2001年 7月山行 山行記

筆者 K・J (2年生)

7月19日(木)  曇り

 連日、記録的な雨量を観測する夕立や、行く前から予想できる尾瀬の混み具合に少々げんなりしつつ、今回の山行は幕を開けた。

 新特急という、何故「新」なのか分からない列車に無事乗り、一路沼田へ。特急なのに、実は高崎までなら時間はそれほど違わないのだが、その先の乗り継ぎを考えるとやはり楽である。うとうととしているうちに沼田へ到着。駅前にはコンビニすらない。人といってもほとんどは尾瀬に向かう客くらいである。

Uが切符がないといってバスに乗り遅れそうになるが、何とか乗車。途中、バスを乗り換え、鳩待峠へ。時間が長く気持ち悪くなりつつ、なんとか耐えて到着。予想以上にバス代が高く、帰れないのではないかという問題が発生していたりする。

 軽く昼食を済ませ、水を入れて12時10分出発。過去に経験のないくらいの混雑ぶりである。途中、中学生らしき一行をすれ違う。いかにも観光客な人もかなり見うけられる。いきなり「観光地・尾瀬」の実力を見せ付けられた感じがした。12時57分、山ノ鼻に到着。かなりのペースで来たと思ったら、コースタイムとほぼ変わらない。やっぱり、エアリアのタイムは当てにならないことを再確認する。

 山ノ鼻の先はいかにも尾瀬らしい湿原地帯(尾瀬ヶ原)になっていて、木道の上を進む。いたるところにニッコウキスゲが見渡せる。天候がどうも怪しく、すぐにでも雨の降りそうな勢いであったため、ややペースをあげて進む。遥か向こうに湿原の端が見え、どうやらそこまで行かなければいけないらしく、かなり脱力感にみまわれるが何とか突き進む。しかし、どうもそれはダミーで、さらに先まで行かなければならないらしく、1本では無理と木道の途中の休憩場所で休憩。

 北側の山の上から雨雲らしき雲が近づいてきていて、雨が降る前に着くかという様相である。ということで、14時05分出発。すぐに、視界の遠くに小屋が乱立している場所が見える。遠くから見ると、まるで民家が立ち並んでいる様である。見えてしまえば早いもので、10分ほどで到着。雨に降られることもなく下田代で幕営。(結局、その日はそれほどの雨は降らなかった。)



7月20日(金)  晴れ

 いつのものごとく、3時に起床し、5時に出発。

 どうも曇ってはいるが、雨は降りそうもない。しばらく木道を進んだ後、尾瀬沼に行く道と分かれ燧ケ岳を目指す。木道に慣れていたせいか、どうも足が重い。さすがに、観光客らしい人は一切見かけない。実際のところ山に登らなければ、1日で尾瀬ヶ原から尾瀬沼へ抜けられるので、そういう人の方が多いのかもしれない。

 途中2回休憩をとりしばらく進んでいると、次第に日が差してきた。岩場を登り、眺めのよさそうなところで3回目の休憩。昨日歩いた尾瀬ヶ原が綺麗に見える。少し長めに休憩した後、燧ケ岳山頂に向かう。前の1本でだいぶ進んだためか、30分ほどで山頂に到着。

 尾瀬沼側からの登山客もいて、かなり込み合っているが、なんとか場所を見つけ昼食。だいぶ晴れてきていて、これから下りる尾瀬沼や、遠くには日光連山も見える。標高こそ2000mを越えているものの、尾瀬沼自体標高が高いためか、それほど高いとは感じなかった。

 昼食も食べ終わり、9時35分出発。軽快に下っていく……が、急角度なうえ滑りやすい道が続く。おまけに、下からはどんどん人が登ってくるので、しょっちゅう待つ羽目になる。団体らしき人もいて、大幅な時間ロスになる。2本でいけるかもとも思ったが、2本目に下ったところの森が以外に長く、仕方なく1回休憩を入れる。

 休憩後まもなく尾瀬沼の周りの木道と合流。散策路らしく、観光客の姿が多い。70L級のザックを背負っている人なんてほとんどいない。そんな中を進んでいくと、沼山峠から来る道との合流点にぶつかる……が、これが大渋滞なのである。朝の上石神井から学院までの道に引けを取らないくらいである。沼山峠の方を見ると、延々先までこういった感じである。おおよそ、山の中で似つかわしくない光景だった。その渋滞の中をのろのろ進むと、尾瀬の中でも一番有名な長蔵小屋に着く。

 水を補給後、すぐに出発。ここまで来ると、ほとんどはジョギングシューズなど、登山靴すら履いていない人ばかりである。木道がかなり整備されているので、これで十分なのかもしれない。そんなことを考えつつ三平峠に到着。バスの時間が非常に微妙なことに気が付く。

 下りで、しかも木道なのでがんがん進む。いったい、何人抜かしたのだろうか。コースタイムより15分ほど早く一ノ瀬の休憩所に到着。ラムネが売られていてかなり惹かれているところ、K先生が途中で遅れるからと先に出発する。

 その5分後、走るように出発。すでに道は、車も通れる広い砂利道になっていたので猛烈な勢いで進む。と、先を行っていたはずのK先生に遭遇。結局、抜かしてしまう。黙々と進んでいくと、駐車場が見えてくる。14時18分、大清水到着。一ノ瀬から20分も早い。無事バスに間に合うことを確認する。解散式をして、解散。

 その後、予想以上のバス代金のため帰れなくなりかけた者がいたのだが……、気のせいということにしておこう。


《「稜線」第23号(2001年度)所載》

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