2013’ ダカールラリー 速報!

2013年大会(南米開催)のダカールラリーの速報を、お知らせします。
22年目を向える、日野レンジャーと「チーム スガワラ」の情報を、毎日、更新でリポート。
はたして、ゴールのボディウムをくぐる日野レンジャーの行方は・・・。
モト・クワド・オートも含めて、お伝えしていきます。


(写真提供 日野自動車(株)HPより http://www.hino-global.com/j/dakar/index.html


ダカールラリー 1月20日最終のリザルト。

カテゴリー 総合順位 ゼッケン ドライバー マシン タイム
モト  1位 001 Cyril DESPRES KTM 43:24'22
クワド  1位 250 Marcos POTRONELLI YAMAHA 49:42'42
オート  1位 302 Stephane PETERHANSEL MINI 38:32'39
カミオン  1位 501 Eduard NIKOLAEV KAMAZ 39:41'43
                       トップとのタイム差
日野レンジャー1号 31位  520 菅原 義正 HINO RANGER 20:55'37
日野レンジャー2号 19位  508 菅原 照仁 HINO RANGER 8:53:20

1月20日

 ダカールラリー ゴールを迎える。

 20日間にわたる2013’ダカールラリーが、チリのサンチャゴ市内で、ゴールを迎えた。
 カミオンクラス総合19位、排気量1万cc以下クラスで4連覇を果たした日野レンジャー2号車(ドライバー菅原照仁、ナビゲーター杉浦博之組)がボディウム脇に到着すると、ひと際大きな歓声が上がった。
 日野レンジャー1号車(カミオンクラス総合31位、排気量1万cc以下クラス4位)の菅原義正さんは、25回目の完走を果たし、静かながら、チームメンバーと強くア握手を交わすと共に、一丸となって今大会を走り切った思いを 
「今大会は2回のステージキャンセルもあって、なんだか物足りない感じがしています。思うようにならないのがダカールラリーなんですね。また、1号車のテストという役目は果たせたかなと思います。」と心境を語った。


鈴木誠一さんのコメント / 
 (日野 チームスガワラ チーフメカニック

 「久しぶりにメカニックに専念できる体制でダカールラリーに臨みましたが、トラブルが多かったですね。でも良い結果が得られたと思います。」
1月19日


 ゴールのチリのサンチャゴに到着。

 ダカールラリーのゴール地であるチリのサンチャゴに2台の日野レンジャーが到着した。今日のSSは実質的に最終SSとなり、リエゾンが122km、SSが346kmで競われるが、堅いグラベル(見舗装路)と、海岸沿いの砂丘が舞台となった。
 何もない事は良いことだが、2台の日野レンジャーは、手堅く走り切り、1号車は総合31位、2号車は19位と、大健闘をを果たした。
 明日は、ビクトリーランとして、ゴールセレモニーがチリ市内で行われ、正式な成績発表とボディウムでの表彰が行われる。

1月18日


 最後まで気を抜けないステージが続く。

 ゴールまであと3日となった今日は、コピアポ周辺の砂丘群でSS(346km)が行われた。 柔らかく、高低差のある砂丘が続く前半戦と、海岸線の丘陵地の後半戦の2区間で、2台の日野レンジャーは果敢な走りを見せ、、総合順位で1号車が30位、2号車が19位となった。
 途中2号車は、左後輪をバーストさせ、30分のタイムロス。1号車の菅原義正選手は、ベテランらしい落ち着いた走りで健闘。電子制御化されたエンジンの優れたトルク特性によって砂丘でのギアのつながりも良く、ノースタックでアタカマ砂漠の難関をクリアした。
 実質的な競技区間となる明日は、路面も差がつきにくいグラベル路だけに競争による順位変動は難しそうだ。

1月17日



ゼッケン36’GASGASの女性ライダーも走り続けている。
 終盤戦のアカタマ砂漠へ

 ダカールラリーもいよいよ残り3日となり、南米チリに突入。アカタマ砂漠の砂丘群で、2台の日野レンジャーは、少しでも上位に向かってひた走る。昨日までのアンデス超えのSSがキャンセルされた事で、今日・明日のアカタマ砂漠でのステージが、本当の最終決戦の場となる事がわかっているだけに、気が抜けない。
 今日のルートは、標高が3000mを超える高地で、後半には砂地の現れる難しい319kmのSS。柔らかい砂に足をすくわれるリスク、同じ景色に自分の位置を見失うナビゲーション。しかし日野レンジャーは、クレージーな走りで、2号車が総合で19位、先日までのオーバーヒート対策としてラジエター交換をした1号車は、問題無く総合29位と順位を上げた。
 排気量1万CC以下のクラスで2位のメルセデスがマシントラブルで戦線を離脱したため、新しく2位に浮上したウニモグへは、6時間のタイム差があり、2号車のクラス勝利は決定的となった。

