1月18日 |

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ダカールラリーはゴールを向かえる。
2014’ダカールラリーは、18日、チリのバルバライン市内の広場でゴールを向えた。13日間9202kmにも及ぶ世界最長のラリーイベント。全競技区間(SS)は5212kmと、57%が競技区間となり、砂漠や砂丘、ガレのピストからフェシュフェシュ、4000mを超える高地まで、あらゆる地形と気候を超えて走りきった、ライダー・ドライバー・ナビゲーター・メカニック達は、この瞬間を待ち望んでいた。
最終日の今日は157kmのSS。この距離では大きなタイム差は出ない為、実質的なビクトリーラン。最後のゴールまで、マシンを壊さず走りきる事に神経を使いながら、すぐそこにあるゴールのボディウムを目指した。
日野レンジャーに乗る、「日野 チーム スガワラ」の菅原義正さんは26回目の完走を総合順位33位でゴール。 2号車の照仁さんは、ドライバーとして10年目の今年を総合順位12位という、モンスターカミオンの一角に切り込む成績を残した。
日野レンジャー1号車 / 菅原義正さんコメント
「新型車のテストドライバー役も兼ねて参戦したダカールですが、とても良い結果が出ました。とくに排気量10リットル未満クラスのワン・ツー・フィニッシュを親子で達成出来て感激しています。支えてくださった皆様、ありがとうございました。」
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1月17日 |
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アカタマ砂漠最終日。
4日間に渡って続いた「アカタマ砂漠」最終日は、350kmのSSが行われ、2台の日野レンジャーは問題無くゴールへの向かってひた走る。
前半は2000m級の山岳砂丘がつらね、細かな丘を登り降りする方向を見そこないそうな、目の回るステージとなった。車高の高いトラックは、コース上のギャップが遠くまで見渡せる反面、砂丘の頂点に登りきった時は、上下の風景が空・・・、下る時は砂だけ・・・と、運転以上に視界で苦労するトラックならではの問題もある。
本日の結果として、1号車は総合32位、2号車が12位。最大のライバルであった、メルセデスベンツ・アクサーはラリー早々にリタイヤしている為、レンジャーのライバルは、他のモンスターカミオン達へと絞って、戦っている。 |
1月16日 |
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レースレポート 「第11ステージ」
前日に到着が遅れていた日野レンジャー1号車、菅原義正選手は、夜中0時過ぎにキャンプに溶着。リエゾン区間で数度のミスコースした為、時間がかかってしまったとの事。走行中は、「リアサスペンションのセッティングが良い」とレンジャーの仕上がり具合に満足のいく結果となった。 総合順位では、34位と後退はしたが、クラス2位はキープし、2号車とのクラス1−2位フィニッシュが見えてきた。
本日のコースも、標高が3000mを超える高低差のあるコースが続いた。そして、菅原照仁選手の2号車は、総合順位を1つ上げ12位と、また一歩前進した。
ビバーク地に到着した2台のレンジャーは、残り2日間の完走を目指し、念入りに整備が行われていた。 |
1月15日 |
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難しい砂丘とロングSS。
アカタマ砂漠後半戦の今日は、631kmのロングSSが行われた。前半には、70kmにも及ぶ砂丘が現れ、難易度も高く、埃の醜い長い1日となった。
以前のアフリカ開催時には、細かな砂丘が永遠と続く右も左も解らない、まさに迷路に迷い込んだ蟻のような景色があったが、南米開催は、それと違った難しさがある。砂丘の中には、数百mの丘や、岩盤地帯の狭いピスト、枯れ川にフェシュフェシュなど1日の中で景色が変わる。
今日の結果として、1号車はSSゴールに未着の為、順位は未発表。しかしトラブルは無く現在走行中との情報は入っている。2号車は、SSを16位でゴールし、総合順位でも16位をキープし、排気量1万cc以下クラス1位は堅持している。
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1月14日 |

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アカタマ砂漠での死闘。
ダカールラリー南米開催のメインステージである「アカタマ砂漠」に突入。422kmのSSでは、スタックやミスコース、転倒やクラッシュも多く、涙をのむライダーやドライバーが数多く見られた。後半では、40kmもの砂丘も登場し、ゴール近くでは、崖のような砂山を下るイケキ地方では名物のダウンヒルステージも登場。今日のステージを乗り越えられた車両は、ダカールラリーを完走できる手応えを掴んだに違い無い。
オートでは、昨年に続き、MINIのステファン・ぺテランセル(過去モトでの5連続優勝経験者)が今年も上位をキープ。勝負勘の強さと経験が多くのステージで活かされ、毎年、上位に名をつらねている。
モトでは、マルク・コマが1位をキープしているが、地元の南米ライダーの早さがひと際目立つSSでは 毎日、デットヒートが繰り返えされている。
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1月13日 |
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アンデス山脈を越えて、チリに入国。
