『爺(じっ)ちゃんからの直伝・文化社会学の極意』
「人間が住んでいる世界は、端的に言うと、一人一人の思い込みの世界なんだ。もっと言うと、
人間は、その人の脳が作り出した世界に住んでいるんだ。ただ、その人が作り出した思い込みの
世界は、母親などとの関係を通して形成されたものなので、その社会の人々と大体同じような思い
込みの世界を形成していくことになる。いわゆる共同幻想の世界だね。そして、お互いの日常的な
言動を通して、無自覚的にその世界が確かなものであるという確認作業をしているので、思い込みの
世界であるという自覚なしに生活しているのが普通なんだ。だから、神は存在していると信じていれ
ば、その人の思い込みの世界には、神が存在することになる。」
「じゃ、ユダヤ教とキリスト教はどういう関係なの？」
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