『爺(じっ)ちゃんからの直伝・文化社会学の極意』
「本物かどうかは、この場合あまり意味が無いと思う。
当時のイスラエルの人々にとっては、禍の予言は、忌むべきもので、預言者を憎み迫害したんだ。
しかし、ヘブライ王国が南北に分裂し、北のイスラエル王国がアッシリアに滅ぼされ、南のユダ王国が
新バビロニアに滅ぼされると、預言者たちの言った通りだった、神・ヤハウェはアッシリアや新バビロニアを
動かして、律法を守らなかったイスラエルの民に罰を与えたのだ、と考えるようになった。
そして、ヤハウェは、アッシリアや新バビロニアをも意のままに動かす世界神へと変貌していく。
また、バビロンに連れて行かれ、強制労働を強いられたイスラエル人たちは、ヤハウェの律法を遵守し
ヤハウェの救い(この世でのダビデの王国の再建)を待ち望むという信仰を育てていったんだ。」
「ヤハウェは世界神なのに、どうしてイスラエル人たちはそんな不幸な境遇になってしまったの?
ちゃんと律法を守っていた人たちもいたんでしょ。彼らは不満を持たなかったの?」
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(2018/6/14)
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