサ程度は出していくよ。でも私は紡績の現場に入れるつもりをしている。基本からやっていけばいい。お父さんもそうしろと言ったと思う。お祖母さんやお父さんの作った紡績で働き、俊子さんの助けで、立ち直れると私は信じている。」
和子 「私も参考にするよ。清香さんにも手伝わせて、よくやったね。」
洋之助 「それも美佳さんの考えだよ。清香も付き合っている人の事も話してくれたらしい。弁護士の人らしい。もうすぐうちに連れてくると言ってくれた。」
和子 「さすがにワルだね。洋太郎君も判るようになるかね。」
真智子 「私も和子さんも昔の自分みたら、いやになるでしょう。」
和子 「それはそうだね、偉そうな事は言えないね。」

次平「俊子さんはいい人だね。これで洋太郎君も変わるよ。洋太郎君が俊子さんを愛する毎に成長していくよ。」
洋之助 「兄さんも知っていたの」
次平 「お父さんも心配してた。洋之助ほどの才覚や策略もないのに、尊大で傲慢な所だけしか見えない。才覚や策略も少しは身につくかもしれないけど、今のままでは危ない。洋之助は判っているのだろうかと言っていた。」
健介 「私も聞かされました。でも紡績の現場ではちゃんとしていたらしいですよ。はじめはなんか違和感もあったらしいけど、洋之助さんよりも評判はいいです。もう何年か様子みてからでしょう。」
洋之助 「みんな見ていたのですね。私が、自分の家族見ていなかったという事ですね。」
次平 「洋之助は何でも知ってるという幻想もあったけど、自分の事はよく分からないものだね。うちの洋平も私には普通の医者としか見えないけど、気がついたら、叱ってやって。」
洋之助「洋平君は真面目です、ただ。」
次平 「気になるね。ただなんだい。」
洋之助 「私が言うのもなんですが、技術や知識は判りませんが、お義母さんや妙子伯母さんたちに比べると、気持ちが弱いような気がするのです。兄さんも病人を治そうとする気持ちが強いでしょう。洋平君は、なんとなくやっているような感じもする。強い気持ちが少ないような気もしてます。不真面目とか尊大と云った事ではありませんよ。」
慶子 「洋之助も見ているね。でもそれは仕方のない事かもしれないの。医療も機械任せ、検査任せになってきているの。特に外科はね。玲子さん位までは職人なみの技とか神の手という人もいたけど。今もないとは言えないよ。でも弱くなっているの。どうしても気合いとか気持ちは弱くなりがちなのよ。治そうとする気持ちだけで、治るものでもないしね。色々と判断材料が増えれば、よく考えると思うでしょう。しかし機械的に割り振ってしまう気持ちも強くなるの。熱いハートを持ちながら、研鑽していく事は医師でも大変なのよ。」
次平 「そうかもしれないね。でも技術とか経験を積む事は大切だよ。熱いハートも持ち続けるのももっと大切だよ。洋平にも話しておくよ。医療の原点は、病気を治すのではなくて、病人を治す事だよ。そして医師は、病人を思う熱い気持ちが大事だね。技術や経験そしていい医療機械は、それを助けるためのものだ。洋之助も医者の子どもだね。でも洋之助からそんな事聞くとは思わなかった。洋平だけではない。私も忘れないようにするよ。」

そして、洋太郎は俊子と、洋之助の家で一緒に住むようになった。
洋太郎 「俊子、もう少しお金を呉れない?毎日500円とか1000円なんて子どもみたいだよ。」
俊子 「お義母さんからは、今でもお小遣い多すぎると云われているのよ。やって貰って満足したら少しだけ上げなさいと云われているの。定期も買っているでしょう。」
洋太郎 「俊子さんは給料も多いのでしょう。もう少し纏まったお金くれれば、増やしてあげるよ。」
俊子 「洋太郎さんの借金も返しているのよ。食費も経費もいるのよ。駄目よ。それに私は見られているの。私が綺麗で満足した顔してないと、洋太郎さんにお小遣いを上げてはいけないと云われているし、お義父さんへの返済も多くなるのよ。」
洋太郎 「俊子さんは感じているよ。昨日も頑張ったでしょう。」
俊子 「お義母さんや真智子さんそして和子さんは、身体が燃えたり、溶けるような感じになると言ってた。そして心が温まってくるとも言ってたわ。先週はあまりしてくれなかったら、私の顔を見て洋太郎を甘やかしていると言われて、週給も少なくなり、食費と生活費引いたら1万円も残らなかったのよ。洋太郎には昼は水でも飲ませなさいと言われたけど、やっぱりそう言うわけにはいかないでしょう。洋太郎さんのお小遣いと洋太郎さんの下着でほとんど無くなったのよ。洋太郎さん頑張ってくれないと。洋太郎さんが頑張って私が綺麗になると週給が増えるのよ。お義母さんが判定するのよ。」
洋太郎 「頑張っているのに。もっと頑張るから、俊子さん。」

美佳 「洋太郎、俊子さんにおねだりしているね。俊子さんは貴方に弱いから。でも駄目よ。俊子さんには一週間単位でお給料出していると洋之助さんも言っているよ。食費も他の経費も俊子さんが出しているのよ。あまり出すと俊子さんにはひもが付いているから、取るかもしれないと言ってたわよ。」
洋太郎 「でも私にも遺産あるでしょう。」
美佳 「洋之助さんはワルなのよ。洋之助さんには顧問弁護士もいるし、健介さんもついてるしね。貴方がちゃんとしないと、貴方の取り分少ないかも知れないわよ。ここの家も土地も、個人名義じゃないのよ。それに貴方まだお父さんに借金もあるしね。それに私たちが死ぬまでは駄目なのよ。私たちは、貴方を俊子さんに預けたの。私は放り出そうと思ったけど、お父さんが、俊子さんに預けようと言ったの。俊子さん次第なのよ、貴方は。お父さんも私も貴方にはお金は出さないわ。一族の人もお金なんか貸さないわよ。」
洋太郎 「怖いこと言わないでよ。お父さんが怖い人とは知っているよ。でも清香だって、個人の管理会社があるみたいなのに。」
美佳 「貴方は俊子さんとやっていても、愛情がまだ弱いわ。俊子さんみれば判る。私や真智子さんそして和子さんは、貴方の年齢以上にやってきたの。俊子さんに愛情そそげば、俊子さん綺麗になるわ。すぐに判る。それからね。早くしないと私も洋之助さんも永遠には生きないわよ。でも貴方は、俊子さんが飼ってくれるよ。精々可愛がって貰いなさい。俊子さんに見放されれば、貴方、住む部屋もなくなるのよ。パンも買えないわよ。私たちが死ねまでは、お金は入って来ないわよ。」

洋太郎も、父や不良おばさんたちが怖い事はよく知っていた。そして俊子に愛していると言う事にした。俊子は少しずつ輝いていった。俊子が暗い表情だと、俊子の財布にお金が少なくる。父の洋之助も母の美佳も、洋太郎にはお金を呉れない。俊子にしかくれない。俊子は、洋太郎には弱かった。頼めば、財布のあるお金は呉れた。洋太郎にとって、俊子は性処理の女ではなくなった。俊子のご機嫌を取るために、夜も頑張った。愛していると言わないと俊子は輝かなかった。俊子が輝けば、俊子への給料は増えていった。少しでも手を抜けば、俊子は輝かなかった。いくらやっても、精液も注ぎ込んでも、愛していると言わないと、俊子の輝きは弱かった。愛していると言いづけるようになった。大学院に行くのは止め、働く事にした。どこでも就職できると思っていた。なぜか最後には断られた。洋之助は紡績の現場なら入れてやると言った。給料も悪くなかった。少しは慣れていた。息苦しいけど仕方ない。礼儀作法や挨拶にはうるさかった。車を使うなと言われていたので、朝は早くから起きた。夜には俊子に愛してると言わないと、俊子の財布にお金が少なくなる。ここの食費と経費は高くて紡績の新入社員では払えない。依然として俊子に食費と経費をだして貰っていた。俊子が妊娠した。俊子の週給も上がっていった。洋太郎の給料は自分の小遣いにしか使わないので、洋太郎のお金も少し貯まった。

俊子「お給料も上がった。少しは貯まってきたわ。洋太郎さんのお小遣いも出せるわよ。」
洋太郎 「僕の給料も入れてないからいいよ。まだ僕の給料は安いから、もう少し待ってね、給料が上がれば食費も経費も一部は、出せるようになる。」
俊子 「それは私が出しているからいいの。お父さんの返済も少しつづ返しているわ。でもやってくれないとお給料下がるのよ。」
洋太郎 「でもお腹が大きいと、無理じゃない。」
俊子 「まだやれるのよ。激しくは無理だけど、上でもできるしね。それに優しく触って頂戴。してくれないとお給料さがるのよ。私を見てお義母さんが判定するのよ。厳しいのよ。」
洋太郎 「母も怖い人だね。」
俊子 「産月の前二ヶ月間と後の半月間は、妊娠出産保障で一定なんだって。」
洋太郎 「細かいね。」
俊子 「この子と私たちの為なの。頑張ってね。私ではどうする事も出来ないのよ。」

でも洋太郎も俊子が喘いでいるのが見るのが好きになった。そして俊子も好きになっていった。俊子は深く感じるようになっていた。身体が燃えるとか言い出していた。俊子は綺麗になっていった。洋太郎は回数が減ったのにと思いながら、俊子に優しく声をかけたり、お腹もさすっていた。俊子はそれでも綺麗になった。俊子は洋太郎を一人にしたくなかったので、やれなくなっても、口で処理したりしていた。そして産院に直前に入った。そして子どもが出来た。半月後という予定だったが、10日後から俊子は欲しくなった。洋太郎も我慢できなくなり、そして激しくやってしまった。俊子も激しく感じていった。

俊子「こんなに感じたのは始めて、まだあそこは熱いのよ。」
洋太郎 「とても良かったよ。俊子さん。私もこんな気持ちはじめて。」
俊子は子どもも世話もあり、寝不足の上、回数も多くなっていた。美佳は、早めに孫の太朗を保育所に引き取っていた。俊子は昼間は少し休む事が出来た。夕方には子どもの太朗と洋太郎を待つのは幸せだったし、洋太郎も子どものお風呂にも手伝ったりしていた。そして洋太郎も俊子に優しくなった。夜には、俊子は洋太郎に入れられた時から感じだしていた。洋太郎が動く度に、今まで感じ方と異なっていた。そして出された時は深く感じだしていた。

俊子「この頃深くなった。自分でも怖いくらい。」
洋太郎 「ここが感じやすくなっているのでしょう。」
俊子 「そんなに触らないで。又欲しくなる。」
太朗が泣いたので、俊子は赤ちゃんにお乳を上げたけど、太朗は遅いと怒って、乳首を噛んだ。太朗が満足して眠った後、洋太郎に抱きついた。
洋太郎 「どうしたの。俊子さん。」
俊子 「太朗って噛むの。何故かとても感じて、強く抱いてね」
洋太郎 「抱くだけでいいの。ここは欲しがっていないの。」
俊子 「又触って、意地悪ね」

そして、そのまま洋太郎は俊子の中に入って、動き出した。俊子は強く感じながら逝っていた。洋太郎が会社に行った後、太朗を預けて、寝ていた。少し休むつもりが熟睡していた。その日も洋太郎は、俊子の中に入って出した。そんなに激しくするつもりはなかったのに、激しくなり、膣から火が出て俊子は燃え尽きていた。俊子はふらふらになりながら赤ちゃんの世話をして、太朗を預けて休む日が続いていた。

美佳「俊子さん、昼間は少し休むのよ。でないと保たないよ。私もそうだったのよ。夜は欲しくなるでしょう。本当に壊れる程突かれたくなったりしないの。」
俊子 「そうなんです。壊れる不安もあるのに、もっと突いてほしいと言ってるみたいなんです。」
美佳 「まだまだ続きますよ。もっと感じ方も強くなってきます。」

俊子は感じ方が強くなり、寝不足も重なり、ふらふらになったけど、夜には欲しくなり、強く感じた。太朗が泣くとそれでもお乳をやったり、あやしていた。太朗を預けると死んだように寝ていた。洋太郎にせがんで入れてもらうと強く感じていた。やがて、又、妊娠している事が分かった。生活も少しペースも戻ったけど、運用する気もなれなかった。会社は庭園の中にあり、入ってみると、良子と数人の人が話してしていた。
良子「ここは、さや取りだけのプログラムにしているから、簡単でしょう。ミスも少ないしね。少しだけ手を入れておいたわ。」
俊子 「この人たちは?」
良子 「ここはホテルの運営もしてるのよ、しらなかったの。ホテルの運営もするようになっているの。私は孫を見に来たの。二人ともお腹の大きい娘を貰ったの。俊子さんは少しだけ来ればいいのよ。清美さんの所で代行してるからね。成績もまあまあなのよ。」
俊子 「私は単なる社員ですし。」
良子 「社員?、洋之助さんから聞いてないの。内緒か、聞かなかった事にしてね。」
洋之助 「困りますね。良子さん、ばらして」
俊子 「お義父さん、いつ来たんですか?」
洋之助 「ホテルもそれぞれ単一の会社組織だけどね。運営はここの会社がするようにしたの。そんなに大きくするつもりはないけどね、6つになってるの。 運用は良子さんが改良してくれたよ。さや取りだけから、そんなに頻繁ではないしね。時々俊子さんがみればいいよ。ホテルもそんなに大きいないから、この程度のスタッフで大丈夫だよ。洋太郎には、まだお小遣いだしている?」
俊子「今は洋太郎さんは自分の働いた分でやってます。」
洋之助 「でも洋太郎には言わないで下さい。ここの会社は俊子さんが副社長になっている。僕が社長だけど、俊子さんも株持っているの。ここはホテルの運営を6つのホテルから受けている。各ホテルにも、ここの社員を兼任させて人も出している。そして一番大きなホテルは別の俊子さんが出資している会社と合併さした、僕も持っているけどね。他の4つのホテルにも株をある程度もっている。そして、さや取りで運用もしている。 今の家は僕の不動産会社と僕の共同名義にしている。僕の管理会社へ俊子さんが出資を増やしていく事にしている。僕の管理会社は、色々な株も持っている。結構利益はあるよ。洋太郎名義はない。色々な管理会社には、俊子さん名義を増やしていっている。洋太郎を追い出すのも飼っておくのも俊子さんの自由だよ。清香も別の会社を作っている。洋治もいずれつくる予定にしている。ここだけではないけど。今後まだ整理していくけどね。一族の管理会社や僕と美佳さんの管理会社にもここの会社が出資していく事にするし、スリースターと言う商会の資産会社へも出資した。洋太郎が勝手に処分できるものは少なくなるようにしている。美佳さんの厳命でね。俊子さん自身も勝手に処分もしにくけど。」
俊子 「でも洋太郎さんは何にも残らないわけではないですよね。」
洋之助「それはそうですよ。相続はしますよ。でも私は一族の管理会社や私たちの管理会社などを中心に管理して、運営しています。個人名義の資産は案外少ないのです。次平兄さんや慶子姉さんのも運営しているし、その他の一族の管理会社も運営している。個人で勝手に処分出来ないようにしている。定期的な配当はあります。だれが運営するかは一族が決めているのです。まだ一族が洋太郎を見る目は厳しい。ここはそういう家ですよ。俊子さんには、給料の一部だけを渡してきましたから、ここの会社の名義は俊子さんも相当出資してします。洋之助に貸している1000万等も返済もされていません。俊子さんが出してくれた返済用のお金も、領収書の名目は、ここの会社の出資金になってますよ。家賃と経費は僕の不動産会社への出資金になっています。洋太郎が大丈夫と分かると、この会社の名義も少し渡すかもしれませんし、管理会社への出資も認めていきます。洋太郎には、まだ黙っていてください。俊子さんの財布には、100万入れて下さい。これは未払いの俊子さんへの給料の一部です。ここに有ります。洋太郎が勝手に使えば、私が死ぬまで洋太郎名義などは作りません。僕と美佳さんが最後まで持っている分の株と現金の一部を相続します。上場している株も個人名義は少なくします。紡績は、父が愛を込めて育てた会社です。愛する事が出来ない人には継げません。これは美佳さんと話して決めた事です。僕たちが死なないと相続は出来ません。それまでは俊子さんが本当に養う事になります。洋太郎が今の給料を貯めていけば、それは洋太郎のお金です。」
俊子 「洋太郎さんを飼ってくださいというのは冗談ではないのですか?」
洋之助 「息子だからと言っても愛する事が出来ない人は、紡績からは追い出されます。あいつがしっかりしないと働く場所はなくなります。」

俊子は吃驚して、家に帰った。美佳がいた。
美佳 「洋之助さんから話は聞いてくれましたか?」
俊子 「聞きました。でもそんな事してもいいのですか?」
美佳 「俊子さんと洋太郎が仲良くすれば、どっちにしても同じですよ。だからもう判定もありません。後は洋之助しだいです。」

そんな話が会ったと知らず、洋太郎は俊子に優しくなった。俊子は一時動揺もあったが、私は洋太郎さんを支えていくのと決意を新しくしていた。そして愛されている確信をもった俊子は綺麗になった。動ける内に、俊子は、洋太郎と子どもを連れて実家に帰った。綺麗になった俊子を見て、俊子の両親も喜んでいた。俊子は益々輝いていた。洋太郎はもう俊子の財布の中身に無関心になった。洋太郎のお金も、少しずつ貯まっていったが、株にもあまり関心がなくなっていた。

俊子は二人目の子どもも近くの産院で産んだ。俊子は産後も帰らなかった。ここは託児所も小児科もあった。俊子の両親もそれは良く知っていた。時々洋之助の家には遊びに来るようになっていた。洋之助は、俊子と洋太郎のために離れを作った。離れに食堂も作って貰ったが、洋之助たちと食べていた。洋太郎の印象を良くしようとしていた。俊子の会社は利益を上げ、多くの管理会社に出資したり、新しい管理会社を作って合併したりするようにした。俊子自身への給料は多く、食費と経費は毎月出していた、週給ではなく、月給としてかなり多くを受け取るようになっていった。自分の会社でも、運用そのものは少しつづ行っていった。洋太郎の給料は洋太郎がすべて使えっていたが、俊子の薦めもあり、洋太郎も100万貯めれば清美に運用を依頼するようになった。清美の運用は、より細かく緻密になっていった。さや取りベースに波動や経済予測などを入れて、買いベース以外にも売りベースを加えていた。長期スタンスの買や新規会社への出資も行うようになっていた。清美の運用は、会社としての投資だった。利益が上がれば配当として出すようになっていた。

紡績も慣れれば、みんな優しかった。新しい新入社員が入ってきた。東大を出た尊大な我が儘な青年がいた。大きな会社の社長の息子だと言っていた。仕事も出来ないくせに、我が儘だった。洋太郎が世話係りをやる事になった。いくら言っても態度が直らない。頭はいいのだろうが、女とも派手だ。お父さんから月給以上の小遣いを貰って、違う女が勤務時間が終わると迎えに来る事もあった。洋太郎は父の洋之助に言った。
洋太郎「あいつはどうしようもない。馬鹿ならまだましだ。変に頭もいいし、要領もいい。みんなにも悪い影響がでる。教育して欲しいと頼まれたのでしょうが、変に金やるから、あいつが直らない。お父さんから向こうのお父さんに言わないと直せないよ。ここは会社だよ。教育する所ではないよ。」
洋之助「そうだね。一度言ってみるよ。でも同じやつもいたと思わない。」
洋太郎「分かってますよ。あいつ見てたら、よく分かった。」
洋之助「重太郎くんのお父さんが、この会社を見学に来た時に、お前を見て、重太郎くんを教育して欲しいと頼んで来た。洋太郎、お前はみんなに見られている。今まで見られていたし、これからのお前も見られている。人の振りを見て我が身を正せとは綺麗事ではない。それに洋太郎、会社は単に金儲けするためのものではない。人を教育する事も大切な事だ。重太郎くんのお父さんに一緒に会いにいってみよう。」

洋之助と洋太郎は。小林重太郎の父である小林重造にあった。洋太郎は、洋之助に言った通り言った。洋之助は、自分と美佳のしてきた事を、説明した。洋太郎も始めて知った。
重造「思い切った事をされますな。私は馬鹿な息子でも可愛くて、そんな事はとても出来ませんよ。それに、もしその奥さんが自分で勝手に動きだしたらと考えてしまいます。」
洋之助「それは分かりませんが、結局直らないと、洋太郎がすべて壊してしまいます。変に賢い馬鹿がお金を持ったり、会社を運営すれば、働いている人にも悪いですしね。後は洋太郎が自分で切り開いていくか、それとも俊子さんのひもとしてやっていくのかは洋太郎次第と思っています。それに会社組織ですから、俊子さんも処分したくても、勝手に動かせる資産は限定的ですしね。もし私の子どもがすべて同調するなら、それまでの事というしかありません。」
重造「分かりました。私も色々と考えてみます。洋太郎さんも重太郎を見放さないで、指導してください。」
洋太郎「私は執行猶予中の人間みたいなものですが。」

次男の洋治は法学部を卒業したが、大人しい青年になった。洋之助は、洋治を化学に入れ嫌がっていた営業に就かせた。洋治は、苦労しながらやっているようであった。

清香は、付き合っている斉藤敏夫を両親に紹介していた、そして研修が終わり、弁護士になったら結婚したいと言っていた。

和子「詰まらないわね。洋太郎くんは、女たらしの株ゴロになると思ったら、紡績の現場で働いている。大人しい洋治くんを化学の営業にして苦労させ、清香ちゃんは真面目な弁護士と結婚するなんて、ありきたりね。清香ちゃんが変態になってるとか、既に妊娠でもなってないの。」
美佳「そんな無責任な事云わないでよね。でも清香は結構している筈だけど、調整しているのね。洋治も23なのに大人しいの。洋之助さんは洋太郎の事があって調べさせたの。でも女の影も無いのよ。」
真智子「まさかホモだとか。」
美佳「人の子どもで遊ばないでね。真智子さんは五人のお祖母さんとは見えないよ。」
真智子「うちはわかりやすぎる。みんな学生のくせに、子どもがいるのね。真美は敬一さんが子どもの世話して欲しいと言うと休学してね。子どもの世話に専念してるのよ。まったく言いなりの女なのよ。服装も地味になったの。派手な服装もたまにはといっても敬一さんか嫌いだからと言って、すべて着ないのよ。子ども預けて学校に行きだしているの。健太郎もやっと清彦さんの鉄鋼に勤めだした。お父さんにも見せたかったとお母さん言っていたわ。就職するのも二人の子持ちだと他の会社だと恥ずかしいらしいの。家でも由香さんと良くやってるわ。由香さんはあの時の声、大きいの。平気で出すから、恵さんもつられてやるしね、夜は大変よ。宏美はもう平気みたいなの、」
和子「真智子さんもやってるのでしょう。」
真智子「それは当然よ。今も深く感じるね。私はいつまでもやるわよ。宏美には高校卒業までは妊娠しないでと言ってるの。いつやってもいいけど、ゴムつけてね。変な奴とやると病気になるから、やりだしたら検診してねと言ってるの。宏美は怒っているけどね。宏美も早そうだから。」
和子「いい環境だしね。三人の女が喘いでいる家も少ないわよ。」

真智子「香奈さん、妊娠してよかったね。」
和子「ありがとう。いい先生紹介してもらって。」
美佳「どうしたの。」
和子「香奈がアメリカから帰ってきて、毎日のようにやって貰ったと喜んでるの。行く前からかなりやっている。しかも子宮に当たる。勢いがいいと喜んでいるの。でもそれで出来ないのも少し不自然でしょう。真智子さんに頼んで、産婦人科のお医者さんを紹介して貰ったの。子宮の膜に炎症があったのよ。遊んでいた時に病気になって、それは早めに直したけど、子宮の中までは判らなかった。半年程薬飲んで、ようやく直って妊娠したのよ。妊娠して良かったとこんなに思うようになるとはね。」
美佳「周りで、みんな、子どもが出来るので、当然のように思っていたけど、やっぱり子どもが出来るのは凄い事なのね。」
和子「私も遊んでいたから、身につまされてね。大学院に行ってるけど、早めに家に呼んだの。徹さんも、香奈、欲求不満で直ぐにしゃぶるから、喜んでいるけど。」
美佳「それで家も建ててるの。」
和子「ここは子ども出来たら便利だし、私も気になってね。ここも家だらけになってしまったね。洋之助さんに土地も売ってと言ったら、もうすぐここも不動産会社を新しく作るから、少しだけ個人名義も持っていればといって少しだけ売ってくれた。」
美佳「洋太郎の事があったから考えたみたいものよ。その方がいいといってるわよ。処分するには不便だけど、処分する気なければ、その方が維持しやすいらしいよ。」
和子「土地や家なども相続すれば、大変な負担になるよ。それがいいと思うよ。」
美佳「香奈さんも、うまく行ったし、勝くんも真面目そうだしね。」
和子「そうでもないよ。勝はバイトと云って、夜遅くに帰ってくる事があるのよ。なんか怪しい事やってる気がするし、女の匂いもする。問いつめてなんにも言わないの。今度調べてみる。」

真智子の子供たち

由香も恵も、清彦の家にいた。学費もお小遣いもみんな、清彦と真智子から貰っていた。由香も恵も、学校に行きながら、ただ健太郎と健次郎とやるだけだったので、見かねた真智子は、自分の店を任せて、働かせる事にした。今まで任せていた人は、自分のお店を持ってしまって、売上は低迷していた。恵はお腹が大きいまま、学校に通っていたが、やれなくなると、格好も派手になったので、動ける内は少し働かされていた。そうしないと、直ぐに欲求不満になった。大学にはほとんど妊婦姿で通っていた。入学の時も卒業の時も妊婦になった。恵は健次郎の精液が入る度に、若くなり、出産の後も直ぐに激しくやっていた。

健次郎「恵の体力も精力も凄い、どうにかならない。」
真智子「恵さんも忙しいよ、子供の世話もあるし、学校の勉強もあるよ。夜も寝不足だろう。」
健次郎「恵は凄い体力がある。夜に赤ちゃんが泣いて、お乳を与えるでしょう。その後僕が襲われる。大きくされて、勝手に中に入れられる。恵の腰もあそこも動いて、僕は出してしまう。でも結婚前からの約束なんだけど、恵が逝かない内に出すと、僕は恥部を前に出して、恵様、次は頑張りますと言わないといけない。恵が出す前に逝くと、健次郎様、ありがとう御座いますと言って、恵が恥部を見せる事になっている。今まで数回しかない。恵をこき使ってくれないと僕は勝てない。」
真智子「情けない事言うのね。お前はラガーだろう。一杯突けばいいだろう。」
健次郎「でも恵は突き返して、更に締める。僕が勝てた時は、恵がお母さんの用事で店に使いに言って、留守番させられ、気を遣って、ぐったりしている時だった。お母さん、恵をこき使ってよ。いくら恵でもぐったりすると思うから。」
真智子「情けない男だね。でもやって欲しいと云う時は、凄い格好するの、恵さん」
健次郎「よく判るね、それが合図なの、私足りないよと云う時の。」
真智子「今は凄い格好していけど、そうなの。」
健次郎「恵は最低15分以上突かないと逝かない。それに反撃もするしね。僕も溜まらないから、当てて逝かせる事も出来ないでしょう。いつも健次郎、次は頑張ってねといわれ続けているよ。格好もどんどん派手になる。このままだと恵はほとんど裸になるよ。」
真智子「それは困るね。宏美にも悪いよ。仕方ない。店を手伝わせるよ。」

真智子「恵さん、お店を手伝ってくれない。今までお店を任せていた人も辞めてしまったし、恵さんの意見も出してね。」
「私は、そんな事は出来ませんよ。この間留守番させられた時も大変だった。」
真智子「でも私はほとんど行けないからね。宜しく頼みますよ。」

恵は大変になった。子供の世話もあるし、学校の勉強もある。空いた時間は店にも出る。一応役職もつけてくれたので、責任もある。ぐったりして家に帰る。子供も保育所から帰ってくる。あやしていると、帰ってきた健次郎が襲って、恵も出される前に逝って、健次郎様、ありがとうございましたと言った。健次郎は突き出された恵の恥部を軽く叩いて、満足したかい。恵と言っていた。何回か続いて、恵も健次郎に対して、従順になった、格好も少し、大人しくなった。健太郎は健次郎に聞いて、由香も働かせる事にした。由香は恵とは違い、副店長だったのに、恵よりは効果的だった。由香も恵もくたくたになって、格好もすっかり大人しくなった。お店でも頑張っていた。真智子も健太郎も健次郎も喜んでいた。お店の売り上げも上がってきた。一石二鳥だと言っていた。恵は瞬く間に、店に慣れた。暫くして由香も慣れた。健次郎は又恵様と言うようになり、恵の格好は派手になった。店はかえって人気がでた。真智子は、店が入っているビルを丸ごと買っていたので、喫茶店のようなものも作り、恵に任せた。恵は又大変になった。健次郎様と言うようになった。由香にも同じようにした。二人とも又従順になった。恵は今度は一瞬にして、元に戻った。由香は時間がかかった。健次郎は直ぐに恵様と言っていた。

健次郎「お母さん、もっとこき使ってよ。恵はかえって元気になったよ。」
真智子「もう無理だよ。お店も新しい喫茶店も人気が出て、ビル毎繁盛している。お前の頑張りが足りないの。由香さんは女らしくなっているでしょう。健太郎は頑張っているよ。」
健次郎は頑張って、恵は又妊娠した。あまり出来ない恵はかえって派手になり、お店は、派手な格好の女の子が集まり、他の店も繁盛していった。由香も元気になったが、従順な期間が長かったので、少し女の子らしい格好になった。それも人気が出て、結局二人のビルは繁盛した。由香も妊娠した。恵はもう一度妊娠して、子供は三人もできた。由香も恵も頑張っていた。清彦は家をそれぞれ建てたらと真智子に言った。五人も子供がいるし、派手な格好の嫁たちがウロウロしていると大変だった。真智子もその気になった。健太郎や健次郎に一応、相談した。
真智子「由香さんも恵さんも結構収入があるよ。それぞれ家を建ててあげるよ。離れにするか、全く別の家がいいかい。」
健次郎「そんな事すると、僕は恵に搾り取られるよ。恵は、あれでも今は遠慮しているよ。お兄さんやお父さんの前で裸になれないからね。今のままでいいよ。」
健太郎「由香も多少気を遣うから、これで済んでいるけど、また派手になる。僕もこのままいたい。」
その後、洋一が亡くなり、真智子も大変だった。京子は寂しそうだった事もあり、賑やかな家を、真智子は続けていた。

