久しぶりに、心に浮かぶことどもを綴ってみようと思う。
ヒトは、一人一人は、か弱い動物であるが、互いに協力する集団を形成することによって生き延びてきた。家族という集団を作り、そして、いくつかの家族でもって、小集団を形成し、過酷な環境を生き延びてきた。
また、部族の神々を信仰することにより、その部族の民が協力関係のシステムを形成した。
ローマは、その協力関係のシステムが有効に働き、大帝国を築くことができた。
やがて、ローマのそのシステムが機能不全に陥り、キリスト教の唯一絶対神に支配の正当性を与えてもらうというシステムに移行していった。
キリスト教は普遍的な宗教として、地球上のヒトを、唯一絶対神のもとに一つの民にまとめ上げようとした。いや、今も、そう考えている人たちが大勢いるらしい。
しかし、同じく、アッラーという唯一絶対神を信仰するイスラム教徒が存在し、世界的に大きな勢力を形成している。
また、中国がアメリカに対抗する勢力として、存在感を増している。
その一方で、国際的にも国内的にも、経済的な格差が拡大しつつある。また、環境問題や感染症対策問題など、一国だけでは解決できない世界的な問題も山積している。
それらの問題解決のためには、ヒトは、もう一度、新たな協力関係のシステムを創造していく必要に迫られていると思う。
世界的な規模で、協力し合うシステムを早急に構築していかなければならない。
神の力ではなく、ヒトの英知を結集して、そのようなシステムを形成していくしかないのだと思う。
(2020/4/25)-8-