■NPOとは?■
NPOの定義
普段の暮らしのなかで、NPOの存在が身近に感じられるようになってきたとはいえ、「NPOとは何?」という問いに、自信をもって正確に答えられる方は、案外多いとはいえないのではないでしょうか。まず「NPOは何か?」を理解するために、何の略称であるかをみると、「Non Profit Organization」の頭文字を指すことが分かります。これは、「利益を目的としない組織」であり、営利を目的とする企業とは対立をなす概念ということになります。さらに、非営利の政府機関組織とも区別されるため、「民間」非営利組織と限定的に理解するのが一般的です。すなわち、NPOとは、収入から費用を差し引いた利益分を関係者に分配することが制度上または事実上できない民間組織をいいます。
多様なNPO
NPOの組織的特徴は、団体の多様性にあります。規模、法人格の有無、事業内容、活動地域、収入構造など、さまざまな点で、多様性が認められ、たとえば、年間収入50万円以下の団体から、何十億円にも及ぶ団体まで、さまざまな規模の団体を含みます。活動分野についてみても、医療や人権、文化、環境、教育、海外援助など、多彩な分野に及びます。こうした多様性を踏まえたうえで、NPO団体に共通する点を挙げるとすると、(1)実質的に、規約や定款が定められている正式の組織であること(formal organization)、(2)政府や行政とは区別される民間組織であること(Nongovernmental)、(3)利益分配をしないこと(nonprofit-distributing)、(4)理事会等の意志決定機関をもつ自己統治的組織であること(self-governing)、(5)自発的組織であること(Voluntary)といった点が挙げられます。
NPOの特殊性
企業が利益の追求を目的とするのに対し、NPOは一定のビジョン(夢)のもと、ミッション(使命)の追求を目的とする点に特徴があります。すなわち、NPOにとって、ミッションは活動の根幹をなすものであり、社会情勢の変化あるいは活動の結果により、ミッションが達成されれば、活動自体が終息することとなります。これは、企業の利益追求が、通常、ゴールがないとされるのと異なります。したがって、NPOでは、状況や時代の変化に合わせて、定期的に、活動目的となるミッションを確認しながら、活動することが必要となります。
NPOとは、「Nonprofit Organization」又は「Not-for-Profit Organization」の略で、広義では非営利団体のこと。狭義では、非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体のこと。最狭義では、特定非営利活動促進法(1998年3月成立)により法人格を得た団体(特定非営利活動法人)のことを指す。なお、米国や英国などではNon-profitというが、韓国や台湾などではNPOという表現が使われている。
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