和子の息子と娘たち

香奈は、徹がニューヨークに行ったので、一緒に付いていった。香奈もビジネススクールに入り、金融工学の勉強をした。和子は高額の授業料と生活費を送金していた。和子は、普段は香奈には甘かった、ある時香奈は徹と一緒にニューヨークの市内を散歩していた。徹は日本の古い掛け軸を見ていた。不動明王の掛け軸だった。香奈は美術品にはほとんど関心もなかったが、そんなに安い金額ではなかったが、絵の中の不動明王から声をかけられたような気がした。和子から送金を受けた直後だったので、思わず買ってしまった。丁度、和子が送ってくれている生活費に相当するお金に相当する金額だった。それに生活費は、徹のお金で足りていた。香奈は部屋に帰り、掛け軸をかけてみると、いつも励まされているような気がした。

香奈は、徹とは、時々、生で入れてもらっていたが、アメリカでは堂々とやれるようになった。いつも生で奥に出して貰って、強く感じていた。
香奈「やっばり生で出してる貰うと気持ちがいいよ。前には、子宮に当たる感じがしたのに、最近弱いよ。もっと頑張ってよ。」
「毎日搾り取られているから、それは無理。少しは溜めないと。」
香奈「ここは綺麗な人多いし、徹さんが他で出さないようにしないと危ないでしょう。それに私も毎日欲しいのよ。」
「香奈さんももっと勉強しないと。」
香奈「勉強はしてるよ。それには、私は徹さんの精液がいるのよ。」

香奈も和子に似て、強かった。2回やっても3回やっても翌日には元気一杯で回復していた。そして毎日のようにやっていた。香奈はこっそり隠していたお金も持っていき、ビジネススクールで学んだ事を、実践で検討をしようと思い、同じ思いを持つ友人たちと共同で投資の実践にも励んだ。成績もよくお金も儲かった。やがてそれは、運用会社になった。お金は貯まっていった。香奈はお不動さんの絵を集める以外には特に無駄遣いはしなかった。街を歩いて、骨董品屋の奥から声をかけられるように、たまにお不動産さんの絵を買う事以外にお金を使う以外は、特にお金を使う事はなかった。それにアメリカにそんなにお不動さんの絵があるわけでもなかった。贅沢をしようとは思わなかった。徹も公務員だったし、香奈も服装にお金をつかうわけでもなく、食べ物も特に拘りがある訳でもなかった。徹が貰う生活費の中で、十分やっていけた。和子は香奈が妊娠して、お金が必要になるかもしれないと思い、余分にお金を送っていたので、お金は貯まっていた。貯まってきたお金を自分でも、運用会社だけでなく自分でも運用してみた。そうすると少し儲けたが、まだ儲けられるような気がして、もっと研究が必要な気がして、勉強にも力が入った。やがて大きく儲ける事も出来るようなってきた。香奈にとっては、お金を稼ぐ事は快感だった。香奈は男と金は、いわば本能だった。アメリカでの運用会社の成績はよく、もう倍になっていた。徹の研修期間は、3年だった。香奈もビジネススクールは卒業して暇になり、運用会社のやり方も参考にして、香奈は今度は本格的に自分でも株式投資をして、香奈のお金は、更に増えていった。徹と香奈が、日本に帰る日が近づいた。香奈は、アメリカで自分だけで稼いだお金も相当加え、運用会社で、配当として出るお金も、次々と自動的に、更に運用会社にお金を追加するようにしていた。元々内緒のお金であった。そして徹と一緒に、日本に帰った。

和子は香奈が3年間も生でがんがんやっていながら、妊娠していない事に不審を持った。香奈も25才になっていた。和子は、香奈を真智子の紹介の産婦人科医に見て貰った。子宮の膜に炎症があり、妊娠しにくくなっていた。治療をしながら、香奈は日本の大学院に行っていた。そして妊娠が判った。産婦人科医は安静にした方がいいと言っていたので、近くに家を建てて、徹と香奈を近くに住まわせて、香奈に、家の近くにある清美や良子の運用会社の手伝いをさせる事にした。香奈は良子と色々と検討をして、アメリカでも経験も生かし、自分自身のプログラムを作った。和子は香奈の事を気にしていたので、香奈に相当なお金を貸した。香奈のプログラムと良子のプログラムが両方動き出していた。香奈のプログラムは高収益が続いた。和子も洋之助もかえって心配になった。清美も直感的に不安をもった。香奈も出産直前は本当に安静にしていた。そして出産後も当分動けなかった。その間清美は、香奈のプログラムは一時止めておき、仮想のテストだけを行っていた。良子のプログラムはリスクを十分に取るように設計していた。香奈の産後の回復は遅かった。香奈が清美の運用会社に行ってみると、仮想テスト中に大きな損失が出ている時があった。順調な時は高収益だが、相場の変動期には弱かった。香奈は、プログラムの改良を行ったが、清美はなかなか使ってくれなかった。清美は、基本的には今まで通り、良子のプログラムをメインとして、一部だけを香奈のプログラムで運用していたが、清美が危険と判断すれば、香奈のプログラムは、時々止めていた。

香奈「高収益のプログラムなのに、清美さん時々止めるのよ。」
和子「リスクも高いからね。仮想テストで大損していた事もあったじゃない。またまだ改良が必要だよ。」
香奈「リスク取り出すと、利益そのものも低くなるのよ。」
和子「運用は、安定性が必要なのよ。もう一度勉強しないとね。良子さんの方が安定しているよ。」
香奈「もう一度考えてるよ。でもお母さんから借りた分は取りあえず返しておくね。儲かった分だけでやってみるよ。」
和子「それはまだいいよ。それよりも、海外との連動性なんかもついて勉強してよ。折角アメリカでも勉強したのだから。」
香奈は大学院に戻った。長男の徹彦を産んだ後も、なかなか子どもができなかった。

香奈の資産は驚くほどあった。アメリカにも相当あった。アメリカの友人たちは、共同で投資会社を作り、香奈も投資して、相当増えていた。元々売春紛いで貯めたお金を日本から持っていったので、それを使って、こっそり参加していた。日本でも相当お金は増えたので、和子に借りたものは返そうと思った。和子から借りていたお金は、借りたお金を返したとしても、もう結構増えていた。和子が貸したままにしてくれていて、いつ返せとも言われるかもしれないので、配当として帰ってきた金や自分で貯めたお金だけを使って、自分の理論を確認していった。それなりに結果は良かった。香奈は最大利益を求めるプログラムだったので、安定性に欠ける事は自覚していた。大学院に戻り、勉強をしながら慎重に運用をしていった。ただアメリカの情報を元に、時々ボロ株が突然倍や3倍になるような時には、不思議と参加していた。

勝は、大学3年になった。母の影響を受けて、機械について興味をもっていた。ただこっそりバイトとして、バーのボーイなどをしていた時があった。1年ほどしていたが、その時に真理子と会った。真理子は高校卒業して東京に出てきたが、勤めた会社が直ぐに倒産して、困って夜の勤めをしていた。綺麗だったので、直ぐに売れっ子になった。そして客としてきていた江藤という会社の社長の息子に会って、関係が出来た。1年間ほど付き合っていた江藤ははじめは結婚してくれそうな口振りだった。真理子の父は田舎では有名なやくざだった。真理子の母も死んで、後妻が入って、真理子とはそりが会わなかった。真理子は父が嫌いだった。

真理子は江藤に尽くしていたが、江藤は少しつづ冷たくなった。江藤に名門のお嬢さんとの縁組みの話があり、真理子と別れたいと言って、手切れ金をくれた。そんな時に、勝と会った。真理子は、江藤に身体を開発されて、妊娠もしたが、江藤に云われ、堕胎もしていた。真理子は寂しくなり、真面目そうな勝と関係も出来た。堕胎したときの恥ずかしい格好が頭にあり、ゴムを付けてしていた。勝は真面目そうだったが、こんな商売のバイトを平気でする男だし、話し方もそんな丁寧ではなかった。真理子は気楽な関係で付き合っていた。しかし真理子は段々勝に惹かれていった。でも真理子は勝よりも3才も離れていた。真理子はやっぱり私は遊び相手にしか見られていないと思いながらも、勝に惹かれだしている自分が嫌気がさしていた。

真理子の父は、時々真理子にお金をせびりに来ていた。江藤から貰った手切れ金も一部現金で置いていたので、父が見付けてもっていってしまった。父は足りないと男と寝て金を貰えと云っていた。真理子は、もう人生に諦めていたので、時々客と寝るようになった。それも置いておくと、父が見付けてもって帰る事もあった。真理子はこっそりお金を隠すようになった。少しはお財布には入れておいた。でないとうるさい。真理子にとって、勝と会っている時は、心が安らいでいた。はじめは身体の寂しさのために付き合ったのにと思っていた。勝から真理子に求める事はなかったが、真理子は我慢できず、求めると、抱いてくれた。

そんな時に、和子は調査した。和子は勝を呼んで、気持ちを聞いた。勝は学校が卒業したら、結婚したいと言った。でも真理子さんの勤めもあるし、言い出せなくて、お父さんは気にしそうな人だと思っていたと勝は言った。

和子は真理子にも会ってみた。和子は銀座の店の社員に真理子の客になり、誘い出してもらった。真理子は、和子に会った時に、気の強そうな人で、高価な宝石も光っていた。勝は、良いところの息子で、又別れの話だと思っていた。勝の事をどう思っているのと予想外の質問をされ、思い切って結婚したいと言っていた。和子は少し考えてから、勤め先を替えて貰う事はできないのと云った。夫の親類で気にする人もいるから、貴方も嫌な思いをするかもしれないでしょうと言った。真理子はたいそうな事を言う家だと思っていた。その時、勝の名字が毛利である事に気付いた。「毛利と言うのはあの毛利なんですか?」と言った。
和子「そうよ、でも本家ではなく、分家だけど。勝は何も話してないの。」
真理子は勝の家については何も聞かなかった。自分の生い立ちや親も言いたくなかった。
真理子「勝さんのお父さんは何をなさっているのですか?」
和子「今度、局長になったみたい。」
真理子「局長というと、郵便局の?」
和子「何にも話してないのね。大蔵省の」
真理子「お母さんは、その奥様ですか?」
和子「私も働いているの。諏訪機械って知ってる。銀座にも宝石と貴金属の店出してるの。あの店は近いから知ってるよね。」
真理子「そんな家の息子さんだったですか、勝さん。いつも汚い服装してるのに。」
和子「勝は格好気にしない子だから。」
真理子「私は無理だと思います。私の父は、」
和子「それは知ってるわよ。少しは調べたのよ。」
真理子「でもいまでもせびりに来るんです。それに、」
和子「客と寝ている事なの。」
真理子「知っていたんですか?とても無理ですね。」
和子「貴方のお父さんが、せびりに来ると困るわね。断れないの。」
真理子「もう縁は切りたいけど、勝手に探して持っていくのです。」
和子「勝と一緒にやり直す気はあるの。」
真理子「そんな事はできるんですか?」
和子「私と一緒に家に来てくれます。

和子は、家に帰り、帰ってきていた恭助と相談した。恭助と和子は、勝と真理子と話をした。勝は気にしないと言った。恭助は本当に実家との縁を切ってもいいのかと真理子に言った。真理子はいいと言った。翌日真理子は勤めを辞めた。和子に言われた所に住所を移した。今までの所の荷物は別の場所に引っ越すことにした。そして勝の部屋に一緒に住んでいた。

和子は、功一郎から真弓の事は聞いていた。功一は密かに調べていたが、純子が説明に来て功一は納得した。功一は、珠代にも話さなかったが、功一郎には万一の時は真弓さんを守ってやってくれと言っていた。功一郎は和子だけには、言っていた。

和子は、洋之助と美佳に相談していた。美佳は、真弓から聞かされていたが、黙っていた。
洋之助は、詳しくは知らなかったが、次平と慶子は萩に年に一回行っていた。洋之助は、健介を呼んで話をしていた。

暫く、真理子は家から出なかった。時々指定された住所に移転をするために勝と旅行していた。西日本が多かった。福岡では、養子縁組も届けた。美佳の連絡もあり、黒田の遠縁の家の娘になった。その家は高齢の老人夫婦だった。子どもたちは亡くなっていた。ただ真理子と言う名前の娘がいた事があり、真理と改名した。そしてその老人夫婦はその後有料の老人ホームに移った。家は洋之助の不動産会社が高額で買った。真理は大阪の和子の店で働いた。少し整形もした。真理はその後諏訪に行って、諏訪機械に入った。勝は、よく諏訪に行っていた。真理には絶えず、勝の精液が注ぎ込まれていた。真理はパスポートを作るために写真を撮った。真理は写真見て驚いた。別人の女がいた。整形した時もそんなに変わったとは思わなかったのに。真理は妊娠し、勝はまだ学生だったので、簡素な結婚式だった。和子は勝は会社の女と出来て、お腹も大きいし、勝も学生だしと言って、恭助の親類に説明していた。勝の本籍は恭助の同じ長府だったが、恭助と和子の家の離れに真理と一緒に暮らす事になった。

和子「美佳さん、色々とありがとう。」
美佳「和子さんも黒田と縁ができたね。でももっと早くなると思ったのに。」
和子「勝はもう少し頑張ると思ったのに、大阪の時に妊娠すると計画してたのよ。真理さん一回おろしているの。それが影響したのかね。」
真智子「関係ないとは言えないけどね。産婦人科医は、真理さんの子宮は問題ないと言ってるわよ。これから一杯できるわよ。香奈さんもまた妊娠したでしょう。」
和子「健太郎くんと健次郎くんはまた出来たね。」
真智子「あの二人はやりすぎなの。由香さんも恵さんも若いし、好きだしね。健次郎なんて学生で三人の父なのよ。食事の後直ぐにやっているのよ。私が遅く帰るとあえぎ声が聞こえる事もあるのよ。良子さんの記録破るかもしれないね。恵さんは身体もいい。家の中では乳房なんか丸見えよ、ブラジャーなんてしないしね。私は注意したいけどね。お母さんはお前と一緒とか言うのよ。」
和子「そうよね。真智子さんもそうだったしょう。美佳さんの清香さんも洋治くんも結婚したね。洋治くんはもっと遅いと思ったのに、会社入って直ぐだったね。」
美佳「清香は、付き合い長かったから判っていたけど、洋治は短かったの。洋之助さんが化学なんかに入れるから、大人しい性格だけに大変だったみたいなの。それで会社の同期の川村有希さんが励ましてくれていたの。それがいつの間にか、有希さんと出来たらしいのよ。有希さんは積極的な性格の人で、洋治も元気になっていたの。」
和子「でもあそこも元気にしてくれたの。」
美佳「それなのよ。洋治も大きいらしいの。有希さん始めての時から逝っていたらしいの。洋治は有希さんが始めてだけど、有希さんは何人と付き合っていたから経験も豊富で。初めは有希さんがリードしていたらしいけど、洋治が中に入れたら、すぐに感じてしてね。少し動いたらもう逝ってしまったらしい。洋治も一杯出して。初めはゴムも用意してたけど、結局生でやったしまったのよ。洋治も直ぐに結婚したいと言いだして、私が有希さんに会うと、どうも出来たかもしれないと言うの。それで大急ぎで結婚式したの。もう妊娠しているの。急いで良かったわ。清香は弁護士になってからと言ってたけど、一緒にしたの。」
和子「また離れつくるの。」
美佳「清香が出ていったから、今の家で問題ないわよ。洋太郎はまだ手元に置かないといけないしね。」
和子「まだ執行猶予なの。しっかりしてると思うけど。健介さんも良くやってると言ってるよ。」
美佳「大分しっかりとしてきた。俊子さんのお給料も多くして、俊子さんのお財布には、100万入れて、部屋においているの。手もつけないし、おねだりもないと俊子さん言っているわ。会社でも頑張っているよ。俊子さんは、運用よりも何かしたいみたいね。子どもが大きくなったらと言ってるけど。又妊娠しているからもっと先ね。こつこつやってる運用も、良子さんが手を入れて、本当にさや取りに徹しているのよ。洋之助さんは洋太郎よりも結局俊子さんが、利益になっていると言ってたわ。ホテルの事も勉強してるしね。洋太郎は紡績のお給料だけでやってるみたい。でも食費や経費は俊子さんが払ってくれるのよ。洋太郎はこんなに高いのと文句いってるけどね。もっとも貰ったお金は、不動産会社の株に出資しているの。洋治にも払わせているの。有希さんにもここで仕事して貰って、お金出すのよ。ここの不動産会社を作って、有希さんが運営するようにするの、私の洋服の店も運営してもらうようにするの。でないとあの二人も生活できないようにしてるの。」
和子「それは厳しいね。うちは真似しないよ。真理さんは、自分のお金は本当に勝に全部渡しているの。隠れて持っていたお金も、会社で出していた給料も全部渡しているの。月に1万しか持たないし、使わないの。服も下着も買わないのよ。今休ませているのよ、無理して働く人だから。私は、宝石の貴金属のお店を任そうとしていたけど、嫌がってね。勝が機械に入ったら、鉱業の事務したいと言ってるの。勝と一緒に昼間いると仕事にならないと言うのよ。この頃は勝と一緒に寝室にいる時は裸になるから、勝の顔みると、胸がドキドキしてしてくると言ってるのよ。部屋でも下着着ないみたいだしね。私はここで何か出来る仕事を探してあげるからといってるのよ。」
真智子「香奈さんの仕事を手伝ってもらったら、香奈さんのプログラム高収益といってるよ。清美も怖くなって、時々止めるらしいけどね。みんなへの還元も増えたでしょうと言ってるよ。」
和子「駄目だよ。向き不向きもあるよ。香奈もいつ損出すか判らないしね。今は、清美さんが危なそうになる時に、止めてくれるからボロが出ないだけよ。」
美佳「向き不向きもあんまり関係ないよ。洋太郎よりは俊子さんが結局運用も利益が出てるの。合わないと思った紡績にも洋太郎もなれたし、大人しい洋治も化学で頑張っているよ。洋之助さんは、もっと洋太郎を試しているの。尊大な我が儘な問題児を、洋太郎に世話させるのよ。」
真智子「この間見たよ。洋太郎くんに先輩、先輩と云っていた青年の事。でもそんな感じはしなかったわ。真面目そうに見えたけど。」
美佳「重太郎君の事ね。すっかり真面目になったわね。はじめは、大変な青年だったのよ。我が儘な青年で態度も横柄なのよ。私の事をお手伝いさんと間違って我が儘いうのよ。殴ってやろうと思った程よ。私が洋之助の妻と知ったら、言葉使いも変わるの。何という奴と思ってけど、人間は変わるものなのね。」
和子「洋之助も厳しいね。まだ現場に置いておくつもりなの。」
美佳「洋太郎もこの頃馴染んでいるわよ。洋之助さんは、洋太郎がもっと馴染んできてから、動かすつもりなのよ。人事は一番馴染んできた頃に動かした方がいいと云ってるわよ。」
和子「ワルの考えそうな事ね。常に頑張らせるためにそうするのよ。でも相手にも依るわよ。」

勝と真理の結婚

真理は、妊娠してお腹が大きい時に結婚とした。毛利の親類も軽蔑した目もしたけど、それ以上はなんにも言わなかった。勝が会社の女の子に手を出したので、結婚させたという事にお義母さんはしてしまった。お腹は大きいけど、まだできるし、少しはしてくれる。でもいつも抱いてくれる。お義母さんは、私に色々な事で、私にお金をくれる。私はすべて勝さんに渡した。隠していた貯めていたお金も、機械でくれるお金もすべて。私は何にもいらない。勝さんが生で入れてくれ、精液をくれた。何回もくれているうちに、私の心も体も勝さんのものになった。ここにくるまで、勝さんとは1週間に1回しか出来なかった。少しでも長くやりたいから、勝さんが来そうな時間には裸になっていたが、突然隣の人が来て、大慌てした事もあり、安いワンピースを買った。とても安かったけど、勝さんの前での私の制服になった。そして勝の前でもいつも裸でいたかった。でもいつも捨てられるような気がしていた。早く勝さんの子どもが欲しい。捨てられても今度は絶対産む。勝さんは一杯くれてもなかなか出来ない。私は一人殺している。時々夢に出る。男の子だったり、女の子だったりするが、私を見ている。工藤は、冷たい男だったが、子どもに罪はなかった。工藤の言いなりにおろした私が馬鹿だった。お寺を見ると、許してねと頼んでいた。諏訪では勝さんは何回も私にしてくれた。妊娠している事が分かった。とても嬉しかった。あの子も許してくれたかもしれない。勝さんの家もとても由緒のある家だし、捨てられても、この子と生きていける。何も出来ない私なのに、お給料は多い。1円も無駄には出来ない。この子の為に取っておきたい。勝さんは妊娠は喜んでくれたのに、結婚の事は言わない。お医者はほとほどならと言っていたが、私は勝さんが欲しかった。

突然お義母さんが来た。東京に移って、来月結婚よ。でも来月はお腹が大きい。「真理さん、恥ずかしいかもしれないけど、一瞬よ。頑張ってね。」東京でお義母さんの管轄下にある経営管理室で働いた。室長は治部常務と言ったけど、私にはとても優しかった。お義母さんの家の近くに住んでいる。私も一緒に会社に行った。帰りは、私だけの為に、車を使ってくれる事もあった。結婚式では、私の為に衣装を作ってくれたが、それでも私のお腹は目立った。お義父さんの親戚の人の中には軽蔑した視線もあった。でもお義母さんが、勝さんの悪口を言って、みんなは笑って終わりになった。新婚旅行は行けなかったし、行きたくなかった。何か怖かった。私は大きなお腹を抱えて、難しい資料も作ろうと働いた。勝さんのためにお弁当を作った。私も自分のために同じものを作る。どうしても、形が変なものや焦がしたものが出来る。それが私のお弁当だ。とつても美味しい。勝さんと同じものを食べている。それだけで嬉しい。動ける間は、勝さんのために働こうと思っていた。私と勝さんの為に、お義父さんとお義母さんは、離れを作ってくれた。お義母さんは命令だといって、産月の二ヶ月前から家で待機しなさいと言った。勝さんはもうなかなかしてくれなかったので、口で勝さんのものを頂いた。そして勝さんはお腹を触って、抱いてくれた。何かとても怖くなった。これは夢だと言って、前のアパートの部屋で目が醒めるような気もした。勝さんに抱きついて寝る日が続いた。私はついに隠していたお金とお義母さんがお給料にくれていて残ったお金もすべて引き出してきた。思っていたよりもずっと多かった。父に取られると思って急いで隠していたので、金額は確かめていなかった。これだけお金があれば、私は捨てられても、お腹の中の子は、勝さんが育ててくれるだろう。私が育てるよりは幸せになるだろう。それに賭けてみようと思った。それに離れを建ててくれたお金も補えるだろう。ひょとしたら私も捨てられないかもしれない。すがる思いで勝さんに渡した。勝さんは驚いたが、私が貯めていたお金を足しにして下さいとお義父さんやお義母さんに言って貰った。

お義母さんは、「馬鹿ね。持って置きなさい、真理さんが苦労した貯めたお金なのよ。幸い、うちにはお金はあるの。馬鹿な香奈にもお金を貸したのよ。」と言ってくれた。でも私は不安だった。勝さんにお願いして、勝さんは渡してくれた。もう私はほとんどお金はなくなった。でも会社からは、お金が振り込まれていた。自宅待機なので、お金は出ると言われた。勝さんはあんまりお金を使わないけど、少しはお小遣いがいる。貰った私の給料はすべて渡した。勝さんは一万円つづのお小遣いにしようと言った。お義母さんは勝さんの学費もお小遣いもすべて出してくれている。勝さんは私と同じ一万円しか使わない。学校の定期や学費はお義母さんから出してもらっていた。怒られた。近くにある清美さんの事務所に行って、言われた通り、会社の資料や香奈さんが纏めた資料などを送っていた。香奈さんは良子さんと一緒に難しい計算をしていた。でも時々話をしてくれたし、香奈さんは資料についても話をしてくれる事もあった。良子さんもお話をしてくれた。相場は難しいのでしょうと言ったら、良子さんは、「私は分からないのよ、実は。単なる数字と傾向を見て、法則を探そうとしているだけなの。同じような会社で上がっているものやなかなか上がらない株があるでしょう。それにその会社の株の値動きの波もあるでしょう。そんな事を計算しているだけなのね。二ヶ月単位で計画を作るの。実際には、それを見て清美さんがやっているだけね。私は長い間ずっと妊娠していたの。私は二十歳代は妊娠していましたというだけなのね。だからこんな計算やプログラムを作るようになったのね。でも外れる事もあって、その都度修正したのね。そしてリスクの確率も計算して、逆方向に動いた時も大きな損が出ないようにしているのよ。香奈さんは、違うのよ。リスクを取らないけど、高い収益がとれる方法を考えているの。」などと話してくれた。機械の会社から言われた資料も少しずつ自分でも考えられるようになった。ここには色々な会社に関する情報も集まっていた。

お義母さんから、子どもが生まれ、勝さんが機械に入社したら、宝石と貴金属のお店を手伝わないかと言われたけど、あそこは銀座にあるし、そんな派手な仕事はもう嫌だ。私は勝さんだけのものになりたい。鉱業という会社もあり、そこで雑務をさしてくれるように頼んだ。でも子どもの世話もあるし、何か考えると言われている。出来るだけ地味な仕事をお願いしまいすと頼んでいる。とうとう勝さんの子どもが生まれた。男の子だった。お父さんは勝彦と名付けてくれた。子どもの世話をしていたら、一ヶ月ほどすると、昼間は保育所に預けるように言われた。看護婦さんもいても一族だけの保育所だった。昼間は少し寝なさいと言われた。大丈夫ですと言ったけど、夜は勝彦の世話と勝さんの世話であまり寝ていない。言われるとおり休んでいた。でも二ヶ月すると、少しはペースも分かってきた。機械の会社からの資料を纏めながら、清美さんのお手伝いを少しずつしていた。庭の中に五階建ての事務所があって、その一室にパソコンが並んでいる。机が並んでいる。清美さんのお手伝いとは、ブルーとレッドとで表示された数字を清美さんに連絡する事だった。良子さんは時々来て教えてくれた。AシステムとBシテスムがあって、それぞれブルーやレッドが決められた数字以上になると全決済をクリックするように言われた。毎日数時間だけいけばいいと言われていた。でもあまりにも暇なので、良子さんとか香奈さんに色々聞いていた。又別の部屋の俊子さんは同じような事をしていたが、俊子さんは良子さんの助けを借りて、自分で運用していた。本を読んだり、教えて貰ったりしていると、大体の流れは判ってきた。もっとも良子さんや香奈さんのプログラムなどは全然分からなった。Aシテスムは良子さんのプログラムでブルーが20以上、時には15以上で全決済する。レッドが10以上、時には5以上で全決済し、Bシステムは、香奈さんのプログラムでは、ブルーが50以上、時には25以上、レッドは20以上、時には10以上で全決済する。俊子さんは、ブルーが15以上、レッドが7以上で全決済しているらしい。稀には、数字に拘わらず、清美さんとか洋之助さんが、すべてのシステムの全決済を指示するらしい。

慣れてはきたが、あまりにも暇なので、良子さんは、俊子さんのプログラムを修正して、Cシテスムを作ってくれた。これはブルーが10以上でレッドが5以上で、直ぐに全決済する。1週間毎に数字に拘わらず全決済するシステムだった。注文する銘柄は、金曜日には、別のパソコンで表示される。このシステムが入ると少しは仕事が増えた。

俊子さんはホテル関係の事務処理もあり、結構忙しそうだったが、私は暇だった。それに私が来てから、清美さんは滅多に来なくなった。自分でも相場について少しずつ勉強もしていた。

機械の会社をお休みして半年が近づいてきた。勝彦も夜はよく寝るようになった。勝さんは頑張りだして、勝さんのお世話が増えてきた。私も深く感じるようになって、死んだように眠っていた。朝は爽快な気分になる。すると又妊娠している事が分かった。お義母さんから、機械会社にはもういかなくていいと言われた。もうすぐ勝さんが入社する。事務所の2つの会社が出来た。貴金属の輸入と販売と行う会社とここの庭園と土地を管理する会社だった。貴金属の会社には私の席もあった。貴金属の発注と売買を行う会社だけど、レアメタル系の発注も行っていた。もう暇とは言えなくなった。勉強もしなくてはならない。清美さんのお手伝いとか良子さんのお手伝いもしなければならない。お腹も大きくなる。突然清美さんの会社からお金が入った。驚くほど多い。数ヶ月又は半年毎単位でシステムを閉じて、決算してからお給料が出た。忙しくなったから、Cシテスムは閉じてもいいよと言われたけど、そんなには時間が取られていない。それに相場は、貴金属の相場を含めて見なければならないので、ある程度続けていたが、俊子さんの所に引き継いでもらった。

Aシステムは、二ヶ月以内で、Bシステムは半年以内で閉じていた。そして 不定期だけど、決算する。他に長期保管の銘柄も持っている。これは清美さんが、売買を決めていた。清美さんのお手伝いはほんの少しになった。
貴金属の発注も色々と難しかった。金などの貴金属は、海外相場に依存していた。為替の関係もあり、勉強は難しかった。お義母さんは、みんながやっているから、そんなに気にしないでゆっくり勉強すればいいと言ってくれた。

香奈さんや良子さんが、貴金属の相場のプログラムも作ってくれた。やがて貴金属関係についても、ある程度相場が分かりだした。海外の先物も判ってきた。そして美枝子が生まれた。又二ヶ月程はなにも出来なかった。清美さんの会社からまたお金が入った。もうほとんどお手伝いしていないのに、何故か前回よりも多い。今期の運用は良かったのよと清美さんは言った。でも私は単なるお手伝いです。清美さんは言った。「和子さんから、真理さんの分と言って預かっているわよ。それにCシステムの運用料もあるしね。」有希さんからも、「真理さんの配当を入れておいたわよ。この敷地以外の土地を売らされたのよ。」と言われた。私は何も持ってませんがといったら、「和子さんから、真理さんのお金と言ってもらっているわ。」お義母さんに聞くと、「預かっているお金を半分ずつ預けているの。それに貴金属の会社からのお金を振り込んでいるわよ。」私はすべて、又勝さんに渡した。勝さんは、「これは私が使っていいの。文句言わないね」と言った。私は「そうよ。私のお金はすべて貴方のものよ。好きなように使って下さい。」勝さんは、換わりに精液と愛をくれ、私を抱いてくれた。私の財布には、勝さんが1万入れてくれた。その上時々子どもの服をかってくれる。勝さんが何に使っているのか、貯めているのかは全く知らないし、興味もなかった。私は出来るだけ働く事にしていた。美枝子も夜はよく寝るようになった。又貴金属の会社に行った。時々清美さんの会社のお手伝いをしていた。運用も低調らしく、そんなに大きなお金も入ってこなくなった。そんな時が何年か続いた。突然大きなお金が入ってきた。清美さんは、「長期保有の株は、経緯があって持っている分を除いてすべて売ったからね。」でもこんな大金と言ったら、「勝さんから真理の分と言って追加があったよ。」

