最新日野レンジャー 大会速報

2007年パリ〜ダカールラリーを「チーム 日野スガワラ」を中心にお伝えして行きます。
カミオンクラスのエントリー台数が増えて、ダフ、カズマなどのモンスターカミオンにどこまで、肉迫できるか。また、近年凌ぎを削りあっている「メルセデス ユニモグ」との熾烈なバトルも目が離せそうにありません。

(このページの映像&コメントに付きましては、JRMさんに了解を得て、作成、掲載しております。さらに詳しいレース状況を知りたい方は、前頁ページより、JRMパリダカオフィシャルページをご覧下さい。)

カテゴリー 順位 ゼッケン ドライバー 車両 タイム
モト 1位 CYRIL DESPRES KTM/690 RALLY 51:36:53
オート 1位 302 S PETERHANSEL MITSUBISHI/PAJERO EVO 45:53:37
カミオン 1位 501 HANS STACEY MAN/TAG 54:03:05
          トップとのタイム差
日野レンジャー 13位 504 菅原義正 日野レンジャー PRO FT 12:32:45
日野レンジャー 9位 507 菅原照仁 日野レンジャー FT 11:02:42

1月21日     17年連続完走達成!
 第29回パリ〜ダカールラリー(正式名称ユーロミショーレ・ダカール)がここにゴールしました。われ等が応援してきた、日野レンジャー「チーム 日野スガワラ」こと、菅原義正さんが今日フィニッシュセレモニーの表彰台に上がり、大歓声を受けました。ドライバーとして最年長、最多出場回数25回、最多連続完走17回の偉業の達成です。
 今年のラリーはカミオンクラスでも参加台数が増え、大混戦の中、2台の日野レンジャーはモンスターカミオン相手に引けを取らない走りで、総合順位1号車が13位、2号車が9位に輝きました。15日間の激しい戦い、お疲れ様でした。そして、おめでとうございます。
1月20日     ダカールに到着、ゴールは明日。
 いよいよ、07’パリダカールも最終局面、ゴールの地ダカールに到着である。今日のSSは225kmで行われ、2台のレンジャーはクラス首位を守った。SSでは立木の生い茂る狭い砂地のピスト。カミオンクラスでは注意が必要で、前日にはレンジャー2号車がフロントガラスを破損している。ルート的には毎年同じになりつつあり、またSS区間距離的にも、順位の変動はまず無いであろう。
 そして、明日はビクトリーランにて16kmのSSの後、ラック・ロゼ前のボディアムで本当のゴールを迎える。ビバーク地では日野自動車から選抜された6名のメカニックらは、明日の為に補修、点検に取り掛かっている。
1月19日     今年は災難続き?
 19日のステージは、マリからセネガルまでのトータル458km。SSの260kmは堅い路面でスピードは出やすいが、埃が酷く、路面の凹凸に気を使う。モトのトップライダーのコマ(KTM)は転倒による骨折によりリタイヤ。モトだけでなく、オート、カミオンでも被害があり、菅原義正さんのレンジャー1号車も、スタート直後にパンクに見舞われたが、15分のタイムロスでSSはゴール。総合順位は2つ下がったが、クラスカテゴリーでは、2台の日野レンジャーがワン・ツーを堅固。
1月18日     モーリタニアSS終了!
 パリ〜ダカ―ルラリーの山場であるモーリタニアの砂丘郡を無事に乗り切った日野レンジャーの2台。今日のSS自体は、木立の中を抜ける狭いピスト(道)に苦戦。オートやモトは問題なくても、カミオンには木の枝が、車高の高いフロントガラスを直撃し、ガラスの破損に繋がりかねない。
 1号車の菅原義正さんのコメントとして「短いステージは却って疲れますね。ツイスティなコースは駄目。立ち木にケアして何もなかったけれど、まあカミオンには向いていないところでした。 」と、なにか、納得出来ない様子(?)でした。

