パリダカレンジャー速報!


 菅原義正さんの乗る、「日野レンジャー」を中心に、パリダカの速報をお伝えし
ます。毎日更新していきますので、目を離さずにご覧ください。


   カテゴリーごとの各クラスの最終リザルト

カテゴリー 順位 ゼッケン ドライバー マシン タイム
モト 1位 Marc COMA (ESP) KTM 690 RALLYE 52:14’33
オート 1位 305 Giniel DE VILLIERS (ZAF) VOLKSWAGEN TOUAREG 48:10’57
カミオン 1位 506 Firdaus KABIROV (RUS) KAMAZ 43 26 49:34’46
          トップとのタイム差
日野レンジャー1号 25位 511 菅原 義正 HINO RANGER 131:17’17
日野レンジャー2号 14位 513 菅原 照仁 HINO RANGER 27:23’22

1月18日  パリダカ最終日〜終わりは次への始まり。

 パリ〜ダカールラリーは、今日のステージを持って、大会を終えた。と言っても今日はフィニッシュセレモニーだけで、実質昨日のリザルトで終りである。
 最終結果は、日野レンジャー1号車が総合順位で25位、2号車は総合で14位、排気量10リットル以下のクラスでは2位という輝かしい結果となった。
 ラリー中盤では、2台のレンジャーとも駆動系トラブルで、順位を落とすこともあったが、日野自動車からの先鋭メカニックのサポートとそれにこたえるドライバー&ナビゲーター&サポートが1体となり、この成績が残ったのであろう。
 参加された皆さん・サポートの皆さん、応援していた皆さん、本当にお疲れ様でした。
ゴールを果たした菅原義正さんのコメントとして、
「67歳の自分にとっては大変な大会でしたが、応援して頂ける人たちのおかげで20年連続完走を果たすことが出来ました。自分の役割はモータースポーツを通じて若い人たちに(ダカールラリーのような)現場を経験してもらうこと。」
と、何時でも周りの人を大切にする菅原さんらしいコメントとなり、誇らしげにトレードマークの鯉のぼりも風になびいていました。
1月17日
 レンジャー、ラストスパート。

 今日1日で、競技としてのパリダカは、終わる。
 今日のステージは、トータル792km(SS=227km リエゾン565km)のコース。ルートは固い路面に農道のような細い道幅で、コースアウトする車両も多く、カミオンクラスにはさらに厳しい。ただナビゲーション的には分かり易くミスコースはなかった。今日のSSでは、1号車が28位、2号車が18位でゴールした。
 明日はいよいよ最終ゴールに着く。車両は今夜はパルクフェルメ(主催者用意の車両保管)に納められ、明日は短いパレード走行を行った後、ボディァムでゴールとなる。
1月16日  
 最後のロングSSを前に・・・。

 09年パリダカールラリーも残すところ、あと3日。各チームとも、最後まで走り切ろうと必死だ。
 今日のステージはトータル735km(SS=545km リエゾン=208kmk)の予定だったが、天候不順の為に、SSが220kmまで短縮された。
 今日のコースは、固い路面が続くグラベル(未舗装路)の滑りやすい路面であり、カミオンクラスには神経を使うルート。2台のレンジャーはタイム差を詰めることは出来なかったが、2号車が排気量1万cc以下のクラスで2位に付けている。
サポートメカニック達もレンジャーの完走を目指して、ドライバーと共にレンジャーの整備に掛っている。
1月15日  
 マラソンステージ2日目

 マラソンステージ2日目の今日は、トータル518km(SS=253km リエゾン265km)で行われた。今日のステージは、波乱の1日になり、特にオートのクラスでは、総合トップのサインツがスタート約80kmの地点で谷に転落。ヘルコプターで病院に搬送された。また、三菱でも最上位の車両が電気系トラブルで後退(6位)。
 日野レンジャーの2台は、今日のステージではトラブルもなく、確かな走りでゴールし、明日に続く足固めをした。
 明日のコースも多少のコース変更がありそうだが、SS=220kmが予定されている。しかし開催地を南米としたことで、天候や環境により、コース変更がやむなくされることが多い。
1月14日   
 1難去ってまた1難?!