真理にとって、最初に判らないまま株式相場に関与した事は良かったし、香奈も色々と教えていた。香奈は海外の情報網も持っていて、白紙の状態で聞く耳を持っていた真理は、直ぐに、会社の仕事にも慣れていった。

貴金属の会社も、少し慣れてきた。貴金属の保有を増やしてはといった。貴金属の価格は下がり続けていた。保有を増やすと、ヘッジの先物で売っていた。清美さんも香奈さんも、もうそろそろと言っていた。それに貴金属は宝飾以外でも需要もある。恐る恐る言ったつもりであったが、在庫量は少しつづ増えていった。海外での在庫も増え、先物の取り組みを増えていった。貴金属の会社も増資もしたし、保留金もあった。名義はお義母さんだと思っていたら、知らない会社の名義の方が圧倒的に多くなっている。それに今まで真理さんと言われていたのに、美枝子が出来た後には、会社で副社長と言われている。お母さんからは、「真理さんも人の話を聞いて進めていってね」と言われた。幾つかの会社があって、そこの会社が鉱業や貴金属会社そしてお店の会社を持っていた。私の名義が多い会社、勝さんの名義が多い会社、香奈さんの名義が多い会社、そしてお義母さんの名義が多い会社などがあった。不動産会社も2つあって、お店の不動産とか、諏訪の土地や家を待っている会社もあった。それにここの不動産会社もあった。お義母さんは説明してくれたけど、複雑すぎて分からない。貴金属の会社は私の名義の多い会社が大株主になっているらしい。私は勝さんに聞いたら、「僕の自由に使っていいと言ったよ。だから僕は自由に使っているよ。真理さんの印鑑も預かっているし、真理さんも名前も書いたよ。」そんな事いっても私には、勝さんの言う事は絶対なのだ。考える事もしない。でも私は働けばいい。入ってくるお金はすべて勝さんに預けた。私は1万あればいい。私の印鑑もすべて勝さんに渡している。口座にも1万以上は残さず、勝さんに渡している。私はお金の要る時は、勝さんにお願いして、貰っている。

美佳「真理さんは、まだ1万しか持たないの。」
和子「最高でね、無駄遣いもできないけど、でも少しつづ要るでしょう。気が付かないのよ。1万円のお小遣いも貯めているの。財布の中には、100円しかない時もあるのよ。自分の下着も買わないのよ。勝もそこまでは分からないしね、穴の開いてる下着なんかも大事に洗って、着ているの。あそこまで徹底するとどうしようもないの。」
美佳「貴金属の会社好調なんでしょう。洋之助さん言ってたわよ。」
和子「単なる発注の会社のつもりだったの。真理さんにお金持たすつもりで作ったのに、金を初めとして、貴金属の保有もしてね。鉱業以外にも納めているのよ。そこの副社長が穴の開いた下着着ているのよ。勝もなんとかして欲しいよ。香奈の馬鹿も気遣いのない女だから気がつかないのね。一緒に行って、服も下着も買ってあげなと言ってるけどね。」

真理は外出も滅多にしなかった。下着にも穴が開いたり、破れてきたが気にはなかった。
勝と結婚して、子どもも二人もできた。服も下着も買っていないし、欲しくなかった。それに勝さんの前では、勝さん用のワンピース1枚あればいい。会社用の服はお義母さんが買ってくれていた。ほとんどお金を使わなかった。でも幸せだった。
ある時どうしても都心の鉱業に行かなければならなかった。会社の人と一緒に行ったけど、帰りは、一人で帰る事になった。車も丁度なかった。お財布に一万円入れたつもりが忘れていた。帰りは一緒に帰るので、要らないと思っていたからだろうか。駅に歩くまで、突然雨になった。仕方がない。鉱業に帰ろうと思った。鉱業の前で転んでしまった。打ち所が悪くて動けなかった。会社の人が出てきて、病院に行った。

真理は、会社の人が連絡して、治部病院に入院した。連絡が合って、和子も勝も飛んできた。 次平が和子と勝を呼んだ。
次平「真理さんは、滑った時に、手も突いたけど、腰を少し打った程度、頭も打っていなかった。骨折もなかった。ただね。真理さんは、靴も底がすりれているし、下着も穴が開いているよ。服も直ぐに破れたよ。看護婦も笑っていたよ。私は、親戚だから財布の中も見ました。あまりに軽かったから。ほとんどお金無かったですよ。美佳さんから話は聞いているけど、もう少しなんとか言わないと。」
和子と勝は顔が真っ赤になった。次平ももう少しだけ検査すると言った。和子は香奈に、車と真理さんの服と下着を持ってくるようにいった。香奈はなかなか来なかった。
和子「遅いじゃないの。本当に馬鹿の上に愚図ね。」
香奈「だって真理さんの下着みんな穴開いたり、破けているのよ。開いてる店も少ないし、焦っていたいたら、由香さんが私と良く似ているから大丈夫と言って、新しい下着をくれたの。服もあんまりないのよ。派手な服は一杯あったけど、探すのも大変だったよ。」
和子「お前に言ったろう。服も下着も一緒に買えって。」
香奈「でも真理さんはお金持ちだよ。運用収入や給料も高いのでしょう。」
和子「ひもにみんな貢いでいるのよ。ひもは馬鹿だから、分からないのよ。」
「下着くらい買ってると思ったよ。僕の下着はいつも買ってくれてるよ。」
和子「お前、お金渡しているよね。下着代と言って。」
「そんな事はしてないよ。」
和子「お前が真理さんに渡す金は1万円だろ。真理さんは全部お前に渡すしているのだろう。お前も馬鹿だ。計算もできないの。真理さんがお前に渡す金額は100万以上だろ。時には1000万越すだろ。」
「よく知ってるね。」
和子「お前も1万円以外、私に預けて、自分の下着も買ってみるかい。」
「コーヒーも飲めなくなるよ。」和子「だったら。なぜ真理さんはやっていけるのか考えないの。」
香奈「本当なの、真理さんは一万円しか使わないという話。」
和子「ひもにきけば。」
香奈「ひもの勝は一万円しか渡さないの。しかも自分の下着も買わせて。」
「そんな風に言わないでよ。真理さんのお金は別にして、運用とか、管理会社の株とか買ってるよ。」
和子「馬鹿な息子と気遣いのない娘はどうしようもないね。私が美佳さんに頼むからね。すべての衣装と下着とか靴とかをすべて一新する。美佳さんのブランドは安くないよ、勝が自分のお金で、足りなかったから、香奈も出しなよ。」

美佳「おまけしたけど、あんなに何もない人も珍しいわ。」
和子「5年間、何も買ってないからね。勝の貯金は大分少なくなった。香奈にも少し出させた。真理さんのお金は私がすべて預かった。馬鹿な息子と娘をもつと苦労するよ。」
美佳「今後は大丈夫ね。」
和子「でもやっぱり一緒だよ。真理さんはお金を使わないよ。勝は財布に最低10万入れて、切れたら、補充してるけど、減らない。本当に使わないと吃驚していたよ。会社でも入院騒ぎになったから、都心に行く時には。送り迎えするしね。」
美佳「無駄遣いしない事は良いことなんだけどね。」
和子 「私、真理さんと話してみると、真理さんはお父さんに抜き取られた事を気にしているのじゃないね。もっと深い理由だと思うね。勝には、お前は本当には信頼されていないかもしれないと言っているよ。くさいけど毎日愛してると言ってみなと言っているよ。」

その後の洋太郎と俊子

洋太郎も少しずつ給料は上がっていった。子どもも増えて、食費や経費も高くなった。俊子が払ってくれている。俊子の運用も結構利益が出ている。俊子が払ってくれていた筈の借金の返済は、会社への出資金で、お前の借金の担保と同じなのと云われた。利子も取ってないからと言って、借用証書は2年置きに更新させられる。俊子さんの口添えがあれば、お金貸してやるよ。もう一勝負してみるかとまで言われた。貯めていたお金を清美さんに任せていると、かなり増えている。香奈さんのプログラムは時々大儲けするが、それでも清美さんは止めている。父とか和子さんと清美さんが、危険を感じると、香奈さんのプログラムは止める。冷静になったら、私は俊子の運用でさえ超えることができないと判った。俊子はお金要るなら、お父さんやお母さんに内緒で出すから、財布のお金には手を出さないでねと言っている。まだ試されている。お父さんの試験は一杯ある。夜は俊子と呼べる機会だったので、乱暴に扱っていた事もあった。俊子も感じていたみたいだけど、この頃は私が俊子の中に入ると気持ちが安らぐ、俊子を抱いているだけで、愛してると言ってる。洋治の奥さんの有希は綺麗でスタイルもいいけど、気が強そう。洋治は、財布持った、ハンカチは、定期はとか言われている。ハンカチが汚いと怒られている。ちゃんと出してね。綺麗なハンカチ置いてあるのにと、子どもみたいだ。ご飯のおかずは僕が好きなものを俊子が言ってくれて時々出してくれるけど、洋治は食べ物の好き嫌いがある子だったのに有希さんが言うと何でも食べている。好き嫌いは駄目よ。なんでも食べないとまで言われている。まあそれはそうだが、なんか大変そうだ。俊子で良かった。

俊子は、この頃深く感じてくるようになっていた。洋太郎が俊子の中に入ってくるそして、奥にまで入れられる。その時から心が温かくなっている。洋太郎が動き出すと、快楽の波が俊子を襲う。そしてその波の中で俊子は意識が薄くなっていった。洋太郎の愛していると言う言葉が心を温かくしていた。とても充実感があった。初め、洋太郎は夜になると、俊子を乱暴に扱っていた。俊子はなんでも言うことを聞いた。洋太郎の目の前に恥部を丸見えで、俊子は洋太郎さんのものですと言ったり、俊子が舐めていると頭を押しつけられ、洋太郎のものが喉の奥にまできた。俊子も巧く飲み込むようになっていた。涎を出しながら、洋太郎のものが激しく出し入れされ、全身が痺れる快感を味わっていた。まさしく、洋太郎に使われていると気持ちが、俊子をより興奮させ、快楽の波に溺れていった。そして洋太郎は激しく突いて、俊子は痙攣しながら、逝っていた。段々洋太郎は俊子に愛していると言うようになった。初め俊子はそんなに気にしなかった。今まで通り、快楽の波の中で彷徨っていた。しかし、俊子の心に、恐る恐る私は愛されているという気持ちが出てきていた。洋太郎は、学生時代は、快楽の余韻にふける俊子に冷たかった。ベッドから蹴り落とされて事もあった。俊子は又使ってねとお願いしなければならなかった。結婚してから、洋太郎は少し優しくなった。私がお義父さんからもらうお金目当てとは分かっていた。でも嬉しかった。俊子は、赤ちゃんの世話をし、ふらつきながらも、難しい仕事もしてきた。洋太郎のために。仕事はなんとか出来るようになった。洋太郎はまだ乱暴だったが、愛しているとも言ってくれた。愛されているという気持ちは大きくなったり、結局性処理の道具として使われているだけだわと思う事で萎んだりしていていたが、でも少しつづ大きくなった。夜に、子供の世話をして寝不足で朦朧となっていても、洋太郎に入れられて、愛してると言う声を聞きながら逝っていた。

朝は高揚した気持ちだった。ただ子供たちを保育所に預けて、少し休むように言われていた。駆け出したい程、高揚しているのにと思いながら、横になった。すぐに寝ていた。起きると見も心も軽くなっていた。そして仕事をした。洋太郎とこの子の為に。洋太郎は俊子の財布からお金も持っていかなくなった。俊子は洋太郎のために働いていたので、洋太郎がお金を抜き出していく事には抵抗はなかったし、使ってくれるならすべて使ってと言いたいほどであった。私を使ってくれなくなると恐れていたが、使ってくれた。そして愛しているとも言ってくれた。身体が痺れるような快感は、やがて充実感を持った喜びに変わって言った。愛されているという気持ちも大きくなっていた。洋太郎が突き続けて、俊子に快楽の波が襲っていても、溺れるよりも波の中で泳いでいるような気もしていた。身体が溶けていくような気がしてきていた。不安もあったが、溶けて洋太郎さんだけの俊子になるんだと思うと怖くなかった。又子供の世話が少なくなると、お腹が大きくなった。でも洋太郎さんは抱いてくれた。身体が痺れるような快感はなくなったが、抱いてもらったり、お腹を触ってもらうと嬉しかった。私は猫のようだと思いながら、寝ていた。時々は中に入れてくれたし、お口でもいただいた。仕事も頑張った。ホテルの仕事も会社の仕事になってきた。二人目の子供もできた。私のお給料はとても多い。

私は財布100万入れて、洋太郎さんの目のつくように置いておくように、お義父さんに言われた。多く貰っているお給料で、管理会社や不動産会社の株を買うように言われた。洋太郎さんの借金返済をしていたつもりが、今の会社の株になっていた。食費や経費の足しにと言われていたお金は不動産会社の株だった。洋太郎さんは私が守らないといけない。お義父さんは私の前では笑う事が多いが、とても怖い人だ。私は一生懸命に働かないといけない。洋太郎さんと子供たちのために。洋太郎さんにはお願いした。「お金がいれば、内緒でなんとかするから、私の財布には手をつけないで」。洋太郎さんのお給料は洋太郎さんが自由に使っているが、私は少しつづ貯めて、清美さんに預けるようにお願いをした。洋太郎さんをもっと知ってもらえるように、お義父さんやお義母さんと一緒にご飯を食べるようにした。お義父さんは忙しい人だが、お義母さんとの時間は大切だと言って、出来るだけ家でご飯を食べる。私も愛されているという気持ちはとても大きくなったようだ。私が今まで、洋太郎さんの言うことはすべて聞いてきた。どんな恥ずかしい格好でも取った。舐めろと言われれば、どんな所でも舐めた。言われれば、おしっこでも喜んで飲んでいただろう。私は洋太郎さんの性処理に使われる事で感じていた。とても興奮したし、痺れるような快感を味わった。洋太郎さんの事よりも、私の快楽のためだったのかもしれない。洋太郎さんとの夜はとても楽しい。私は何度も逝く、そして充実感の中で眠る。ある時夜中に目が覚めた。洋太郎さんが私の乳房の中で寝ていた。私は身体が溶けて、逝ってしまい、意識が戻ったけど、また抱かれて愛しているといわれ、寝てしまったようだ。その時初めて思った。私こそ本当に洋太郎さんを愛していこう、洋太郎さんを大きくしていかなければならない。洋太郎さんは可能性を持った人だ。私の洋太郎さんのものが大きいから、硬いから、長いからだけで、使われる事が嬉しかったのだろうか?私は洋太郎さんの可能性を信じていた筈だ。捨てられらない一心で洋太郎さんにすがり、言うとおりにしてきた。それが、洋太郎さんへの愛だと思い込んでいた。私は、洋太郎さんを愛し、そして洋太郎さんの可能性を引き出していこう。それが私の務めなのだ。私は、洋太郎さんを強く抱いて、洋太郎さんは少し動いたけど、また眠ってしまった。洋太郎さん愛してるよとつぶやいた。洋太郎さんに抱かれているととても心が安らぐ。又知らないうちに寝ていた。

洋治、結婚する!

洋治は、有希の励ましで元気になったし、仕事も頑張っていた。有希は絶えず励ましてくれた。ご飯も一緒に食べに行くようになった。奢ってくれた時に、次は僕が出すねといったら、デザートを奢ってよと言われた。何が食べたいのと聞いたら、洋治さんを食べたいと言われた。ゴムつけてやるから心配しないでと言ってたのに、僕のものを見たら、少ししゃぶって、生で自分で入れてる。僕も少しは知ってるよ。父も母も子どもの目を気にしない人たちだし、兄もたまに話している。我慢して腰を動かせばいいらしい。緩急をつけるというのは判らない。取り替えず、全力で突こう。駄目だ。あまり我慢ができなかった。お父さんは、10分以上は突いている。僕は数分で出してしまった。有希さんに謝ろうと思ったら、有希さんは目を閉じている。

洋治「ごめんね、有希さん。あまり動けなくて、」
有希 「良かったわよ。私逝っていたの。洋治さんは大きいし、長いし。最後に出される時は最高ね。子宮に当たってる感じがしたよ。意識が薄くなったわ。でも結構動いていたよ。もっと動くの。」
洋治 「最低10分は我慢しないといけないのでしょう。何しろ始めてだから。又次はもっと頑張るからね。」
有希 「えっ、初めてなの。10分以上も突くの。」
洋治 「有希さん、どうだった。」
有希 「それは良かったわよ。」
洋治 「僕と結婚してよ。」
有希 「まだやったばかりでしょう。」
洋治 「次ぎはもっと頑張るから考えてね」

元々有希は、学生時代から活発で、何人の男と関係があった。自分ではプレイガールと思っていた。若く真面目な男をつまむのが好きだった。病気の心配もないし、私は遊んでますよと言うと別れも簡単だった。回数も多かった。ほどほどに感じていた。化学も自由な社風が気に入っていた。同期に創立者のひ孫という洋治がいた。初めは遠くから見ていた。どうせ修行させられている。粉かけても遊び相手になるだけだと思っていた。ただ洋治は生真面目な性格で、営業には向いてない。1年たってもまだ慣れていない。いつもまごまごしている。有希は真面目な男は好きだった。可愛がって好きなだけやれる。大学4年の時にも2年生の真面目な子と遊んだ。便利だった。欲しくなるといつも喜んで来た。食べてあげると簡単に出した。入れたくなるとゴムをつけて、上で動いた。卒業する時に、又会えますねと聞いてきた。有希は飽きていた。「私は遊び人なのよ。貴方で5人目なの。それでもいいの。若い子とやりなさい。」といったら、それで終わりだった。そういえば1年やってない。洋治という子はおとなしそうだし、一時の相手と思えば、腹も立たない。元気付けてやったら、簡単に食事についてきた。デザートで食べてみようと思った。洋治のものは大きかった。驚いた。とても大きい。ゴムも持ってきたのに、生で入れたくなった。今時童貞でもあるまい。すぐには出さないだろう。大きい生の感触も味わってみたい。入れたら動けなくなった。こんな事ってある。子宮に当たっている気がする。洋治が動くと快楽が途端に津波のように押し寄せて逝ってしまった。こいつ遊んでいたな。中にも一杯出された。出す前にも当たっている感じがしたのに、出された時には、声だして動いたようだ。情けない話だ。童貞の男に逝かされた。しかも結婚してくれ。本気かね。なんか出来たような気もする。一応親には言っとくか。

1週間後、洋治と有希は又やっていた。洋治は、満足してもらってないから返事してくれないと思いこんでいたので、今回は頑張って突いて、10分以上は突いていた、お腹や腰が震えていたし、意識を薄くなったりした。今回は洋治は時々動きを止め、有希にキスをしたり乳房に触ってして、そして激しく動くのを繰り返された。有希は膣が熱くなり、本当に壊れると思った。怖くて動こうとした時、奥に深く入れられて、出された。頭が一瞬白くなって鐘がなっている。暫く意識が消えていたが、意識が戻って、「これは本当に出来た。こいつのものは危険だ。でももっとして欲しい。返事なんて意味ないわ。私の身体には名前を書いたくせに。」

洋治「有希さん、今回は少し頑張ったでしょう。まだ会って短いけど、母と会ってくれない。結婚したい人がいると母に報告したら、連れてきなさいと言われて、母は家でも仕事するから、家にいる事も多い。」
美佳「川村有希さんですね、洋治が結婚したいと言ってるの。」
有希「私も結婚したいです。実はもう出来たかもしれないんです。」
美佳「もうやっているの。」
有希「入れられたら動けなくなって、当たる感じがして、出されてしまったのです。」
美佳「それは大変。何回ぐらい」
有希「2回ですが、みんな当たっているんです。」
美佳「ご両親には話したの。」
有希「洋治さんに結婚したいと言われたと話をしました。喜んでました。」

美佳「洋之助さん、これは急がないと、私たちと同じよ。」
洋之助「それは仕方ないね。妊婦が新婦になると大変だよ。僕がご両親と会うよ。」
有希の両親も子どもが出来たかもしれないと聞かされて、急いで結婚式を挙げる事になった。それでも二人がしてから三ヶ月近くたっていた。有希は不思議に日本のホテルでゆっくりしたいと言って、伊豆のホテルで5日間いた。結婚後二ヶ月すると、有希は洋治や美佳に妊娠していると告げていた。始めて出された時に既に出来ていたようだ。

有希「結婚を急いでもらったけど、絶対出来ている。それに洋治のものに私の身体はなじんでしまった。海外なんていってるより、思い切り突いてもらおう。すぐに激しく出来なくなる。」

美佳「有希さん、妊娠が判ったの。」
洋之助「まだ二ヶ月後だよ、それは早い」
美佳「始めてやった時に出来たみたいなの。有希さんは判っていたけど、お医者さんに行くを遅くしたみたい。伊豆に行きたいと言った時おかしいと思ったのよね。そんなに伊豆が好きとは思わなかった。結局、三日間部屋から出ないのよ。ホテルの人から掃除が出来ないと怒られていたらしいの。有希さん裸だったらしい。三食すべてルームサービス使ったらしい。三日間やり続けて、楽しかったと言っていた。やるね有希さん。妊娠わかるとあんまりやれないでしょう。それで洋治に三日間頑張って突いてね。有希さんは、私を壊してねといって挑発してたの。洋治も有希さんの為に、全力で突いて。有希さんは眠る、食べる、突かれるだけの三日間を過ごしたの。」
洋之助「それはいいね。やってみようか。僕たちも。」
美佳「そうね。でも私はお祖母ちゃんよ。三日は無理でも、一日中やってみましょうか、お祖父さん。」
洋之助「お祖母ちゃんが裸で、下も上も僕の精液だらけになっているのもいいよ。まだ僕はまだ元気だよ。」
美佳「私も欲しいわよ。今度の週末伊豆でやりましょうか。」
洋之助「わかった。手配しておくよ。」
美佳「私も身体の調子整えて置きます。頑張ってね。」
洋之助「美佳さんがその年で泡拭いて、痙攣している所見たいしね。」
美佳「期待しているわよ。ワルの力見せてね。」
洋之助「清香は大丈夫なの。」
美佳「清香は計算してるのよ。あの子はまだ若いワルよ。本当に一番ワルかも、弁護士になってから妊娠するようにと」

三人組、歳にもかかわらず、頑張る!

金曜日の晩から日曜日の朝まで、洋之助と美佳は本当に裸で伊豆のホテルに過ごした。食事はルームサービスが部屋に入ったところに置いていた。4食はそれで過ごした。洋之助も美佳もずっと裸だった。美佳はいつしゃぶっていいし、洋之助もいつ美佳にいれてもいい事になっていた。美佳は本当に何回も壊れたと思った。しかし洋之助のものも美佳の中に入っているか、美佳の手や口の中に入っていた。昼も夜も抱き合っていた。日曜日の朝の光でしてから、二人は始めて、服を着て、散歩していた。

美佳「私、腰がだるい。ワルはまだ元気ね。」
洋之助「僕の方が年が上だよ。もう疲れたよ。」
美佳「今日はゆっくり、ここで寝ましょうよ。洋治と有希さんは今日もうるさいよ。」
洋之助「そうだね。そのつもりにしているよ。今日は景色の良いところでゆっくり食べよう。美佳さんの裸は見られないけど。」
美佳「私も洋之助さんのものを掴めないけど、二人とも、やっぱり年ね。」
洋之助「晩はそれでも入れるよ。」
美佳「楽しみにしてるわ。でも抱いて寝てね。抱かれて眠るのが一番いいわ。年なのかしら。」
洋之助「僕も美佳さん抱いてる時が一番いいよ。でもこれが今にふさわしいのかもしれないよ。いくつになっても今が一番いいよ。」
美佳「それはそうね。」

真智子「美佳さん、どうだった。」
美佳「よかったよ。一日中裸だったし、洋之助さんはいつでもいれていいといったら、私がご飯食べている時に入れたりするのよ。何回も壊れたと思ったわ。でもいつも裸で抱いて貰えるのが、一番よかったわ。私も洋之助さんのものを掴んでいた。」
真智子「いいね。それでもご飯はどうするの。」
美佳「部屋の中に入れて貰う事にしていたの。寝室にいれば大丈夫よ。」
真智子「それいいね。私もやってみたい。」
和子「私もやってみよう。2部屋大丈夫なの。金曜から月曜の朝まで。」
美佳「そういうと思って予約しています。いやならキャンセルしてね。食事も前もって頼んでおいてね。」

和子「よかったよ。恭助の馬鹿、週末はゴルフと言うからキャンセルさせたよ。搾り取ってやった。でも恭助も私がご飯食べようとすると襲うの。私がおトイレ入ったいても、見てるしね。私も何度も逝ったよ。本当だね。抱いて寝る時が一番よかった。」
真智子「私も満足したよ。何回逝ったか判らない。最後の晩少しやって裸で抱き合っているのが、一番良かった。不良の真智子も年だね。」
美佳「それでいいと思うよ。いくつになっても今が一番だよ。孫ができてもやっぱり今が一番いいよ。」
和子「そうだね。でももっと早くしたかったね。」
真智子「私もそう思うけど、でもこの年で始めて深く感じられるのかもしれない。」
和子「若い時なら、やってるだけだろうね。静かに抱き合って眠るのが一番いいとは感じないのかもしれないね。恭助も良かったらしく、月に一回ぐらいしようよといってるよ。」
真智子「私は毎週したいけど、やりすぎなんだろうね。」
和子「そんな暇はないだろう。やってるだけの年じゃないの。みんなお祖母さんだよ。」
真智子「そんな言い方止めてくれる。」
美佳「そうだよ。でも私はいくつになっても抱かれていたいよ。お祖母ちゃんでも、女だよ。」

清香も、とうとう結婚、でもまもなく離婚、そして再婚へ

清香は、洋治が結婚する時に、同じ結婚するならと言って斉藤敏夫と結婚して、斉藤の住んでいるマンションに越していった。斉藤は優しかったし、清香が大学にいる時から付き合っていた。結婚したいとは数年前から言われていた。卒業したら、司法試験に合格したら、弁護士になったら、とずるずる答えを伸ばしていた。ただ清香が、美佳に斉藤を紹介しなかったのには、斉藤と結婚するのは躊躇いがあった。斉藤との付き合いを続いていた、大学4年の時に司法試験に受かって、みんなとお祝いをしていた。その時に知り合った岩崎良平と関係をもってしまった。岩崎は既に結婚していた。そして奥さんが妊娠中で実家に帰っていた。岩崎はたまたま清香と同じ大学の卒業生で、現役で司法試験通るとは凄いねと言って近づいてきた。清香は何故か惹かれて、その晩関係を持った。清香は冷静にゴムを使ったが、身体は冷静ではなかった。斉藤とは何回もしていたのに、こんなに感じなかった。斉藤もお祝いの食事をして、又清香の中に入った。清香は本当に弁護士になるまではゴムをつけてねと言っていた。岩崎の時と比べるとあまり感じなかった。でも清香は感じている振りをした。岩崎から連絡があって、又関係をもった。身体が痺れるほど感じていた。岩崎は自分からゴムを付けていた。岩崎の会社は知っていたので、少し立って連絡してみた。

岩崎は、休んでいた。子どもが生まれて、奥さんの実家に行っているとの声も聞こえた。清香には衝撃だった。岩崎からはまだ連絡があったが、清香は身体が欲しいと言っても自分を抑えて行かなかった。しかし斉藤とはほとんど感じなくなっていた。すこし気持ちがいいと言う程度だった。そして濡れなくなった。こっそりローションを使わないと痛かった。しかし清香は感じている振りをしていた。研修している時は、斉藤との関係も忙しいという理由で引き延ばしていた。洋治が結婚したので、仕方なく結婚していた。ゴムを付け、ローションを塗り、喘いでいる振りをする。アダルト女優のようだと思っている事もあった。研修も終わり、弁護士になった。斉藤は依然として、ゴムを使った。清香は、避妊用のピルも飲んでまさかの対応もしていたが、安心している反面、なぜか寂しかった。新人弁護士で、そんなに重要な仕事はできなかった。手伝った民事関係の法廷を聞きに言った。まだ弁護士として法廷には立てなかった。先輩たちの弁論を冷静に聞いていた。相手側もなかなかのようだ。これは負けるかなと思ったりもしていた。帰るつもりだったが、刑事法廷も開かれていた。若いのにみすぼらしく格好をした青年が珍しく検察側と対立していた。大体、刑事事件は、弁護士は飾りと清香は思っていた。ほとんど有罪だ。所詮お情けと言ってるだけに過ぎない。金にもなりにくい。しかも一杯事件を抱えないとお金にならない。一杯抱えるから、検察側にも対抗できる調査も出来ない。要すると一生懸命にやれば、赤字になる。それに懸命にやっても、そんなには勝てない。求刑の8割程度となる。出来レースを見ているようだ。話を聞いてみると被告人には金がなさそうだ。とすると国選か。対立して、公判伸ばしても、ますます儲からない。まだ若いのに事務所維持できるのだろうかなどと思っていた。しかも覚せい剤の使用で初犯だ。馬鹿じゃないの。土下座してお情けと言えば、執行猶予の事件だ。結果も簡単。求刑に猶予が3年前後付く。しかも簡単に終わる。始まる前に書いていると思える程度。無理して検察を怒らしてどうなる。検察と裁判所はほとんどつるんでいる。グルみたいなものだ。元々検察も弁護側も対等だと言ってるけど、証拠開示など直前にしかしない。税金を使って徹底的にやれる検察と、弁護側が対等な筈はない。居眠りしていてしかるべくとほざいていれば、小遣い銭になる。それが国選というものだ。調査した所で、調査能力には差がある。一部の詳しい弁護士がなんとかやれる程度だ。それに刑事訴訟法に書かれている精神から言えば、警察や検察は単なる行政機関に過ぎない。それにも拘わらず、拘留などは検察が好き勝手にやっている。法律よりも行政機関が作った規則が優先している国だよ。裁判所は単なる追認機関にしか過ぎない。よく刑事弁護なんてやっているよ。江戸時代だよ、日本の刑事は。警察や検察は、自分がお上と思っているとしか思えない。またマスコミも警察発表だと名誉毀損しても公益とほざく。人を監禁すれば犯罪だよ。名誉毀損も犯罪だよ。警察や検察がやれば誰も責任を取らない。税金使って、金やるといえばすむ国だよ。刑事でも当事者主義だそうだ。対等と思っているのかね、裁判所も。自分が楽したいから言っているだけとしか思えない。民事はいい。高級詐欺師の知恵比べ。私はもっと勉強して一流の高級詐欺師になる。詐欺師が大手を振って歩ける世界が民事なのだ。

