Windows版LaTeX(pTeX)の細道・けもの道
TIPA(発音記号フォント)とは
TIPA は東京大学の福井玲さんが作成されたIPA(国際音声記号、いわゆる発音記号)のフォントです。サンプルはこちらのpdfファイルをご覧ください。pdfファイルの作成元はこちらのtexファイルをご覧ください。
TIPA(発音記号フォント)のインストール
"Tex Live"をインストールしている場合は以下のインストールは不要です。以下のフォルダにあります。
- C:\texlive\2013\texmf-dist\tex\latex\tipa
- C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\source\public\tipa
- C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\tfm\public\tipa
- C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\type1\public\tipa
- C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\map\dvips\tipa
- C:\texlive\2013\texmf-dist\doc\fonts\tipa
"W32Tex"をインストールしている場合は、以下のインストールを行います。
- まず、http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~fkr/tipa/tipa-1.3.tar.gzをダウンロードし、適当な場所に保存して、解凍します。
- 解凍すると、tipa-1.3フォルダができます。その下に"sty"フォルダ、"mf"フォルダ、"tfm"フォルダ、"type1"フォルダ、"dvips"フォルダ、"doc"フォルダができていることを確認します。
- "sty"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\tex\latex\tipa\に移動します。
- "mf"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\source\tipa\に移動します。
- "tfm"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\tfm\tipa\に移動します。
- "type1"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\type1\tipa\に移動します。
- "dvips"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\map\dvips\tipa\に移動します。
- "doc"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\doc\tipa\に移動します。
上記でTIPA(発音記号フォント)のインストールは終了です。
TIPA(発音記号フォント)の使用方法
TIPA(発音記号フォント)で発音記号を表示する場合には、\documentclass{jsarticle}の後に、以下のように続けます。
- \usepackage{tipa}
- \usepackage[tone]{tipa}
- \usepackage[extra]{tipa}
- \usepackage[tone,extra]{tipa}
- \usepackage{tipx}
まず、最初の\usepackage{tipa}は、発音記号の表示に必須です。
さらに高低アクセントを表示したいときは、\usepackage[tone]{tipa}にします。
また、ExtIPA やVoQS に対応する声調記号を表示したいときは、\usepackage[extra]{tipa}とします。高低アクセントとExtIPA やVoQS に対応する声調記号を両方使用する場合は、\usepackage[tone,extra]{tipa}とします。
また、一部のフォントには\usepackage{tipx}が必要になります。
TIPA(発音記号フォント)の入力方法
TIPA(発音記号フォント)で発音記号を入力する場合には、以下のようにします。
- \textipa{TIPAの記号}
- {\tipaencoding TIPAの記号}
- \begin{IPA} TIPAの記号 \end{IPA}