2005年 27th パリ〜ダカールラリーの速報をお伝えします。
パリダカ総合1位リザルト (1月16日 最終順位)
カテゴリー |
順位 |
ゼッケン |
ライダー&ドライバー |
マシン |
タイム |
モト |
1位 |
2 |
CYRIL DESPRES |
KTM/660 RALLYE |
47:27'31 |
オート |
1位 |
306 |
STEPHANE PETERHANSEL |
MITSUBISHI/PAJERO EVO |
52:31'39 |
カミオン |
1位 |
520 |
FIRDAUS KABIROV |
KAMAZ |
71:13'55 |
|
カミオンクラス |
|
|
|
トップとの差 |
日野レンジャー |
2位 |
500 |
菅原 義正 |
HINO |
6:04'19 |
日野レンジャー |
6位 |
501 |
菅原 照仁 |
HINO |
11:05'33 |

●1月16日 1号車2位、2号車6位でラックロゼにゴール。
テレフォニカ・ダカール2005の全日程が終了
パリ〜ダカールラリー(正式名称 テレフォニカ〜ダカール2005)は最終日の16日、最終SS(31km)が行われコースは大西洋の海岸線から、バイク20台、4輪・カミオンは2台ずつ同時スタートする。恒例のビクトリーランである。ゴール地点では「ラック・ロゼ」に設置されたポディウムでは大観衆を前に表彰式が行われ、セレモニーゴールが行われた。すべての完走者がヒーローとなるのだ。
モトでは、上位4台がKTM、5位にヤマハのWR−2WDが入賞、KTMの上位独占はここ何年かの傾向で素晴らしい事だが、昔のパリダカでは、世界中の各メーカーが色々なバイクで、挑戦していた頃の方が、楽しみも多かったのではないだろうか。
オートでは三菱パジェロのぺテランセルが連覇を達成し、1−2フィニッシュで大会5連覇、通算10勝目のメモリアルV。日本国内ではリコール問題で三菱の危機とも言われているが、パリダカでは全てにおいて、パーフェクトと言えるだろう。3位のフォルクスワーゲン、4位の日産、11位には2輪から転向した、三橋淳選手が日本人最高位の11位で完走。
さて、ここまでクラブで応援してきた日野レンジャーの結果だが、なんと最後に来て、総合2位と6位をを獲得。排気量10万cc以下のクラスでも、1−3フィニッシュである。今日のSSでも、確実な走りをみせ、表彰台に2台が並んで姿を見せた。今日のコースでは順位に変動は無いはずなのだが、どうして日野レンジャーが2位ー6位なのかと言うと、前日まで総合2位のダフがダカール到着後のテクニカルチェックにより技術規定違反により失格になったのである。ここにも日野レンジャーのネジ1本から、全ての組み立て、改造、メンテナンス等全てにおいて、車両を熟知している「チーム スガワラ」ならでわの2位と6位でもあるのだろう。
最後に、ここまで頑張ってきた、1号車 菅原義正さん、2号車 菅原照仁さんとそのナビゲーターの方、JRMの方々、日野自動車から応援に来た3名のメカニックの方、そして、ここまで応援してきた全ての方におめでとうと言いたい。
●1月15日 2005年パリダカもいよいよ最終決戦、ラスト2日!
