私は,二度命を落とすところだった。一度目は51歳の時,急性心筋梗塞で手術を受けたときだった。

もう一日病院に行くのが遅れていたらアウトだった。医者に「九死に一生を得ましたね。」と言われた。

大変な手術だったらしい。二度目は1年半ほど前の冬だった。整形外科医院に通院して,駐車場で車

から降りたとき,そこが凍っていたことに気づかず勢いよく転んでしまった。もし,後頭部が段差のある

コンクリートの角にぶつかっていたら,私の命はなかっただろう。運良く,後頭部が落ちたところは平ら

な氷の上だった。それでも,かなり強く打ったらしく一時気を失った。後頭部の皮膚が裂けて出血してい

た。すぐに,看護師さんが駆けつけてくれて,医者が傷口を縫合してくれた。脳内は異常がなかった。

 全く,幸運であった。そうでなければ,私は今,生きてはいなかっただろう。今,こうして生きていること

自体感謝である。生きていることは,それだけでも素晴らしい。周囲の人々に支えられて,こうして今生

きている。感謝の意味を込めて,周囲の人々を喜ばすような,わずかでも何らかの貢献が出来れば,私

もなお幸いであると思う。

        (2023/5/5)

       

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