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2010’ ダカールラリー レース速報 !

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1月17日 Stage14 終了 最終総合順位

カテゴリー 順位 ゼッケン ドライバー マシン タイム(総合)
モト 1位 Cyril DESPRES KTM 51:10:37
オート 1位 303 Carlos SAINZ
VOLKSWAGEN
47:10:00
カミオン 1位 501 Vladimir CHAGIN
KAMAZ 55:04:47
               トップとのタイム差
日野レンジャー1号車 リタイヤ 516 菅原 義正 HINO RANGER ーー:−−:−−
日野レンジャー2号車 7位 514 菅原 照仁 HINO RANGER
17:29:37

1月17日
ボディァムに着いた日野レンジャー

 2010’ダカールラリー最終日の今日、日野レンジャー2号車は晴れて、ボディァムのあるブエノスアイレスで、正式にゴールとなった。最終成績は、総合順位7位、市販車部門&排気量10リットル以下のクラスでそれぞれの優勝で、2冠となる。日野レンジャーの素晴らしさを見せつけた大会となり、幕を閉じた。
 1号車の菅原義正・羽村勝美組は、1月12日の車両トラブルで戦線を離脱したが、その後はサポートにまわり、2号車を支えながら、そして、日野自動車からのメカニック5名と力を合わせて、ゴールへと辿り着いた。
 今年のダカールラリーはカミオンクラスの完走率が、54%と言う厳しい大会になった。1号車のリタイヤが惜しまれるが、チーム全員が口を揃えて嬉しさと共に、来年大会への意欲を語っていた。きっと次回大会は、ダブルフィニッシュでこのボディァムに現れる事だろう。
1月16日
ラストSSを走り切り、ゴールへ!

 日野レンジャー2号車の2010’ダカールラリーの完走が決まった。最終順位の確定は明日になるが、今日のSSで総合7位、排気量1万cc以下クラスでは1位と言う輝かしい成績を飾った。
 今日のSS(206km)ではフラットダートに直角カーブ、高低差は無いが、轍や埃にも慎重にならざるえないコースで、安定したペースで走る事が重要である。日野レンジャー2号車は、無理をしないながら、走れるスピードで、今日のステージをこなした。カミオンクラス出走51台中21台が完走となる厳しい中で、日野レンジャーは無事完走を収めたのである。

 明日は、いよいよラ・ルーラルの特設会場でゴールセレモニーが行われる。
1月15日  
最後の難関の砂丘ステージ

 今日のコースは、前半戦に山間地からスタートし、距離は短いが難所となる砂丘区間になった。距離は10数kmなのだが、風向きとは逆に走るルート設定の為、登りでスタックする車両が続出。先の見えないアップダウンな砂丘を次々と越えなくてはならない。
 日野レンジャー2号車は、軽い車体と優れた機動性を活かし、最善のルート選択でSSをカミオンクラス6位でゴールし、総合順位でも7位をキープしている。
 明日はいよいよダカールラリー2010’最終日を迎える。

 
2号車ドライバー 菅原照仁さんのコメント 
 「切り立った砂丘はありましたが、まっすぐ登らず、周囲の状況を見て楽なコースを選びながら越えてきました。比較的アフリカの砂丘に似ていたように思います。明日はしっかりブエノスアイレスへゴールすることだけを意識して走ります。 」

1月14日 
今大会最長のSS 476km

 今日は今大会で最長のSS(476km)を含む796kmの行程。2号車の日野レンジャーはこの日も、堅実な走りでクラストップ、総合順位でも7位をキープしている。
 ただ、カミオンクラスのスタートが、モト・オートの後と言う事で、長い1日が終わったのが、夜10時過ぎとなった。
 日野自動車からのサポートメカニックと、1号車のドライバー&メカニックも2号車の整備に協力しながら、明日のレースに備えていた。
1月13日  
2号車は快走、総合7位をキープ

 ラリーはアンデス山脈を越えて、アルゼンチンに入る。ルートは硬いグラベルが続くが、今年から新しくしたサスペンションとのマッチングが良く、車両には問題は起こっていない。
 明日は今大会最長のSSが予定されている。「チーム 日野 スガワラ」では、1号車のメカニックも加わって、全員体制で、2号車の完走とクラス優勝を目指して、整備とバックアップを行っている。

 今日はモトのクラスで、主催者側の指示ミスで、コースガイドに当たった地元の警官が、本ルートのコースロープを張り間違えるというトラブルが起きた。その状況を取材していたヘリコプターからの映像で、ライダーがアチコチ、Uターンしている状況が覗えた。
1月12日
1号車 リタイヤ