杉浦博之選手のコメント(日野レンジャー2号車ナビゲーター)

 標高が高いところは苦手なんですが、今日は大丈夫でした。実質的に明日が最後の競技なので、頑張ります。

1月16日


 またもや雨の影響で・・・。

今日のSSも、オートとカミオンクラスは、またもキャンセルとなった。前日の雨の影響で、枯れ沢が濁流となり本日のSSが、CP1でクローズ。先行の数台を除いて、CP1通過最終車両のタイムが全車両に適用される。日野レンジャーの2台もSS途中でキャンセルを知り、本日のビバーク地フィアンバラへと向かった。

左写真は、前日までのトップのIVECOのがマシントラブルの為、1位に躍り出たKAMAZ−NO,501

 菅原照仁選手のコメント。

 「移動区間で雨が降っており、スタートしたらいつもの枯れ川に水が流れていました。今回のフィアンバラはいつも使っていない場所も含まれて難易度が高く、我々が順位を上げるチャンスだっただけに中止は残念です。」


昨日の問題で、日野レンジャーの1号車と2号車の違いは、フロントガラスをガードしている、ブッシュガーの「色」でした。
1月15日

 快調に走り続ける日野レンジャー

 本日のSSは、353kmのグラベルの堅い山岳の路面で行われた。砂丘群の景色は抑えられ、細いルートにアップダウンのある路面で、小回りのきく日野レンジャーには、得意なルートである。
 菅原照仁さんの日野レンジャー2号車は、今日も快調に走り、SSを15位でゴール、総合19位をキープ。菅原義正さんの1号車も無事に走り切り、総合順位では32位となったが、ダカールラリーへの挑戦はまだまだ続く。
 オートで出場している、ランドクルーザーの三橋淳選手が、右コーナーでオーバーランし崖下へ転落。SSは走り切ったが、その後の判断でリタイヤとなった。総合2位で走っていた、バギーのアルアティアもマシントラブルで戦列を去った。この先、ダカールラリーに何が起こるかは、誰も予想がつかない・・・。

 さてここで、日野レンジャーの1号車と2号車の区別は皆さん、ついているだろうか?ゼッケン番号が違うのは解るが、それ以外にも、一目でわかる部分があるよ。(答えは明日のレポートで。)
 
1月14日

 今大会最長のSS=466km。

 トゥクマンのでの休息日を終えた2台のレンジャーは、後半戦に上位を狙う望みを持ってスタートした。
 今日のステージは、モト・クワド・オートのクラスでは、今大会最長距離のSS(593kmニュートラルゾーン含む)で激戦が行われ、順位にも大きな変動が起こり、KTMが今大会初めての総合首位に躍り出た。カミオンクラスでも、初番からトップは走ってきたIVECOがターボトラブルで後退。
 日野レンジャー1号車も、前半戦に症状のあった水温計が上がるトラブルが再発し、スピードが出せず、SSでのタイムが落ち、順位も大幅にダウン。
 しかし、2号車は順調な走りを続け、総合19位で排気量クラスでは2位に3時間40分以上をつけて独走体制で、後半戦の初日を終えた。
 明日からは、また、砂丘ステージが始まり、本当の正念場になってくる。

1月13日


 アルゼンチンのトゥクマンで中間休息日

 今日はダカールラリー唯一の休息日。2週間8000kmにも及ぶダカールラリーならではの光景。ここまで4000km近い距離と、幾多の砂漠や荒地を超えてきたラリー車はダメージもそれなりに溜まっている。
 ここまでの完走率として、全出走者数400名に対して、60名以上のライダー&ドライバー・車両がリタイヤしている。カミオンクラスではその中でも3台(11日現在)と、走行完走率は高い。
 明日からの後半戦に向けて、しっかり体調を整えて、日野レンジャーと菅原さん親子は上位を目指して走り出す。