2005年のパリダカも残すところ、あと2日。ここまで14日間文字通り山あり谷あり、砂丘あり、岩場ありの9000km近く走ってきた選手達には、ダカールの海はどのような色で目に写ったのであろうか。
今日のステージはリエゾン344kmとSS225kmで行われ、堅い路面に潅木の茂みを縫って走る狭いピストで、分岐点も多くナビゲーションも忙しいエリア。最近のGPS装着により、ショートカットや、通過する村内でのオーバースピードには、ペナルティーを科しチェックが厳しい。順位を上げる為にこのようなリスクを犯しても、225kmのSSではタイム差は殆ど縮まらないのが、現状である。
この日も日野レンジャ−は堅固な走りで、SSを消化し、総合順位にも変化無く、ダカールに到着した。501’日野レンジャーに起こったキャブアーチのトラブルは補修されており、問題なく走り終える事が出来、明日も気を抜かずに最後のゴール目指して走る。
オート4輪の片山右京選手は総合30位、浅賀敏則選手は18位、三橋淳選手は11位と大健闘している。
明日の16ステージはリエゾン34km、SSも31kmと短く、ビクトリーランのパレード的な要素が強く、順位の変動はほぼ無いだろう。
●1月14日 最後の正念場となるルートで、セネガルに入る。
14日はマリからセネガルに入る630kmのステージ。内SSは529kmの文字どうり最後のロングSSとなった。コースにはニオコロの国立公園脇を通り、ニジェール川を渡る、路面は堅い土漠からサバンナやブッシュの中を行く狭いピストで、隠れたリスクを察知しながら慎重に走る事が大事なルート。
そこで、500’日野レンジャーは今大会最高位となるSS2位でゴールし、4位のメルセデス/ユニモグと47分差を付けた。そして、クラストップと総合3位のポジションをキープした。501’日野レンジャーはキャブアーチの破損により、スローダウンを余儀なくされSS23位、総合順位では7位に落としたが、ゴール後には日野自動車から応援に来ているメカニック3名の必死の修理により、明日のステージには問題はなさそうである。
菅原義正さんのコメントとして、「今日のコースでは、われわれの前にスタートしたクルマのペースが速く、ホコリもなくクリアな中で走れたのもラッキー。最高速も時速140km台の後半まで出ました。自分で言うのもなんですが、最高の出来。」と語った。
明日のステージは569km(SS225km)でゴール地のダカールへ到着する。
●1月13日 モトでは日本人選手全滅、日野レンジャーは3位に返り咲き。
いよいよ終盤戦を迎えるテレフォニカダカール2005だが、最後まで気の抜けない戦いが続く。13日は後半戦のマラソンステージ2日目。バマコ〜カイエ間で370kmのSSが設定された。
500’日野レンジャーは前日の走行で、ウィンドウ破損、サイドミラー損失など狭いコースと立ち木の枝に苦労を強いられたが、本日のSSでは、快調な走りを見せ、燃料ホーストラブルでストップしているメルセデス/ユニモグをパスし見事3位に返り咲いた。501’日野レンジャーは、左後輪のパンクとターボチャージャーが不調とペースダウンはしたものの、総合6位は守っている。
今年のパリダカではモトの日本人選手が全員リタイヤとなってしまった。過去には93年大会で12台しか完走出来なかった事もあったが、それ以来で12年ぶりである。注目したい所ではゼッケン12番のDAVID
FRETIGNE選手が YAMAHA/450 WR - 2WDで総合5位に浮上してきた事ですね。
●1月12日 2回目のマラソンステージ SSは586km!
今大会2度目のマラソンステージとなる12日は、SS586kmにリエゾン200kmとロングステージ。メンテナンスが出来ないこともあり、毎日のメンテが必要なワークスには厳しい戦いとなる。今日のコースは、草と潅木の間を抜ける狭いルートが続き、車体の大きなカミオンには辛いところ。ウィンドウやミラーを破損するリスクも多く、さらに前車の巻き上げる埃がひどく、追い越しも困難である。さらに距離が長い為後半はナイトランになりさらに我慢が必要のステージとなった。
我々の応援する日野レンジャーは、ドライバー、ナビゲーターともに、レンジャーの車体には熟知しており、異変やトラブルには他のラリー車より絶対的に有利に働いている。今現在では、大きなトラブルも無く、順調に進撃しているが、SSでは5位のユニモグに1分39秒と言うわずかなリードを奪われ、総合4位(500’日野レンジャー)、6位(501’日野レンジャー)にダウンしてしまった。だがこれから挽回するチャンスはまだまだありそうだ。
今年の日産は「上位3位に入らなければ、パリダカを撤退する。」というゴーン社長の公約があり、現在4位の314’ピックアップが最上位。前車とのタイム差は3時間近くあり、厳しい状況になりつつある。がんばれ!日産!(こそっと応援。)
●1月11日 いよいよモーリタニア最後のステージで日野レンジャーは総合3、5位を堅持。
11日のステージは、当初656kmのロングステージだったが、最近の強風の影響で、CP2までの400kmに短縮して行われた。強風の影響で、砂が柔らかく走行が難しい砂丘と、ラクダ草と岩場を下るルートなど、難コースで後半戦の山場となった。
このステージで、KTMで参加のF・メオーニ選手(01、02年モト部門の覇者)が転倒事故を起こし、死亡しました。事故後通過した選手により発見され、心臓マッサージを行なわれたが、ほぼ即死状態、10日夜には6日に事故死した、J−M・ペレス選手に選手全員で黙祷を捧げたばかりだった。この事故で、パリダカールラリーで死亡したのは、総計15人になり、レースとは言え、絶えず死と隣り合わせで走っているラリースト達にに、エールと安全を祈らずにはいられません。さらにこの事故で、モトは今日のSSをキャンセルし、オートとカミオンだけで、競技は行われた。
日野レンジャーは総合4位のユニモグとの熾烈な争いを行っており、タイム差を広げるべく、果敢にアタック。SSでは500’日野レンジャーが、SS6位、501’日野レンジャーは8位と頑張り、これによりわずかながらもタイム差を広げる事に成功。現在のタイム差は11分47秒。その後ろからもダフやイベコなどが、上位を目指して追上げ計っている。
明日は2度目のマラソンステージでバマコへのコースとなる。
●1月10日 後半戦がスタート。これからがパリダカの正念場だ!
