第60回

<0b. まだまだ“リバンプ教”根強し>


このVD講座の”0回“としてリバンプ教について書きました、2014年5月ですからもう6年も前のことです。
「リバンプ」 「Rebump」 という言葉はありません、日本の誰かが作った造語です、という内容ですが詳しくは下記リンクを見てください。
http://a011w.broada.jp/cantalwaysget/VD_course/pages/p-1.html

2020年3月13日発売のオートスポーツ No.1526 を見ていたんですがその中に 「メカニカルグリップの世界」 という特集がありました。
“今こそ知っておきたいレーシングカーのサスペンション”というサブタイトルですからつい見てしまいました。

26ページのShock Absorber の項の中にリバンプが出てきてしまいました
“ショックアブソーバーが縮む動きを「バンプ」、伸びる動きを 「リバンプ」 と呼ぶ” とわざわざ定義してしまいました。

しかしこれを書いているのは森脇基泰さんというF1解説もしている人です、そんな人が間違えますかね?と思いました。
この企画には動画版もあって森脇さんが解説しているyoutube動画もあります、これを見てみると22分15秒あたりで問題の場面が出てきます。
森脇さんちゃんと「リバウンド」って言ってるじゃないですか!
ということでこれはオーツスポーツ誌が文字にする時に 「リバウンド」 を 「リバンプ」 にしたのだと思います。

くわえて14ページにレッドブルのサスペンションについて記事が書かれていますがその中でも
“バンプ側だけの動きが重視されていたが今年は違う。リバンプ側への配慮もしっかりみられ...” と 「リバンプ」 が出てきます。
やはりオートスポーツ誌の中にリバンプ」という言葉が入り込んでいるようです、オートスポーツ誌は日本でも有数のモータースポーツ誌ですからぜひ 「リバンプ」 の使用は止めていただきたい。
ずいぶん時間が経ったのにまたこれについて書かなくてはいけないのは残念ですが撲滅までしつこく行きましょう。


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