 菅原義正さんのコメント


「しっかり体調を整えて後半戦に向かいます。明日は堅い路面の上り下りで、ブレーキのテストにちょうど良いかと思っています。」


1月12日

 気まぐれな天気で、コースがキャンセル。

 前日に降った雨で、SSのコースが軒並み濁流と化した。本日の予定していたSSはカミオンクラスは全キャンセル。モト・オート・クワドクラスも後半戦のSSがキャンセルと、主催者側の判断で、オートは4番目以降は同順位とタイムが加算される結果となり、大きな変動ははい。唯一、モトだけは順位の変動があった。
 濁流と化した川沿いのコースでは、アチコチでスタックする車や、泥に足をすくわれ転倒するバイク。首位を走るBMW MINIのぺテランセル(左写真)は、バイクで5連勝しているキャリアの持ち主でもあり、転倒しているバイクを励ますように走り抜けて行った。

 明日は、トゥクマンのビバークで休息日。各車メンテナンスとドライバーのつかの間の息抜きとなるが、メカニックには忙しい1日となる。

1月11日  アンデス山脈を越えて、18位へ浮上。

 今日のステージは、417kmのリエゾンで4975mの最高地点を超えて、アンデスへと入る。その後の218kmのSSでは、堅いピストと狭く埃の多いルートにはばかれ、思ったようにスピードがのらない。
 1号車は、標高が高くなるにつれて、水温計が高い数値を示し、エンジン全開に出来ない苦しい中、クラス7位でゴール。2号車は前日までの走りを続け、SSクラス1位でゴールし2位のメルセデスとは3時間以上の大差をつけている。カミオンクラス総合では1号車が29位、2号車は18位まで順位を上げた。
 明日は、前半戦の最終日、471kmのSSが行われ、休息日のアルゼンチンのサルタ〜トゥクマンに向かう。

1月10日

 アカタマ砂漠ステージとアンデスの麓へ。

 今大会、前半戦の山場のアカタマ砂漠に突入した。毎年、この砂漠で多くのドラマが生まれている。今日のステージで、1号車の菅原義正さんの日野レンジャーが、ミスコースからのリカバリー時に他の車両と接触。リヤボディーが大きくつぶれる事故に遭うが、走行には支障が無く、ラリーを続行。本日のステージを終えて、ビバーク地に到着はしたが、時間と順位が現時点では発表されていない。

 ここでモトの成績は、ゼッケン9番のOlivier PAIN(YAMAHA)が首位。ダカールラリーでも定評の出てきたYAMAHA WR450Fである。一時期の「オールKTM」から、現在は、ハスクバーナにガスガス、シェルコに、今年1番の注目株のHANDA CRF450からも目が離せない大会となっており、上位陣の熾烈な戦いが行われている。

1月9日

 カミオンには細くて辛いステージに。

 今日のステージは、枯れ川や堅い路面のワインディングの山岳ルートのSSに。細いルートでは、複数台の競技車両がつながると、埃で前が見えなくなる。さらに前車を追い越すポイントも少なく、我慢を強いられる。
 それでも、タイヤの径が大きいカミオンには、低速でも走破性が高く、いきなり現れる砂溜まりでもグイグイ前へ進んで行く。
 日野レンジャー2号車は、無理こそはしないが、ライバル達より速いペースでSSを24位でゴール。総合順位を20位に上げた。日野レンジャー1号車の菅原義正選手も順調に走りきった。
 明日はいよいよアンデスの山越えが始まる。日野レンジャーの本領発揮が待たれる。

1月8日

 スタック続出の第4ステージ

 288kmのSSでは、ペルーの砂漠ステージで多くの選手が砂にのまれた。とても厳しいこの砂丘、海抜0mから2000m級の山岳地までのアップダウンの激しいルートとなっている。
 昨日のステージで受けたステアリングのトライブルを修理した1号車は、今日のステージで一気に16台の気合の入った走りを見せ、総合32位まで順位を戻した。菅原照仁さんの乗る2号車は、この日も順調な走りをし、総合順位でも前日より2つ上げ22位となった。
 カミオンの排気量10リットル以下のクラスでは、2号車が2位に大差をつけ、単独トップ走行を続けている。2位のJ・エルフリンクの乗るメルセデス・ベンツ・アンサーもモデルチェンジした車体でトップの日野レンジャーにプレッシャーを与え続けている。

   
1月7日

 1号車にトラブル発生!

