人間は,自分の信じている世界観を相対化することが出来るのであろうか。絶対神を信じている人が,その宗教を相対化することが出

来るのだろうか。また,自分は特定の神を信じてはいないと思っている人も,自分が当たり前と思っている世界が実は当たり前ではない

と,ほんとうのところ相対化することが出来るのであろうか。

 アメリカ合衆国とアラブの紛争,イスラエル人とパレスチナ人との紛争,インドとパキスタンの紛争等々,民族紛争は,背景に宗教問題

を抱えている。

 ほとんど絶対神なしでの生活をこれまで続けてきた我々日本人は,そのような民族紛争解決のための手がかりを提供することが出来

るのではないか,と最近思う。

 そのためには,我々日本人の世界観を相対化し,自覚しておくことが,まず出発点になるであろう。 (2002/8/12)


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