準備をして作った話は、準備の過程で、どこか作為的部分が入ってはいないだろう
か。本当の自然な話ではなくなってしまうような気がする。
日常の会話では、多くの場合準備することなく、その場で考え、その場で言葉をまと
めて聞き手に理解してもらう。頭の中で<考える、まとめる>という作業と話してい
る事が、ほぼ同時に行われている事の方がむしろ多い。そのような場面を想定し、
今回即席話しの練習を取り入れた。
準備時間を取らなかった二回目の方が、より自然で、自由な話しが多かった。
とっさの話しの方がより自分らしさが出てくる話になり、人に聞いてもらえる話に
なったと思える。
人を感動させる話は、脳でするのではなく心で話せ、という言葉がある。
自分の本当の心、飾らない自分をさらけだせた時に、心を打つ話が生まれるのでは
ないだろうか。 |