 前半戦の振い落しとなる今日のステージで、日野レンジャー1号車にトラブルが発生。コース上の穴でタイロッド(ステアリングシャフトの一部)を曲げてしまい、大急処置とペースダウンを余儀なくされ、順位が37位まで下がった。明日からは更に難しい気の抜けないステージ続く。

 オートでは、昨年からの流行色オレンジのロビーゴードンの乗るハマーが豪快にジャンプを決める。順位こそ上がってはこないが、毎年、そのパフォーマンスには世界中が注目している。



1月6日

 本格的な砂丘ステージに突入!

 今日のコースはペルーのピスコを起点にするループコース。157kmのSSでは、それほど難易度の高いルートではないが、1号車の菅原義正選手は、新型レンジャーの感想として、「電子制御のエンジンはアクセルコントロールがし易くて乗りやすい!」とレンジャーの出来にまずまずの感触を得てました。
 カミオンクラスでは、1号車が28位、2号車が21位と、排気量10リットル未満のクラスでは、1−2位を取る安定した走りで、上位陣をうかがっていました。
 今日のステージをゴールした2台のレンジャーは、日野自動車からサポートに来ている、若手先鋭メカニック4名が車両の整備に夜中まで当たっていました。


1月5日


 ダカールラリースタート&第1SS


 ダカールラリーがペルーのリマでスタートを切りました。全SS(競技区間)は3757km、全走行距離は8116kmの長い日々の始まりです。
 2台のレンジャーはスタート台(ボディウム)の脇を堂々たる有志を見せて通過。大歓声の中をゴールのチリに向けて出発しました。
 本日のSSは13kmの短いステージながら、砂丘のある砂地で十分な足慣らし(肩慣らし?)で、タイムと順位は微々たる物で、明日からのステージに繋がって行く走りに撤した。
 ちなみに今大会の参加台数は、モト(2輪)が183台、クワド(4輪バギー)が38台、オート(4輪)が143台、カミオン(トラック)が75台です。更にこの中で初参加が、121台と言うのは、南米開催のダカールラリーの人気具合がうかがえる。

2013年
   1月3日



 車検を受けるレンジャー2号車

 陸揚げされたレンジャーは、ペルートヨタの拠点で整備され、スタート地点のリマ市内で車検が行われる。レギュレーションの変更で、サスペンションのストロークが制限されるリバウンドベルトの装着や、キルスイッチの不具合など細かなトラブルもあったが、無事に完了。
 その後車両はパルクフェルメ(車両基地保管区)に置かれ、明日のスタートに備えることとなった。


 菅原義正さんコメント

 「電子制御化されたエンジンを積む新型車を担当しますが、エンジンはもちろんドラムからディスクに替わったブレーキも良い感じ。3年ぶりにナビを務める羽村君はまかせて安心ですし、今からすごく楽しみです。」
2012年
 12月26日



 リマに到着後、整備を始める2台のレンジャー

 ペルーにおける日野車の販売代理店が、今回の整備拠点。トヨタディーラーのトヨタペルー(TOYOTA DEL PERU S.A.)のひとつ、グルーポパナ(Grupo Pana S.A.)のカヤオ支店の一角。リマはほとんど雨が降らないため、屋外駐車場に建てられた仮設テント内で作業が進められています。
 交通量の多い大通りに面するショールームには、日野チームスガワラの拠点であることを示すウェルカムバナー(垂れ幕)も掲示されており、道行く人々の注目を集めています。現地の販売代理店を含めた「オールHINO」の力強いサポートを得て、チーム全体の志気は、いやがうえにも高まっています。
  
  


 約2ヶ月もの船旅を終えて、リマに到着したレンジャーの船荷姿

 10月中旬に日本を出発したレンジャーは、この姿で、太平洋を横断してきました。
2012年
 10月16日


 日野自動車本社で壮行会を開催。

 日野自動車本社にて10月16日に行われた壮行会で、記者会見を行い、2013年1月5日〜20日にかけて南米ペルー〜アルゼンチン〜チリで開催される、ダカールラリー2013のトラック部門に、菅原義正さん率いるチームスガワラと共に、「日野チームスガワラ」として「日野レンジャー」2台で参戦することを発表しました。