「吾(わ)が道、一以(もっ)て之(これ)を貫(つらぬ)く」
これは、孔子が、曽子に対して、「わたしは、終生一貫した変わらぬ道を歩いてきた」と語った言葉だといわれる。
一貫して変わらぬ道とは、「真心から他人への思いやりの心」すなわち仁道であるという。その仁道は次の三つのことについて努力することである。
1.「他人から信頼されるような人間になる努力をすることである。」
「自分が他人から好かれているか、それとも嫌われているか、信頼されているか、それともおそれられ、嫌がられているか、いつも気にかけたい。」
2.「全てのことにおいて、率先垂範に努めること出る。」
「人間は一人では何もできない。だが、まず一人がはじめることが大切である。」
3.「いつも相手の立場に立って考え、思いやりの心で人々に接する努力をすること。」
「相手の立場を思いやる人間尊重の精神で一人ひとりに接するように努めること」