県下各地から多数の先生方が参観にこられました。二階のつきあたりの 教室で普通教室より廊下のスペース分だけ広い教室で授業をしましたが参観者で教室が一杯になり、私は先生方の間をなんとか通りながら机間巡視をしていました。また教室に入れない先生方は廊下から参観されていました。どの先生も熱心に生徒の学習カードの記録や発言をメモされていました。
一方43名のどの生徒も自分の課題を持ち思考を働かせながら追求していました。その生徒たちの追求の姿は次のように見られました。
○どの生徒も友達の発言する口元をじっとみつめ、真剣にその発言内容を理解し受け入れようとしていて、納得できないことがあると直ぐ挙手をして問いかけていました。
○どの生徒も自分の課題を持ち、自らの課題を解決しようと集中して追求し、解決の糸口がつかめない時や解決してもさらによりよい解決の方法がないかと、友達の課題と解決の結果についてすぐ質問して自分の考えと比較している。
○自分の考えを主張しながらも自分が気づかなかった考え方を称賛し、友達の考えを素直に受け入れている。
とにかく授業後の研究会でも話題になりましたが、43名全員がひとり歩ができていたということです。
「3年C組の数学の授業を公開した時の様子」
○ 授業の内容
指導内容についての概略を述べておきましょう。
小学校以来、数といえば殆ど計算ということで学習が進められてきていますが、分数や負の数を学び有理数として統合されたところで、「数とはいったいなんだろうか」と問うてみようとするのが本時を含む本単元の学習内容です。
数とは何かを次の3つの観点から考えさせた学習内容です。
@自然数、整数、分数、少数などについて、それぞれの仲間(集合)での数の大小や他の種類の数との大小を調べる。
A自然数や整数では隣り合う2数があるのに、分数や小数には隣り合う2数がない(いくらでも近い数が求められる)ことを学ぶ。
Bそれぞれの仲間(集合)の2数や他の数との四則演算を行う。
○ 生徒と参加者の様子
次回は、教育実習の内容と連合教科研究会の概略を述べて附属長野中学校での歩みを終わりとします。