2001年 秋季第1回山行 山行記

筆者 R・U (2年生)

10月7日(日) 〈1日目〉  曇り

 今回の秋1山行は2Gコンビが欠席のため、教員2名を含めて、5名の参加となった。1日目は歩行がないので、5人山行としては出血大サービスのライトエスパース2張という豪華さにしてみた。

 11:30に甲府集合だったので、自分とM・Kは高速バスで行くことにした。しかし、この選択が悲劇の始まりとなる。

 秋の行楽シーズンとあって、案の定高速は大渋滞。けれど、8時に出たからまだ余裕があるとタカをくくっていた。しかし、着かない。おまけにバス酔いだし……。そしてあと30分しかないのにまだ大月という始末。結局、やはりと言うかなんと言うか、例によって遅刻である。とりあえず反省し、タクシーで広河原を目指した。

 広河原の北沢峠行のバス停はたくさんの登山客で賑わっていた。マイクロバスが3台停まっていたが乗り切れるかどうかというほどだ。谷あいなので涼しく、北側には甲斐駒ヶ岳のゴツゴツした岩肌がそびえていた。しかし、登る仙丈ヶ岳は雲に隠れて見えなかったのが残念だ。

 30分程バスに乗ると北沢峠に到着。しばらく歩くと北沢長衛小屋の幕場に着いた。

 夕食はこの代ではすっかりお馴染み(?)のキムチ鍋。もちろん誰かさんのキムチ嫌いという意見は却下(笑)。
 そして、もう半袖で行動するのはキツイなぁと思いつつ、就寝となった。もちろんシュラフの中ではシャツにパンツだけどね。



10月8日(月) 〈2日目〉  曇り

 いつも通り3時に起床。朝食はこちらもおなじみとなったスパゲッティー。今回も、ワンゲルの誇る天才料理人(?)のJのおかげでおいしい朝食を食することができた。

 今日はサブザックで仙丈ヶ岳に登ることになる。撤収がないため5時前に出発することができた。

 昨日きた道をバス停まで戻り、そこから少し下って大平荘の横を通過し、藪沢の登山道に入った。辺りはまだまだ薄暗く、ヘッデン行動になった。しばらくなだらかな道を少し肌寒い中を軽快に登って行く。

 2本目からはライトをつけずに歩けるほど明るくなった。ここから急な登り坂になった。紅葉は見頃とまでは言えないが、赤、黄色、緑とが入り混じっていた。

 3本目で馬の背ヒュッテに到着した。天候は相変わらずの曇りで、太陽を拝むことはできない。一息いれると、ここからは尾根上の道になった。この辺りから高い木はなくなってきて、ハイマツが茂る森林限界の景色に変わっていった。この辺りは風が強く体力が奪われていく気がした。道沿いを流れる沢も凍りついていた。

 一回休憩をいれて、しばらく登ると仙丈ヶ岳山頂に着いた。晴れていれば雄大な光景が広がるはずだが、残念ながら天候が回復することはなかった。

 このあと下りは、小仙丈ヶ岳までいくつものピークを越えながら下っていった。ここでどうやら自分は有り得ないようなペースで下っていたらしく、気づいたら森林限界を超えて木の生い茂るくらいまで下りていた。

 だいぶ下りたところで休憩を入れた。本当にハイペースだったらしく、先生はかなり遅れて到着した。

 まだ昼食の時間になるくらいまで歩いていなかったので、再び下りはじめる。単調な下りだったのか、みんな終始無言だった。すると休憩から30分くらいで北沢峠に着いてしまった。2時間40分をなんと1時間30分で下ってしまうというハイペースだ。改めて荷物の軽さに驚きながら、テン場である北沢長衛小屋まで下りた。

 その後、速やかに撤収を終え、バス停に向かった。

 今回は南アルプスで3000m級だからさぞかし手ごたえがあるだろうと思っていたが、どうやら肩透かしで終わってしまった感が否めない。やはり、甲斐駒とセットで登るべきだろう。そんなことを考えながらバス停まで歩き、隣の大学生サークルの人達が飲むビールを羨ましく思いながら、解散式を行うのだった。


《「稜線」第23号(2001年度)所載》

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