13日の今日は、いよいよアンデス山脈を越えて、チリに入った。この先には最大の難所「アカタマ砂漠」が控えている。
スタートして522kmのリエゾンを移動後、203kmのSSに突入。2200m〜3500mの高地での山岳路で、埃とフェシュフェシュ(パウダー状の細かい土が堆積した砂地)のオフピスト(道の無い荒野)の気を抜けないルートで、2台の日野レンジャーはそれぞれ上位を目指して走行。
総合順位で1号車が26位、2号車は16位と小さな順位変動はあるが、堅実な走りでコマを進めている。
菅原 照仁さんコメント。
「昨日はエンジンの高地補正制御が不調でタイムロスがありましたが、今日は大丈夫。明日からが大事なのでスタート順を良くするべく頑張りました。」
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1月12日 |
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後半戦初日は自然との闘い。
ダカールラリーの後半戦がスタートし、まずは自然との闘いである。標高3000〜4000mのアンデス山脈の舞台に、モトでは4500mの高地を走る厳しいルート。マシンにもドライバーにも負担が多く、マシントラブルも頻発。
今日のSSはカミオンクラスで525kmというロングステージとなったが、コースはほぼ、堅い路面の山岳道路。モト、オート、カミオンでそれぞれ違うルート設定となっており、カミオンクラスではスタートとゴール地が同じループコース。場所によっては140km/h以上スピードが出せる所もあるが、道幅が狭くカーブも多く、転倒・衝突のリスクと戦うメンタル面で緊張を強いられた。
2台の日野レンジャーはノントラブルで走破したが、ライバルである「メルセデス ベンツ アクサー」はマシントラブルで戦列を去っている。
2台のレンジャーは、総合順位で13位と25位、排気量1万cc以下のクラスでは、1−2位を独占しての後半戦のスタートを切った。 |
1月11日 |
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ダカールラリー休息日
11日の今日は、ダカールラリーの唯一の休息日。9000km以上走る長丁場のラリーの中間にあたる日で、ここまで走ってきた競技車両はダメージも受けてきた。そんな車両を1日で、メカニック達は、一からメンテナンスを行い、後半戦へ車両を送り出す。
ドライバーは後半戦への作戦会議と、束の間の休息を取る。
左の写真は、地元のボリビア日野の関係者の訪問を受け、和やかに記念撮影に応じる日野チームのメンバー。
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1月10日 |
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前半戦最後のステージに挑む。
10日は、前半戦の最終ステージ、アルゼンチンのサン・ミゲル・ドゥ・トゥクマン〜サルタ間で156kmのSSが行われた。コースは堅いグラベルの山岳地であるが、ところどころ砂交じりのルートになる。砂の質は砂漠とは違い、粗めの小石のような感じだが、その分、ルート上の岩や埃に細心の注意を払って走らなくてはならない。
そして、このSSを快調に走りきった2台の日野レンジャーは、総合順位で1号車が26位、2号車が13位で前半を折り返すこととなった。
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1月9日 |
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気候の激しいステージで・・・。
今日の長いステージを前に、主催者側がコースの変更が行われた。当日になって、気温が47℃に達する事にモトのライダーへの安全対策と標高が3000mを超える事になったからだ。その影響で、オートとカミオンも2つのSSの後半戦がキャンセルとなった。
少し短いSSとなったが、日野レンジャーは躍進。1号車が総合順位で25位・2号車が13位とジャンプアップ。他のモンスターカミオンに分け入る結果を残した。
菅原照仁さんコメント
「今年のダカールラリーは我慢大会。みんなオーバーペースなので、山場になる後半戦ではもっと潰れるのでは。今日は暑かったですが、水温上昇もなく、キャブもエアコンが効いて快適でした。あと一日で前半戦も終わりですが、狙い通りに進んでいます。」
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1月8日 |

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オート・カミオン混合スタートにて。
ダカールラリーは本来、各競技車両が一緒に走る光景が見られた。最近は、安全上の理由から、時間差・コース違いを設けてそういったシーンは減ってきていた。(スタートの遅いカミオンクラスは、毎日、ビバーク地に付くのが、夜中近くなることもしばしばだった)。しかし、今日のステージでは、オートに交じって、カミオンが走るシーンが多々見られた。
その中、2台のレンジャーは、快調なペースで走り、1号車が総合順位29位、2号車15位とこの先もまだまだチャレンジする気合は十分だった。
モトクラスでは、初日にSSトップだった、ホンダのホアン・バレダが2度目のステージ優勝を決めた。ホンダは「ファクトリーチーム」として、ダカールラリーに乗り込んできた。 |
1月7日 |
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2号車の転倒あれど、順位はキープ。
