がんばれ日野レンジャー 2006年パリ〜ダカールラリー

2006年パリ〜ダカールラリーに出場しているJRMの菅原義正さんの載る日野レンジャーを応援、お伝えして行きます。

  総合リザルト (1月15日現在)
カテゴリー 順位 ゼッケン ドライバー 車両 タイム
モト 1位 MARC COMA KTM/660RALLYE 55:27:17
オート 1位 302 LUC ALPHAND MITSUBISHI/PAJERO 53:47:32
カミオン 1位 508 VLADIMIR CHAGIN KAMAZ 71:22:16
          タイム差
日野レンジャー 5位 501 菅原義正 日野レンジャー PRO FT 9:42:25
日野レンジャー 7位 505 菅原照仁 日野レンジャー FT 12:42:13


1月15日 ダカールにゴール
総合最終順位

 最終日となる今日は、31kmのSSが用意されてはいたが、前日の2件の地元の観客との接触事故により、リエゾンに変更。これで最終順位は昨日の時点で、ほぼ決定した。
 今日のレンジャーの2台はこのリエゾンを走りきって、晴れて上記の順位を勝ち取った。また1号車は排気量10リットル以下のクラスでは昨年に続き優勝をも決めた。
 そして午後3時過ぎに大きな鯉のぼりを飾った日野レンジャーがポディアム脇に到達すると周囲からは大きな歓声が沸き起こった。

1月14日 最後のSS  今日のコースは、リエゾン107km SS254km、リエゾン273kmのトータル634km。ダカールに近い事もあり砂丘郡は無く、砂地のピストで、狭い道に立木が生い茂る、カミオンにはリスクの高いルートだ。
 日野レンジャーの2台はもう無理な走れはせず確実に順位を確定させるべく堅固な走りでゴールし、明日の最終ゴールを目指す。
1月13日 ゴールの地 セネガルへ

 パリダカ最後の通過国、セネガルへ入国。SS前のリエゾンで、1号車がコースの路肩に落ち、横倒しになったが、後続の2号車に引き起こされ、無事本日のSS(348km)をスタート切った。SSでは、川渡りもあり、2輪では転倒、水没と言う事も多々あったようだが、カミオンには問題なし!だが、細く狭いルートでは、慎重にならざるを得ない。
 残るは明日の345kmのSSで勝負はほぼ決まるであろう。何しろ最終日15日のSSは15kmしかないのだから。最後まで気合を入れて走ろう、ゴールを目指して。
1月12日 アシスタント無しの2日間  ギニアでのSSは368km。マラソンステージと言われる今日明日の2日間はアシスタントメカニックなどのサービスを一切受けられないルール。今日のSSは硬い路面とハイスピード、立木の間を縫って走るコースでペース配分が難しい。日野レンジャーはこのステージも無難にこなして、総合順位も上位者がリタイヤした事もあり、一つずつ上げた。
1月11日 我慢の1日  マリ共和国唯一のSS(231km)は、道幅が狭く立木の中を縫って走る箇所も多く、カミオンクラスには厳しいルートになった。菅原義正さんは自身のホームページの中で「今日はトライアルコース。SSだけでなく、リエゾンも交通事故のリスクがあって気を遣いました。我慢のステージが続きますが、これもダカールラリーの一部です。 」とコメント。
1月10日 5番の国マリへ
 パリダカ5番目の国マリ共和国へ入った。これから先のルートは、きついピストで堅い路面との我慢を強いられる事となる。とりわけ車体の高いカミオンには木の枝で、車体上部Fガラスや、ミラー、ランプなどを破損しやすい。
 日野レンジャーもこれに対応して、フロント部にブッシュガードを装着。SSを1号車が8位、2号車が6位と走りきった。(写真はモーリタニアの砂丘
超え
1月9日 日野レンジャー、モーチャージ  今大会最長のモーリタニアSS(599km)で1号車が6位、2号車も4位と後半戦の初日にアタックを開始。コースは柔らかい砂丘と高度なナビゲーションを要する難ルートを、経験とレンジャーの機動力を生かした見事な走りを見せた。更にリエゾンを含むと874kmとなり、キャンプ地に着くには夜半になる模様。
 モトのクラスでは日本人の片山選手がステージ8でリタイヤ。他の選手は今も奮闘し走っている。また、同ステージでは外国選手が死亡した事故があり、明日のSSはキャンセルとなった。
1月8日 モーリタニアでの休息日  今日はラリー唯一の休息日である。パリダカ独特の距離&日程の長さから中間日にレースを1日だけ休みになっているのである。レンジャーも順調とは言え、5000kmも走ってくると、そこかしこにダメージはある。そこをサポートの日野自動車からの精鋭若手メカニック4名と共にレンジャーを修理メンテナンスして行く。
 夕刻には、菅原義正さんから、チームメンバー全員集まって、後半戦への檄を飛ばして、後半戦への結束をした。