 今日のステージは、天候不順のためSS(215km)がキャンセルされた事により、リエゾン(465km+α)の移動のみの日になった。しかし、レンジャー2号車は、先々日に続き前日にもリアデフのトラブルが再発し、フロント駆動のみでSSを完走。タイムは伸びたが、順位的にはそれほど変動はなく、SS終了後のビバークで、メカニックが徹夜で、交換・修理にあたった。
 次の日は、今大会最後の難関になるであろう、アトラス山脈沿いのSSを含む518kmで競技が行われる。ただし、今日〜明日はマラソンステージ(サポートメカ等禁止)の日であり、2台のレンジャーは並走して、この難関を越える予定だ。
1月13日
 今大会最大の難所!

 今日のコースは今大会の最大の難所と言われる”アカタマ砂漠”。ステージはトータル496km(SS=476km リエゾン=20km)のスタートとゴールが同じ地となるループコース。
 パリダカらしい砂漠のステージに、レンジャー1号車の菅原義正さんは、本領発揮!SSをカミオンクラス15位でゴールし、総合順位でも15位まで上がって来た。絶対的なスピードでは敵わないにしても、カマズ(ロシア)やタトラ(チェコ)・ジナフ(オランダ)=排気量16L〜18Lに対して、8Lの日野レンジャーは十分に渡り合っていると言えるだろう。
1月12日   
 難コースに苦戦。


 今日のステージはトータル537km(SS=430km リエゾン107km)で行われ、前半は固い路面のルートで、後半は高い砂丘が連なる砂地。レンジャー1号車はSS14位と力を振るった。
 しかし、今度は2号車にリアのデフにトラブルが発生。しかしそこはナビゲーター兼メカニックの鈴木氏の判断で、フロント駆動のみで今日のSSを完走。コメントとして、
「リアのデファレンシャルがロックした状態になっていたので、片側のドライブシャフトを抜き、プロペラシャフトを外して前輪駆動で帰ってきました。」・・・って、簡単そうに言うけど、砂漠のど真ん中で、その作業を出来るってことは、すごいのではないだろうか。
 明日は、今大会最長のSS(670kmを476kmに変更して)がアカタマ砂漠を舞台に行われる。
1月11日
 ラリー後半戦始まる。
 
 さてパリ〜ダカールラリーも後半戦に突入。今日のステージは、トータル652km(SS=294km リエゾン358km)。山岳地帯で標高が高く、コースサイドには崖があり、オーバースピードは危険である。
 前半戦6日目に駆動系トラブルでSSをキャンセルした菅原義正さんの日野レンジャー1号車は、ステージ6のマキシマムタイムの100時間がペナルティーとなり、トップとのタイム差が22時間12分、総合順位が25位まで下がりはしたものの、今日のステージは慎重に走りきった。明日から難易度の高い砂丘ステージが待っている。
 菅原さんのコメントとして、
「順位は下がりますが続けられて良かった。・・・明日からが勝負ですね。」と、まだまだ期待が持てそうです。
1月10日  
 パリダカラリー休息日。


 今日はパリダカ唯一の休息日。長丁場のラリーとして、マシンもライダー&ドライバーのリフレッシュする1日であり、ラリーはストップする。
 ここまで走って来たマシンをライダー&ドライバー&メカニックが1日かけて、しっかり修理&整備を行なった。
 気になる、菅原義正さんの日野レンジャー1号車であるが、1月7日のスタート直後にフロントデフからの異音があり、後輪のみの駆動で走行したところ、砂丘地帯でスタックし、脱出するのに1晩を要した模様。その後、周りの協力で脱出し、今日の休息地まで辿り着いたという。
 この日の後に、デフの交換を行い、ラリー後半戦への準備を進めている。が、前日(8日)のSS不通過のペナルティーが科せられるであろう。

*後日レンジャー1号車にはSS不通過として100時間のペナルティーが科せられる。

1月9日
 カミオンクラスSS中止。


 この日のカミオンクラスは、豪雨の為SSはキャンセルされ、残りのモト・オートのみで行われる今日のステージはトータル816km(SS=419km リエゾン=397km)のコース。
 オートのクラスでは、1−2−3位をフォルクスワーゲンが独占。1位と2位のタイム差に至っては、9秒という大接戦。
 日本人選手では三橋淳選手(トヨタ)が総合27位、そして日野レンジャーの菅原照仁選手が10位と頑張っている。

1月8日  
 日野レンジャー1号車 マシントラブル!


