2003年 冬季日帰り山行 山行記

筆者 K・ (1年生)

2月9日(日)  快晴

 今回は日帰りなので、集合がかなり早い。まだ暗い池袋駅から乗った西武線はガラガラなので、リュックを枕に寝ようとするが、寒くてなかなか眠れない。今からこんなに寒いと、これからが心配になる。

 列車が正丸トンネルを抜けた時は、突然雪景色になったので、ちょっと感動した。

 横瀬駅で先生と合流し、タクシーで生川へ向かう。が、途中でタクシーの運転手が「これ以上は4駆でないと行けない」と言って引き返してしまい、仕方なく40分ほど余計に林道を歩くことになってしまった。

 しかし、この林道はよく除雪されていて、明らかに4駆でない軽トラも走っている。運転手がチェーンを忘れたのをごまかしたのかもしれない。

 山道に入るところで、スパッツを着けた。奥武蔵らしい杉の林の中を登っていく。雪が積もっていて、きれいだった。

 登り始めてすぐの所に水場があり、駅のトイレで水を汲むんじゃなかったなどと言って通りすぎる。

 時々道の脇に丁目石が置いてある。頂上は52丁目だそうだが、かなり飛び飛びで、28の次が31だったりした。

 途中で、明大中野の人たちとすれ違った。10人くらいいる。ここの顧問の先生とF先生は知り合いのようで、学院のワンゲルが昔強かった頃、都大会などでお世話になったそうだ。その学院ワンゲルがわずか3人しか部員がいないのを見て、明大中野の先生はどう感じたのだろうか。

 途中でアイゼンを着けて歩き始めたが、慣れないと歩きづらい。途中で木にリュックが当たり、グシャと不吉な音がした。昼食用に持ってきたカップラーメンが潰れてしまったかもしれない。一昨年、ある先輩の容器の底に穴が開いてしまったそうだ。

 40丁目を過ぎたあたりで杉林が終わり、階段の道が始まった。傾斜が急な上、日光を浴びながら登るので、この山行で一番辛かった。

 それが終わるとすぐに頂上に着いた。展望台からは秩父市街、両神、浅間などが見渡せ、素晴らしい眺めだった。すぐ下の御嶽神社で昼食にした。カップラーメンは無事に原形をとどめており、温かい昼食だった。

 12:30に目の前に大きく聳え立つ小持山へ向けて出発。ここは歩く人が少ないらしく、雪の積もった道には踏跡があまりない。その踏跡から少しでもずれれば、膝のあたりまで雪に埋もれてしまう。やけに滑りやすくなったと思っていたら、途中ですれ違った人にアイゼンがずれてしまっていたことを教えられた。

 小持山の頂上は眺めが良く、ここからは削られていない面の武甲山を眺められる。秩父側から見た武甲山と同じ山とは思えない。

 大持山までは、何度かダミーに騙されながら40分くらいで着いたが、山頂からの眺めはあまり良くなかった。ここから妻坂峠までは下りが続く。雪が積もっているが、アイゼンがあるのですたすたと下りられ、楽しい道だった。ただ、後で先生から速すぎると注意された。

 妻坂峠からは15分ほどで林道に下り、ここでアイゼンとスパッツを外した。バス停までは林道を1時間も歩けば着く。バスの時間は55分後と100分後だったが、バス停で反省会も行う予定だったので、CLの僕は後のバスに乗ることに決めた。

 ところが、バス停には40分ほどで着いてしまった。CLがころころ言うことを変えてはいけないが、15分ほどでやってきたバスに乗ることにした。このバス、途中で一人乗ってすぐ降りただけで、終点まで殆ど貸し切りだった。乗っている分には素晴らしいが、大赤字だろうと心配してしまった。

 今回も、冬山行に続いて天候に恵まれて良かった。一番寒かったのは、行きの西武線だろう。前回よりも雪は多かったが、アイゼンがあったので滑ることはなく、楽しめた。また、F先生の引率で初めて計画通りのコースを歩けたということで、本当ならこれが当たり前だが、良い山行だったと思う。


《「稜線」第25号(2003年度)所載》


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