『爺(じっ)ちゃんからの直伝・文化社会学の極意』

 「サマリヤ人などは血縁的には、北の王国・イスラエル王国の末裔で、イスラエル人なのだけれども、

彼らは、カナンに定着してからは、土地の神との習合が進んで、バビロンから帰還したユダヤ教徒たちに

とっては、ヤハウェとの誓約を守って律法を遵守しているユダヤ教徒とは認められなかったんだ。

逆に、イスラエル人ではない異邦人でも、ユダヤ教に改宗し律法を守り割礼を受けた者は、ユダヤ教団に

受け入れられ、彼から三代後の子孫は、完全資格のユダヤ教徒・ユダヤ人と認められたんだ。」

 「ヤハウェは、世界神・創造神と観念されるようになったけれども、ユダヤ教は世界宗教ではなく、

あくまで民族宗教なんでしょ。世界宗教のキリスト教誕生については、この前、話してもらったけれども、

もう一度、詳しく話してくれないかな。」


  

(2018/7/2)

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