その青年は熱弁を振るっていた。聞いてみると本当にそうかもしれない。警察の証拠集めは杜撰のような気がしてきた。裁判官も眠たそうな目が変わり、興味深そうに聞いている。裁判官は警察に詳しい調書も出すように命じた。これは検察も増員するな。もっと大変になる。

事務所に帰ると遅いと怒られた。書店で面白い本があってと言って、少し前に買った本を見せた。直ぐに帰ってこいと言われて、それ以上の追求はなかった。こっちの裁判は不利のようだ。又対策会議となった。遅くまで働く事は苦痛ではない。それにローションも少ない。ようやく終わった。ぶらぶら歩いて帰ると、あの青年と会った。近くに働いていたのかと思った。これから帰ると言うつもりで電話するといない。事務所はとっくに帰ったと言ってる。まあどうでもいいかと思いながら、一杯飲んでおこうと思って、スナックに行った。この頃、斉藤との夜は苦痛で、少しここで飲む日が多くなった。あの青年が歌を歌っている。法廷とは違う顔だ。そうかお父さんの顔に似ている。家にいる時ののんびりした顔だ。席に戻ってきて、私に話しかけてきた。「法廷で会いましたね。関係者の方ですか?」清香「いえ、関係ありません。少し時間があったもので。」、「失礼しました、私は大元秀明といいます。あの事件の弁護士でして、傍聴人も少なく、女の人は目立ちましたので、ご同業ですか?」清香「弁護士ですが、まだ成り立てなんです。」大元「あの事件はどう思います。」清香「私は一応商法専門ですので、そんなに詳しくは、でも見込みありそうな気もしますよ。」大元「あれは警察の捜査が杜撰ですよ。証拠能力もないですよ。」清香「でも、認めれば執行猶予のケースだと思いますよ。国選でしょう。」大元「そんな事は関係ありませんよ。大体なんでも情状と言うのがいけないんですよ。でもやっぱり被告人の事もありますしね。被告人は罪を認めた事になっています、弁護人としてだけ、無罪の主張しているんです。大変ですよ。」清香「ご苦労ですね、頑張ってくださいね。」大元「お名前をお聞きしてもいいですか。」清香「内出法律事務所の斉藤清香です。」大元「お近くなんですね。隣のビルの大元法律事務所が私の事務所なんです。」清香「独立されているんですか、お若いのに」大元「もう29ですよ。若くありません。元々父の事務所に私も参加しているのです。父は民事ですが。私は刑事事件をやってます。」

それで帰った。家に帰ると斉藤はまだ帰っていない。留守番電話を聞くと、私の声がして、斉藤の声がしていた。「今晩は遅い、事務所でする事が出来た。先に寝てくれ。」と言っていた。清香は嘘ばっかりと思いながらお風呂に入り、そのまま寝た。

清香は訴えられた。岩崎の妻から不倫の相手先として。斉藤は離婚したいと言っていた。

本当は知らない弁護士から、不倫で賠償請求出しますよとほのめかされていた。私は結婚しているとは知らなかったといったけど、見ず知らずの男に抱かれるのですかと言われた。

あまりに金だせと言う意図が見えていた。とてもお金の交渉をする気にはならなかった。岩崎は妻の妊娠中、遊び回っていた、子どもが出来たけど、子どもの身体が弱く、直ぐに入院して亡くなっていた。妻の落胆は大きい上に、岩崎の不倫相手から電話がかかってきていた。妻は子どもの事で落胆している上に岩崎の不倫を知り、岩崎を問いつめた。岩崎は簡単に相手先を喋った。妻は弁護士に相談して、離婚と損害賠償を起こした。清香は父がお金持ちと言う事で狙われた。内出事務所にも居づらくなった。このまま示談をする気にはなれなかった。斉藤との離婚は抵抗もないけど、こんな理由では馬鹿らしい。自分がしてもいいが、なんとなく情けない。大元に相談する事にした。大元は、大元の父の大元幸四郎に紹介し、幸四郎が相手先と交渉を持った。相手の妻も冷静になっていたが、相手の弁護士は金が取れると計算していた。結局何回の交渉の結果、清香への賠償は取り下げられた。斉藤とは普通の協議離婚となった。清香は内出事務所を辞めた。そして洋之助と美佳の家に戻った。清香の説明を聞いて、洋之助も美佳もそんなには怒らなかった。ただ美佳は部屋に籠もる日が増えた。夕方には俊子と洋太郎そして洋治と有希は仲良くしていた。洋之助と美佳も相変わらず仲良かった。

和子「清香ちゃんはどうしているの。」
美佳「部屋に籠もっているよ。賠償は相手が結婚しているとは知らなかったで取り下げられたけど、ゆきずりに寝る女にはなったからね。事務所にも居づらくなった。斉藤さんには、女がいたらしい。」
真智子「それでは清香さんが訴えればいい。」
美佳「そんな気にもなれないわよ。清香は斉藤さんとはほとんどやってないらしい。ローション塗ってやっていたらしい。でないと痛いと言ってるわ。離婚する事には異論なかったと言ってるのよ。」
和子「そうだったの。もうそんな事で争うのは馬鹿らしいね。でも部屋に籠もるといっても、大変だよ。有希さんと洋治くんはまだ熱々でしょう。洋太郎くんも俊子さんと仲いいし、まだご飯一緒に食べているのでしょう。」
美佳「有希さんは声も大きいし、夜は家にいれば、やっているのは直ぐにわかるよ。しかも清香の隣なのよ。朝は俊子さんとお互いに夜の話もするしね。さすがにひそひそと話してるけど。清香も段々無口になっているのよ。」
和子「なんかやらせないと、神経まいるよ。」
美佳「わかっているけどね。暫くはゆっくりさせようと洋之助さんとも話しているのよ。今は伊豆に行ってるの。」
真智子「今週末は恵さんが行くよ。子供たちを預かる事になっているの。一杯やってくると話していたわよ。家でも一杯やっているのに。子ども気にせずに、やりまくると言ってたよ。」
美佳「今週末には戻ってくる予定だよ。それは聞いていたから。」

清香は、伊豆の海を見ていた。何かをやらないと思いながら、何も手がつかない。離婚もしたかったぐらいだけど、いきずりの男と寝る女とみんなから見られた事がこんなに堪えるなんて。清香は、「あの弁護士から、それとなく示唆された時に金を払えば、良かったのかもしれない。それが相手の目的とは判っていただけに、蹴ってしまった。私らしくないね。お金を借りて払えばよかった。私はローション塗って、喘ぐふりもするし、いきずりの男とも寝る女。お上品の振りもするし、どうしようもない女になってしまった。それにもうすぐ恵ちゃんが来る。若く、はちきれそうな胸の大きい人が幸せ一杯の笑顔で、やりまくるといっているらしい。私は追い出されるように出ていく。家にいると有希さんが、昨日は凄かった。私は壊れると思った。ついに20分突かれた。腰の感覚が無くなるのよ。声だしたような気もする。とか俊子さんと話している。聞こえているよ。壊れるとか逝くとか言っているの。あえぎ声も凄いのに。静かに飲んでいるコーヒーも途端に苦くなった。そして追い出されるように伊豆に来た。そして又有希さんのあえぎ声を聞きに帰る。」と思っていた。

振り返ると大元秀明がいた。
秀明「斉藤さんじゃなかった、治部さん、こんな所で何をしているのです。事務所はお休みですか?」
清香「事務所は辞めました。大元さんにはお世話になりました。きちんとお礼もしなくて。」
秀明「あれは無理筋ですから、お金目当てが見え見えですからね。でも大変でしたね。離婚なんかする事もなかったのに。」
清香「それはいいんです。いずれ離婚する事になると思っていましたから。でも大元さんはどうして、ここに。」
大元「ここには父の別荘がありまして、この間の裁判が無罪になり、検察も控訴しなかったので、少しだけ骨休めに来ているのです。」
清香「でも他にも一杯裁判抱えているでしょう。」
大元「私はそんなには受けませんよ。相談には乗りますが」
清香「それではあまり収入もないのでは。」
大元「私は貧乏ですよ。父も遺産があるから暮らしていけますが、そんなには受けない人なんです。明日には帰りますよ。」
清香「今夜、父から聞いているお店に食べに行く予定なんです。ご一緒にどうですか、でもいきずりの男と寝る女と一緒に食べたくないですか。」
大元「そんな事はありませんよ。でも治部さんはお金持ちだから、高そうなお店なんでしょう。私は今晩冷凍食品を食べる予定なんですよ。」
清香「今日はお礼ですよ。気にしないでください。」
大元「でも依頼人だから」
清香「もうあの件は終わりましたし、友人としてでは無理ですか」
大元「そうですね。では遠慮なく。」

清香は久しぶりに楽しい夕食だった。大元も色々な話をしてくれた。大元は福岡の出身で元士族だという。父の本家は福岡で大きな家で、刀や兜がおいてある部屋もある。祖父が東京で事業に成功して、父は三男で弁護士になったと言っていた。清香は母の旧姓は黒田で、福岡には縁もあると話した。大元はそうするとお殿様の血筋ですね。私は家来の血筋ですね。清香は言った。「毎晩知らない男を連れ込む姫になっていたと思っていませんか」大元は「そんな事いってはいけませんよ。過去に捕らわれては前に進めませんよ。一度事務所に遊びに来てくださいよ。父も喜びますよ。」と言った。

清香は、本当はやりたかったが、そんな事を言える状況ではなかった。「私も明日帰ります。一緒に帰りませんか」と言った。もう一晩泊まるつまりだったが翌日に一緒に帰った。秀明と話していると、直ぐに東京についた。家に帰ると美佳が仕事の打ち合わせをしていた。清香は部屋に行き、戻ってみると、打ち合わせは済んでいた。

美佳「明日帰る予定だったでしょう。」
清香「いいじゃない。恵さんに追い出されるように帰るのは変だと思ったし、大元さんが今日帰ると言っていたから、今日帰る事にしたの。」
美佳「大元さん?」
清香「賠償で訴えられた時に交渉をお願いした弁護士さんの息子さんなの。」
美佳「自分でしたのでしょう。」
清香「言ってなかった。さすがに自分では出来ないよ。交渉はやっぱり別の人にやって貰ったの。大元さんと言うのは福岡出身の元士族だと言っていたわよ。」
美佳「じゃあの大元さんかも知れない。」
清香「知ってるの。」
美佳「そんなには詳しくしらないけどね。確か家老職の家じゃないかと思うの。でも昔の話よね。でもお世話になっていたなら、一緒に挨拶に行かないとね。」
清香「遊びに来てくださいと言われています。」
美佳「じゃ電話して予定聞いて頂戴。今日も明日も時間取れますよ。」

美佳と清香は、大元幸四郎と会った。
幸四郎「息子から話を聞きました。黒田家のお嬢様の娘さんだったですね。それに兄に会った時に言っていました。戦前に治部純子さんに苦しい時に助けて貰って、今の会社が続けられたと、今でも純子会に株持っていただいているし、戦後には美佳さんのお父様にも助けられてきたと。私がお手伝いしたのも宿命かもしれませんね。もっともだれがやっても出来た事ですよ。お嬢様は実業の方をされるご予定なんですか?関係会社も多いようですし、法務のしっかりしている会社も多いから。」
美佳「それはなんとも言えませんが、今は主人も私も考えていません。清香の考え次第です。ただまだ経験も足りません。」
幸四郎「秀明は金にならない事件をする男でして、私も働きものとは言えず、仕事は断る事が多いのですが、ここで当分働いてみませんか?ただお金はそんなには出せません。」
美佳「お金は頂く程の働きをできるでしょうか、清香、どうします。」
清香「ぜひお願いします。」

洋之助は、美佳から話を聞いて、健介と相談した。
健介「大元さんですか、それはいいですよ。法律家ですけど、人格者です。清香さんにはいいと思います。内出法律事務所は大した事ありませんよ。顧問から外していきましょう。商法に強いから入れていたのですが、この頃負け続けていますからね。大元さんはあまり受けない人ですが、大元工務店の法律顧問みたいな立場の人です。それに清香さんの給料程度は渡したいのでしょう。洋之助さんとしては。」
洋之助「それはそうですよ。娘の面倒見て貰う訳ですからね。大元さんにそれとなく言って貰えますか。」

離婚して1年後、秀明と清香は結婚していた。清香は事務所に勤めだして、直ぐに秀明が好きになっていた。私は淫らな女だと秀明は知っている。遠慮する事はないと、盛んに誘っていた。そして離婚して半年後、ついに清香は秀明を落とす事ができた。もう清香はゴムなんかは使わなかった。半年間有希のあえぎ声が聞かされていた。それにもうお上品に振る舞う必要もなかった。それに秀明とは強く感じた。岩崎と感じた時よりも深く感じていた。そしてやる毎にそれは強くなっていた。秀明も関係が出来た後は、清香と積極的にやるようになった。清香も腰も使っていた。一番奥で何回も出してもらっった。結局結婚する時には、清香は妊娠していた。

有希の貢ぎ病

有希は、洋治との間に子どもが出来、出産前後、やりたくても出来なかった反動から、回数が増え、感じ方も強くなった。初めは洋治を子ども扱いしていたが、寝室でも洋治の下で上で喘ぐようになった。洋治は穏和な優しい青年だったが、営業でも慣れてきたし、あれも大きく、硬く、長かった。有希と洋治の関係も変わってきた。有希は子どもが出来て、何回も逝かされるうちに、洋治を好きになり、そして夢中になってきた。寝室では従順になった。二人になると洋治と言っていたが、やがて洋治さんや貴方と言うよりになった。洋治はあんまり変わらなかった。有希は、有希と言われる事を望んでいたので、有希と呼ばれるようになった。有希は乱暴に扱ってもらうとより感じ方が強くなった、後から入れられると特に感じていた。そして洋治も有希の要望に応えるようになり、有希も深く感じだした。最初に壊してと言ったように毎日、壊れるように洋治は突いていった。有希は次第に洋治に従順になってしまった。俊子も洋太郎との力関係も逆転していったが、有希と洋治も少しずつ変わっていった。有希も働くようにされて、食費や経費も出すように言われた。有希は洋治からお小遣いを貰う事を望んでいた。支配される感じが好きになり、洋治に管理されている感覚が好きだった。洋之助も美佳も、有希にはかなり多く出して、一部を管理会社の株に当てた。でも相当な金額を渡していた。有希は洋治に全部渡して、貴方から私にお小遣いとして私に頂戴と言った。洋治は優しかったので、元々有希が働いたお金なので、多く渡していたが、有希は少なくしてくれと言った。少なくなったけど、有希はあまり使わなかった。そして要る時は、洋治におねだりするようになった。洋治は手間がかかると言っていたが、そのお金から有希に渡していった。

洋治「有希さん、要るときは勝手に使えばいいでしょう。有希さんが働いたお金ですよ。しかもその一部なのに、下着だとか子どものお菓子代なんて、一々言わなくていいですよ。」
有希「有希と言って下さいと言ってるでしょう。私は貴方から貰いたいのよ。私は、貴方に支配されていると言う感じが好きなのよ。至急の時は使っているわ。真理さんのようには徹底的には出来ないけど、でも貴方から貰う時に、私は貴方のものと言う気持ちになるのよ。いいでしょう、無駄遣いもする訳じゃないんだし。貴方も渡す時には、有希は俺のものと言う感じしないの。」
洋治「そんな事はありませんよ。私が好きで結婚したのですよ。二人で一緒にやっていくんですよ。有希は私の大切な奥さんですし、子どもの母なんですよ。」
有希「危険なもの持っている男らしくないのね。私は貴方のものに征服されたのよ。服従しているというも快感なの。女心も判ってよ。仕方ないわね。私とは別の財布に入れてね。貴方がここにいるときは、貴方から私に頂戴よ。いない時は勝手に使うから。私の財布には一万だけにしてね。私は貴方に支配されていると思いたいのよ。それに別の女が出来ると大変だわ。貴方に服従する人が出来ないように、私に手間かけて、おねだり聞いてよ。」
洋治「別の女の人なんかいませんよ。手間がかかる人になったね、有希さんも。」
有希「有希さんって言わないでよ。有希と言ってよ。」

洋治がほとんどのお金を管理するようになったけど、洋治は有希が働いたお金は、有希の名義で管理会社の株や運用会社などの株を買うようにしていた。食費や経費は、洋太郎の事もあり出すように求められていたので、自分の給料と有希のお金で出すようにした。自分のお金は自分のお小遣いとしたが、有希が使わないのに、そんなには使う気にもなれなかった。そのため、お金は貯まっていった。

有希は、洋治にすっかり夢中になって、壊れる程突いて貰っていた。壊れる程突いて貰っても、翌日には欲しくなった。いつも洋治のものを考える自分が怖くなり、仕事に頑張るようになった。美佳も少しずつ自分の仕事も任せるようにしていった。それでも有希は感じ方が強くなり、洋治によって壊される不安と喜びが交差して、快楽の波に彷徨っていた。いつか溺れそうな気がして不安だった。ちょっと食べるつもりが、私が骨までしゃぶられて、喜んでいる。洋治さんってとても危険だった。でもどうなってしまうの、私と思いながら、快楽に酔っていた。少額でも洋治におねだりしていると私は洋治さんのものと感じがしていた。洋治は直ぐに出したので、少しは焦らしてよ。有希、無駄使いは駄目とか言ってよと又注文を付けた。有希は、洋治のものをしゃぶって、飲み込んだ、喉の奥よりももっと深く胃の中まで届く気がした。苦しくて涙も出来たが、とても感じた。長い間じっとしていた。自分でも、私危ないと思い出したときに、又妊娠が判った。出来た喜びよりも、洋治との回数が減ってくる事に堪えられるかどうか不安に感じる有希だった。洋治は優しく抱いてくれたり、口の中にも出してくれた。精液はとても美味しかった。飲んだ後は、綺麗に舐めた。そして私をこんな女に変えたものにキスをしていた。私は大きなお腹を洋治さんが触ると嬉しくなった。喉からゴロゴロと声が出そうだった。お腹を触って貰い、洋治さんのものを舐め、なんとか我慢できた。つわりも強かった。子どもが生まれて、やっとやれるようになったと思っていた。洋治が入ってきた時には強く感じていたが、なんか違う。前には鋭く感じていたが、充実感が違う。みんな出産後は毎日のように欲しくなるといっていたのに、私は充実感の余韻が残っている。夜も子どもの世話もあるのに、なんかゆったりとした気分になる。お義母さんは、出産すると大変だよ。子どもの世話も洋治の世話もあって、ふらふらになるよと脅していたけど、睡眠不足ではあるが、前よりも気持ちがゆったりとしている。洋治さんが出かけた後、子どもを見て貰って、少し眠ると気分も爽快になる。俊子さんもこの頃思い詰めたような表情もなくなったし、清香さんも秀明と出来て、明るくなってきた。洋治さんは知らない内に、私のお財布にお金を多くいれている。出費も多いでしょうと言っていた。支配される感覚でもなくても、洋治との一体感は強くなっていた。私もやっと、洋治さんの奥さんになったかもしれない。

和子「清香ちゃんも結局、妊婦で結婚式よね。これで自然だわ。」
美佳「私は恥ずかしいよ。清香のお腹は大きかったよ。もう少し早めに言えばいいのに。」
真智子「清香ちゃんも嬉しそうだったよ。妊婦の花嫁なんかは私の所はいつもの事よ。恵さんは高校出るときに妊娠していて、大学出る時も妊娠していたのよ。このままだと良子さんより早いペースなの。」
和子「子どもは宝でしょう。」
美佳「喜ばなければ、真智子さんはひい婆ちゃんになれるかもね。もう少し早かったら30代でお祖母さんだったのにね。でも50代でひい婆ちゃんは可能性あるわよ。」
真智子「人が恐れている事を言うわね。」

洋之助、得意の裏工作失敗!

幸四郎はそんなつもりで清香さんを誘ったのではないといったけど、洋之助の関係会社は前の契約が終わり次第、順次切り替えたり、併用する事になった。当然、斉藤のいる事務所も内出法律事務所も少しつづ外れていった。大元は清香には大目に給料を出していた。洋之助の意図も暗黙の内に、理解していた。健介は商法関係では別の法律事務所も探してきた。いくつかの法律事務所を併用する事にした。

洋之助は、清香に自信を付けるために、自分の協力会社からの話を持ち込ませて、清香が交渉して合意させる事を思いついた。健介から幸四郎に、この件は清香に任せくれるように頼んだ。大元は、そんなやらせに近い事は清香さんのためには、なりませんよと渋ったが、1回だけと言う健介の言葉に従った。健介が言った会社と良く似た会社が突然依頼してきた。話を大元と清香が聞いた。とても難しい案件のように思えた。新人弁護士がやれる事件ではない。しかも依頼された会社は中小企業で、相手は大企業。下請け関係を巡るトラブルのようだ。外資も関係している。契約も巧く作っていた。なかなか大変だ。洋之助さんは、うまくするものだと思った。清香は大元に指導を受けながら、頑張っていた。1週間ほどたつとよく似た名前の会社から依頼があった。清香は既に前の案件で、走り回っている。大元が話を聞いた。大元は思った。「ここだ、もう既に話はついてる。数回交渉すれば終わりになっている。」健介に電話すると、そうだと言った。「前の会社は知らなかった。ちょっと調整に手間取りましたと言った。」大元「清香さんは、別の案件で既に動いてますよ。難しいそうだし、最初から掛け持ちするのもどうかと思います。こっちは話ついてるから、直ぐに終わるからやりなさいとも言えませんよ。」健介「そうですね。でも折角調整したから、大元さんが処理した事にしてください。」大元は、相手先に交渉に出かけた。既に話はついていた。1回で交渉は成立した。

とすると前の案件を清香に頼んでしまった。清香は相談してくるし、任せるしかない。でも大丈夫かなと、大元は思っていた。清香は頭を下げたり、指導を受けたりするのが、嫌いな性格だったが、そんな事は言ってられない。相手先の弁護士とも話をした。こんな小娘がという態度も見える。そうだ、香奈さんはアメリカで勉強していた。香奈さんか知ってる相手かもしれない。香奈さんに聞くと、ビジネススクール時代の友人がいてるよ。聞いてあげましょうと答えてくれた。洋太郎兄さんに先輩、先輩と良く来ている小林君のお父さんも、同じ業界だ、本音の話も聞いて見よう、重太郎にお父さんから紹介して貰い、業界の事情も聞いた。案件そのものは、話さなかった。小林は、それでも判った。業界の悪弊だとは思っていた。いつまでもそんな事をしていたは、業界として世間から問題になる。洋之助は怖い人だ。いつ乗り出してくるかもしれない。業界としてガイドラインを作るようにした。関係する企業には反対が多かった。小林は言っていた。「裁判になって負けたら、一緒ですよ。」かなりの企業は「負けた事はありませんから、大丈夫ですよ。」小林は、賛成する企業と話して、ガイドライン案として、自分の会社では守るように契約等も見直していった。それが新聞記事になった。業界で検討中と報道された。香奈の友人に、その外資の経営陣に加わっている人がいた。外資はあまりそんな事には注意する会社ではないが、自分の発注した工事に絡んで裁判沙汰になるのは、好まなかった。香奈からそれとなく聞いた友人は、発注する工事については、注意事項をつけるようにした。既に契約が済んでいるにも追加条項をつけて、いいですかと確認を求めてきた。ぐたぐだと回りくどい表現だったが、要するに工事に絡んで反社会的な行動はしてはならない。見つかったら金貰うかもねと云うものだった。断れる類のものではなかった。

洋之助は露骨な援助はいけないとは思ったが、なんとかしたかった。健介はそれとなく依頼した会社の名前は聞いていた。洋之助は、その会社を調べさした。技術は高い会社で自信を持っている。いつまでも下請け企業に甘んじている会社ではない。資金と仕事だな、紡績と化学に新工場の建設計画もあった。本当は小林の会社と話が進んでいたが、小林と話をして、小林建設と例の会社とジョイントの形で取る事の了解を取って、その会社に話をして、設計案を作らせた。なかなか良い計画だった。でもなんか歯切れが悪い。資金繰りがつかないらしい。増資したらいいでしょうと洋之助は言った。でも経営権も守りたいですというから、買い戻し特約を付けた増資にすればと言って、清美に話した。その話も目途がついた。問題の大企業は脅しにかかった。これで和解しないと仕事は切る。裁判にしたかったら、すればいいと言った。清香も馬鹿にされていた。そこで、本当に裁判を起こした。資金繰りも仕事もついた中小の経営者と馬鹿にされていた清香が話し合った。外資は裁判になった事を知った。契約条項をご確認し下さいと、大企業に連絡があった。よく調べてみると、請け負った工事で反社会的な行動が見つかった場合の制裁金について触れられていた。公判が行われた。清香は大元に聞きながらも、必死に考えて、弁論をした。楽勝と思っていた相手先は適当な弁論だった。狸さんと狐さんの化かし合いを、誰もいない法廷で結果発表する人たちの多い中、狸さんも狐さんも予想しない結果を言う裁判官もたまにはいた。自分でよく質問する裁判官であった。相手先は答えに窮した事もあった。思いがけず簡単に結審した。清香は勝ってしまった。相手先は控訴した。しかし新聞にも乗ってしまった。業界でも驚いて、自主的なガイドラインと契約の見直しを異例ではあるが、多数決で決めてしまった。自分の会社が可愛い。多くの会社がガイドラインを守っているし、契約も見直していると表明しだした。外資から損害賠償も要求された。しかも控訴審が始まる前に、裁判所から和解案も出た。なんとか粘って、和解案を秘密にする事で合意したが、全面的な負けで終わった。しかも外資絡みの工事では入札参加も認められなくなり、官公庁関係からも圧力を受け、業界ガイドラインの受け入れと下請け契約の見直しを表明さぜるを得なくなった。清香はその間妊婦になり、結婚して、女の子も産まれていた。清香は、前の不倫騒動も含めて、中傷される記事から、ママさん弁護士頑張るという記事まで出た。清香は一部の週刊誌には名誉毀損で訴えた。「事実誤認」と言う理由から、「事実だが、公共の目的とは言えないという」理由から、訴訟には勝った。

清香、夢破れ、社会派弁護士に!

