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いやいやいや、前回同様、またも未明に陣痛が始まりましたね。
前回と違って「おしるし」というものは無いままでしたが。
(あ、”おしるし”は必ずあるものというわけでは無いので、それはそれでいいのですよ。)
しかも前回と比べて、自分でもはっきりそうとわかる程、陣痛がどんどん強くなっていくのには驚きました。
時間はまだ4:00AM。父母を起こす前にやっておかなければいけない事が、いくつかありました。

まず、ダンナに電話をかけました。
どうやら陣痛が始まったらしい事、
次の仕事を送ってくれるように会社に連絡してしまったので、キャンセルの電話を入れておいて欲しい事、
そしてその他のこまごまとした事を、いくつか伝えました。
そして仕事机の上に、昨日寝る前にきちんと梱包した仕事の包みを置き、その上に書いておいた送り状をテープで留めました。
そんなことをしている間も、陣痛はどんどん次までの間隔を狭め、強さを増していきます。
陣痛が強くくると立っても座ってもおれず、四つん這いになって背中を丸め、頭を抱え込んで歯をくいしばっていました
そうしながら陣痛の間隔を計ってもいました。これがまた進むのが早いんですよ。
4:30AMにはなんと5分おきにまでなってしまったのです。なんとデンジャラスな!!

「ムスコ編」で、「初産婦の場合、陣痛が10分おきになったら病院に連絡、入院」と書きましたね。
では、経産婦は何分おきだと思いますか?答えは15分おきです。
「お産に慣れてるんだから、もうすこし落ち着いて考えて、5分おきくらいでもいいんじゃないの?」と思った方。
逆なんですよ。
経産婦というのは前回のお産の結果、子宮口(膣口ではありませんよ)の力が弱くなっている事があるのです。
お産の経験のない方なら子宮口はある程度閉じられているものですが、
経産婦の場合、常時1〜2cm開いているのはよくあることで、
しかも一度お産が始まれば「お産の道」とでも言いましょうか、そういったものができているので、
一度目のお産より進行が早くなると考えるべき
なのです(もちろん、例外はあります)。
初産婦なら1時間かけて進むところを経産婦はものの10分で進んでしまっても、なんの不思議も無いのです。
これで15分おきというのが決して大袈裟な時間ではないというのがお解りいただけたでしょうか。

なのに5分おき。
私ってばまたもややってしまいました。学習能力0と言われても、返す言葉もありません。
でも今はのんきに自己嫌悪に陥ってる場合ではありませんね。とりあえず、父母を起こしましょう。
そして病院に連絡です。「‥‥‥‥あのー、今陣痛は‥‥‥‥7〜8分おきくらいです‥‥‥‥。」
経産婦なのにもう5分おきなんて、恐くて言えませんよねえ。
でも皆さんは嘘ついちゃダメですよ、いいですね!!(←説得力まるで無し)
今回はムスコがいますから、母にムスコの世話と仕事を出しておいてくれるように頼んで、
5:00AM過ぎ、父と二人で病院へ。
前回と同じM総合病院です。

ところで私は決して慌てていたわけではありません。
こういう病院関係のことに関しては落ち着いてきちんと考えるクセが、小さい頃からできていました。
落ち着いて考えたからこそ家を出る時に着替えをしている場合じゃないと判断しました。
早い話が着替えずにパジャマのままで家を出ました。
どういうパジャマだったかというと、真っ赤な地の色に軽くチェックが入っていて、
全体に大きめのテディ・ベアがドバッとついているという、ちょっとラブリーすぎてこっ恥ずかしい柄
でした。
しかも腰まであった長い髪をきっちり三つ編みにして。
これでもし金髪でそばかすでもあろうもんなら、どこかアメリカあたりの夢見がちなお嬢ちゃんみたいなので、
出かける直前まで着替えようかどうしようか迷ったのですが、やはり陣痛の進みが早くて着替えどころではないと判断したのです。

産婦人科病棟に上がっていくと、私のカルテも既に上がってきていました。前と同じです。
ここで父には帰ってもらいました。
まだ朝早いし、ここは病院だし、うら若き妊産婦がまだ寝ているし、なによりもここからは私の仕事ですからね。
ベッドの空きがあったので病室でお産用の病衣に着替え、トイレで採尿し、ナースステーションへ。
前回同様2枚の小さな紙に名前を記入しました。そして隣の処置室で血圧測定、ノン・ストレスド・チェック。
おお、入院してからここまでは、前回とほとんど大差ないですね。
やはりこのまま同じように進んでいけるのでしょうか?
というお話はまた次で。

(2000/1/5)
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