■Windows版LaTeX(pTeX)の細道・けもの道

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Windows版LaTeX(pTeX)の細道・けもの道

  1. [基本編]
  2. [パッケージ編]
    1. [Babel(多言語処理パッケージ)]
      1. ["Babel"で使用できる言語とその使用方法]
      2. [W32TEXでの"Babel"本体やギリシア語・ロシア語フォントのインストール]
      3. ["Babel"で使用できる命令]
    2. [TIPA(発音記号フォント)]
  3. [マクロ編]

TIPA(発音記号)

TIPA(発音記号フォント)とは

TIPA は東京大学の福井玲さんが作成されたIPA(国際音声記号、いわゆる発音記号)のフォントです。サンプルはこちらのpdfファイルをご覧ください。pdfファイルの作成元はこちらのtexファイルをご覧ください。

TIPA(発音記号フォント)のインストール

"Tex Live"をインストールしている場合は以下のインストールは不要です。以下のフォルダにあります。

  1. C:\texlive\2013\texmf-dist\tex\latex\tipa
  2. C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\source\public\tipa
  3. C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\tfm\public\tipa
  4. C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\type1\public\tipa
  5. C:\texlive\2013\texmf-dist\fonts\map\dvips\tipa
  6. C:\texlive\2013\texmf-dist\doc\fonts\tipa

"W32Tex"をインストールしている場合は、以下のインストールを行います。

  1. まず、http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~fkr/tipa/tipa-1.3.tar.gzをダウンロードし、適当な場所に保存して、解凍します。
  2. 解凍すると、tipa-1.3フォルダができます。その下に"sty"フォルダ、"mf"フォルダ、"tfm"フォルダ、"type1"フォルダ、"dvips"フォルダ、"doc"フォルダができていることを確認します。
  3. "sty"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\tex\latex\tipa\に移動します。
  4. "mf"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\source\tipa\に移動します。
  5. "tfm"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\tfm\tipa\に移動します。
  6. "type1"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\type1\tipa\に移動します。
  7. "dvips"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\fonts\map\dvips\tipa\に移動します。
  8. "doc"フォルダをc:\w32tex\share\texmf-local\doc\tipa\に移動します。

上記でTIPA(発音記号フォント)のインストールは終了です。


TIPA(発音記号フォント)の使用方法

TIPA(発音記号フォント)で発音記号を表示する場合には、\documentclass{jsarticle}の後に、以下のように続けます。

  1. \usepackage{tipa}
    1. \usepackage[tone]{tipa}
    2. \usepackage[extra]{tipa}
    3. \usepackage[tone,extra]{tipa}
  2. \usepackage{tipx}

まず、最初の\usepackage{tipa}は、発音記号の表示に必須です。

さらに高低アクセントを表示したいときは、\usepackage[tone]{tipa}にします。

また、ExtIPA やVoQS に対応する声調記号を表示したいときは、\usepackage[extra]{tipa}とします。高低アクセントとExtIPA やVoQS に対応する声調記号を両方使用する場合は、\usepackage[tone,extra]{tipa}とします。

また、一部のフォントには\usepackage{tipx}が必要になります。

TIPA(発音記号フォント)の入力方法

TIPA(発音記号フォント)で発音記号を入力する場合には、以下のようにします。

  1. \textipa{TIPAの記号}
  2. {\tipaencoding TIPAの記号}
  3. \begin{IPA} TIPAの記号 \end{IPA}


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