でも清香は、淫乱という陰口が言われるようになった。依頼は多くなったし、相談も増えた。外資系からの依頼もあった。海外の法律事務所からの業務提携の話もきた。清香は、上品なお嬢様というより、淫乱だが仕事は出来る女になっていた。清香は英明に堂々に迫るようになった。清香「秀明さん、私とても欲しいの。壊れるほど突いてね。」秀明「陰口なんか気にしないでよ。なんか言われたの。昨日もしたでしょう。清香さん、淫乱とか言われると、かえってしたくなる人だから。」清香「そんな事はないわよ。でも私は本当に淫乱だもの。私の上の口も下も、秀明さんの精液を一杯入れて、痙攣するまで、私を突いて欲しいの。それが本当の私よ。私なんかと結婚して後悔している?」秀明「清香さんと結婚できるとは思わなかったよ。とても私が声かけられる人ではないしね。頭もいいし、綺麗だし、家柄もいいのに、気がついたら、やってしまっていた。それに妊娠してもお腹が目立つまで言わないから、父も怒られたよ。」清香「逃げられないようにしたのよ。」秀明「逃げはしないけど、もっとお金持ちや地位の高い人もいるのに。」清香「お金や地位では感じないのよ、ローション塗って喘ぐ振りするのはもう凄く惨めなんです。秀明さんとはすごく感じるの。する度に深くなるの。もう離れないわよ。嫌がっても。淫乱な女は怖いよ。」秀明「清香さん、父は清香さんはとても正直な人と言ってましたよ。不倫騒動も市川さんなら、すぐに収めていた。あんな騒動にもならなかった。多少のお金が要っても、清香さんはお上品な人のままでおさまっていた。でもしなかった。父はそれに惹かれたと言ってました。だから事務所に誘ったんだと言ってました。」清香「私は、淫乱でしかもワルな女なのよ。とても正直ではないわ。弁護士は高級詐欺師が生きれる世界だから、なったのよ。私にとっては、法の精神よりも弁論や理屈が大切なのよ。今は当事者主義なのよ。正しくても馬鹿な人は負けるのよ。細かく色々な契約なんか作って、逃げる道つくれる人が勝つのよ。それが法律よ。法の精神ではなく、どちらがより上手にやっているか、うまく言い逃れできるかを競っているのよ。だから私は惹かれたのよ。」秀明「でもやってる事は違いますよ。父もはじめは、遊んでいる馬鹿なお嬢さんだと思っていたようですが、とても正直な人で繕う事が嫌いな人だと思うようになったといってました。父も私も、利益にもならない事もやってます。正義の弁護士と言われたいとも思っていました。父の兄の会社から多額の顧問料も貰っていました。清香さんが入って、清香さんのお父さんはかなりの企業の顧問弁護士にしてくれました。父も断りながらも喜んでました。でも清香さんの活動を知って、もっと多くの企業が顧問契約してくれるようになりました。清香さんは正義感溢れる弁護士ではないですが、共に戦おうと言って、本当に戦っています。相談も増えてきました。金だけではないですよ。そしてプールサイドで、自分はコーヒー飲んでもっとラストスパートが足りないなんて、奇麗事言ってる人でもないですよ。そして正義なんて奇麗事は言わないけど、依頼人と一緒になって考えている人ですよ。父も勝つとか負けるとか気にしないで、必要とされる時には、力を貸すのが、弁護士だと思うようになったと言ってました。」清香「それは買いかぶりすぎです。秀明さんはよく知っているでしょう。秀明さんのものをしゃぶり、涎を流し、秀明さんの精液を一杯貰い、痙攣して逝く女ですよ。しかも秀明さんの精液が飲みたくて、ヨロヨロしながらも秀明さんのものを舐めて喜ぶ女です。淫乱といわれても娼婦のような女と言われても仕方ないですよ。ビデオにでも取れば、アダルト女優ですよ。」秀明「みんな一緒ですよ。清香さんは激しいけど。みんな、夜には下手なアダルト男優だったり、女優になりますよ。でもみんな繕ってますよ。僕もそうですが、清香さんは素直に言うだけですよ。でも清香さんは昼には頑張っていますよ。なんと陰口言われようと、みんなと共に必死に考え、戦っています。」清香「それがなければ、単なる淫乱女ですから。それに私の出来る事を精一杯やらないと、私は私ではなくなってしまいます。私の父も母もしてきた事なんです。それが私の役割だと思っています。」秀明「二人で頑張って行きましょう。」清香「今晩も頑張ってくださいね。」秀明「そこに落ち着きますか。清香さんは、やっぱり清香さんですね。」

和子「子どもも出来たし、清香さんも有名になったね。」
美佳「でもね、妊婦で結婚とか、不倫もしていたとかも有名になったのよ。斉藤さんや岩崎さんも清香との夜なんて話もするし、清香がしゃぶっているビデオも出たのよ。清香も分からないなんて馬鹿よね。」
真智子「でも名誉毀損で勝ったのでしょう。」
美佳「結局、知られた事には変わりはないわ。仕事は出来るが、淫らな女に、清香はなったのよ。」
和子「清香さんは、平然としてるけど。」
美佳「大元さんが、理解あるから助かっているけど。清香は、本当に淫らな女だもの。上品ぶる必要もなくなったと言ってるけどね。黒田の身内でも言う人がいるの。」
和子「私も淫らな女だよ。いいよ。今更そんな事。よく娼婦になって、恥部丸出しで路上を彷徨うようような女にならなかったと思っているよ。恭助にも言ったよ。恭助はそんな和子さんを買って見たかったと言うの、その晩は搾り取ってやった。でも真理さんが聞いていて、吃驚しているの。真理さんは、私を品行方正の女だと思っていたのね。女はみんな娼婦みたいなものよ。金や地位で股開く人もいるし、愛で股開く人もいる。奥さんと娼婦の違いは、それだけの違いだよと私は言ったの。真理さんは私捨てられませんかというのよ。私は、真理さんが勝を捨てるかを私は心配してるのよ。いい男を見付けても勝で我慢してねと言ったの。真理さん、明るくなったよ。そんな事心配してたのかも知れないね。勝に相談してね、近所のお寺にお地蔵さんを寄贈したの。家の庭にも作っているわ。本当はもっと早くしたかったけど、勝に遠慮してたのね。高い古いお地蔵さんの掛け軸も買っているわ。都心の画廊で偶然見て、なにか突然欲しくなったらしい。お義母さん、最近とても感じます。やっと勝さんの奥さんになったという実感がしますと言ってるわ。」

香奈、ついに二人目の子供、瑠璃を出産して、やがて仕手筋に

一方、香奈はなかなか二人目が出来なかった。高収益のプログラムの改良を続けていた。清美はそれでも安定性を案じていたので、使用する比率は少なかった。香奈自身が性能テストとして試みていた。たが、海外の経済動向との連動性や比較経済学に興味が向いてきた。和子は、香奈に鉱業を任せようと思い、それに役立つものをさせようとしていた。しかし香奈は勉強が面白くなり、大学院で博士号を取っても、助手として大学に残ってしまった。徹は資源関係の実業に関心を持って鉱業に入りたいと言った、色々な原油などの資源の輸入や海外の鉱山の開発や管理もやるようになった。香奈にも意見を求めた。香奈は、徹の顔をみれば、すぐにやりたくなった。そんな時に聞かれても何も答えられないけれども、徹が調べてくれると言うと、香奈は頷いた。

香奈「早く、やろろうよ。私は今日は朝からしたかったのに、会社にいってしまった。大変だったの、今日は。若い学生を見ても、あのものに見えたのよ。学生の股間にも目がいったよ。今日は一杯ついて、一杯だしてね。」
「レアメタルの産出国の経済動向を調べて欲しい、石油とか天然ガスも。」
香奈「もうそんな事いって、私の頭は今やる事だけなのに、今度調べるあげるよ。だから早く。」
「本当にやってくれるね。」
香奈「人の弱みにつけ込むのね。調べるよ。だから今日は一杯突いてね。」

香奈は調べてみると、それは、結構面白かった。関連資料も集めた。香奈は助手になったが、教授は何か女を馬鹿にする人だった。それに、香奈も言い方も幼いし、礼儀作法も無頓着だった。何か睨まれていた。そこで、学会誌に今までの研究を報告しようとしていた。学会誌のレフリーは香奈の知ってる人だった。そこに発表する事を優先した。取りあえず原稿を送った。半年ほどたったら掲載されるらしい。のんびりと徹さんからの依頼を調べてみるかと思っていた。教授は勝手に原稿を出したのが、気に入らないらしい。突然講師になった。恩をきせて、細々とした用事を言いつける。私はあんたの小間使いじゃないと言いそうになった。授業も持たされた。香奈も自分はすべての点で優秀とは思っていない。和子が言っているように他の面では馬鹿かもしれない。しかし学生は、経済学でも、ほとんど馬鹿だった。「他はいいから、経済学部なんだから、経済学はなんとか勉強してよ。教室は雑談の場所じゃないのよ。男や女を引っかける所でもない。少し数式を出すとみんな、困った顔をする。ここは大学なのよ。これは高校の数学なのよ。今は経済でも数学の力が必要なのよ。高校程度の数学も教えないといけない。」と思っていた。そんな時に、妊娠が判った。母の和子は喜んだけど、香奈は元々妊娠しにくいので、安静第一と言われた。

さっさと休職して家にいた。家で徹からの依頼された資料を纏めていた。和子には、言った。「今は大学と言うのは、子守なのね。勉強する所でもないの。遊園地みたいになっているの。私は他の面では馬鹿かもしれないけど、経済の勉強はしたわよ。学生は勉強もしないのよ。変に色々知ってるけど、勉強はしないのよ。勉強すると違和感が出てくるみたいなのね。それを知ってるから、教授も助教授も、本読んで喋っているだけなの。」

香奈は結構儲けていた。大損する事が指摘された後も、プログラムの修正を行っていた。あまり使われない自分のプログラムの弱点や強みも分かってきた。香奈プログラムの仮想テストを行うと、香奈のプログラムは限定された局面では高収益を上げるが、違う局面では損も発生しやすい。有効かどうかの判断するための計算式も分かってきた。この計算式で有効と云うレベルの数字がでた時に、香奈は自分のお金で実際に検証してみた。大儲けする時と、そんなに儲けられない時もあった。更に細かく計算をして、その精度も上がってきた。自分の知り得た海外の投資グループからの情報でも、それを使って大儲けしていた。要するに香奈プログラムは、いつも儲けられるタイプのプログラムではなかった。

徹の言っていた分野は結構面白い。レアメタル系や資源関係について勉強していった。政治体制にも影響しているし、調べる事は一杯出てきた。そして二人目のは女の子で瑠璃と名付けた。産後の回復も遅れた事もあり、大学は辞める事にした。そして鉱業に入って、経済アナリストとして、やがて経営管理室参与として、自由な出勤を認めさせ、徹と共に働くようになった。香奈は時々、香奈プログラムが有効と判断された時に、検証していくようにした。自分でもこっそりで運用会社を作り、その会社名義で実践していた。父の恭助の仕事の関係もあって、自分の名前でする事は避けていた。徹を助けるために、資源関係の情報を集めようと、ニューヨークとロンドンで小さいオフィスを作った。ビジネススクール時代の友人も、情報を集めるのに手伝ってくれたし、資源に詳しい人も集める事ができた。

和子 「香奈の馬鹿は、全然思い通りに動かない。鉱業に参考になる勉強させようと思ったら、違う事をやりだして、学者になりたいと言って、私が諦めていると、徹さんが資源関係をやりたいと言うの。徹さんは色々頑張ってくれて、鉱業も色々な資源を入れて幅も出来て利益も上がりだしたのよ。今度は香奈が妊娠して、長い間大学を休んで、資源関係も勉強して、今は結局、鉱業の経営管理をして、資源関係の情報を集めるために海外に事務所まで出したのよ。」
美佳「よかったじゃない。結局和子さんの思い通りになったのでしょう。徹さんまで連れて。」
和子 「香奈が作ったオフィスが、鉱山の情報を調べてくれているのよ。いくつかの鉱山の権利を安く手に入れる事もできたのよ。」

徹はやがて、色々な鉱山の権利を取り、鉱業は大きくなった。香奈は海外のオフィスで原油関係についても調べだした。色々な情報も持ち、徹は力を蓄えて、役所時代に知り合った中東の産油国の人と交渉して、油田の権利も手に入れる事ができそうだった。ただ原油の権利は高く、香奈が友人が資源メジャーの経営陣に入った事もあり、共同で獲得した。海外の資本との関係も深くなり、産油国との関係も深まり、鉱業は上場して、産油国や海外資本も入れて、資源開発と社名も変更して、大きな会社になった。和子はそんなに乗り気でもなかったが、日本でも資源開発が必要と云う徹に押し切られていた。徹や香奈も、相当鉱業の株を持っていた、勝や真理もある程度鉱業の持っていた。創業者一族として相当程度の株を放出する事になり、みんな均等に株を放出した。資源開発は時の流れにも乗っていたので、かなり高い値段で、株価が決まった。和子は、個人でも自分の管理会社にも大きなお金が入ってきた。香奈や徹も相当お金が入り、勝や真理もある程度のお金が入った。

和子「大きな会社になったけど、全然訳の変わらない会社になったのよ。元々貴金属の精錬の積もりだったのよ。レアメタルなんては向こうのミスで入ってきたのよ。それが引き合いが強くて輸入を継続している内に、海外の鉱山にも関係できて、鉄鉱石も入れて、鉄鋼にも回していたら、徹さんが色々と鉱山に話をして、会社を大きくして、今度は原油なのよ。おまけに上場して海外資金も集めだして会社の名前も資源開発になるらしい。真理さんは自信なさそうにやっていた貴金属の会社を大きくしてしまって、精錬の設備も独自に持つし、私自身もよく判らないほど大きい会社になったのよ。機械会社は、まだ私が頑張っているけど、資源開発と貴金属では私のする事はあまりなくなったのよ。時計を製造している工場と貴金属のお店ぐらいものね、前と変わらないのは。全然計画とは違うわよ。今まで頑張って大きくしてきた鉱業が、自分の会社でなくなるみたいで寂しいのよ。」
美佳 「お金も入ってきたでしょう。」
和子 「無理矢理売らされるだけよ。お金が今更入ってきてもね。紡績も製薬も上場したくない気持ちは分かるわ。資源やるのには、資金は必要だし、海外との関係もあると言われてね。」
真智子 「思い通りにはならないわよ。由香さんや恵さんも精力と体力を減らそうとした積もりが、それぞれ大きくしてね。若い人用の宝飾などもやっているの。喫茶店をやったら、清美もビルに新しい飲食店を出してね。思い通りにはならないよ。」
美佳 「でもみんなよかったのよ。大きくなって。」
真智子 「そんな事はないわ。由香さんはまだ派手な格好で店にいるわ。恵さんはますます派手な格好してわよ。店任せるともっとましな格好すると思ったのにね。見ていても恥ずかしくなるわよ。」
和子 「でも恵さんの胸は、確実に大きくなっているわ。」
真智子 「あんな乳房の見えるような服も売れる世の中になったのね。」
和子 「真智子さんがそんな事言うとは、やっぱり年だね。」
真智子 「でも宏美も影響されて、同じような格好しているよ。でも宏美はまだ高校2年なのよ。それでなくてもあいつ男がいるのよ。危ないよ。家にも来るのよ。満くん。」
美佳 「彩香は、清香に淫乱弁護士と言うのよ。俊子さんや有希さんは何も言わないのに。清香は、淫乱で悪かったわね。私は淫乱よ。お前はずっと上品に暮らしていくのとやり返している。彩香はね、好きな男の子いるのね。でも言えないの。男の子から声かけられる事はあっても、声をかけた事はないの。清香が、私は淫らな女と言われ、悲しかったけど、秀明さんには、何度も声かける事が出来た。お上品ぶっていたら、結局喘ぐ振りしているだけの女になっていたかも知れない。私はこれでいいのよと言ったの。今は夜は楽しいの。何度も逝くのよ。身体も溶けていく感じがするの。彩香はお淑やかな女で暮らしていけばいいわ。彩香は結局、何回も声かけてね。ついに好きな男の子と付き合いだしたの。洋之助さんは笑っていたわ。彩香は分かり易い子だ、顔に出る。美佳さんと同じだ。やったら直ぐに分かるよ。と言ってるのよ。私も高校卒業するまではゴムを使ってね。と言ってるの。彩香は、まだやってないよ。明さんは医学部に入るために頑張っているので、キスも滅多にしてくれないのよ。私も医学部にいってもいい。と聞くの。私は、今は難しいよ。大丈夫なの。私立でもいいよ。頑張ってねと言ったら、明さんと同じ学校にいきたいの。頑張ってみる。明さんにも言ったの、二人とも通ったら、やってね。私も本当は淫乱なのよと言ってるの。明さんも本当はやりたかったみたいなの。だから僕も頑張ると言ってくれたの。今一生懸命頑張ってるよ。時々二人でキスしてるのよ。頑張ろうと言い合って、通るまでお預けしているの。と言ってるの。」
和子 「小百合は男に全然関心ないの。私は、医者に行かそうと思ったくらい。香奈に経済学の事を聞いて、相場にも関心あるの。あれも心配なの。小百合は高校2年だから、男の子と付き合ってもいい年なのに」
真智子 「高校生売春しているのじゃない。」
和子 「それはね。私も香奈も良く似た事したから、そんな事は分かるの。バイトしたり、お小遣いためて、真理さんにこっそり相場をやってもらっているの。真理さんもこっそりお金も貸してね。二人でこそこそ話しているの。真理さんは正直に言ってくれたから、判ったの。結構儲けているの。あれは不自然な娘になったよ。香奈は馬鹿な娘と思ったけど、分かり易かった。私も香奈も男で遊んでお金儲けたけど、いわば後腐れなく遊ぶためだった。女で男関係なく、金が一番というのは、不自然だよ。」
美佳 「洋之助さんの若い時みたいだね。突然変わるわよ。」
和子 「それも怖いよ。真理さんや香奈にも注意しておいてと頼んでいるけどね。真理さんはお義母さん、大丈夫ですよ。小百合さんは慎重ですよ。それに男にも興味でますよ。人はみんな違いますよ。と言ってくれているよ。」
真智子 「みんな違うのね。でも宏美みたいにいつお腹大きくなるか心配しているよりましよ。宏美は絶対やってるよ。生では、やってないみたいだけどね。部屋の屑籠に使用済みのゴムがあるのよ。隠そうともしないの。検診にも行くの。この間は満くんも連れて行くの。変な女とやると私も被害受けるからねと言ってるの。満くんのご両親も諦めているのよ。恵さんにも聞いてるの、妊婦の大学生活についてとか、妊娠何ヶ月なら卒業式にばれないか聞いているらしいの。もう覚悟してるの、妊婦での結婚式とか妊婦の大学生を。もうどうしようもない。私の家は大変よ。子どもだらけよ。」
美佳 「それも大変よね。家を改築したり、離れつくらないの。」
真智子「そんな事したら、みんな裸でやりまくるわよ。恵さんは伊豆のホテルでも出入り禁止になったのよ。恵さんが始めていった時に、あまりに裸に近い格好するから。ホテルからやんわり言われたのよ。言われた時は私でも恥ずかしかったわよ。」
美佳 「あれは仕方ないわよ。ロビーにほとんど裸で現れるのよ。俯くとすべて丸見えなのよ。お尻もほとんど見えるし、いくら何でもね。」
真智子 「いつもそうなのよ。清彦さんもお客さん連れてこないわ。由香さんも同じようなものよ。由香さんは私は恵さんよりも小さいけど、垂れてないわというと、恵さんは私まだ垂れてないわと言って、見せ合っていたの。宏美まで私も結構あるでしょう。と言ってるのよ、私は言葉もないわ。」
和子 「はっきりしてるよ。清々しいよ。そこまでいくと。」
真智子 「あの三人の頭の中はやる事だけよ。恵さんも由香さんも1軒ずつ、お店を任せても、同じような格好して店にいて、逆にお客さん増えてね。大きくしたから自信もって大変なのよ。みんなに見られるの快感だわといってね。私は多い目にお金渡して、ほとんど家に入れてもらうようにしたの。もっともお店をやってる会社の株に変わっているけどね。あの二人にお金持たすとろくな事に使わないわ。健太郎も健次郎もお給料の中から、家に入れてもらっているの、管理会社などの株を買わせているの。二人も由香さんや恵さんの言いなりだから。だから家に置いておくのよ。清彦さんも何にも言わないの。少しまともな格好していると心配する位よ。」
美佳 「有希さんも不動産会社とか洋服店の運営をやって貰って、お給料を多めに渡しているのよ。洋治はすべてお金の管理しているから、有希さんと洋治の名義で管理会社に出資して、食費や経費の替わりに不動産会社に出資してもらうにしているのよ。洋太郎もお給料の残りが貯まっていると清美さんに預けているの。清美さんには、洋太郎名義で管理会社の株も買って貰うようにしているの。俊子さんもこっそり足しているの。もう洋之助さんも認めているみたい。清香は大元さんから出るお給料の一部で同じ事しているみたいなのね。清香も自分の事はいい加減よね。あまり判ってないの。」
和子 「香奈の馬鹿もお金が入ったから、私の管理会社の株を買わせている。真理さんも自分でお金も使うようになったけど、まだほとんど勝に渡しているのよ。勝の給料の一部と真理さんのお金も、同じようにしているのよ。」
美佳 「みんな考えているのね」
和子 「もう昔のようには、できないしね。少しつづやっていかないとね。」
真智子 「私の所は、本当に少しずつね。あんまり二人にもお金出せないからね。」
美佳 「それでもお店も流行っているわよ。由香さんも恵さんも凄い格好だけど、少し違うね。由香さんは少し女の子らしい可愛い格好よね。恵さんは派手という一言だけど。若い子が一杯きていたわね。ファションビルと言う感じよね。結構有名なのよ。」

真智子の母の京子が亡くなった。祖母の純子は京子にも資産を分けていた。その資産の対策は進めていたが、ただ京子自身も名古屋の周辺の豪農の娘であり、まだ京子個人名義の資産もあった。清美は料理店を展開していたので、訳の分からない土地などよりも、現金と料理店や商会の株を中心にもらった。名古屋の土地などの不動産とかなりの株と少しの現金を真智子が貰い、相続税も大分負担した。 真智子は運用の利益はテレビ局や出版社などにも出資していたが、ビル3軒以外はほとんど使わなかったので、お金はあった。離れは一つ空いたけど、暫く使う気持ちにもなれず、家に離れを二つ作った。孫も大きくなっていた。健次郎は搾り取られると泣いてきたが、もっとお前が頑張ればいいと言った。食事はみんなで食べるようにしていた。それは洋一や京子からの伝統だった。それに由香や恵は、そんなに家事が出来なかったので、清彦と真智子の家のお手伝いさんに頼っていた。

由香は、次第に家事もみるようになり、全体のビルの管理は、余裕のあった恵が見るようになった。恵は忙しくなった。健次郎は 恵みの疲れている時に襲い、初回の勝率も上がっていった。恵が恥部をつきだして、健次郎様ありがとうと言うと健次郎は恵の恥部を軽く叩いて、満足したかいと言っていた。恵は時には回復して、2回戦が始まると、健次郎の勝率は少なかった。2回目は健次郎に有利で あったが、恵は頑張った。二人とも疲れ果てて、引き分けが多かった。

真美は敬一に従っていたが、段々自分を取り戻し、積極的に挑み、医師になる前には、二人目が出来ていた。

美佳は、知らなかったが、清香にも、洋治にも、それなりの資金を、洋之助は貸していた。それで自分達の管理会社を作らせていた。洋太郎への配慮と言って、借用書も作り、二人を納得させた。そして洋之助が運営していた。そしてその管理会社たちは、別の会社を又作り、洋之助は、その会社が利益を出すようにしていた。彩香も学校を出れば、同じようにするつもりだった。

大元法律事務所と、顧問契約をしていた中小企業群は、清美の運用会社が増資したり、投資を受けた企業が多かった。清美の運用も規模が拡大するにつれて、単なるプログラム売買だけでなく、増資と言った形で支援していくようになっていた。ただ清美自身はそれ程動けなかったので、洋之助が別会社を作り、調査させていた。紡績や化学そして商会もその調査を使用するようになり、会社としても大きく儲けられないものの、やっていけた。清香の最初の成功で、株の買い戻しに応じて、利益も得ていた。関係する業態であれば、一族の会社が仕事の紹介も可能になった。一族の会社も新しい可能性を持った企業と関係する事で、自分自身も利益を得る事が出来た。

清香は、結局高級詐欺師には成れなかった。顧問になった会社の相談が多くなった。そして会社運営にも指導するようになって、新しいタイプの弁護士になっていった。あれほど馬鹿にしていた刑事事件も、秀明と共にやるようになった。清香は、ぼやいていた。「淫乱な悪徳弁護士になる筈だったのに、なんで相談おばさんになったのよ。大企業の顧問弁護士になって楽する筈が、中小企業の相談に乗っているのよ。私はワルの積もりだったのに、なんでこんな風になってたのよ。秀明さんが悪い。」と言っていた。秀明は、「私は何もしてませんよ。清香さんが下請けの問題を取り上げたり、交渉しているでしょう。だからみんな頼ってくる。そんな宿命だから、頑張るしかないでしょう。寝室でも大人しくしてね。」と言った。清香は、「寝室では、淫乱清香になるのよ。それも私の本性なのよ。秀明さんの精液が切れると暴走するかもしれない。絶えず頂戴ね。」秀明「どんな事を言っていても、最後にはそんな話になる人ですね、清香さんは。」不思議な事に検察上がりの弁護士や商法や労働法の専門家も加わっていったし、海外の法律事務所とも提携していくようになり、総合法律事務所と云った法律事務所になっていった。

有希の貢ぎ病は悪化の一途

真智子の嫁の由香も恵も、結構収入は高かったが、真理は会社を大きくしてしまった。香奈も高収益をあげていた。俊子も運用は慎重ではあったが、収益はそれなりにあって、ホテルも好調で、収入も高かった。洋太郎と子どもたちの為に頑張っていた。俊子は、洋太郎が洋之助に認められるように頑張っていた。洋太郎も俊子に抱かれると心が安まっていた。洋太郎は俊子の乳房の中で眠り、俊子も洋太郎の寝顔を見て、心が安らいでいた。洋太郎も時々激しく俊子を突いて、俊子も腰から燃えていたけど、やっばり洋太郎が自分の乳房の中で見ていると、とても嬉しくなっていた。なぜかとても幸福感に包まれていた。有希も直ったとは云え、洋治にお金を渡して、よしよしと頭を撫でられて、激しく突かれる喜びを忘れられなかった。有希は注文を付けた。有希の給料は利益比例で変動していた。「給料が先月より増えると頑張ったね。今日は一杯突いてあげるよと頭を撫でて、少ない時は有希、駄目じゃない、今夜はそんなに突いてあげないよ。と言って。私はもっと頑張るから今夜も突いてねと頼むから、じゃ今夜だけ特別だよ。と言って一杯突いて」と言った。洋治は「どちらにしても一杯突くのでしょう、それに有希さんの給料は、私の10倍以上だし、そんな事は言えないよ」と言ったら、有希「私を好きじゃないの。やってよ。その方が感じるのよ。」と迫るので、その通りしていた。翌日、今度はお小遣いと言って、洋治はお小遣いを出す。少なくしてと有希が言う。私は要る時はちゃんと頼むから、私が邪魔くさいのと有希が怒る。結局3万程度で折り合った。有希は子どもたちと洋治と外出する時に、子どもと一緒にジュースが飲みたいとかお菓子が欲しいとか言った。洋治が直ぐ買うと、もっと焦らすのよ。子どもの教育にも悪いわとかえって怒る。三回に一回程度でいいのよ。子どもたちにも、ママも我慢してるのよと言って我慢させるようにしていた。洋治は、心の中では、「邪魔くさい。」と思っていたけど、言えなかった。みんなの下着を買うのもみんなで買い物に行く。有希は、わさわざ洋治に、これでいいと見せる。洋治は照れくさいので、それでいいと直ぐに言ってしまう。有希は、派手なものから見せるから、どんどん下着は派手になる。多少我慢しないと、まともな下着にならない。仲がいいですねと店員にからかわれる事もあった。有希は自分の財布は仕事の時ぐらいしか使わない。お小遣いの日は、有希は子どもの前でも、洋治さん、ありがとうと言って受け取るので、子どもたちも、お父さん、ありがとうと言うようになった。そして滅多に使わない。子ども達もあまり使わなくなった。お父さんにおねだりすると、三回に一回程度は買ってくれる。美佳は見ていて、よくやるよと言った表情で見ている。美佳は、洋治に「あんな事いつまでやるの」と言う事もあった。洋治は「有希さんの趣味なの。言ってくださいよ。私も邪魔くさい。」、美佳「自分で言いなさい。」と言っていた。

美佳「有希さんも、又洋治にみんな渡してお小遣いもらっているの。一時酷くて真理さんみたいだったけど、直った。又なの、お小遣いは増えているけど。」
和子 「真理さんはもう止めたよ。まだそんなに使わないれどね。みんなの下着程度は買っているし、自分のものも買っているよ。洋服もやっと買うようになったよ。私が会社の恥になるよと言うから、靴も買っているよ。ほとんど使わないから残りはやっばり勝に渡しているよ。でも大きな買い物も、勝と話してしているよ。お地蔵さんも高かったみたいだよ。」
美佳 「有希さんは、要る時はちゃんと言うの。下着でもお菓子でも。洋治さん、ガム買ってと言ってるのよ。実家に帰る時もお土産から交通費までちゃんと言うの。洋治は、鞄の底にお金入れてるのよ。有希さんも知ってるけど、本当に緊急の時以外使わないの。洋治から貰いたいと言うのよ。お小遣いと言っても、ほとんど会社でしか使わないのよ。」
和子 「甘えたいのね。」
美佳 「洋治が大目に渡すと怒るのよ。邪魔くさいから適当ねと言って。洋治は真面目に家計簿つけてるの。あれも大変そう。私はつけたことなんかないのに。お母さんなんとか言ってよと言われてもね。」
和子 「それは言わない方がいいよ。いちゃついているだけだし。実害もないのでしょう。」
美佳 「有希さんが使わなかったお金も相当あるのよ。有希さんはそれも返そうとするから、洋治はそれは有希さんが持っていなければと言って受け取らないの。だからガムとかジュースなんて言わなくてもいいのよ。会社で必要な時はタクシーで帰ってくるわよ。」
和子 「だったら何も問題ないじゃない。」
美佳 「有希さんは自分の下着も洋治に買って貰うのよ。わざわざ派手な、透けているものから見せるの。」
和子 「それは凄いね。」
美佳 「洋治も照れくさいから、それでいいと言ったら、派手な下着になるの。透けてるのや、凄く小さいものなどに。有希さんはそれを俊子さんや私に見せるのよ、洋治さんに選んで買ってもらいましたと言ってるの。俊子さんも羨ましがって、洋太郎を連れて行くの、自分の下着を買うときも。洋太郎も今は俊子さんの言いなりだから付いていくのよ。私も貴方に買って貰いたい。しっかりしてよね。と言ってるの。洋太郎は時々買ってあげるのよ。」
和子 「単にいちゃついているだけね。」
美佳 「洋治は我慢して、普通の下着になるまで待つか、自分で選ばなければいけないのよ。」
和子 「どうでもいいよ。聞いてるだけ馬鹿みたい。真剣に話す事でもないよ、夫婦なんだから、いいじゃないの。真理さんも下着は勝に見せているよ。勝は穴が空いてないか見てるのよ。古くなったら、買い換えないと言ってるの。勝も真理さんに見せているよ。僕はそうしているでしょうと言って。香奈の馬鹿は酷いよ。昼まで裸の時あるのよ。私がたまたま行ったら、裸であぐらかいて、本読んでるの。会社はどうするの、今日は家で仕事と言ってるよ。昨日遅くまで突いて貰ったから、今日は、暫くそのままでいたいの。子ども達は徹さんが連れて行ってくれたの。やっぱり馬鹿なの。だれか来たらどうするのよ。あそこも丸前だよ。それに徹彦も8才だよ。恥ずかしくないの。と言ったら、徹彦はここから出てきたの。見ているよと言うの。保育所に迎えに行く時は服着るよとか言うの。やっばり捻子は何本も飛んでいるよ。」
美佳 「そう言われれば、昔は、私も裸で朝ビール飲む事あった。休みの日は、でも子どもたちは預けていたわよ。」
和子 「それでも変だけど、夫婦で見せ合ったり、下着を着せあうくらい、どうでもいいじゃない。」
美佳 「まあそれもそうかも。」