 写真は日野自動車が誇る大型トラック・日野プロフィア(6X6)が2台の日野レンジャーをサポート。
1月7日 前半戦終了

総合順位

1号車7位
2号車9位
 モーリタニア3日目の今日は、砂丘地帯の山間部で細く曲がりくねったルートの後にハイスピードなSS。2号車はミスコースをしながらもSS6位、1号車はSS9位と健闘したが、総合順位に変動はなかった。明日はパリダカ唯一の休息日で1日じっくり車両の整備が行え、後半戦の作戦会議をする予定。
 また、排気量10万CC以下のクラスでは、レンジャーが1位と3位を独占している。しかし2位のメルセデスベンツ・ユニモグは昨年と同様に静かながら、巻き返しを狙っている。
 
1月6日 モーリタニア砂漠ステージに苦労
 今日のコースの大半は砂地の砂丘やキャメルグラス(低木)、岩場の続く難セクション。2輪では数名が転倒、骨折という事故、又4輪でも車体への負担が多くトラブルを抱えながら走っているエントラントが多数出た。
 そんな中、日野レンジャーの2台は、親子ドライバーの息の合ったコンビネーションで、ルートを探し出し、砂丘の難しいラインでも小型軽量の車体を生かした走りで、499kmというロングなSSを8位7位とノースタック、ノートラブルで走り抜いた。
1月5日 いよいよモーリタニアへ  いよいよ砂漠の国、モーリタニアへ。初日の今日は国境越えと444kmのSSが待っているステージ。砂漠と難セクッションが得意なレンジャーではあったが、今日のコースでは上位とのタイム差は縮まらなかった。明日からのステージに期待したい。
 2輪では、川合アユム選手のリタイヤは残念だが、他の日本人選手は手堅く健闘、現在も走り続けている。
1月4日 モロッコ最終日にアクシデント  三菱パジェロの増岡選手が空中2回転クラッシュしリタイヤ。レンジャーでは2号車が4輪の後続車に左後部に接触されたが、大事には至らず350kmのSSを9位でゴール。菅原義正さんのレンジャー1号車はSS6位と順位を3つ上げ総合で7位となった。
 毎年の事ながら、序盤はスロースタートだが、ステージが重なるにつれ他のライバルが苦戦している所を着実冷静にクリアし、順位を上げて行くところがすごい所でしょう。
1月3日 レンジャー2号車が大躍進!
 モロッコに入って2日目になるステージの今日は56kmと386kmの2つのSSで2号車が奮闘。コースは岩場に土漠、早くも砂丘越えなど様々な路面が現れ、砂に強いXSタイプのタイヤに交換した2号車が順調に走る1号車をも10分近く速いタイムでゴール。カミオン部門総合でも一気に17位までジャンプアップした。
 夜にはキャンプ地に戻ってきたレンジャー2台を日野自動車サポートメンバー4名が細部にまで渡り、修理メンテナンスを行っていた。
1月2日 アフリカステージ1日目  アフリカステージ1日目は港町からのリエゾンを含む672kmのコース。ゼッケン501の1号車はSS12位で総合10位に浮上。堅固な走りでジワリ順位を上げ始めてきた。菅原さんのコメントとして「車両は全くトラブルもなく、人間も大丈夫。いよいよ始まったという感じです。」とまだまだ余裕。
2006年
1月1日
ポルトガルステージからアフリカへ  第2SSの115kmでは前SSに続き狭くアップダウンのコースで、前走車のタトラが道をふさぐ形で転倒し、更にエスケープルートでもカミオンがスタックした為、カミオンクラスはSSの8番手タイムで、その後はキャンセルとなった。
 この日のうちに2台のレンジャーはアフリカステージのモロッコに上陸。昨年同様、レンジャーの本領はここからである。
12月31日 ラリースタート  ポルトガル国内での第1SS(83km)は、アフリカ上陸後のSSスタート順を決める「プロローグラン」である。コースは丘陵地帯を走る狭いグラベルで、細い上に湿っていて滑りやすく木立も多い。車体の大きなトラックには厳しいコースで、いきなり本番の競技が始まった感じである。
12月30日 リスボンで車検
 ポルトガルのリスボンにて日野レンジャーの車検が完了。小さな変更は行われたが、無事に通過。後は明日のプロローグランと本格的なラリーの開始。
 ここで、優勝候補のDAFのカミオン5台がホモロゲーション(車両本体の規格書)不備で車検&書類不備でスタート出来ず、これは日野レンジャーに取っては、優位になった。
他の日本人2輪4輪参加者たちはスタート台より元気良くスタートを切っていった。
12月28日 パリからリスボンへ移動  パリダカ本部、車検が行われるポルトガルのリスボンに移動開始。
12月初旬 菅原義正さんパリへ出発  今年は少し早めに渡仏し、日本で行いきれなかったレンジャーの整備を行う。
11月下旬 サポートメカニックと打ち合わせ  今年は「日野自動車」さんより、先鋭若手メカニックが4名参加。ラリーと、サポート体制などについて細かな打ち合わせが行われました。(八王子市の日野プラザにて)
10月下旬 レンジャー船積
 パリにある「チームスガワラ」のプライベートガレージに向けて、レンジャーとサポート装備部品等の船積が行われました。
2005年
9月初旬
パリダカ準備
 今年のチーム体制が日野自動車さんと行いレンジャーの本格的な整備が始まる
 (写真は2005年大会のものです。)