1月17日     終盤戦に向けて。
 今日のステージはリエゾンの280kmのみ。前日までの通過国情勢不良により、キャンセルされたSSとリエゾンにより、1日分を2日に分けて走ると言う事になったからである。レースもあと4日となった訳だが、最終日はビクトリーラン的な要素で、ほぼ順位に変動が無い為、実質的にあと3日が勝負。
 明日には257kmのSSも用意されているので、チームが一丸となってゴールを目差して、更なる上位をも狙う。その明日の為に今日もレンジャーの整備に取り掛かる日野自動車先鋭サポートメカニックたち。
1月16日      ルート変更とレンジャー横転!
 前日までのマラソンステージを無事に乗り切った2台のレンジャーは、ルート変更になった今日の366kmのSSを元気にスタート。全工程砂地のピストで走りやすく、ナビゲーションも問題なく難易度の高くない今日のルートは、過酷なステージで発揮されるレンジャーの力には、物足りないくらいだった。しかし、1号車は砂地に足を取られ横転。スピードこそ出ていなく、左サイドミラーの破損と左後輪のリム落ちで済み、後続のカミオンにレスキューしてもらい、20分のタイミロスで済んだ。
1月15日   ますます順調!順位もアップ。
 マラソンステージ2日目。494kmのSSは、近年と同じルート設定になっており、「チーム 日野スガワラ」にとっては楽なコース。コースの状態は、堅い路面と所々ある砂地と岩&ギャップに気遣いながらの走行となった。SS順位では11位と12位、総合順位では、ジナフ(NO−530)が後退した事により、9位と10位にアップした。大排気量モンスターマシンの様には走れないが、安定した走りと豊富な経験が、順位にも表れてきている。
 オートでは、上位陣のフォルクスワーゲン勢が姿を消した為、三菱パジェロのぺテランセルが1位を獲得している。モトでは、ヤマハのWRFが伸びずに、KTM勢が上位を独占してしまっている。
1月14日     大会最長ロングスペシャルステージ
 後半戦1日目にして今大会の山場、589kmのSSがスタート。前日に油脂類、サスペンションメンテナンスを終えたレンジャーは、快調なすべり出し。難易度の高い砂丘に、石の浮いたグラベル、キャメルグラスの砂丘陵と、変化に富んだ難しいルートを走りきり、SS11位と12位と大健闘。総合でも前日までの順位をキープしている。しかし、今夜はマラソンビバーク(車両メンテナンスが出来ない)の為、明日へのドライビングが慎重のならざる得ない。  
1月13日    今日は休息日
 全工程約10000km、3週間かけて行われる「パリ〜ダカールラリー」。今年は距離も日程も短めだが、熱い走りは変わらない。そんな中、ライダー、ドライバー、車両共に疲労が現れてくる。そこで中間日に休息を取るのが今日。日野レンジャーもここまではノントラブルだが、この先、何が起こるか判らないのが、パリダカ。選手たちは、マシンの調子をメカニック達に教え整備し、明日からの後半戦に向けて、作戦を練る。
 最近ではプライベーターで参加し、自分で走って自分で整備する人は減ってきてはいるが、そんなチャレンジ精神で頑張っている選手は特に今日は大事な1日になるだろう。
 夜のブリーフィングでは、菅原義正さんが、25年連続完走大会記録ということで表彰を受けた。
1月12日     前半戦終了
 パリダカ全工程の半分が終了する今日のSSは542kmの前半戦最後のロングステージ。早朝からの砂嵐により視界が悪く、スタッフ側のコース監視用のヘリコプター飛べなくなった事で、スタートから407km地点のCPにて、SSが終了となった。
 しかし、今日の「チーム 日野スガワラ」は、気合が違った。昨日までのルートとは違い、今日から本格的な砂漠の戦いとなり、猛アタック。多少のミスコースや小トラブルはあったものの果敢に攻めの走りで、総合順位で1号車が10位、2号車が9位と、順位を上げ、後半戦への気持ちを高めた。
 明日は、パリダカ唯一の休息日。日野自動車から派遣されたメカニック達が、しっかり2台のレンジャーを整備し後半戦に備える。
1月11日
(写真は去年の同SSでの走り)
  砂丘越え始まる。
 モーリタニアの1日目。414kmのリエゾンのあと、394kmのSSへ突入。序盤は降雨の為、ドロのあるダートハイスピードコース。終盤ではいよいよ砂丘郡が現れてきた。砂丘では車速とライン取りが重要であるが、ライバルのダフやカマズなどは、15000cc〜20000ccの大排気量に物を言わせて突き進む。日野レンジャーは8000ccと小柄なエンジンとシャシーで、滑るように砂丘を越えて行く。
 今日1日でトータル817kmを走り終えたレンジャー2台は、無事キャンプ地に到着し、明日に向けて、レンジャーの整備に取り掛かる。
1月10日     明日はモーリタニアへ
 今日のステージは、リエゾン170km、SS325km、リエゾン280km、トータル775kmのルート。昨日まで、首位をキープしていたカマズが大クラッシュでリタイヤする場面もあったが、日野レンジャーは埃、石などの堅い路面を我慢しながらの、1日になった。
いよいよ、明日からはモーリタニアの砂漠に入っていく事となる。
1月9日     SS405kmでトップタイム
 モーリタニア砂漠の入り口に近い今日のSSで、2号車が排気量10L以下のクラストップタイムをただき出した。1号車も順調な走りを続け、総合では2台揃って順位を上げた。日野レンジャーと「チーム スガワラ」の本領発揮は、砂丘地帯に入ってからなので、今はまだ力を溜めている処であろうか。
 カミオンクラスでは去年の優勝者のV・チャギュインが首位奪還。相変わらず怒涛の走りでトップ争いを演じている。トータルタイムではオートのV・Wやパジェロとも劣らないタイムでゴールしている。
1月8日   アフリカステージ 1日目
 アフリカステージ1番目のSS、コース前半は山越えのグラベル、後半は石だらけの川原を走るハードなルート。窪みや溝など慎重にならざる得ないコースでカミオンらしい大口径タイヤの恩恵もあり、さらに日野レンジャーの小型&軽量車体で、難なくクリア。
 菅原義正さん自身のHPにて、「今日は途中で2号車に追いついたのですが、ホコリが酷く、リスクを犯して追い抜くこともなく、フォローして走りました。」とアフリカでの走りを楽しみにしていたような感じでした。