 昨日から起きている、菅原義正さんの乗る日野レンジャー1号車は、どうやら駆動系のマシントラブルで、コース上で止まってしまったらしい。今回の大会に向けて、エンジンマウントを50cm後方に移動させた事との関連性ははっきりしないが、何かしらの問題が生じたようだ。詳しい情報が入り次第、報告していきます。
 さてラリーの方は、今日のステージはトータル625km(SS=395km リエゾン=178km)で行われた。今日のコースでは前日からの雨の影響で川が増水、リエゾンが当初の395kmから179kmまで短縮。コースでも、30℃を超す炎天下の中での、スタック脱出作業などで、みな苦戦を強いられている。
 しかし、菅原照仁さんの乗る日野レンジャー2号車は奮闘し、総合順位で7位、カミオン排気量1万cc以下のクラスで、1位に躍り出た。
1月7日
 順調かと思われる?

 今日のルートは、トータル763km(SS=506km リエゾン=257km)のコース。キャメルグラス(低草木)が生える荒れた路面に、タイヤをバーストさせるエントラントが続出した。
 日野レンジャーは、カミオンと言う事もあり、運転席からの目線は高い。遠くまで見渡せることや、ボディーサイズのコンパクトにもより、今日のステージも難なくクリア。菅原照仁ドライバーの2号車は、毎日の総合順位を上げ、今日のステージ終了時で11位まで上がった。
 しかし、菅原義正さんの1号車は、今日のゴールにまだ到着しておらず、結果が心配される。
1月6日   
 今日は朝から全開で走る。

 いよいよアンデス山地の東側山沿いを北上する。ルートコンディションは土・砂利・砂と変化にとんだ路面に、低草が生えるコース。ハイスピードの1本道には前車の巻き上げる砂埃に苦戦もする。
 今日のステージは、トータル488km(SS=459km リエゾン=29km)というもので、朝から出場車両は、全開のレース走りとなった。
 日野レンジャーは持前のコンパクトな車体サイズを生かし、順位を上げてきた。さらに明日からは日野レンジャーの得意とする砂地や、モンゴルラリーで試走してきた2000mを超える高地になって行く。
1月5日
 海から山へ!

 いよいよラリーは山岳地帯へ突入!アンデス山脈を目指して、ひた走る。
 今日のステージは、トータル694km(SS=551km リエゾン=143km)という1日がほぼスペシャルステージの1日。各クラスのリザルトも徐々に差が出始めた。
 日野レンジャーの2台も、トップのカミオンチームにタイム差が離れつつもあるが、まだまだ序盤であり、これからの巻き返しを期待したい。
 モト(2輪)では大多数のKTMに乗るMarc COMA がトップにいるが、2位にはヤマハのWRF450のDavid FRETIGNEが入って来た。こちらの動向からも目が離せそうにない。
1月4日    
 今大会最長距離の日。


 今日のステージは、トータル837km(SS=237km リエゾン600km)という今大会最長距離を走るコース。
 まだまだ序盤のこの日は、マシンとドライバー、コマ図などに馴れるまでの言わばナラシ的な部分もあるだろう。
 コース的にはグラベル(未舗装路)と砂地路面の緩やかな起伏のあるコースであり、これから現われるであろう、砂丘地帯への良い腕慣らしにもなっている。
09年
1月3日

 パリダカ スタート!


 いよいよ09年のパリダカスタートである。新しい地でのスタートとの事もあり、これから進む大地にはどのようなコースが待ち受けているのか?
 今日のステージは、トータル733km(SS=371km リエゾン=362km)のコース。2台のレンジャーも、順調にスタートをきった。
 しかし、三菱の新型車レーシングランサーで出場をした、増岡浩はマシントラブルで初日でリタイヤとなった。
08年
10月26日
 レンジャー船積み前のテストラン


 パリダカへ向かう前に、日野自動車社内にて、走行テストが行われました。
 各部のチェックと社内の壮行会を兼ねて行われ、2日後には、フェリーでブエノスアイレスに向けて、出航しました。