『爺(じっ)ちゃんからの直伝・文化社会学の極意』


 「人類は、700万年前頃に、中央アフリカの東側の地域で誕生したとされている。」

 「世界の他の地域ではなく、どうしてその地域だったの?」

 「中央アフリカの西側は、今でも熱帯雨林地帯だけれども、中央アフリカの東側も2500年前から

1300万年前にかけては森林が広がっていた。ところが地殻変動の影響で、1300万年前あたりから、そ

の地域では乾燥化が進行していき、しだいにサバナ地帯となっていった。

 猿たちにとって、森林は食糧と安全を保証してくれる楽園のようなものだった。乾燥化が進行していく

につれて、そこに棲んでいた猿たちのほとんどは絶滅したに違いない。

 そして、生き残った猿というのが、人類の祖先となったと思われる。」

 「人類の祖先は、どうやって生き残ったの?」

 
     

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