 今夜のビバーク地では、先回りしていたメカニッククルーらが、前日に受けた1号車の修復作業に取り掛かった。2号車では、新型フロントサスペンションのオイル漏れがあり、対応に追われていた。
1月7日     明日はいよいよアフリカに。
 この日は、カミオンのみSSがキャンセルされており、リエゾン移動だけである。前日のSSで1号車が、後続車両に追突されダメージを受けたが、日野自動車からのサポートメカニックで修復。

 他の日本人選手では、モトで大橋(450WRF)選手が140位、オートでは、増岡(パジェロ)選手が10位、三橋(ランクル)選手が45位、山田周生(ランクル)選手が54位、池町(パジェロ)選手は115位、篠塚(日産ピックアップ)が167位で、頑張っている。
1月6日   レンジャー2台、堂々とスタート
 今年のパリダカは、リスボンにある世界遺産「ジェリニモス修道院」前をスタート。この日は115kmと232kmのリエゾン移動。117kmの第1SSでは海岸付近の砂地で行われ、深い轍に足をとられているライバルを尻目に、確実な走りで14位13位にてゴール。明日以降のアフリカステージに良いスタートポジションをキープした。
1月5日     パリダカの車検
 JRM基地から1600km移動した、ポルトガルのリスボンにて、車検が行われた。
 車両検査事態には、問題は見られなかったが、レギュレーションで装着が義務図けられているGPS、センチネル、イリトラックの大会側からの支給品の装着に手間取ってしまった。これで、車両はパルクフェルメに納まり、明日のスタートを待つ。
06年
12月24日
 フランスのパリにて恒例の壮行会
地元の人達の熱烈な歓迎を受ける、「チーム 日野スガワラ」のメンバー達