ファミリーコンピューター発売２０周年を記念して
作られたファミコン専門まんがです。ジャジャさん
を始め、総勢１１名が連載しています。一つのソフ
トにつき、一作品の４コマが掲載されています。そ
の中で、「スーマリ１」の４コマでは、助けに来たル
イージがピーチ姫に「２軍に用はない」と冷たく言
われてしまいます。さらに、「ドンキーコング」や「ヨ
ッシーのクッキー」を題材にした４コマもあります。

　表紙を見てもわかるように、ルイージ専門誌です。「ルイージのすべ
て」、「ルイージ年表」、「ルイージギャラリー」、「ルイージのしなびた４コ
マ」、「あとがき」と、５つのパートで構成されています。年表のページで
は、ルイージが脇役を務めた作品がずらりと、事細かに説明されいま
す。また、４コマでは、「マリサン」でバカンスを楽しんだマリオに「ドルピッ
ク島は楽しかったかい？」とささやいたり、ヨッシーをジーッと見つめ、自
分と同じ緑なので「合格」としたりと、かなりルイージが恐い人に描かれ
ています。

　総勢１５名が「スマブラ」、「スターフォックス」、「ゼルダ」、
「ポケモン」と、任天堂の名ゲームを描きます。特に、フォ
ックスがマリオと一緒に「スマブラ」の特訓をするといういが
いがさんの４コマは面白いです。また、みどりぼうしさんの
描く「巨人の星」風のあの劇画タッチで描くルイージも興味
深かったです。

　「マリパ３」に初登場し、人気急上昇のワルイージが、ナ
ント、一冊の本になりました。さらに、左の絵を見てわか
るように、ワルイージ＆デイジー姫というカップルが成立
しているらしいです。中には、ピーチ姫がいつも同じ服（オ
ーバーオール）を着ているワルイージにいろいろなコスチ
ュームを着せて、タヌキスーツを着せると、デイジー姫が
「かわいい〜」と、思わず抱きしめるという話しも。

　９０ページと読み応えがあり、任天堂ゲームファンにとってはうれしい一冊
です。「スマブラ」の話しでは、「キスの味ってどんなん？」と、カービーに聞か
れたマリオがミュージカル風に説明したり、同じ質問を受けたフォックスが困
ってしまったりと、かなりゲームから離れた作品に出来上がっています。ま
た、実はマリオ本にする予定が急に変更になったらしく、巻末にマリオが涙
を流しながら悲しげにやってきます。さらに、この本は無料で配られていた
ので、みなさんもこのサークルを訪れた時には必ずもらいましょう！

　全てモノクロで描かれ、３０ページと薄い本ですが、他の同人誌にくらべると
かなり個性的な仕上がりになっています。なぜ個性的かといえば、多少下ネタ
やグロテスクな表現が多いからなのですが、ちょっとやりすぎかもしれません
ね。内容はというと、題名の通り「マリサン」が話しの舞台で、バカンスに置いて
きぼりにされたルイージがマリオに復讐を企んだり、マリオがドルピック島の住
民やピーチ姫をいじめようとしてひどい返り討ちをされたりと、とてもマリオが意
地悪な性格になっています。また、ヨッシーが開発したポンプ・「ヨッシーポンプ
ーン」が登場しますが、汚すぎてマリオによってトイレへ流されてしまいます。

　こちらもとても個性的な作品です。二人乗りの岩をくりぬいたカートにマリ
オとルイージが原始人の格好をしてレースに挑みます。すると、第一コーナ
ーで他車が次々にクラッシュし、マリオブラザーズはトップを独走するのです
が、ルイージが混乱してマリオをトンカチでたたき出し、なぜか徳光和夫さん
が実況中継をしたりと、話しがメチャクチャになっていきます。その他にも、
ヨッシーがタイヤとハンドルを付けて車のように改造され、マリオを乗せてレ
ースに出場する話しもあります。

　ルイージが懸賞で手に入れた豪邸に、みんながお祝いにやってくるです
が、愛しのピーチ姫はマリオと一緒に現れ、とどめにワリオから、いくら主人
公になれてもソフトが売れなくては意味がないと言われ、せっかくのパーティ
ーが台無しに・・・。また、「究極の素材を求めて」というコーナーでは、ルイー
ジの調理法が紹介されています。記事によると、姉妹種の「マリオ」より脂身
がなくさっぱりしているとか。つづいて、頭のカブト煮、丸焼き、モモのフライ
と料理の絵が掲載されています。一応、ルイージが主役の本ですが、ショッ
キングなマンガが多いので、熱烈なルイージファンにはお勧めできません。