化け物三人組

三人組は、不思議な事に年を取らないようであった。むしろ若くなった。精々30にしか見られなかった。いつしか化け物三人組と言われ出していた。

真智子「この間、真美が帰ってきたから、由香さんや恵さんの店を見に行ったの。恥ずかしいほど、二人とも派手な格好しているのよ。四人で食事に行こうとしたらね。いいお店には断れるのよ。空いてるくせに予約が一杯だと言って。仕方がないから、恵さんがやっているビルの前のテラスで食べたら、男の子たちが声かけてくるのよ。恵さんに言ってやったの。そんな格好してるからだよ。男欲しそうに見えるから。恵さんは、あの子たちはお義母さんに声かけてますよ。お義母さんも派手ですよ。50過ぎで孫いる人には見えませんよ。四人で夜の町に行きましょうよ。誰がいくらと声かけられると思いますと言うのよ。」
和子 「それはそうだ、地味になったといっても派手だよ、普通にみれば。恵さんは精々高校生にしか見えないから、遊び人のお姉さんの方がいいと思われるのかもしれないよ。真智子さん、またまだ稼げるよ。」
真智子 「和子さんに言われたくないよ。真理さんと歩いていて、妹さんと言われて喜んでいた和子さんに。でもあの後、妹さんはいくらなのと聞かれたらしいよ。真理さんは、この人高いわよ。と言ったらいしよ。」
和子 「真理さんも余計な事いうよね。真理さん、急に落ち着いて、地味な格好するから。」
美佳 「和子さんも若いよ。まだまだ。声かけられるのね。」
真智子 「彩香さんに、外ではお姉さんと言わせている美佳さんも、若いよ。」
美佳 「私はいくらとは聞かれないわよ。」
和子 「美佳さんが知らないだけだよ。清香さんが言ってたよ。清香さんとお茶飲んだときに、美佳さんを見て、売春関係の弁護もするんですかと新しい弁護士が清香さんに言ったらしいね、清香さんは喜んで、早く立ち直るように説得してるのよと言ったら、その弁護士がそうですよね。まだ若いのに、結婚も出来なくなりますよねと言ったらしいね。清香さんは笑って言っていたよ。」
美佳 「清香も余計な事言う女になったわよね。」
真智子 「清彦さんがね、この三人は、夜は外で話しない方がいいと言ってるの。どう見てもそんな女たちと見られるよ。しゅぶるとか舐めるとかも言うし。今は不良おばさんよりも、化け物三人組だ。異様な若さだよ、精々30にしか見られないと言われたの。誉められているのかね。」
美佳 「馬鹿にされているのよ。」
真智子 「でも30にしか見えないと言われるの嬉しくない。」
和子 「香奈と一緒だね。あいつも若くなってるよ。2度目に妊娠判った時に、親によく相談してと言われ、直ぐに失礼しましたと言われたらしい。香奈の馬鹿も、ねじが何本も飛んでいる。言い方も幼いし、精々大学生にしか見えない。子どもの頃は大人びた子どもだったのに、段々馬鹿になり、若くなってきたよ。」
美佳 「でも経済学博士なんでしょう。運用もして、儲けていると洋之助さん、言ってたわよ。」
和子 「私は香奈の馬鹿と良く言うでしょう。自分でも経済以外の事は馬鹿と言う自覚もあるのよ。香奈も、私はバカセなの。親なんだかな、優しく教えてよねと言うの。」
真智子 「私も医学博士だよ。馬鹿にしてない?」
美佳 「そんな事ないわよ。でも真智子さんも若いわよ。言われない。」
真智子 「病院では、初診の人には小娘扱いもされる事もあるのよ。内科部長なのに。」
美佳 「良いことだわよ。若く見られるのは。」
和子 「真智子さんも香奈も、関心はやる事と仕事だけなんだもの。香奈も金、金と言って運用も成績良いらしいけど、ほとんどやる事ばっかりだよ、あいつの頭の中は。どんな体位が一番感じるかなんてね。仕事とやる以外の事は、まるで子どもだね。真智子さんと似てるよ。」
真智子 「馬鹿にした言い方するのね。女にとって必要なものはそれだけだよ。私は正直なだけよ。」
美佳 「私もそうだわ。子どもの事も心配するけどね。やっばり入れられて、一杯感じてから、出してもらう時が最高よね。」
真智子 「私はそのために生きているのよ。清彦さんも元気なのよ。」
和子 「清彦さん、若くなっているわよ。恭助は、私より年上に見られるのに。真智子さんにも元気じゃないの。」
真智子 「それはそうね。早く帰ってくるわ。私よりも積極的になった。私が遅いと襲われるの。あんな年でもまだ元気に立ってるの、それに硬いしね。前よりも回数多いのよ。私に入れて動いて、私が感じだしたら、私見て言うのよ。やっばり真智子に入れている時は心が安まると言うのよ。お祖母ちゃんでも真智子はいいと。」
美佳 「のろけているのね。でも私のワルも元気だよ。私に泡ふかせて、逝っている姿を又見たいと言ってるの。」
和子 「私も呼んでね。真智子さんと一緒に見物するわ。」
真智子 「私は見物するよりも、そんな風に逝ってみたいわ。私は精一杯頑張って来たの、大きなお腹も抱えて、馬鹿にもされたけど。私は清彦さんとは、出来るまで、死ぬまで、楽しみたいのね。子どもの事も出来る限り面倒みるけど、やっばり子どもは子どもよ。自分の事は自分でやっていくしかないわよ。私は清彦さんと楽しんでいくよ。」
美佳 「それはそうよ。私もそうしたいわ。」
和子 「私も恭助と楽しんでいくよ。香奈の馬鹿を心配しても仕方ないわね。勝も真理さんもなんとかやってるよ。子どもは子どもだよね。」

宏美は、真智子の危惧通り、高校卒業時にはお腹が大きくなっていた。宏美は真智子の娘で、やる事と勉強はある程度両立したが、国立には落ちて、一流私大に入った。相手の遠山満は、普通の人だったので、受けた大学はほとんど落ちた。聞いたことのない私大に無理に入った。満は高校2年まで成績優秀だったので、両親には責められた。追い出されるように、清彦と真智子の家に住むようになり、こっそりと結婚した。真智子の時代とは違っていた。

彩香は、国立も私立も、両方合格した。相手の村井明は国立一本で、落ちた。村井明は、高校始まって以来の秀才と言われていたが、それでも落ちた。洋之助は前もって、父の村井明人に、明の私立の入学金や授業料も負担すると言っていたが、村井明人は断っていた。村井明人は、中規模の化学会社の研究の課長だった。会社では頑固で、同期が製造や管理の部長に、転出する中で、自分の研究である発光ダイオードに固執していた。彩香は合格したけれども、無口で表情のない女になっていた。村井明は、予備校に通い、彩香との連絡にも応じなかった。

小百合は、東大に合格した。経済学部に進むつもりだった。義理の姉の真理の口座を借り、株式や商品相場もやるようになった。真理から借りた数百万と自分のお金の百万円で始めていたが、今や何千万円にもなっていた。今までは、真理の助言通りに慎重に運用していたが、欲が出た。自分だけの考えでやるようになって、八千万まで増やしていた。調子に乗って、リスクを考えず、億を目指した。大きく負けていった。半分以下まで、お金を減らした。リスクの高い先物や商品相場をするようになり、突然の大暴落で一千万円程度の損失となった。真理は逆に儲けていた。香奈も外資の一員で儲けていた。真理の会社としては、儲けが多かったので、損失は穴埋めして、真理は黙っていた。小百合の様子がおかしいので、和子が調べた。会社の一つの口座が、大きな損を出していた。小百合の仕業と判り、和子が損失を補填した。和子は、小百合に借金を返すように強く迫った。和子は風俗やカウンターレディーの案内まで見せた。小百合は追い込まれ、銀座の店でアルバイトをする事で、和子の機嫌を取った。小百合が真理から借りていた数百万円は、香奈が真理に返した。真理は気にしなかったが、小百合のためと和子に言われ、受け取った。和子は銀座の店長に厳命して、小百合をこき使う事にした。小百合は店の前の掃除から、店内の掃除、ビラまきまでやらされる事になった。小百合は姉の香奈を本当は馬鹿にしていた。香奈は言葉使いも幼いし、服装も酷かった。真面目に銀座の店で働いていれば、和子も香奈も黙っていた。小百合は少しずつ、先に香奈に返済していった。まずそんな時に、格好のいい青年と会った。大きな話もしていたし、お金も持っているように見えた。小百合は関係も持ち、青年に入れあげ、知らない内に保証人にされ、青年は消えた。和子が知り、小百合は家で反省するように言われ、大学も休学されられた。和子は清香に相談した。清香は同類の事件を何件も扱っていた。清香は、いくつかの調査ルートも持っていた。あの青年はこんな事件の常習者だった。貸付先も複数では会ったが、根は一つであった。清香はねちねちと交渉していった。あの青年と貸付先との関係も判っていた。清香はこんな事件は手に取るように分かった。相手先も根を上げた。すべての事件で和解を成立させた。清香はそれでも刑事事件としての立件を目指して、検察上がりの弁護士まで使った。追い込まれた相手先は、本来の暴力団に頼った。暴力団の本部は相手にしなかったのに、跳ね上がりの一部が動いてしまった。清香はそれを待っていた。すべての事件が明るみに出て、海外に逃げた一部を除いてすべて捕まった。清香は新聞にリークして、手打ちに動いた警察上層部を牽制した。警察や検察も動かざるを得なくなった。本部は密かに清香とも接触して、関係者を破門して、今後このような活動はしないと構成員に伝えると言って、本当の意味での和解が成立した。清香自身の追求は一応終わり、警察に任せた。その間、淫乱弁護士と三流週刊誌には出たが、いつしか話題も消えた。

一方、和子の小百合への仕打ちは過激だった。小百合は一切外界との接触を禁じられ、壁に向かって、座禅したり、反省文を書くように言われた。ただビデオは見てもいいと言われた。アダルトビデオしかなかった。小百合はあの青年に開拓されていた。悶々とした日を暮らしていた。和子は機械会社などは、大きくするために頑張っていたが、小さい時計製造の会社で手作り品の高級時計やタイマー系の時計装置を製造する会社と大阪と銀座の店も持っていた。時計製造の技術に村田道之助と言う青年がいた。国立大学の機械を出た、純粋な若者だった。28才だったし、和子は前から気に入っていた。母子家庭で育ち、母も亡くなっていたが、和子にはどうでもよかった。時計が好きで、いつも時計の話をしていた。女もいないようだった。和子は東京に修理センターを作ると言い出して、村田を東京に呼んだ。アパートは探すから、暫くは私の家で下宿しなさいと口説いた。和子は専制君主のように、時計会社では権力があった。反対できる人はいなかった。時計会社は、和子はいいものだけを作らし、時計好きだけを集めた会社にしていた。金や宝石をつけたり、手作りの高級品だけを作っていた。機械会社では利益を最大限に追求もしていたが、父親の技術屋気質に実は郷愁に近いものを感じていた。和子は村田と小百合を一緒にさせ、村田には時計製造を任せ、小百合に店をやらせようと計算していた。機械会社では、能力のある人が継げばいいと言っていたが、小さい会社と店は自分の思うように継いで欲しかった。

恭助「和子さんの思いは分かるよ。村田君と小百合を一緒にさせ、小百合に村田君の純粋さを分からそうとするのは。でもやりすぎのような気がするけど。」
和子「私は小百合が心配なのよ。香奈の馬鹿は、自分の限界も知ってるし、相場の怖さも知ってる。幼い言い方も計算している。小百合は本当に馬鹿だから、何も知らない。その上馬鹿とも思っていない。あんな娘は村田君に監視してもらいたいのよ。」
恭助「村田君は、母子家庭で下町育ちと言ってたね。お母さんは何をしていたの。」
和子「よくは知らないけど、初めは酒場で働き、小さいお店をやって村田君を大学にまで上げたらしい。お父さんは早く亡くなったらしい。」
恭助「でも村田君は、品がいいよ、生まれつきの品の良さがあるよ。和子さんも本当はそんな所が惹かれたのではないの。」
和子「私は下品だよ。娼婦みたいな事もしてきたよ。」
恭助「それは違うよ。洋之助さんもそうだけど、やっぱり幼い頃の躾は自然と身に付くと思う。いいとか悪いの問題ではないよ、それが洋之助さんや和子さんにはある。若い頃の和子さんも遊んでいたかもしれない。私の両親もほとんど知っていた。でも和子さんを見て、私に結婚していいと言った。治部次平さんのひ孫だからとは無理にこじつけた話だよ。みんなの目はそんなにおかしくないもんだよ。真理さんの事も大体みんな知ってる。でも和子さんの目を信頼している。私もいい人だと思った。村田君にも私は純粋だけではなく、なんとなく品の良さも感じるし、いい人とも思っているよ。私も村田君が小百合を気に入ってくれる事を願っている。」
和子「恭助も成長しているのね。村田君を一目見て、私は気にいったの。純粋だというのもあるけど、小百合には欠けているものを持っている人だと思ったのよ。」

和子の強引な仕掛けは成功した。小百合は男に弄ばれ、しかも監禁同様の生活を強いられ、興奮するビデオを繰り返し見て、村田だけが外界との接触とされた。小百合の高慢な鼻は徹底的に折られていた。村田は有る意味で新鮮な驚きだった。村田は跳ねっ返りの娘と思っていたが、小百合に父の匂いも感じていた。記憶は薄いものの、貧しくとも背筋が通った人だった。和子さんは、こき下ろしていたけど、そんな気がしないと思っていた。小百合の挑発に負けた形だったが、小百合と関係ができた。小百合は村田を通して、純粋さに感染していった。村田の精液が小百合の中に入り、小百合はいつしか村田の心に感染していった。

村井明は、翌年には彩香と同じ大学に入り、彩香との仲は次第に元に戻っていった。彩香にとっては、辛い一年だった。何人もの男の子から誘いも受けたが、彩香の心は閉じていた。無口で上品な女の子にはなったが、洋太郎と俊子は、洋太郎がなつき、俊子も洋太郎を愛していた。洋治と有希は、有希が洋治になつき、頭を撫でられるとゴロゴロと喉がなりそうな関係だった。彩香は一人で眺めているだけだった。清香も秀明のものを舐めた、しゃぶったと臆面もなく、言い出していた。彩香は明と直ぐに関係ができ、明の精液を奥で受け、妊娠した。彩香はお腹が大きくなるまで黙っていた。そして目立ちだすと美佳や洋之助に話をした。美佳は驚いたが、洋之助は笑っていた。明と彩香は、直ぐに結婚して、洋之助と美佳の家に住むことになった。

洋之助は、村井明の父の村井明人と会って、既に話も決めていた。洋之助は明の大学受験の失敗の後も密かに交渉を続けていた。村井明人も明の嘆きも分かっていた。しかし洋之助の申し入れを受ける事はためらっていた。洋之助は化学や商会の力をフルに使い、明人の勤めていた会社を強引な手段で化学の子会社にしていた。洋之助は、明人と会っていた。

洋之助「高い買い物でした、村井さん。私立の医学部どころではありません。親馬鹿でしょうが、例の話を受けてくれますよね。」
村井「でも私はお金をかりて、息子を学校に上げるのは、抵抗があるのです、明の嘆きも分かっていますが。」
洋之助「ここの会社は安倍化学に入りましたので、社員としてお金をお貸しできますよ。それに村井さんは自分の研究を頑張れば、安倍化学は利益に対して、報酬を出しますよ。私がお貸しするのではありませんよ。その為に、吸収したのですよ。計算もしてます。村井さんの研究は評価されていますよ。私の今回の行動は強引でしたが、案外簡単に資金の融通がつきました。仕事を通して、利益を取れば、直ぐに返せますよ。」
村井「分かりました。明には、私立も受けさせます。でも明と彩香さんが一緒にならないかも知れませんよ。」
洋之助「それは仕方ありませんが、明君と彩香が学生のうちに、彩香のお腹が大きくなったら、私の家に明君が来て貰っていいですね。婿養子ではありませんが、保育所も幼稚園も小児医院も近くにありますから便利なんです。」
村井「そんな先の事は分かりませんが、反対するつもりはありません。」

明は私立も受け、気持ちが軽くなって、結局国立にも通った。入学金は無駄にはなった。

村井は、会社からお金を借りた。純子基金からのお金だったので、返済期限は実質的になかった。村井の研究は洋之助が後押しして、商品化されて、かなりの現金を村井は手にした。発光ダイオードは安倍化学の大きな柱にもなった。

彩香は、妊婦で結婚し、明は洋之助と美佳の家に来た。彩香のお腹はどんどん大きくなった。結局区切りのいい所で休学する事になった。清香は時々、遊びに来て、彩香のお腹を見て、「カエルの彩香」とからかった。彩香は淫乱弁護士と言い返していた。有希は子供たちの世話が少なくなると、洋治の世話に集中していった。一見すると、洋治は有希をすべて管理しているような言い方をしていた。有希「洋治さん、ご飯を食べていい。」洋治「有希、食べなさい。残してはいけないよ。」有希「はい、そうします。」、有希はいつまでも甘えていたかったが、子供達も大きくなり、もう洋治にあれ買って、これ買ってとは言わなくなり、洋治も先手をうって、いいそうなものは買っていた。それでも時々言っていたが、なんとなく物足りない。ご主人様ごっこも迫力に欠けていた。子供たちも洋治に何でも相談したし、自分の事は自分でやるようになった。

有希の子供達の世話も少なくなると、美佳の洋服店の運営も任せられるようになった。不動産会社の仕事は、それほどやる事はなくなっていた。一族の子供を出資者に受け入れて、洋之助への返済や新しく不動産の売買もしていたが、洋之助の別の不動産会社が調整していた。

悪化する有希の貢ぎ病

有希は又病気がぶり返してきた。洋治にお金を渡して、よしよしと頭を撫でられて、激しく突かれる喜びを忘れられなかった。有希は注文を付けた。有希の給料は利益比例で変動していた。「給料が先月より増えると頑張ったね。今日は一杯突いてあげるよと頭を撫でて、少ない時は有希、駄目じゃない、今夜はそんなに突いてあげないよ。と言って。私はもっと頑張るから今夜も突いてねと頼むから、じゃ今夜だけ特別だよ。と言って一杯突いて」と言った。洋治は「どちらにしても一杯突くのでしょう、それに有希さんの給料は、私の数倍、時には10倍以上だし、そんな事は言えないよ」と言ったら、有希「私を好きじゃないの。やってよ。その方が感じるのよ。」と迫るので、その通りしていた。数日後、今度はお小遣いと言って、洋治はお小遣いを出す。少なくしてと有希が言う。私は要る時はちゃんと頼むから、私が邪魔くさいのと有希が怒る。結局3万程度で折り合った。有希は子どもたちと洋治と外出する時に、子どもと一緒にジュースが飲みたいとかお菓子が欲しいとか言った。洋治が直ぐ買うと、もっと焦らすのよ。子どもの教育にも悪いわとかえって怒る。三回に一回程度でいいのよ。子どもたちにも、ママも我慢してるのよと言って我慢させるようにしていた。洋治は、心の中では、「邪魔くさい。」と思っていたけど、言えなかった。みんなの下着を買うのもみんなで買い物に行く。有希は、わさわざ洋治に、これでいいと見せる。洋治は照れくさいので、それでいいと直ぐに言ってしまう。有希は、派手なものから見せるから、どんどん下着は派手になる。多少我慢しないと、まともな下着にならない。仲がいいですねと店員にからかわれる事もあった。有希は自分の財布は仕事の時ぐらいしか使わない。お小遣いの日は、有希は子どもの前でも、洋治さん、ありがとうと言って受け取るので、子どもたちも、お父さん、ありがとうと言うようになった。そして滅多に使わない。子ども達もあまり使わなくなった。お父さんにおねだりすると、三回に一回程度は買ってくれる。美佳は見ていて、よくやるよと言った表情で見ている。美佳は、洋治に「あんな事いつまでやるの」と言う事もあった。洋治は「有希さんの趣味なの。言ってくださいよ。私も邪魔くさい。」、美佳「自分で言いなさい。」と言っていた。

有希は、洋之助の意図以外に自分の不純な動機も持っていた。洋治によしよしと頭を撫でて、一杯突いて貰おうと思っていた。美佳や洋之助に頼んで、少しずつ洋服の会社も手伝うようにしていった。有希の給料はすこしつづ増えていった。洋服事業や洋服店やブテック事業の手伝いは、当初から有希にお金を渡すだけの目的であった。最大に渡せるために完全利益比例の月給制度としていたが、有希の給料も頭打ちととなり、洋服事業も季節性もあり、変動もしていた。

例え、給料が減っても、「有希、駄目じゃないの、今日はあまり突いてやらない。」と言われて、「今度は頑張るから、今日は一杯突いてね」と言う事で結局同じだったが、たまには新鮮だったが、有希の「一杯貢いで支配されたい」との要求とは違う気がした。有希は必死に考えて、少しずつ利益の出る事業に進出していった。洋服関係の小物を扱ったり、洋服事業、洋服店やブテック事業でも、子供服や色々なセールもやって拡充に努めた。有希は前月比の利益比例で給料が決まっていたので、少しずつ考えていった。洋治との約束も、給料を渡す時は洋治の体力の許す限り、突いてもらう事にしていった。洋治は本当に増えた時だけねと言って、全力を出す回数を減らそうとした。全力を出すと、翌日は大変だった。有希はもっと真剣に考え、毎月少しずつ利益が出るようにしていった。人気歌手と組んで、○○プロデュースの小物入れは初めは売れすぎて、ブームがすぎると段々売れなくなった。年決算でも利益は出ていたが、前月比としては減る事の方が多かったし、在庫処理も苦労した。売上に波があるようなものは避けるようになった。有希は前月比で少しずつ利益を上げる事が最大の目標だった。会社を大きくしたいとの気持ちはあまりなかった。投資して、将来のためと言う気持ちではなかった。洋之助や清美の援助していた中小企業の製品も少しずつ売っていった。そして小さいもので、収益の上がりやすいものを中心になった。雨を弾く、バックは好調だったが、初め利益率を高く取り、類似品が出てくると、価格を下げ、利益率が下がり、前月比の増加は続かなかった。有希は真剣に考えて、高収益ではあるが、売上はそれほど上がらない洋服小物などを増やしていった。又新商品の投入時期も何ヶ月に1回としていった。そして前月比増加は多くなっていった。

洋治は真面目だったので、約束は守った。有希は給料日の夜は、本当に壊れる程突かれて、死んだようになって眠っていた。洋治の体力は、訓練もあって維持され、有希の感じやすさは強くなっていた。有希は母でもあったが、子供たちと一緒に洋治に甘えていたので、子供たちも洋治に相談するようになり、有希は子供たちの友達のようになった。有希の仕事も忙しくなり、洋治も忙しくなったので、普通の時は抑えたものであったので、給料日の晩は特別な日となった。そこの快感は、有希にとって大きな意味を持つようになった。有希は突かれるうちに何回も逝った。洋治は少し休んで、有希の乳房を掴んだり、乳首を弄るようになった。有希の意識が戻ると又突いた。そのため突かれる時間はかえって増えた。そして洋治が出すと、有希は感じきった膣が燃え上がっている時だったので、膣は大きく燃えて膣から腰から燃え尽きていた。朝起きると有希は洋治のものを舐めた。顔にすり寄せたり、キスをしたりした。ただ洋治の朝は早いので、有希が熟睡していると、そのままランニングや体操してしまう。有希にご主人様の下着を付ける事が出来なくなっしまう。いつも寝ぼけ眼で洋治のものを眺めていた。厳しい命令口調で、洋治「有希、いつまでやっている。ランニングにも行くし、早く着せなさい。」、有希「判りました。又可愛がってください。」いいながら、洋治に下着をつける。起きないとご主人様は行ってしまうので、ぼっとした表情で起き、有希は洋治が指定した下着を洋治に着せて貰う。そして洋治はランニングし、シャワーを浴び、すっきりした気分でみんなの朝食の準備をする。有希は堪らず一眠りして、洋治が起こしにくるのを待つ。ご飯も洋治から、「有希、朝の準備が出来た。洗面してしっかり食べなさい。」と言われて食べる。だから、有希は食事の準備はご主人様任せとなる。ご主人様の洋治は、新婚時代に有希が洋治の嫌いなものも含めて、栄養のバランスや精力のつきそうなものを食べさせられていた。残すと有希はうるさく、「洋治さん、野菜も食べないと、お肉だけ食べたら駄目でしょう。」とか言われていた。嫌いな魚も結構あった。洋治「僕はお肉の方がいい。」有希「お義母さんにも言ったの。お魚が少なすぎるのよ。献立はみんなで話し合って決めているの。お義母さんも俊子お姉さんもお肉が多いのね。お義父さんもお義兄さんもお肉好きみたいだけど、お魚も食べないといけないのよ。朝は牛乳やヨーグルトも飲んでね。」洋治は、有希に栄養面では洗脳されて、健康的な食生活を心がけるようになっていた。洋之助一家も栄養のバランスには、気をつける食事になった。洋治は有希の収入が増えてくると、出納帳をつけだして、管理するようになった。食費や経費の代わりに不動産会社の株を買う事になっていたが、言われた食費や経費は、どうも適当すぎると思って、美佳に聞いた。本当はいくら?美佳は知らないと言った。仕方なしに家計簿も付けだした。無駄も相当あった。お肉が好きと言っても、一杯買って、冷凍庫に入れたり、思いつくものを買っていたので、古いものは余ってしまっていた。冷蔵庫や冷蔵庫も整理して、見やすいように整理した。お手伝いさんにも好調だった。献立も彩香や栄養士さんに見て貰ったりしていた。こまめに気がつくご主人様になった。太陽光発電も取り入れた。電気代が違うと言ったりしていた。

洋之助の計画狂う!

化学は技術が先進的であり、営業開発に近いものであったが、洋治のこまめに面倒をみて、得意先と一緒に考え行く姿勢は得意先に歓迎されていった。社内でも地位は上がり、化学の営業でも大きな存在になっていった。洋之助は、洋治を化学の営業で苦労させ、紡績に移そうとしていたが、移せなくなった。化学では一族最長老である妙子の影響が強く、妙子は洋治のような青年が好きであった。洋之助の計画は狂いが生じた。

洋之助は、洋太郎や清香や彩香についての管理会社の運営なども洋治に任せるようになった。洋之助の考えや俊子の意見も聞きながら、一族の管理会社や洋之助や美佳の複数の会社にも出資していくようにした。洋之助から借りたり、有希や俊子から借りたり、調整していった。洋治は一家の主婦的な存在となり、家計のお世話係りにもなった。有希は子供たちの友達となってきた。洋治は、有希の子供服の店に子供たちと有希を連れて行き、子供たちは色々と服を選んでいた。有希は、母ではなく、お店の人の目で相談にのっていた。

洋治は、すっかり主婦に!

有希のご主人様ごっこは夜だけで、特に給料日の夜は徹底的にやるだけで、家事や家計はすべて洋治がやっていた。洋治は晩は早く寝るし、朝は早く起き、洗濯機に洗濯物を入れ、体操したり、ランニングしたり、朝食の準備をしている。洋太郎の妻の俊子は時々は家事もして、お手伝いさんと話したり、洋治とも連絡や調整していた。美佳は仕事だけだった。

和子「洋治君って、もう立派な主婦だね。みんなの家のお手伝いさんも忙しい時はみんなの家に手伝いに行くでしょう。美佳さんの家は、冷蔵庫も綺麗に整理されているのよ。献立表もカロリー計算までしてあるじゃない。感心していたわ。うちも整理しているよ。真理さんは仕事しかしないし、香奈もそうだしね。勝は洋治君に聞いたりして、家計や管理会社間の調整もやるようになった。」
真智子「私の家の女もみんな適当でしょう。この頃由香さんがね。少し主婦みたいになってきたの。健太郎も少しずつ、洋治君に聞いたりしているわ。お金は二人でみんなの意見聞いて管理しているわよ。」
和子「洋治君は、有希さんを管理しているとか命令口調で言うとか美佳さんは言ってたけど、こまめに気がつくご主人様よね。」
美佳「一応、献立は私と俊子さんと有希さんが考えるけどね。有希さんは洋治の嫌いだったものも結構言うの。バランス良くとか栄養面も考えてとか言うのよ、俊子さんは洋太郎や子供たちの好きなものを言うのに。洋治は彩香にカロリー計算までさせるのよ。買い物もそれと冷蔵庫の中を見てするようになったの。今は洋治が主婦みたいなものなの。ご主人様は夜だけみたい。」
和子「まあ、そんな気がしたよ。でも便利なご主人様よね。」

有希は、どんどん仕事が忙しくなった。

有希は、仕事も忙しくなった。大きくするつもりもなかったのに、少しずつ利益を増やすつもりが大きくなってしまった。洋服や洋服店のブテックの筈が小物や子供服そしてキャラクターグッズ、中小企業の製品を商会にも売り込むようになった。洋服事業も色々な服装を売っていった。初めは背広やドレスだったが、ポロシャツやカッターシャツそして子供服、マタニティ一用の服まで売るようになった。一度歯車が動き出すと、有希も動かざるを得なくなった。多くの中小企業も頼みにくる。毎月少しずつ利益を上げるために、すこしずつ新製品や新規事業に取り組む事も難しくなった。時期はどうしても重なる。利益が上がっている月は、来月の事を考え利益率が落ちている仕事の対策を検討したりしていた。仕事も人に任せてようになったが、仕事を増やしすぎたので、走り回る日が増えてしまった。色々な仕事の経費もかかり、精算するまではお金がいる。洋治からのお小遣いも増えていった。仕事用だったので精算もしたが、ある程度ないと仕事にも影響する。有希はやたら前月比の利益に拘る。みんなは前年比とか計画比を重視する。有希は陣頭指揮もよく取ったし、売上の上がりにくい月に売れる新製品も考える。夜は疲れ果てて家に帰るので、単に裸で洋治に甘えて抱いて貰うとすぐに眠ってしまう。お休みはあるものの関係する事業は増え、何かは動いている。1週間に1回ぐらいは、洋治に突くて貰うが、直ぐに感じて逝ってしまう。そのためお給料日のイベントは有希にとって大切だった。有希は気が強く、よくみんなに怒る。それに給料日に相談するとイライラしているらしく、よく怒る。みんなは有希が勝手に決めたお給料日には、有希には近寄らないようになった。有希は、各企業の経理は有希のために朝から複雑な計算を強いられ、前日までの利益概算を月次で出し、比例率に合わせて、有希に支払う現金を用意する。高々2パーセントなので、適当にしたい気持ちはみんなにもあるが、有希は真剣に読んでいる。有希の趣味のため、各企業の経理は大忙しであった。やがて有希の手元に各企業から現金が届く。合計が前月より上回っていると有希は直ぐに帰る。下がっていると利益が下がっている部門や企業には厳しい叱責と今後の対応を求められる。

家に帰り、洋治の帰りを待つ有希の目は、ぎらついていた。洋治に給料を渡す。洋治は前月と比較して、頭を撫でたり、叱ったりする。有希は喉をゴロゴロいうようにすり寄ったり、謝ったりする。そして上がっていると、有希は何回も逝って、乳房を掴まれたり、揉まれたり、乳首も伸ばされたりして、又突かれ、有希が又逝く。そして洋治が出したくなるまで続き、有希は膣は熱くなり、完全に逝って、ぐったりする。最後のキスの後は死んだように眠る。

下がっている時は、有希は頭を下げて、謝り、洋治が入れたくなるまで洋治のものを舐めるが、有希はさんざんに焦らされる。有希は何度もお願いして、後から入れられ、洋治は突き続け、有希が身体の力がなくなり、崩れ落ちても、腰を持って突かれ、中に出される。有希は身体が仰け反ったりして、果てる。終わった後、動けなくなった有希の口には、洋治のものが入れられ、有希は渾身の力を出して綺麗にする。そしてそのまま、眠る。

突かれる事は突かれるが、洋治はそんなには頑張らないし、直ぐに出す。有希は突かれるけど、少し不満も残る。しかし不動産会社も突然の大きな売買もあるし、洋服事業も季節性はあるので、毎月利益が伸びる事はない。洋治は少し休むために、そんな約束にした。だから洋治は有希の月給が上がると体力の続く限り、突いたし、出すのも我慢して、精一杯突いた。真面目なご主人様であった。

他の日にも当然やっているが、そんなに細かい決めていなかった。給料日やお小遣いを貰う日には、有希は、みんなの前でも、洋治をご主人様と呼んだ。そして洋治も有希に命令口調で言った。家族はよくやるよと云った表情で聞いていた。その日以外でも、時々洋治をご主人様と呼んでいたが、ご主人様、ビール欲しいとかジュース欲しいとか言って、洋治は夜中でも取りに行っていた。気が利くご主人様でもあった。

洋治に渡したお金は、不動産会社や管理会社などに色々な配分で、分配される。回り回って、有希が運営している会社にも出資される事もある。

順調に利益が伸びている会社の経理での会話。

次長「やっと終わりましたね。昨日は大変でした。社長はなんで毎月現金で欲しがるのでしょう。しかも月次決算だから大変ですよ。」
部長「そんな事は知らないよ。お金はある程度、又出資するために返ってきてくるよ。ここは増えたからいいけどね。前月比減った所は大変だよ。ここも少しだけ減った時は大変だったよ。それも数万しか減ってないのに、社長はみんなに怒っていたよ。それくらい工作しろよとみんなに恨まれた事もあった。今日は減った会社に行って、きっと怒っているよ。」