 まずは、1号車の状況を報告すると、前日のSSで、排気系のトラブル(排気ブレーキの機構故障による、エンジン回転不良)で、SSをショートカットした事が、ペナルティーにならず、そのまま失格という結果につながった。車両はビバーク地で修復出来たが、無念のリタイヤとなった。
 対象的に2号車は、今日のステージを12位でゴールし、クラス1位、総合順位では6位に浮上した。狭いコース幅に、堅いハイスピードグラベルと岩・砂・埃によるリスキーなコースではあったが、確実な走りに徹し、マシンにはなんの不安もなく、残りの4日間を走りきる意欲は満々である。


 1号車 菅原義正さんのコメント
「あまりにもあっけなく終わってしまい、ものすごく残念だし悔しい。また、応援して下さっている皆様にも大変申し訳ない気持ちです。今後は2号車が今の順位を保ってゴール出来るようサポートしたいと思います。 」

 これで、菅原義正さんのパリダカラリー21年連続完走の夢は途絶えてしまいました。しかし、26年連続出場はまだまだ続きます。
1月11日
1号車にトラブル発生!

 11日のステージ9では、178kmのSSが行われた。南米開催の難所のアカタマ砂漠最終日とあり、難易度の高いルート設定となっている。またコースにはキャンバー走行や厳しい登り坂などトラックにはさらに厳しいルートとなっているが、2台のレンジャーは確実な走りで完走を果たし、2号車がクラス1位総合7位と健闘している。
 しかし1号車が今日のルートで、ターボトラブルが発生。SSはそのままゴール出来たが一部コースを迂回したため、今後ペナルティーが科せられる可能性もある。また、今日のスタート時間が遅かった為、一号車はまだビバークに到着しておらず心配もされるが、自力で移動中との連絡も入っており、到着をチーム全員が待っている。

 明日は、チリからアンデス山脈を越えアルゼンチンに向かうルートになっている。 
1月10日  
2号車がクラス1位を獲得

 後半戦1日目の今日は、柔らかい砂地と堅い溝越えが続く、リスクの多いステージとなった。後半戦をスタート出来たのは、スタート台数の約6割(120台以上がリタイヤ)である。それだけ今年のダカールラリーは厳しい物になっている。
 今日のステージ8で、2号車が総合7位クラス1位でゴールし、排気量クラスで1位に浮上した。昨日までトップだったメルセデスがスタックで大きく遅れた為である。
 さらに今日の成績で、1号車が総合10位、2号車が6位とまた一つポジションを上げて来た。

 モトクラスでは、前半戦トップを走っていたKTMのコマが、ルート中にリアタイヤを交換するというレギュレーション違反を行い、6時間のペナルティーを受けた為、順位に変動があった。
1月9日
中間休息日でリフレッシュ!

 9日、ダカールラリーはチリのアントファガスタで中間休息日を迎える。約3週間に渡って行われるダカールラリーの、風物詩である。
 この日はライダー・ドライバー達には、嬉しい休息。ここまでの走りを満足すると共に、後半戦への鋭気を充填する大切な日。
 日野自動車からサポートに来ている5名のメカニックは、ドライバーからの状況を聞きながら、適切な修理を行うと同時に、油脂交換や各部のチェックを念入りに行い、明日からの後半戦に走るレンジャーをしっかりとメンテナンスをしている。
 「チーム 日野 スガワラ」の本当の力は、こういったメンバーのチームワークがどこのチームより、勝っているといっても良いでしょう。
1月8日     
前半戦最終日

 今日(1月8日)は、前半戦最後のステージを、2つのSSで締めくくる。
最初のSSは、柔らかい砂と砂丘群が続く、難しいルート。スピードも上げられず、我慢を強いられるコースコンディションだが、2台のレンジャーは持ち前の堅実な走りでクリア。後のステージは、堅いグラベルと岩場・砂など変化に富んだコースに、2号車は2度のパンクに見舞われるが、1号車とのサポートと合わせて、タイムロスもなくチームワークで乗り切った。
 前半戦の成績として、2号車が総合7位、1号車は9位、排気量1万cc以下のクラスでは2位と3位をレンジャーが独占している事になり、好ポジションで終えることが出来た。
 明日は、長丁場のダカールラリーの休息日である。

1月7日
2号車がSSで1位を獲得

 今日のルートは、アカタマ砂漠の北部に位置し、標高こそ低いが、埃の多い走りにくコースとなっている。ギャップや危険個所があり、トラブルのリスクも多く険しい1日となった。
 その状況でも、日野レンジャーは確実な走りで、2号車が今大会初となるSSでのクラストップタイムをただき出した。1号車も確実な走りをしつつも、総合順位ではけしてライバルのカミオン達には負けてはいないのである。
 
 
2号車 菅原照仁さんのコメント
「道の悪い一日でした。危ないのでペースを抑え目で走行。最後は高低差1,000mの砂山を一気に下る場面で恐ろしかった。景色は素晴らしいけど見てる余裕はないです。」
1月6日  
アカタマ砂漠へ突入!

