『爺(じっ)ちゃんからの直伝・文化社会学の極意』
「ネアンデルタール人は、家族単位の集団しか形成しておらず、環境の激変による
食糧不足に適応できず、絶滅してしまったんだ。つまり、ホモ・サピエンスとの戦いに敗れて
絶滅してしまったわけではない。人類の最初の戦いは、ホモ・サピエンス同士だったということだよ。」
「どうして、ホモ・サピエンス同士が戦ったの?」
「同じ神を信仰する集団内では、お互いに助け合ったのだけれども、異なる神を信仰する集団と
利害が衝突した場合は、激しく戦ったのだと考えられるんだ。」
「現在でも、中近東その他の地域で、宗教の異なる民族間で戦闘が行われているよね。
3万年以上も前から、そんな殺し合いが行われていたんだね。唯一神教が誕生すると、
その殺し合いは益々激しくなっていったよね。唯一神教はどのようにして出現したの?」
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(2018/5/31)
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