会社も、月次ベースで利益が減ってくるとセールを売ったり、新製品を早めに出したりするようになった。大きく利益が伸びると来月の事を考えていた。息の長い製品を出すようにしていたが、たまには予想外に売れて、利益が出てくる。来月に利益還元セールの予告を出したりするようになった。

有希自身も増やしすぎて、忙しくなったので、各会社の内容を充実させて、普通の日にも洋治とする回数を増やそうとしていたが、お給料日のイベントは忘れられない。こまめに利益を集めるようになった。それに中小企業からは相談も多く、突然止めるわけにはいかない。利益総額も増えてきていてたが、10円でも1円でも利益を増やしたいと頑張るようになった。

恐ろしい刑罰

有希の帰りも遅くなり、ご飯も一緒に食べない日が続くと、有希の食生活は栄養バランスを欠けてくる。有希には過酷な刑罰が待っている。栄養バランスを考えて、好き嫌いは駄目だよと有希が言い出して、洋治はすっかり洗脳されて、むしろ栄養バランスや健康的な生活の信奉者であった。家の献立も美佳や俊子、有希が考えるが、そこに栄養面を考えて、おかずも工夫して、考えている。彩香にも聞いて、カロリー計算もしている。それらの苦労が泡と消える。最大の反逆行為だと有希を責めて、抱いてくれなくなった。有希は洋治に抱いて貰わないと、寝付けなくなっているので、土下座して謝り、ちゃんと食べるからと言って、抱いて貰った。疲れも一瞬吹き飛んで、お仕置きと云って、後から突かれ、有希は何回も逝ったが、それでも許して貰えず、突き続けられた。ぐったりとした有希は、今後はちゃんと食べますからと言って眠っていた。朝起きると野菜ジュースを飲んだり、ヨーグルトを食べて、約束は守りますよとアピールしてみせた。抱いて貰えない恐怖から、清美と相談して、カロリーや栄養面に配慮した弁当を作って貰った。有希の関係する事業所では、それを食べるようになった。清美も色々工夫して、おかずも替えていった。やがて評判になり、バランスの取れた残業夕食弁当として、清美は売り出していった。

有希はその時の刑罰の過酷さについて、こう訴えていた。

有希「それは世にも恐るべき刑罰でした。今でも恐怖感が残っています。突然背を向けられ、抱いてくれなくなったのです。何度も頼みました。土下座してお仕置きと云って、後から入れてもらうまでは地獄の苦しみでした。後で時間をみれば1時間ほどだったのですが、今でも思い出すと身体が震ってきます。人道的にも許されないと思いませんか?」と涙ながら語っていた。

有希は利益重視型ではあったが、1時間ほど抱いて貰えなかった事が永遠にも続くと思った恐怖感から、働いている人たちの健康や福利を考えるようになった。有希は「これで今月は前月比ダウンだわ。でも抱いて突いてくれるだろう。」と思っていた。取りあえずいくつのセールとか新製品の発売時期なども検討し、出来るものからやった。急に福利厚生に金をかけたので、やっばり利益が落ちてしまった。とぼとぼ帰る有希であったが、美佳から事情を聞いていた洋治はいつも通り、後から突いていたが、その日は何回も休んで、長く突いてくれた。何回逝っても、洋治は休んで突いていた。その日は有希は終わった後は、ほとんど動けなくなっていた。有希「ご主人様、今日は一杯突いてくれて、私はとても嬉しい。どうしてなの。」洋治「今日は特別だよ。結果も大事けど、みんなを大切にする事はもっと大切だよ。お母さんもそう言っていたよ。」有希「ご主人様は何でも知っている。私がビール飲みたいのも知ってる? 今お掃除したし、ご主人様スペシャルになるけど。」洋治「持ってきますよ、グラス2つも。」洋治「持ってきましたよ。」有希「まだ起きられないの。起こして。」洋治「手間がかかるな。」有希「美味しい。」

有希は、単純な動機だったので、利益重視型は変わらないものの、そんなに愚痴らないし、怒らなくなった。細かい利益を集め、利益率重視だったが、有希はご主人様のご意向には逆らえなかった。季節変動性にも留意して、シーズンオフ対策は取ったが、以前よりはゆったりとして、洋治との夜も、給料日以外も楽しめる事も出来た。結局、それが良かった。以前よりもプラスになる月も増えたし、洋治も頑張ってくれた。

ある洋服店で、

副店長「大塚さんのお店、社長に怒られたそうですよ。」
店長「でも利益は、キャラターグッズでなんとか前月比少しプラスだったんだろう。バイト入れて売っていたと聞いたよ。」
副店長「それが残業食をケチって、バイトに食べさせず、あまり派手に怪獣の看板なんか出すから、会長にも見られて、イメージ壊れるとも言われたらしいです。大塚さんは夏だからと云ってあんまりカジュアルの服は並べたくない人だから、売上も利益も上がらないら、やったらしいです。」
店長「それは僕も嫌いだよ。だからカジュアルじゃなしに、涼しい普通の服をメインにしたじゃないか。」
副店長「それをしなかったらしいです。だから最後で帳尻合わせようとグッズで利益稼いでという狙いだったみたいです。それがギリギリだったから、バイトの飯もケチったと云う訳みたいです。」
店長「大塚さんは社長が少し変わった事を知らなかったのか。内容も姿勢も重視されると。」
副店長「この頃は、社長も、店や会社を回っていて、洋服の会社にもよく顔を出すらしいです。」
店長「そうだってね。こんな所で雑談してる所を見つかったら、怒られるぞ」

洋治、みんなに愛される?

有希にとって、洋治はご主人様で、逆らう事は出来なかった。洋治は、祖父の洋次郎の愛の要素を受け継いでいた。有希は洋治に気に入られるように、その要素も受け入れていった。ご主人様は絶対の存在なのだ。実際、洋治が出張でいないと寝付けにくいし、不安であった。ビールもジュースも自分で取りにいかないといけないし、朝のコーヒーも自分で入れないといけない。洋治は有希の好みに応じて、キリマンとモカを独特の比率で挽いて、いれてくれていた。最初は牛乳を多くして、2杯目には少なくしてくれた。程良く焼けたパンに何種類かのチーズとバターがのっていた。誰も有希が座っただけではしてくれなかった。子供の世話もしなくてはならない。靴も磨いて出してくれない。有希はご主人様のありがたみを痛感し、私はご主人様のものだと思っていた。洋之助一家もみんな沈んでいた。

洋太郎「今日は、洋治は泊まりの出張?」
俊子 「今日、朝早く出かけられましたよ。だからコーヒーもブレンドの一種類だけになったし、フルーツも缶詰を使ってご免なさい。」
洋太郎 「だったら、今日の献立は焼き魚、野菜の炊き合わせとしじみ汁じゃなしに、お肉にしてよ。」
洋之助 「そうだ、清美さんの所でいいお肉を回してもらったら。」
美佳 「そうよね、清美さんのお店のステーキ美味しいと評判よ。」
彩香 「賛成、いいお肉を一杯食べたいわ。野菜も一杯食べてとうるさい事を言う人もいないし。」
「子供用のミニステーキも頼んだら、子供たちも喜びますよ。」
有希 「そんな事したら、いけませんよ。ご主人様は怒りますよ。」
洋太郎 「有希さんは、今日は外で食べるつもりだったでしょう。本当に家で魚食べるつもりではないでしょう。みんなでお肉食べましょうよ。洋治には黙って。」
有希 「仕方ないですね。そうしましょう。早く帰ってきます。」
美佳 「清美さんのお店に頼んでおくわ。みんなも早く帰ってきてね。焼いたものも持ってきて貰いましょう。いいワインもあるしね。」

みんな、ゆっくりお肉を食べて、ワインを飲んで、語り合い、洋治の不在を喜び、いや悲しんでいた。

ご主人様は有希のために使い走りをしたり、好き嫌いもせずに栄養バランスも取った食事を心がけ、朝早く起きてランニングして、体力を鍛え、朝食の準備をした。そして有希の好きなジュースやビールを揃えたり、家計の切り盛りからお金の管理、献立のチェックや冷蔵庫の掃除やゴミ出しもした。有希にとっては、洋治はご主人様で絶対の存在だった。みんな 最初はよく、やるよと云った表情で聞いていたが、みんな認めだし、洋治に「ご主人様、醤油取って」とか「ご主人様、新聞、取って」とか「靴の整理、お願い、ご主人様」と言って、洋治を尊敬するようになった。洋治も尊敬を受けて、一層家事にも、こまめにやるようになった。

有希は、家ではご主人様に尽くしていた。逆らう事は許されない。有希は洋治が朝食の準備ができるまで休み、洋治が有希用に入れた、キリマンとモカをブレンドに牛乳を多く入れたコーヒーを飲み、そして2杯目は牛乳が少なくなったものを飲みながら、バターを塗られたトーストにチーズをのせて食べる。野菜サラダやカットした新鮮フルーツをヨーグルトに入れ、食べなければならない。時にはご主人様の用意している炒り卵やベーコン入り卵も食べなければならない。後片づけもご主人様に任せなければならない。有希は軽く化粧をすると、新聞を読みながら、ご主人様が出かけるまで待たなくてはならない。子供と遊んだり話したりしている。子供の世話はご主人がする。出ていく時には、玄関にはおいある洋治が磨いた靴を着ていかなければならない。洋太郎の妻の俊子は、会社が敷地内にあり、それに朝は遅い。洋治のご主人様としての権威からは比較的自由であったので、後片付けをしたり、洋太郎の靴を磨いたり、子供の世話や注意もしていた。晩のご飯の準備などをお手伝いさんと打ち合わせをできた。有希はご主人様のご意向を考え、宜しく頼むよとしか言えなかった。洋治の靴を磨いたりする事は恐れ多かった。

ご主人様が出張でいないとすべて有希がやらないといけないが、有希は同じ事をするのは恐れ多った。俊子もそう感じていたので、コーヒーは何種類も入れず、ブレンドだけになったり、トーストにはバターだけだったり、新鮮フルーツのカットをせずに、ミックスフルーツの缶詰だったり、単にヨーグルトだけになったりした。野菜も洋治指定の無農薬栽培の野菜の洗浄は大変だったので、省略したりしていた。卵料理も滅多に出来なかった。

靴もそんなに磨かなかったし、子供にも教科書は揃えた。ハンカチ持った、定期は大丈夫などと細かく聞かなかった。有希はご主人様に忠実に仕えていた。しかし、会社ではなかなかうるさい存在だった。数字だけに拘っていた時は数字の帳尻でごまかせたが、内容や姿勢も重視すると、注文も細かくなった。そして収益性の高い事業に転換させた経営者として注目されるようになった、細かく利益を積み上げ、新規事業も少しずつ開始し、利益は着実に伸びていった。有希は堅実な事業展開ですね。どういう事に注意しているのですかと質問される事が多かった。有希は笑って、利益を細かく積み上げていくだけですとしか言わなかった。お給料日に一杯突いて貰うために頑張っていたらそうなったと、さすがに有希も言えなかった。

狂う、洋之助の計画

洋之助は、単に有希を、洋治の代わりにお金を渡そうとしていただけだったが、有希は単なる名義人としてお金を受け取る人ではなかった。有希は、洋服事業から関連グッズを手がけ、関連会社を含めて多角化させ、高収益の企業にしてしまった。

有希の動機は至って不純だったが、有希自身は必死に考えて、業績を上げていた。洋治は優しかったので、有希の希望に応じて、その時は必死になって、有希を突いた。有希は壊れるような快感を味わい、益々病みつきになり、頑張っていった。洋治はお金の管理が 大変だった。家計簿もつけ、有希名義のお金を清美に運用に預けたり、洋治名義や有希名義で管理会社の株を増やしたりしていた。ついには、他の子供たちの比率もあり、やがて貯金にも回していた。美佳はそんな洋治を見て、一家の家計も管理して貰うようになった。 洋之助も見ていて、洋太郎や清香そして彩香についても任せるようにした。洋治は俊子と話し合って、一族の管理会社や洋之助と美佳の 管理会社などへの出資を、俊子からのお金を洋太郎名義として行うように調整していった。洋太郎も俊子にお金を預けるようになっていた。清香や彩香にも、有希のお金を貸して、化学、紡績、鉄鋼そして銀行などの管理会社の株や一族の管理会社の株を持つように調整していった。結構各人の収入も違い、貸し借り関係や配当との調整、子供たちのバランスもあり大変だった。洋治は、ぼやいていた。「何がご主人様なんだ、みんなのお世話係じゃないか。」洋治の鬱憤は、有希が一杯突いてと言う時には、有希が痙攣しようが、もう駄目と言っても突いていた。有希は、益々強く感じて逝ってしまった。有希は、いつも膣が熱く、火が付いて腰から燃えつけ尽きて、霧の中で消えていっていた。

俊子は、元々運用は好きではなかったので、子供の世話が一段落すると、ホテルの運営をしながら、関係会社やホテルへの備品の調達などを始める会社も作った。俊子の会社は、一族の会社を相手に、そして少しずつ関係会社以外にも調達を受けようようになっていった。備品は紙やノートそして文房具、パソコンやプリンター用紙などの小さいものをこまめに集めていった。多量にそして定期的に発注すると安くなると思っていた。その程度ならと一族の企業は契約していった。かなり価格が下がり、俊子はある程度は還元していった。逆に得意先は増え、大きな数量があるものは、自社ブランドとして改良をしていった。細かい利益だったが、それを積み重ねていこうと思っていた。ホテル用の寝具や枕なども改良していった。洋之助は設備を高級としたが、俊子は過ごし安さや安眠できる環境づくり、そしてホテル内でのレストランなどの拡充を清美の料理店などと協力して進めた。俊子は洋太郎と子供たちの将来のために、当座の事よりは、任されているホテルなどの充実を計った。価格を度外視して、理想を追求した寝具を特別に発注して、備品も高級品を揃え、サービスも充実させていった。ロビーの喫茶店も紅茶やコーヒーを各種揃え、ケーキやデザートも専門のシェフに頼み、泊まり客は何回食べても無料にしたり、サービスで部屋まで運んだりした。一般のお客にも売った。ケーキやコーヒーを無料で飲み食いするために、くそ高いホテル代を払う人はいなかった。お酒の好きな人には、好きなお酒と好きなおつまみまで出したし、ビールや飲料は客室の冷蔵庫に置いてあり、無料だった。酒やビールを飲むためにくそ高いホテル代を払う人もいなかった。治部ホテルはそんなに安いホテルではなかった。スーパーで缶ビールとおつまみを買って、じゃらじゃらと小銭を持ってアダルト映画を見る安サラリーマン相手のホテルではなかった。出張旅費精算を誤魔化して小遣いを浮かそうとする人の泊まるホテルでもなかった。くそ高いホテル代を平気で出せる固定客を確保するためとその人たちが、心地よく過ごせる雰囲気を出す為のものだった。

そうした試みはやがて報われた。多くの固定客の定宿となった。固定客が泊まると、云われなくてもお茶とお菓子、ケーキやコーヒーなどお客の好きなものが出て、晩には、お酒とおつまみまで無料で運んできた。やがて、予約が取りにくいホテルとなり、某国の大統領が予約をしたが満室なので断った。しかし色々なルートから圧力がかかり、一族用の部屋を例外として提供した。その部屋は、庭も直接出られ、先代次平と先代鉄平ゆかりの掛け軸や洋之助が戦後の混乱期に手に入れた絵画も居間には飾ってあった。その大統領は日本の美術には詳しく、大変感激した。そして会う人毎に、ホテルを誉めた。海外の賓客の予約が続いた。一度は一族用の部屋だと断ったが、断り切れず、特別室として価格を上げて提供する事になった。一族用の部屋は3室あり、昔、洋之助が住んでいた部屋は一番広く、備品を高級品で揃え、古い海外のテーブルのある食堂とお茶室まであった。ロイヤルプレジデントルームとなり、それ以外の一族の部屋はプレジデントルームになり、価格も高くした。一度泊めてしまうと、この国は駄目とは言えなくなり、頻繁に使われる事になった。

使われない日は、一族用にしようと思っていたが、かえって人気が出て、ほとんど空きがなくなった。一般用の客室もほぼ満室だったので、レストラン用にする予定のビルの3階以上を新館として、改築する事になった。1階はレストラン、2階はホールとして宴会用とした。3階へは2階のフロントからしか行けないようにした。

美佳 「大変な事になったね。俊子さんがあんなホテルにしてしまったので、一族の人も泊まれなくなったので、新館を作っているわよ。」
洋之助「元々は私の住むためのホテルだったので、かなり低く見て客室稼働率は50パーセントもあればと思って、料金設定していたから宿泊価格は高くてね。赤字は補填していく積もりだったのに、思わず人気が出て60パーセントにもなり、これで十分と思っていたので、俊子さんに任せたら、もう90パーセントを超えているよ。私の所にも圧力がかかってきたよ。宏太郎さんも偉くなってなんとかしないと国際信義とか言っていたよ。たかがホテルなのに。新館も作らないといけないので、取りあえずレストランに作るつもりのビルの上の階を客室して改造していたら、あっと云う間に完成してしまった。俊子さんはもっと本格的な作りと言ったのに、小林さんや大元さんにも圧力がかかって、すべてに優先とか言い出したよ。なんか偉い人の来日の予定があったみたいだよ。警備の都合上、近くにないと困るらしい。宴会場も小さくなったと俊子さんはぼやいていたが、ホールも必要らしく、すぐに予約は一杯になった。俊子さんは、最初名義だけの副社長の積もりだったのに、今は名義だけでなく本当の社長だよ、会長といっても私は名前だけ。」
美佳 「洋服関係も有希さんが勝手に大きくしてね、子供服やグッズまではなんとも分かったけど、有希さん自身も分からないほどの商品を扱っているわよ。ご主人様に貢ぐお金を増やしたいと云って広げるから大変になった。有希さんは会社でも恐がれている社長となってしまった。有希さんは毎月利益が10円でも増えないと直ぐに怒るらしい。会長から取りなしてくださいと云う人が多いのよ。」
洋之助 「商会の連中も言ってるよ。細かいけど利益率の高い商品をよく探すと感心していた。有希さんの趣味とも言えないしね。」
美佳 「洋治もなんとかしないとね。もう現金運ぶだけでも大変になっているのに。家まで警備の人が運び、今度は又、同様に銀行へ運ぶのよ。有希さんが現金の方が貢ぐ感じがすると言っているからだって。」
洋之助 「洋治が、内容も大事とか言い出して、少し変わったらしい。あの二人はよくわからない。ご主人様がコーヒーも炒れてパンも焼き、有希さんに食べさして、有希さんの靴も磨いている。洋太郎も俊子さん、俊子さんと言いながら、俊子さんが逆に全部、面倒見てるし、混乱するよ、まったく。俊子さんはロビーの喫茶店に出すケーキ類も専門店を入れて、泊まり客にも出すし、市販もしているよ。人気あるそうだよ。」
美佳 「この間、久しぶりにお茶でも飲もうと行ったら、やたら人が多かったよ。どっかの偉い人が泊まっていると言っていたけど、若い女の子も多かったわ。」
洋之助 「俊子さんがケーキ食べ放題のコースも作ったのが、人気でね。美佳さんが行った時も多かったでしょう。」
美佳 「そう言えば人は多かった。昔は、数人だったのに。」
洋之助 「俊子さんはもっとホテルを拡充したり、伊豆もレストランを作る計画も立てていたのに、見直すと言っていた。」
美佳 「どうして、今は有名になっているのでしょう。」
洋之助 「かえって、注目されて動きにくいと言っていたよ。もう少しずつやらないと大変と言っていたよ。慎重なんだね。それにオフィス用の事務用品の会社も作ったでしょう。治部サービスとか云ってたけ。一族の会社だけが対象で、コツコツとしていく積もりだったらしい。私もそう思っていた。でも実際はみんなの会社での事務用品代が二割ぐらい安くなった。そうなると、お客も増えて、忙しいらしい。私は任せればと言ったけど、俊子さんは、細かい神経を使って、丁寧にやりたいらしい。だからあんまり手を広げたくないと言っていた。会社の置いてある植物を貸したりやコーヒースタンドを置いたり、会社の掃除までやってるよ。オフィスサービスとか云うらしいよ。都内限定だそうだ。私の関連会社らが契約して、今新規は断る事が多いそうだ。紡績社内で、新規の業者に見積もり取って良いですかと聞くから、いいよと言ったら、みんなもっと高いらしい。ホテルの掃除スタッフを多く抱え、空き時間を調整しながらやっているらしいね。目の届く程度の仕事をやりたいとも言っていたよ。それはそうかもしれないと私も思っているよ。」
美佳 「俊子さんは、家事もやりたいと言って、出かける前にはお手伝いさんとも打ち合わせしているよ。朝は、洋治が、全部朝早く準備しているから、後片付けぐらいだけど、色々必要なものは俊子さんが纏めて、お手伝いさんたちに頼んでいるのよ。私や有希さんは、この頃何もする事がないの。」
洋之助 「洋治と俊子さんなら、凄い家庭になっているかもしれないね。」
美佳 「そんな事にはならないわよ。どっちかが抜けていないと大変よ。」

冶部ホテルは、高級ホテルなのに稼働率が高いホテルになった!

俊子はがっしりとした本格作りのビルにしようとしたら、某大国の大統領が来日して、泊まる予定になった。建設会社にも圧力がかかり、短期間で改築してしまった。一族用の部屋は新館に用意して、予約から外し、その日の夕方まで開けて置いた。緊急の場合には提供した。元々一族用の部屋は、ホテルを造って以来、フリールームサービスとしていたし、レストランや喫茶店も自由に使用できた。部屋も充実して最上階にあった。一族が使う事は少なかったので、益々人気が出てしまった。結局は価格を上げ、スカイルームとして一般用に提供さぜるを得なくなった。ホテルは新館を作ったものの、又予約が取りにくいホテルに戻った。
洋之助 「新館も作ったけど、また予約が取れなくなった。客室稼働率は、部屋数は増えたから、俊子さんは60パーセントを目指していたらしいが、又90パーセントを超えているよ。フリーサービスも人気が出て、多少レストラン代も見越して価格も上げたのに、一族用に作った部屋から予約が埋まっていく。ホールも稼働率はいいらしい。」
美佳 「清美さんの店も入っているレストランも好調と真智子さんも言ってわよ。でも一族の人も泊まれなくて大丈夫なの。」
洋之助 「仕方ないよ。もうそんな時代でもないから、株主優待券は止めて、現金に変えて配当を増やすか、他のホテルでも使える優待券に変えるか検討しているよ。」
美佳 「又ホテルの新館を増やせないの。」
洋之助 「俊子さんは、もう大きくしないつもりはないらしい。新館作る時に人を増やしたけど、教育するのが大変だったらしい。もうこれ以上増やすとサービスも低下するかもしれないし、いつまでも好調も続かないかもしれないと言ってる。まだ採算ラインは客室稼働率は、50パーセント設定なんだよ。よそのホテルの倍のサービスを売りにしたいのにと、これでは差があんまり出ないとぼやいていたよ。部屋の冷蔵庫なんかはフリーにしているよ。ホテルの借金はないしね。私も本当はホテルなんて分からないけど、それもそうかなとも思っているよ。伊豆のホテルは、家族連れでも楽しめる客室も増設してホテルを拡張する計画がようやく出来たよ。お金も管理会社保留金とホテルの保留金でやれるらしい。外来のお客も入れる、海が見える展望レストランも造る事になったよ。色々な高級店も入れるけどね、子供連れも気楽に入れるレストランから各高級店へも注文を出せるようにするらしい。」
美佳 「それはいいね。それがあったら、ルームサービスも拡充できるしね。」
洋之助 「清美さんのお店も出る事になったよ。」

  洋之助の家族では運用はほとんどしなくなった。洋之助や美佳そして俊子や有希のお金を管理していた洋治も、運用は清美にまかせるようになった。そして運用も安定性を求めるようになっていった。元々俊子は洋太郎の性処理用に開発されていたが、洋太郎も俊子の性処理用として、俊子の喜ぶように努力していた。俊子も楽しんで夜を過ごす事になった。

清香は、束縛から自由になり、秀明と楽しんでいた。清香自身はワルだったが、ワルに荷担するよりも、ワルとの対決が多くなって、妥協しながらも追求していくようになった。
大企業とトラブルになった中小企業は清香を頼り、清香は頑張っていた。大企業とワルに荷担して儲ける予定が変わってしまった。それが逆に協力する所も増え、中小企業の指南役にもなっていった。

こき使われる小百合、結婚を決意!彩香、三つ子を出産!

小百合は道之助との結婚は決まり、謹慎は緩和されたが、香奈の手伝いでこき使われた。香奈は、借金の残りがあると脅し、小百合に運用の手伝いをさせた。香奈は家にも仕事場があり、色々な海外情報がリアルタイムに入ってきた。パソコンも何台もあった。小百合に経済学や相場を教えていた。香奈は、経済学や相場について色々質問して、小百合には答えられない事があると、小百合も大した事ないのねと香奈は追い打ちをかけた。香奈は、この部屋で小百合に香奈プログラムに沿って運用をさせた。日本の株式から海外の商品相場まで香奈はやっていた。小百合は、その運用では好調だった。香奈はお金も貸してやるよ、一発で返せるよ。失敗するともっとこき使われる時間が長くなるけどと言ったが、小百合は香奈の理論もプログラムもそんなに分からなかった。香奈はどこから聞いてくるのかやたら秘密の情報も知っていた。色々と情報や香奈の知識を教わると、かえって自分での運用は怖くて出来なかった。休学が終わると、店の仕事と学校の勉強が待っていた。和子は大きなお腹になれば、目立つお腹で結婚式を挙げてやると脅していたが、小百合はそれでもこき使われるよりはましと思い、妊娠しようと道之助に頼んで、奥に出して貰っていたが、なかなか出来なかった。家に帰ってものんびりしようと思うと、香奈が難しい勉強をさせた。小百合は道之助と会っている時しか、安らぎがないようにされていた。

美佳「彩香のお腹はとても大きいの、三つ子らしいの。」
和子 「それは凄いね。でも一挙に三人できたら、楽よ。」
真智子 「いや大変よ、育てるの。三人が同時に泣くと大変よ。」
美佳 「看護婦さんも増員できるか、慶子さんにも相談してるのよ。でも君子さんも近くにいるしね。」
和子 「洋之助さんは、最後の荒技を使ったらしいね。もうこれで大人しくするといっていたわ。」
美佳 「それは薄々わかっていたの、彩香にもけしかけていたのよ。好きな男に、そんなに簡単には会えない。私は機会しか作れない。後は彩香次第だよ。妊婦の結婚でもいいよ。と言ってたの。」
和子 「小百合の結婚もやっと決まったの。時間はかかったけどね。恭助も強引と言ったけど、馬鹿な娘は仕方ないのよ。」
美佳 「村田君はいい人よね。でもなんか知ってるような気がするのよ。一度小百合ちゃんと一緒に遊びにこない。ご飯でも食べましょう。」
和子 「美佳さんの家は今は大変よ。私の家にしようよ。香奈も勝も一応離れの家だしね。」
美佳 「そうよね。洋之助さんにも聞いてみるけど、私一人でも行くわ。少し話聞きたいの。」

やがて、彩香は、三人の子供たちの世話が一段落すると、学校に戻り、明と一緒に勉強するようになった。三人の子供たちとの格闘中に、上品なお嬢様はとっかに飛んでいった。明とも生でしたくなったが、まだ怖くて、ゴムのお世話になっていたが、フェラは巧くなって、明の精液は大好物になった。

洋之助は忙しく、結局美佳が和子の家で、恭助と和子、道之助と小百合とご飯を食べた。
美佳「道之助さんのお父さんの名前は?」
道之助 「道宏と言いました。でも私が小さい時に亡くなりました。」
小百合 「道之助さんは、お父さんの形見の時計を大切に持っているの。」
美佳「見せてくれない。」
道之助 「いいですよ。」
美佳 「やっぱり、お父さんは、黒田道宏と言わなかった?」
道之助 「そうです。私が小学校に上がる時に、母は自分の姓に戻ったのです。母は自分で育てていくつもりでそうしたと言ってました。」
和子 「それがどうしたの?」
美佳 「道宏は私の弟なのよ。父は道宏を可愛がっていたの。愛用の時計もあげたらしい。でも道宏は酒場の女の人を好きになったの。父は反対して、道宏は出ていって、消息がとれなくなったのよ。どこで暮らしていたの。」
道之助 「仙台で、父は小さい時計屋をしていました。私が小学校に上がる前に亡くなったのですが、かなり借金があって、時計屋は手放したのです。母は私を連れて、東京に戻り、酒場で働き、そして小さい居酒屋をやり始めて、私を育ててくれました。」
美佳 「その時計には、大きなサファイヤがついている筈よ。売ればかなりのお金になると思うけど、それは売らなかったの。
道之助 「これは父が大切にしていたものですから、これだけと言って、母は大切に持っていました。」
和子 「私にも見せて、本当ね。かなり高価なものだよ。時計も貴重なものよ。」
恭助 「これで美佳さんとも親戚になりましたね。」
和子 「美佳さんはどうするつもりなの」
美佳 「兄たちと連絡を取ってみます。」

黒田家からは、道之助の家を作り、それなりの財産も渡したいと言われ、和子が当初思っていた「小百合には、道之助さんと一緒に苦労させてから、道之助さんに時計製造の会社を任せ、店は小百合に」との計画は狂った。東京には修理センター以外にも営業の拠点を作ろうとしていた。道之助は単なる時計の技術屋ではなく、大きな可能性も持っているような気もしていた。

小百合は卒業すると、直ぐに道之助と結婚したが、和子は、小百合に朝早く店に来て、店の前を掃除して、店も綺麗にするように命じていた。店員が出勤するとお早う御座いますとみんなに頭を下げて、仕事は始まる。仕事は店長の横で聞いている、道之助が迎えに来てくれないと、終業後の掃除をしてみんなにご苦労様でしたと頭を下げて、お金の勘定をして、店を閉めて、銀行の夜間金庫にお金を入れる。名目は店長代理とされた。道之助が迎えに来ると、その時点で、本来その仕事の遅番の店長代理がお金の勘定と夜間金庫への入金をしていた。しかし、道之助が迎えに来て家に帰っても、夕食後は、時々は香奈の仕事の手伝いをするために香奈の家に言っていた。香奈は経済学や相場を更に教え、質問をして、答えられないとこき下ろしていた。道之助が出張で家にいないと、朝から晩までこき使われた。そして疲れて家に帰ってきても、コンビニの弁当を食べながら、香奈の仕事の手伝いをして、家に帰って寝る。翌日も早くから店に出る。そして道之助の泊まりの出張は結構あった。和子も時々店に来て、小百合のミスをつけて怒る。妊娠するまで続くよと和子は脅していた。小百合は必死になって夜は頑張って妊娠した。妊娠すると、香奈は勘弁してやると言った。和子は、店には出ろと言って、店には働きに行っていた。