 今日のSSは、南米開催ダカールラリーのメインエリアのアカタマ砂漠に突入。山岳地帯の硬い路面と深砂の溜まり、V字の深いギャップにワジ(枯れ川)の溝越えと、路面の変化に気を緩められないステージとなった。
 オートでは、昨日までトップを走っていたペテランセル(BMW)だか、リアのプロペラシャフト破損により、前輪駆動のみの走行となり、順位を10位まで落としてしまった。
 2台の日野レンジャーの総合順位は、1号車が12位、2号車が8位と毎日激しく入れ替わっているが、高順位をキープ。これからの巻き返しを期待したい。

 2号車ナビゲーター 鈴木誠一さんのコメント
「段差から降りるところでフロントバンパーをぶつけて左のヘッドライトを破損。それ以外は問題なし、ですが今日も水温が高めで冷却水を換えてみることにしました。 」
1月5日

(右手のコーラはどこに行っても、手放せません・・・。)

アンデス山脈を超え、チリに入国

 前日のステージにて、参加者の未到着が多く、今日のステージは1時間30分遅れてのスタートとなった。
 今日のコースはリエゾンで標高4700mの国境をこえて、昨年レンジャーにトラブルが起こり苦しんだエリア。しかし今年は慎重な運転で無事通過した。
 SSでのコースは、前半は硬い路面で、後半には砂丘が出てくる。オート・カミオンではパンクが続出するが、レンジャーはノンパンク、ノントラブルで快調にゴールを果たした。

 1号車 菅原義正さんのコメント
 「もうだまされません。人が多いところには必ずリスクや落とし穴があるんです。・・・クルマはどこも全く壊れていません。」
、と、まだまだ余裕の発言でした。

 そして、今夜もアシスタントのメカニック達は、長い移動の疲れも見せずに、レンジャーの整備に取り掛かっています。
1月4日

砂丘ステージ、始まる

 今日のステージ3から、ダカールラリーの本筋の砂丘ステージが始まった。
 昨日までの硬質路面から一転し、砂と巨岩の軟質路面のステージに、各車両はスタック続出。4輪駆動のラリーカーでさえ動けなくなり、オート、カミオン共に苦戦を強いられた。また、場所により3000mを超える標高地もあり、オーバーヒートとマシントラブルなどで、ライバル車は順位を落とす結果となった。
 そんな中、2台のレンジャーは、高い信頼性とドライバーの経験値により大きなトラブルもなく、今日のSSでは、10位以内に入る健闘を見せ、総合順位で1号車が12位、2号車が8位と大躍進を収めた。
1月3日  
激しくなるラリーと変わりやすい天気

 昨日と同じく丘陵〜山間部を行くハードグラベルのピストの294kmのSSが行われ、アップダウンが激しく、最高標高は1,800mに達していた。
 この日は降雨が激しく、スリッピーな路面はさらに、ドライバーやライダーに慎重な走りが要求された。オートのトップを走っていたBMWのロマは、濡れた路面のカーブで止まれず10mほど崖を落ちたが、自力でルート復帰を果たしたが、フォルクスワーゲンに1位の座を譲る結果となった・・・。
 日本人としては、トヨタの三橋淳選手が総合30位と健闘している。

1月2日   
いよいよラリーのスタート! 

 今日からがダカールラリーの本番。競技はコロン〜コルドバ間の199kmで第一SSが行われ、2台の日野レンジャーはまずますのスタートを切った。
 コースは、道幅の狭いタイトコーナーが続き、コースアウトする車両や転倒するカミオンがあり、日野レンジャーもSS中に待たされる場面もあった。
 しかし、そのタイムを除けば、上位陣ともそれほどの差がない走りをしている。


2009年
12月29日


車両検査を通過

 御存じの通り、南米は地球の南半球の為、季節は日本とは反対の、今は初夏である。
 アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスで公式日程の車検を2台のレンジャーは無事通過した。後は1日のレーススタートを待つのみである。

 
1号車の菅原義正さんのコメント。
「車検を終えてほっとしました。明日から2日間、英気を養ってスタートに備えます。」
 
2号車の菅原照仁さんのコメント。
「今回も多くの人たちに様々な協力を頂いて無事スタートにこぎつけることが出来ました。船が遅れた以外はここまで順調で、ラリー本番に万全の体制で臨めます。」