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ムスメは5月25日6:57AM、
妊娠39週で、身長50.0cm、体重3522g、頭囲・胸囲共33.0cmで生まれてきました。
女の子にしてはなかなかナイスな体格をしていますね。泣き声も元気です。
分娩所要時間は4時間2分。ねぇ、早いでしょう。これがあるから経産婦は油断できないんです。
さてここで一つ、前回でもあった処置をしなければいけませんね。そう、「会陰切開」の処置です。
まぁそれは分かってはいたんですけど、なんせ切開自体が全く痛くなかったのでこちらも余裕ですよ、はっはっは。
所定の位置にE先生が入りました。二人の助産婦さんと世間話をしながら縫合の準備をしています。
そのうち私にも話しかけてきました。
「ところでさ、さっき宝塚さん、女の子だってわかってすごく喜んだよね。」
「女の子、欲しがったものー。」
「だよなー。いやさ、うち(の病院)、希望者には胎児の性別教えでるっきゃ。宝塚さん希望しねがったよね。」
「聞いでみでもし男の子だったら、それ聞いてがっかりするかもしれないの、嫌だったしのー。授かり物だんだし。」
「そうだのさ。エコーで性別がわがるっていっても100%確実に判るわけでないし、
生まれだ子どもが男女逆だったりすると、(妊婦さん達)はぁ文句たらたらだのさ。あ〜あ、もう教えるの、やめるがな!?」
‥‥‥‥‥なんだか愚痴っぽい先生ですね。
と、ここでなんだか会陰部に変な感触が。
注意して見るとこの先生、縫合の糸をそれはそれは丁寧すぎるほど引き絞っているのです。
傷の左右1針ずつの2針刺すたびキュキュッと絞る。
これが半端じゃない絞り方なものだから、会陰部の皮膚が引っ張られて痛いし気持ち悪いんですね。
(センセ、センセ、そこまで絞らなくても、あたたたた・・・・傷が盛り上がったままくっついちゃうよ、つつつつつ・・・・)
絞りながらまだぐだぐだ愚痴ってます。
(あ〜〜〜〜〜〜〜〜、センセってば〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。)
なんだか「きっちり」縫われた感じに仕上がりました。E先生が分娩室を出ていきます。
「宝塚さん、お腹空いたでしょ。給食、とっておいてあるからね。」
そう言って助産婦さんが給食をのせたお盆を持ってきてくれました。
「休みながら食べてね。寝ながらだよ。」
とさっさと置いてってくれたのは、私の右側でした。
これを寝たまま食べようと思ったら、左手で箸を持たなくてはいけません。
(どないせいっちゅうんじゃ!!)
思わずツッコミつつも、必死で食べました。
えぇ、食べましたよ。食べました!!モ〜レツにお腹空いてたんですっ!!
時間が来て、病室へ運ばれました。まだ安静ですよ。
でも経産婦ですから、8時間の安静です(初産婦は12時間でしたね)。
もうすぐ8時間が経つという頃、看護婦さんにトイレに行くように言われました。
初産婦はベッドの上で尿器に用を足すのですが(腹筋の戻り具合を見るためです)、経産婦はトイレに追い立てられます。
エライ違いですね。でもムスコの時は自力で出せなかった尿が、なんと言うことも無く今回は出せたんです。
やっぱりエライ違いです。
ところで今回、看護婦さんが病室に来て患者さん達に聞いて回ったことがあります。それは、
「T高校の衛生看護科の実習生が来るんですが、皆さんで実習させてもらっていいですか?」
ということです。
驚きました。
だって前回は何の一言もなく、いきなり「ほ〜ら、触診してごらん。」でひどい目に会っていたんですから。
もちろん答えは「かまいませんよ。」でしたが、ちょっと気になって聞いてみました。
「もし“嫌だ”って言ったら、しないでもらえるんですか?」
「どうしても嫌っていう人もいるだろうから、そういう患者さんには無理にお願いしません。
でも若い看護婦を育てるために、協力してもらえればありがたいです。」
おお!!前とは違うじゃん、前とは。
これだよ、この一言が大事なんだよ、と思いつつ、「いいですよ、御協力します。」と答えたのでした。
この実習生達がまたかわいいんですよ。次回は実習生についても少し触れたいと思います。
(2000/1/19)