本日のコースは、3000m級の高地を走る山岳ルート。路面は堅いグラベル(未舗装路)の細い道で、カミオンにはちょっと狭い。
この日も2台の日野レンジャーは堅実に走りきった・・・と、言いたいところだったが、フィシュフィシュに嵌った先行者を避けようとして、2号車がクレバスに車輪をとられ、土手にもたれかがるように転倒。スピードは出ていなかった為、被害はほとんど無かったが、再出発に30分かかりタイムロス。
結果、総合順位で1号車が31位でポジションアップ、2号車が一時期13位まで順位を上げたが最終的には、17位となった。 |
1月6日 |
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400kmのSSで、日野レンジャーの本領発揮。
スタート2日目の今日のステージは、300kmのリエゾン移動後の400kmのループコースで行う。道が狭く各カテゴリー(モト&クワド、オート、カミオン)毎に違ったルートになってる事もあり、見どころ(?)も違う。
カミオンクラスでの日野レンジャーは、堅い路面のグラベル後に、小さな砂丘群のルートに本領を発揮。小型軽量ハイパワーのチューンされた2台のレンジャーは、1号車が31位、2号車は19位へと大幅に順位を上げた。
日本で唯一、モトで参加している、深草和人(ゼッケン136 ホンダ)選手は、1日目のSSがタイム不明。ラリーを進行しているかも解らない状況である。
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1月5日 |
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ダカールラリー 初日。
いよいよ本番の第1ステージ。リエゾンの405kmの後の180kmのSS(スペシャルステージ =競技区間)が行われ、トラブルも無く、無事にSSをゴール。1号車は初日として総合50位、2号車は23位と手堅く進む。
今日のステージは、アルゼンチンから西部に向かった山脈沿いの狭いワインディングに埃も多く、大型のカミオンにはスピードの乗らないルート。ところどころにある川渡りでは、地元の観客が水に入りながらの大歓声。SS後は224kmのリエゾンをこなした。
明日は、400kmのロングSSが用意されている。
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1月4日 |
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いよいよダカールラリーがスタート!
1月4日、2014’ダカールラリーがいよいよスタート。ダカールラリーでは、出走車両が多い為、1番最初のクワドが出てから5時間後にようやく日野レンジャーがスタート台のボディアムに上がった(正式には、「ボディウム脇に並んだ」というべきか)。
10万人もの観客が声援を送る中、2輪174台、クワド(4輪バギー)40台、オート(4輪)147台、そしてカミオン70台の大船団。スタートをアルゼンチンの国自体がお祭り騒ぎのような賑わいである。明日からのラリー本番に向けて車両はパルクフェルメ(車両保管区)に向かった。 |
2014年
1月2日 |
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車検を受ける日野レンジャー
ダカールラリーの第1歩である「車検」を受ける為に、アルゼンチンのロザリオ市内に到着した2台の日野レンジャーは、人員の書類手続きと車両の検査を受けて、無事に通過。まずは一安心。
新型エンジンの1号車と、従来のエンジンをパワーアップした2号車。どちらも十分な戦闘力を持ち、今年こそライバルのモンスターカミオンへの切り口を見せてくれる事を期待します。
1号車ドライバー 「菅原 義正」さん コメント。
「長いラリーを集中して戦うには周囲の環境もきちんとしている必要があると思います。チームは良い雰囲気で和気あいあいとやっています。車検を無事に終えていよいよ本番。新しいエンジンを積んだトラックなので不安もありますが、それ以上に期待が大きいです。」
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2013年
12月22日 |
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南米アルゼンチンに到着した日野レンジャー
1ヶ月のい船旅を終えた日野レンジャーは、港からトレーラーに積まれて、トヨタとの合同キャンプ拠点に到着。船輸送中での問題が無いかを確認を、「日野 チーム スガワラ」メンバーと日野自動車メカニック達で、念入りにチェック。もうすぐ始まるダカールラリーに向けて、最終確認をチーム全員で、行った。
今年はどんな物語が起こるか・・・、楽しみです。 |
2013年
10月13
〜14日 |
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お台場で出場レンジャーのお披露目イベント
東京のお台場で行われたイベント、「モータースポーツジャパン2013’」で2台の日野レンジャーがお披露目されました。「サムライ」をイメージした新しいカラーリングに身を包んだレンジャーは、イベント会場の中でも、一番の注目です。
イベント内では、チーム全員でのトークショウや、2号車のデモ走行など、終日、大賑わいでした。ダカールラリーに出る日野レンジャーを見れる最後の機会ともあり、多くのファンが訪れました。
この次の週には、2台の日野レンジャーは南米に向けて、出発しました。 |
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