何かを狂信的に信じて,それによって自己を支えて,一見強そうに見える人が本当に強い人だとは思

わない。不安や悩みなどを抱えながらも,自分は好みのまま生きているに過ぎないと自覚している人の

方が,本当は強い人なのだと思う。日本は,明治期に西欧の真似をして,天皇を神に祭り上げて,それ

が昭和になって狂信的になり,失敗してしまったが,歴史的に見れば,自己を絶対化することなく社会を

維持してきている。

 世界が狭くなってきている現代においては,好ましい在り方なのではないかと思う。

        (2023/8/14)

        

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