2000年 6月山行 山行記

筆者 Y・K (1年生)

6月3日(土)

 今回の山行から1年生が4人増えた。新歓山行に比べ実に3人も増えている。本来新入部員は自分も合め5人だが、Wが「装備がない」という理由で来られなかった(なら、さっさと買えよ)ので、K、U、Jの3人を加え、山行は始まった。

 歩行そのものは全くなく、夕食を作り、食ベ、寝るというだけだった。

 夕食は豪華にも焼き肉+飯。みんなで鉄板を囲み、焼きつつ食べる。肉焼き係は食べられないと思いきや、一定の量の肉を確保しておけるため、一番食ベているという真事実発覚。肉は美味だったが、焼き肉のためには鉄板が要り、そんなものは通常持ってはいられない(今回はMさんが持った)ので、封印。K+Jは、肉焼き鉄板の熱でプラスチックの箸をとかす。



6月4日(日)

 事実上の新歓山行だけあって、山は歩きやすく、Tさんのペースは多少速くはあったものの、とてもよいペースで、それ程つらくもなく歩けた。問題だったのは、昼食と最後の下りの一本だろう。

 御正体山山頂で作った昼飯は、鉄板で作る焼きそばとコッヘルで煮るじゃがいも。同時進行で作っていく。焼きそばは主として3年生が作り、とても美味しくいただいた。さすが3年生である。

 ここで重要なのが芋である。まず芋に切れ込みを入れていない。煮えにくい。芋の大きさがそろっていない。先生方、先輩方、手の空いている1年生の順で、小さい、煮えた芋を取っていく。芋を煮ていた自分のもとに残ったのは煮えていない大きな芋……。

 石割山から下る最後の1本がすごかった。下りのペースがぐんぐんと上がっていく。階段では走る。K先生は付いてきていない。なんとか山を下りきる。先生方は予定どおりのパスに乗ることを主張する。しかし、早く家に帰りたい部員一同。そこで立ち上がったのが、今回のリーダーのTさんだった。「俺が走る。」1キロ近く離れたパス停まで走り、パスを待たせに行ってくれるという。結果は……。パスが遅れ、難なく全員乗り込み、無事帰れた。

 「食料事情」、「無理しない」。この二つのテーマを6月山行は我々に投げかけた。


《「稜線」第22号(2000年度)所載》


白井平分岐 ――休憩 御正体山山頂

御正体山山頂で昼食の焼きそばを作る 石割山への縦走路から富士を望む



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