資源開発は中東の原油のビジネスが大きくなり、鉱山関係にはそれほど熱心ではなくなった。香奈は鉱業のために作った海外のオフィスを独立させ、資源開発の調査の仕事も請け負ったが、自分の管理会社に入ってきたお金を使って、アメリカやヨーロッパでもこっそり相場をしていた。香奈は、日本でも自分だけの運用会社を持ち、清美にも運用を任せ、アメリカでも運用会社に運用を任せ、自分のオフィスでも運用していた。その上、ヨーロッパでも運用する事になっていた。ただ表向きは、資源関係の情報を集めるための事務所であった。その内に、資源開発とは別に幾つかの鉱山の権利を取り、原油関係の仲買みたいな事もやり、貴金属相場や原油相場にも手を出すようになっていた。香奈は一発倍増とか5割以上とれる機会を待って、じっと待って集中的に儲けるようになっていった。いつもいつも儲ける事なんて出来ないと思っていた。自然と香奈のオフィスにもそんな人が増えていた。普段はチンタラとカタギの商売をして、チャンスをじっと待っているそんな儲け方になっていた。ロンドンとニューヨークだけのオフィスもフランクフルト市場にも興味を持ち、事務所を持ち、海外のお金を管理するために、シンガポールにも金融関係のオフィスを持ち、アメリカで貯まるお金をこっそり管理するためにケイマンにも形ばかりの個人事務所と銀行口座を持つようになった。

恭助「もういいだろう。小百合もお腹大きいし、家で休めてやったら。香奈も利益出しているし、小百合も頑張っているから。」
和子 「小百合は、まだまだだよ。そんなにお腹も出てないよ。医者にも行ってるよ。動いた方が良いんだよ。私も働かされたよ。」
恭助 「香奈は小百合の借金なんて、もうとっくに無くなった。本当はもっと儲けていると言ってたよ。」
和子 「香奈はちゃんと、お金貸すからもう一度やったらと言ったのに、今度失敗すると、又長い間、こき使われると怖がったらしい。根性がないのよ。店でも名目だけは店長代理だけど、なんでも修業と云って、掃除から客の応対まで、手加減しないで、こき使うように店長には言ってる。」
恭助 「怖い母親だね。」
和子 「道之助さんは、遺産も貰ったし、私が肩代わりと言ってくれたけど、あれは小百合の修業だと言って断ったよ。その代わり道之助さんと一緒にいると嬉しいらしいよ。」
恭助 「和子さんは怖いね。」
和子 「結局あいつのためになるんだよ。店でも大分慣れてきたようだよ。」
恭助 「香奈はうまくやっているの。」
和子 「運用も、本当はもうそんなにしていないのよ。時々やってる程度なの。ただ海外ルートで任せていたり、清美さんに預けていたりしている。自分ではそんなにしないのよ。今回は小百合のためにやらしたのよ。香奈は馬鹿だけど、色々と海外ルートの情報もあって、海外でも自分の会社を作って、資源開発と協力しているのよ。経済や相場は詳しいのよ、小百合に教えさせたの。小百合程度では太刀打ち出来ないのよ。それも教えたくてね。香奈は会社でも結構忙しいのよ。」
恭助 「和子流の特訓か、勝はよくやっているみたいだね。」
和子 「勝は技術屋だから、私にはよくわからないけど、一郎さんはそろそろ経営企画室に入れたいと言ってくれている。真理さんは素質ある人だね。店も見て欲しいけどね。小百合が落ち着いたら、手伝うと言ってくれているよ。」

明は、様子を見て洋太郎に言った、
「洋治さんはすごい亭主関白なんですね。有希さんはなんでも洋治さんにお伺い立ててますよ。この間、おトイレ行っていいと聞いてましたよ。洋治さんはこぼさないようにしなさいよと言ってました。」
洋太郎 「見かけだけはね、でないと有希さんが怒るから、言わされているだけだよ。有希さんは、洋治がいないときは、なんでもしている。洋治に甘えているだけだよ。ご主人様とか言われても、家計簿つけて、有希さんや子供たちにも気を配り、お金も管理して、必要なお金を渡し、ゴミを出すご主人様だよ。有希さんは子供たちと一緒にあれ買って、これ買ってと言って甘えてるけど、みんな買うと有希さんはかえって怒っている。みんな買っちゃ駄目と怒っているよ、第一、いつもみんな起きたら、コーヒーも何種類入れて、野菜サラダも準備して、カットしたフルーツもヨーグルトと一緒に置いてあるだろう。あれは洋治が準備しているんだよ。早朝にランニングして、シャワー浴びてから、やっているんだよ。有希さんは寝てるよ。明君もなりたいかい。彩香もその素質あるよ。」
「彩香さんは、はっきりしてます。僕も時々叱られています。そんな事になりませんよ。お義兄さんは何でも俊子さんに相談してますよ。俊子さんはお義兄さんの面倒も細々としているのに、そんなに俊子さんが怖いのですか?」
洋太郎 「有希さんも、はっきりしているよ。有希さんも洋治に怒っているよ。あれはご主人様ごっこみたいなものだよ。私は色々あってね。俊子さんがお金を含めて、すべて管理するようになって、私も必要なお金は残して、すべて俊子さんに任せている。何でも俊子さんと話すると、俊子さんも真剣に考えてくれるし、私は今が気に入っているし、楽だよ。」
明は、両方とも極端だ、まだ二人とも学生だけど、出来れば二人で話をしていきたいなと考えていた。

洋之助は和子に言った。
洋之助 「和子さんは一番巧くいきましたね。時計製造も道之助さんが大きくしそうだし、お店も小百合さんがやっていきそうだし、鉱業は徹さんが大きくして、香奈ちゃんも助けて、外資も入れ上場して名前も変え、大きくなった。貴金属も真理さんがやっている。機械は勝くんが一郎さんや直人さんと協力している。」
和子 「そうでもないよ。大きくすると難しくなるからね。もっと色々な問題が出てくると思っているよ。乗り越えられるかは、みんなが考えていくしかないよ。私は恭助が役所辞めたら、一緒に旅行にでも行きたいと思っているよ。」
洋之助 「でもなかなか出来ないよ。私も美佳さんとのんびり旅行もしたいけれども、なかなか出来ないよ。洋太郎は紡績で評判よくてね。動かせなくなってしまった。洋治は悲鳴あげるかと思ったら、妙子伯母さんにも気に入られ、みんなとも仲がよくてね。もう私も勝手には動かせなくなったよ。ホテルは俊子さんが充実させて、洋服事業は有希さんが大きくして、私も美佳さんももう名義だけの会長だよ。寺下さんも自信なさそうだったけど、商会では貴重な調整役になってしまった。私はのんびりしたいと思っても、それなりに忙しくなっているよ。和子さんも同じだよ。」
和子 「清美さんに、運用だけさせていればいいのに、中小企業の増資とか支援なんかするからだよ。清香ちゃんも色々手伝っているし、ワルらしくないよ。」
洋之助 「他の目的でやったけど、結局それが儲かるとか清美さんが言い出してね。仕方がなくなった。」
和子 「真智子さんの店も、由香さんや恵さんの精力封じとか言って、任せると大きくなって、満くんがしょんぼりしているから、元気だせと男の子用の店をわざわざ作ったの、私は無謀と言ったけど、真智子さんは株で損する子もいるでしょうと言って、やらせたら満くんは、学生企業家になった。宏美さんに任せた店は、一番まともな店になった。分からないものだね。」

美佳「子供たちもみんな片づいたね。よかったよね。」
和子 「危なかった小百合もなんとかなってほっとしているよ。しかし、香奈は依然として馬鹿なのよね。あいつの家行くと、凄い格好しているよ。徹さんは、香奈さんはあれでないと本来の冴えがなくなりますよ。型にはめると力が出ませんと言ってるのよ。」
真智子 「それはそうだよ。私も恵さんを見ていると、そう思うよ。凄い格好だけど、恵さんなりの考えが有るみたいな気がしているの。格好も派手かと思うと、突然落ち着いたり、下着もつけれない服装もしたりしているよ。」
美佳 「離れを作ったのに、まだ良く来ているの。」
真智子 「ご飯は一緒に食べているの。みんな家事や料理などはあんまり、できないでしょう。」
美佳 「私の家も初めは俊子さんがそうしたいといったけど、洋治は、今は私の家の家計簿つけてくれているし、主婦みたいになったの。朝は早起きして、ランニングした後、コーヒーも何種類か入れてくれて、野菜もカットして、フルーツも切ってくれるのよ。卵料理も作ってくれている時もあるの。栄養とかバランスよくとかうるさいけどね。それで朝も晩もみんな一緒にご飯食べているの。離れは作ろうと思っているけど。みんな一緒の方が経済的よ。」
和子 「洋治君て凄いね。ホテル並ね。でも美佳さんは、家計簿もつけた事もない人なのに、よくいうよ。わたしもつけたことなんてないわよ。 」
真智子 「家計簿ってなにするものなの。だって要るものは要るじゃない。記録して何か役に立つの。」
美佳 「私もあんまり分からないけどね。でも役にも立っているの。まったく私は知らなかったの、どれくらい使っているか。それにお金自体も私のお金か洋之助さんのお金も分からないのよ。でも洋治はね、食費はこれくらい、電気やガスなどもこれくらいと言っているの。あれば便利よ。」
和子 「真理さんは会社以外ではお金に関与しない人なの。商品相場で儲けてもお金はみんな勝が管理する事になるのよ。私は要る分は使っているだけね。全然分からない。恭助も小遣い取って、残りは私のお金と一緒になるしね。大体これでやっていけてるのよ。香奈なんてまったくいい加減よ。お菓子の箱に二人のお給料を入れているよ。晩ご飯はみんなで出来るだけ食べるようにしているじゃない。お菓子の箱持ってくるから、それ一つ頂戴といったら、お金が入っているの。香奈は運用しても、運用の上限決めさして、それを超えると、勝に管理を頼むようにさせたの。結局勝がお金の管理をしているわね。」
真智子 「私もよく分からない。清彦さんも勝手に使っているわよ。残ったお金は入れてくれるけど、私のお給料と併せるし。大きなお金がいる時は、銀行からおろしているわよ。」
和子 「真智子さんは、自分の管理会社や資産も分かっていない人だしね。家計簿以前だよ。一族や一家の管理会社だけじゃないし、自分の管理会社ですら良く分からないでしょう。」
真智子 「清美がよく言うけどね。もの凄く複雑なのよ。清美も一家の管理会社までよ、多分。純子会や洋介会そして先代の次平さんや鉄平さんの管理会社もあるのよ。病院もあるし。みんな知ってる人は洋之助さんぐらいでしょう。和子さんは知ってるの。」
和子 「大体私が作ったからね。純子会や洋介会とは、私は関係ないから。それでも動いているからね。現状はじっくりと帳簿みないとよくわからないわね。それに恭助のも複雑なのよ。」
美佳 「洋之助さんもじっくりと帳簿みないと分からないと言ってるのよ。個人として動かしているか、どの会社として動かしているかは、よくわからなくなると言ってたわ。」
和子 「あんまり一杯会社作るからよ。」
美佳 「洋之助さんはお義兄さんたちの管理会社にも関係しているの。だから私の所は今は洋治にできるだけ任せようとしているの。私のも多少あるしね。和子さんも考えないと。」
和子 「今は真理さんの事があるから勝が知っているわよ。」
真智子 「私は清美に任せているけど、清美は、健太郎には話しているらしいの。」
和子 「ちゃんとやっているじゃない。」
美佳 「もうすぐみんな60になるけど、みんな若いね。」
真智子 「まだ現役だよ。美佳さんはもうやってないの。」
美佳 「やっているよ。私の生き甲斐だもの。」
和子 「私も死ぬまでやっていくよ。」

恭助が役所を辞めると、和子は恭助と一緒に3週間ほど海外旅行に行ってしまった。機械会社はちょっと休むからと言って、みんな慌てていた。他の会社も一時的に混乱した。

美佳「和子さん、みんな慌ててたよ。突然3週間もいなくなって、香奈さんも何処へ行ったか知らないと言ってたのよ。その香奈さんもアメリカへ行ってしまうし。連絡場所ぐらい言わないと。」
和子 「真理さんだけには言ったよ。万一の時だけ連絡してよと言ったの。香奈は自分の事は黙っている事もあるけど、他の人の秘密守れるやつじゃないしね。でも香奈には途中でメールを送って、ヨーロッパでお金使いすぎたから、香奈の海外の会社から北欧のホテルにお金を送れといったら、自分でアメリカから北欧までお金届けに来たの。自分でお不動さんの絵を買ったり、ノルウェーに仕事に行ったりしてアメリカに戻ったのよ。オランダで宝石買ったのが予想外の出費になってしまったの。元気な内に、恭助と一緒に旅行したかったのよ。一郎さんにも少し休みたいと言ってたのに、3週間と言ったら、黙っていたわ。けどみんなちゃんとやってたわ。」
真智子 「北欧だったの。」
和子 「イギリスからフランスへ行って、オランダやドイツにも寄って、北欧も少し見てきたの。良かったよ。」
美佳 「それって、和子さんの視察も兼ねているのでしょう。洋之助さんが一郎さんと会ったら、突然ドイツの機械会社の買収の話を言ったりして、向こうの会社とちゃんと連絡と取っているのが判ったと言ってたわよ。真理さんの提携先にも寄ったらしいね。商会にも連絡させていたと判ったのよ。視察と言えばいいのに。」
和子 「そんな事言ったら、本当に仕事になってしまうわよ。恭助の関心のある所にも寄ったしね。仕事は三分の一位よ。」
真智子 「でもいいわよね。私も行ってみたいわ。二人とも元気なうちに。」
美佳 「そうはそうね。私も長い旅行は、結婚した時に洋之助さんと行ったきりだわ。もう30年以上も前だわ。あの時はやってるだけだったわ。」
和子 「あの時は視察だったらしいね。美佳さんの身体の視察なの。」
美佳 「少しは仕事したわよ。」
和子 「私も一郎さんたちと話してるのよ。ドイツでは機械会社で、お父さんたちと戦前仕事していたと言う人とも会ったわ。もう凄いお年だけど、色々とお父さんたちは、やってたみたいよ。一郎さんも直人さんたちも少し海外にも出かけると言ってた。これからはヨーロッパとも付き合いは深くなるのよ。真理さんも勝と一緒に行きたいと言ってるけど、一人でも行かないと仕事出来ないと言ったの。徹さんも香奈も一人で行ってるよ。」
真智子 「3週間は無理だけど、私も清彦さんと行ってみよう。」
美佳 「洋之助さんも行こうと言いながら、時間が取れなかったけど、和子さんの話も聞いて、行く気になっているのよ。もっと短くなりそうだけどね。」
真智子 「みんな、もう一度青春かもしれないね。」

やがて清彦も会長に退き、真智子は清彦と旅行するようになった。洋之助は、紡績や化学そして商会など多くの会社で第一線を退いていたので、美佳と一緒に旅行するようになった。三人はみんな旅行を楽しむようになったが、和子はヨーロッパ、真智子は東南アジアのリゾート、美佳はアメリカが中心だったので、そんなに海外で出会う事はなかった。美佳と洋之助がニューヨークの空港を歩いていると、心配そうな表情をしている和子と恭助に出会った。

美佳「和子さん、ロンドンにいる筈じゃなかったの。」
和子 「香奈がアメリカで病気になったらしいのよ。徹さんから連絡があってね。観光どころではなくなったの。タクシーも少ないらしい。」
洋之助 「商会に言って、車の手配させているから先に使ってください。」
恭助 「では遠慮なくそうさせて貰います。」

香奈の父親で大蔵省の局長まで上がった恭助が退官した。

今までは、香奈は貯まっていたアメリカのお金や海外での資産を使って、株や先物そして為替まで手を広げ、海外の自分の会社も複雑に使い、夜も昼もお金を稼いでいたものの、父の事もあり、そんなに派手にはしていなかった。それが全力でやれる事になった。時代も良かった。ボロ儲けの機会も転がっていた。数年で驚く程貯まった。海外の会社も、細かい各種の資源利権を手に入れたり、資源開発と共同して大きな利権を手に入れたり、他の海外の会社とも協力したりしていった。元々放任していたが、子供たちも大きくなっていた。香奈はひたすら、金を儲けていた。面白いように儲かり、利益が利益を呼んでいた。香奈オフィスの海外の株ゴロや相場ゴロたちの連中も、利益比例の報酬に釣られ、儲けていた。香奈は、昼も夜も金を稼ぎ、寝る間も食べる間を惜しんで金を稼ぎ、節税効果のある対策もフルに使い、香奈の海外の会社も国内の会社も金は貯まり、金は金を呼んで貯まり、香奈の身体は着実に弱っていった。大きなお金の動く、商売の話があり、渡米して、自分の会社でうち合わせをしている時に倒れた。睡眠不足で食事もあまり取ってなかった。日本語が分からない現地スタッフは慌てて、病院を手配したが、たまたま日本語の話せる医師もいなかった。香奈は貧血になり、倒れて睡眠不足でもあり、ずっと寝ていたが、話は大きくなり、徹には、香奈は突然倒れ、昏睡して病院に寝ていると伝わった、徹は慌てて、直ぐに、ロンドンに到着する筈の恭助と和子に連絡して、様子を見て欲しいと言った。恭助と和子は吃驚して、直ぐにアメリカ行きの飛行機を手配して、飛び乗り、ニューヨークに行った。そこで偶然洋之助と美佳に出会い、洋之助が用意していた車で病院に急行して、香奈を見舞った。

美佳「香奈さん、どうだったの。」
和子 「ありがとう、そんなに悪い事はないらしいの。香奈はアメリカやヨーロッパでも相場もしていたらしいの。それで睡眠時間が不規則になって、食事もいい加減で倒れたらしいの。」
恭助 「本当に心配しました。徹君と真理さんには連絡しておきました。」
和子 「もう私は、香奈には相場なんて止めさせるつもりなの。恭助さんが役所辞めてから又やりだしたら、この始末でしょう。香奈は儲かっているよと言ってるけどね。動けるようになったら、連れて帰るわ。」
洋之助 「それがいいと思う。私の所もみんな止めているよ。清美さんに頼んでやっているだけになったよ。」
恭助 「和子さんと5日間ほどいて、香奈を連れてかえります。洋之助さんたちはゆっくり観光してください。」

洋之助と美佳も観光気分は吹き飛んで、和子と恭助と一緒に、ニューヨークに滞在して、香奈と一緒に、日本に帰った。治部病院で、真智子に診て貰って、家で安静する事になった。

和子「みんなに迷惑かけて、ご免なさい。」
真智子 「香奈さんは大した事なくてよかったわ。でも身体は大分弱っているから、安静にして栄養つけないといけないわ。」
美佳 「洋治が、和子さんの家の献立も考えると言ってるわ。洋治は病人食みたいものを考えるの好きなのよ。」
和子 「香奈は、これからもっと儲かるのにと、まだ愚図っているけどね。諏訪の山荘に地下室作って、ここは座敷牢にもなるねと脅したら、あっさり諦めたよ。今は、全部整理させているのよ。商売用の先物は少しは仕方ないけどね。あの馬鹿は驚くほど持っているから、もうこれが潮時だと言ってね。日本に戻せるお金は戻さしているのよ。もう少し元気になったら、洋治君に頼んで、私の家の献立を考えて貰う事にするわ。」
真智子 「由香さんも、教えて欲しいと言ってるわ。」
美佳 「栄養バランスは、洋治の得意の言葉なのよ。我が家では、みんな元気になったけどね。野菜とかフルーツとか魚料理は増えるよ。朝はヨーグルトとか野菜ジュースとか生野菜のサラダもつくよ。」、
真智子 「それは理想的よ。」
美佳 「でもね、たまには食べたくなるよ。厚いステーキを。」

香奈は、和子の脅しと諏訪の山荘に地下室を作った事に怯え、無条件降伏した。和子は元々強引だったが、今度は強硬だった。香奈は、香奈オフィスの仕事も実業だけに整理し、アメリカの運用会社に預けていた分もばれるとこまるので、ケイマンに送り、香奈オフィスも当座に必要な分と云って、かなりのお金を置き、一部はシンガホールにこっそり送り、それでも日本には相当のお金が戻ってきた。シンガポールは、香奈の金庫会社であるが、一応アジアや中東の情報の情報を集めていた。ケイマンは、名前しかない会社で秘密の財布会社であった。香奈は日本にも香奈オフィス以外に自分だけの会社を複数持っていた。色々大変な手続きを細かくして、香奈は日本に戻していた。戻ってきたお金は、和子が香奈名義の預金にしたり、香奈名義で清美の運用会社に預けた。それでもこっそり残して置いた。徹も和子から云われ、諏訪で静養するのもいいかもしれないと更に香奈を脅した。一方、由香も宏美たちも全面的に、ビルの仕事は恵に任せていった。お店では由香も宏美たちも名義は残していたので、恵は由香の考えや宏美の考え方も重視しながらも、ビルの管理は統合してやるようになった。宏美と満は新しく出店したお店に重点を置いていた。香奈と由香は、洋治に弟子入りして、健康的な栄養バランスを取った献立を考えていった。三家族とも健康的な食生活になっていった。

和子「香奈は日本にお金戻して、私が香奈名義の預金にしたり、清美さんの運用会社にも預けたの。大きな金額だったから、凄く儲けたと思っていたのよ。それでも何か怪しい素振りがあったから、問いつめたらまだお金持っていたのよ。私名義の機械や貴金属の株を買せたり、私の管理会社に出資させたりしたの。それなのに、まだこっそり海外の会社にお金置いていたの。まったくどこまで稼いだのかね。でも資源開発や機械などが現地法人に出資する時に便利だったのよ。アメリカも貴金属の会社やお店を出すのにも便利だった。ある程度は香奈の会社の出資にして巻き上げてやった。あの馬鹿は、健康も考えず、又金儲けとか云って相場をやる奴だから。献立も結構、香奈風に変えてるみたいだよ。子供たちにも評判いいわよ。魚料理も焼き魚以外に、グリルとか刺身も考えているわよ。」
美佳 「洋治も香奈さんや由香さんのアレンジを聞いてね。幅が出来たと言っているわ。」
真智子 「確かに健康的な食事になったわ。恵さんはお肉減ったと言ってるけど、夜ももっと頑張れると喜んでいるわ。清彦さんも、和風は食べやすいみたいなの。」

洋之助は、化学も紡績も商会も治部レーヨンも、社長を辞めて、会長になったが、紡績の後継社長には、洋太郎に指名せず、化学でも洋治を後継として指名しなかった。それでも洋太郎は、暫くすると社長になり、洋治も化学で副社長になった。洋太郎は紡績をそんなに大きくせず、上場もしなかった。「会社は利益を求める組織ではない。人を愛し、人を育て、人の役に立つものでなければならない。利益は存続するために必要なだけだ。」と言うようになった。化学は関連会社も含めて大きくなったが、洋治は「共存なくして繁栄はない。」と言うようになった。二人とも回りは手を焼いた。化学には利益重視の人も結構いたが、紡績にはそんな人は少なかった。洋之助には、もっと紡績の社内から、会社の利益率の向上と社内留保の拡充を気を配るように求める意見が来るようになった。洋之助は笑って、「困ったもんだ。お父さんに似た人が二人も出来てしまった。」と言っていた。ホテルを充実させた俊子か洋服事業を拡大させた有希の紡績入りを望む声も出てきた。洋之助は中小企業の経営指導を自分の個人事務所で行うようになった。利益至上主義の有希も、ご主人様の意向もあって、中小企業の利益を確保しながら、各種製品の普及に努めた。法律問題などは清香がやるようになった。美佳は、デザインなどは後継にほとんど任せ、保育所、託児所、幼児教育や子供病院の運営などに重心を置いていた。

和子「恭助が言っていたよ。洋之助さんの所は、一番うまく行った。」
美佳「洋之助さんは、和子さんの会社はみんな大きくなったし、お金も一杯持っていると言ってるよ。」
和子「私もお金なら結構あるよと言ったけど、恭助はそんな事じゃなしに、洋之助さんは若い頃はお金を儲けたけど、今はみんなの為に働いている。事業も大きくしただけでなく、内容も充実させた。それが一番なんだと言ってたよ。香奈にも儲けるだけじゃなしに、世の中の役に立つ事を考えなさいとお説教していたよ。」
真智子「恭助さんも良いこというね。恵さんでも、この頃は、若い女の子たちの相談にのってるよ。」
美佳「洋之助さんも私も、そんな気はなかったんだよ、洋之助さんは、清香の手助けのために考えたら、いつの間にか、中小企業の相談にのっていたし、清香も勝ち気だから、負けたくないから、頑張っていたら、中小企業の相談おばさんになっていたとぼやいていたよ。有希さんは自分の趣味で、広げただけだし。私も、自分の我が儘から保育所を広げただけだしね。紡績は又愛の会社になって、どうしようと悩んでいるわ。今時、愛とか人を育てるのは時代遅れと言う人もいるのよ。」
和子「有希さんを役員に入れて、洋太郎さんにもう少し機敏に動くようにさせるのでしょう。俊子さんはなんで断ったの?」
美佳「俊子さんは洋太郎に意見が出来ないのよ。顔見ると何も言えなくなると言って。有希さんは洋治以外では強気なの。その代わり俊子さんには、不動産の会社を見て貰うの。こんな事になるなんて予想もしなかったわ。みんな好き勝手にやっていたのよ。」
和子「それがよかったんだよ。私も恭助や香奈に言ったのよ。一時的な儲けに走らずに、自然に振る舞っていく事が大切だし、人の為とか世の為ではどうしても無理が出るし、飾る気持ちや表面だけ繕うのもいけないと思うよ。恭助もそれはそうだと言っていたよ。」
真智子「自分の仕事の中でやっていくしかできないものね。私も本当は清彦さんとのんびりしたいとも思うけどね、私は医者しか出来ないから、まだ少し、出来る範囲でやっていきたいと思っているわ。」

実は俊子と有希は、話し合い、有希に紡績の役員になって貰った。洋服事業に根強い生地が高すぎるとの意見と紡績の本家意識との融合を考えていた。有希はそんなに深刻には、考えていなかった。紡績と化学の合弁会社からも化学繊維入りの素材の提供も受けていたし、第一高級素材なら高く売ればいいし、中級素材ならデザインやアイディアが勝敗を分けると思っていた。心を込めた生地も一つのポイントだと思っていた。それよりはシーズン性に甘えを持った販売体質の方が問題だと思っていた。有希は洗濯も出来ないような服も利益が上がれば売りかねない人だったが、ご主人様のお客様大事の意向に背けば、抱いてくれない恐怖もあり、修繕やサイズ直しのサービスも始めた。利益など上がらないと思っていたが、結構利益も上がっていった。洋治は一杯突いてくれたし、有希も満足した。俊子は観光事業やリゾート開発も少し視野に入れていたし、敷地内の土地だけなく、各地の土地の調査も必要だった。洋太郎はそんなに馬鹿ではないが、やはり最高級の品質を維持していく事が生き残る道と考えていた。それにはむしろ、今の路線を維持して、社員の志気を高くしていく事が必要と考えていた。洋治は本気で、共存する事が繁栄の道と信じていた。コンサルティングビジネスがこれからの主流になると考えていた。みんなの夢を結びつけるのが、素材メーカーの営業だと思っていた。

香奈も単に資源の利権だけではなく、資源産出国で民生事業にも少し出資していた。それは利権獲得時の条件だったり、有利に展開するための道具だった。幾つかの産業機械を機械に斡旋したり、プラント業者と手を組む事もあった。ただ政治体制や規制が突然変わる事も知っていたので、慎重に進めていた。真理と香奈はこっそり話し合い、思いがけず子供が出来た若い女の子のために、一時的に子供を預かり、どうしてもの時は里親を探す運動を、有志の産婦人科医たちと展開して、資金援助していた。「小さい命は貴方のものではない。」とのスローガンでこっそり進めていた。香奈は若い女の子に対する啓蒙活動にも興味があった。婦人科検診を進める運動にも参加したし、「やる前につけよう、ゴム。」とか「やったら後は、検診を定期的に」とか言っていた。恵は若い女の子の相談に乗るうちに、若い女の子への啓蒙活動を知るようになり、その活動で香奈と会った。香奈と恵は不思議にも気が合い、恵とは話し合うようになり、共同で活動をして、悩んでいる女の子や若い母親には、少しは役に立っていた。恵はこっそりゴムをあげる事までやっていた。

真智子は、娘もそしてその息子たちの嫁ももっと単純だった。したい、やりたいだけで生きてきた。手厚い託児や保育所などに支えられて、自分の可能性を引き延ばす事ができた。

子供は女だけでは出来ない。妻と子供たちを置いて逃げても、保護責任者遺棄にはならない。旦那と子供たちを置いて逃げても同じだが、なぜか女が逃げ遅れる。サポートする筈の人も責任は問われない。そんなどこかの国とは違い、この家では、お金があるからでもあるが、赤ちゃんや子供を預かり、保育するシテスムが完備していた。そうしたシステムのお陰で、真智子や恵も由香も、本来の能力を発揮する事が出来た。そして一族は、出産する女の自立性を保護していた。そうして、そうした女たちに支えられて、一族は栄えていた。

洋之助は当初思っていた程の莫大な財産にはならなかった。堅実な経営方針の紡績の成長に努力し、頑迷な社内を取り纏め、化学などと合弁会社を作り、発展させていった。それに中年過ぎに、金儲け以外の調整や利益が上がりにくい保育所などの幼児教育、病院関係そして中小企業の振興に時間が取られた。むしろ和子の方が、功一の妻の珠代の遺産も多く、和子自身も事業も広げて儲けていた。稼いでいた香奈も途中から、「小さい命を救おう」運動や女の子の啓蒙活動を行うようになり、実業とこのような活動に時間が取られた。真理も貴金属の会社を大きくしたが、「小さい命を救おう」運動にも時間が取られた。

もう昔ほど、いい事だけを貫いて行く事が出来ない時代、そして何がいい事かもはっきり分からない時代ではあった。ただ洋之助や和子たちにとって、愛は自分を救ってくれたし、その子たちも守ってくれていた。それは信じていた。子供たちもそれに従って欲しかった。


これで、本当は、一応終わりです。
次の香奈スペシャルは、猫も登場して、今までとは、少し違う視点で、話を少し戻してから、夢想的な展開をします。

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 香奈スペシャルNo.1に続く