今日のSS9は、スタート〜ゴールが同じループコース。アタールの北東部を時計回りに一周してくるもので、基本的に砂でスピードに乗る路面、堅い部分もあるがラクダ草と高い砂丘の組み合わせが高さ10m以上に及ぶなど難しい砂丘越えがある。スタックや転倒などで遅れる参加者も多く難ルート。
このSSでコンパクトな車体にパワフルなエンジンと熟成されたサスペンションというパッケージを持つチームスガワラの日野レンジャーは本来のパフォーマンスを遺憾なく発揮し、総合4位のメルセデスーユニモグと抜きつ抜かれつの接戦を繰り広げ、SSではカミオンクラス5位と7位を取り、総合順位に変化は無かった。。
500’日野レンジャーの菅原義正さんは「コース的には大きな砂丘とキャメルグラス、ドライレイクに岩場、さらに堅い山の上り下りと変化に富んだステージでした。4位のヴィスマラにタイム差をつけようと途中で追い抜いたのですが、終盤に再び追いつかれました。」とコメント。
その他の日本人選手の成績は、SS9で三菱の増岡選手がエンジントラブルでリタイヤ、2輪から転向した日産X-TRAILで出場している三橋 淳選手は総合9位に浮上し大健闘している。
●1月9日 本日はレース中間休息日
パリダカには、全工程16日間約10000kmをオフロードを走る世界一過酷なレースならでわの1日が、この休息日であり、この日はライダー&ドライバーとっては唯一の走行の無い日。しかし、メカニックにとっては、スタートからここまでの長いレースの中で傷んだ車両を念入りに整備をすることになり、また後半戦に向けての大事な1日になる。そして各エントリーとも後半戦に向けて、チーム、マシン共に動き出す事になる。
日野レンジャーは1号車、2号車とも大きなトラブルこそ無いが、各部の点検、油脂類の交換など整備に余念がない。日野自動車から応援に来ているメカニック3名と共に、砂と油にまみれながらの休息日。(お疲れ様です。)
明日からは後半戦のスタートとなり、ここモーリタニアのアタールがスタート⇒ゴールのループステージで、483kmのSSが行われる。
●1月8日 前半戦最終SS9は予定通り行われた。
9日のパリダカ休息日を前に前半戦最終SS9が行われ、波乱含みの展開を要している。ルート的には大きな岩の間を縫う岩場のセクションと砂丘であまり難易度は高くないが、総合順位の大きな変動や、車両への影響などはこれから出てくるであろう。
そんな中、カミオンクラスではカマズのトップは変わらないが、SS9で500’菅原義正レンジャーはSS2位でゴール、総合では3位をキープ。501’菅原照仁レンジャーはSS4位でゴールし、総合5位と順位を上げた。目下、日野レンジャーの後ろを着けているのはメルセデス・ベンツ・ユニモグ(排気量10リットル以下)で、今後の追い上げが注意される1台であろう。
モトでは三ヶ尻選手は、一時期カミオンバレー(リタイヤマシンを収容するスイーパー)に乗ったが、オフィシャルから「降りてレースを続けてもいい。」とも言われ、レース復帰をしたようだが、詳細ははっきりしていないので、今後またお伝えします。
●1月7日 本日のマラソンステージSSはキャンセルとなった。
前日に続きマラソンステージの2日目が行われる予定の7日であったが、昨日のコースで、砂丘や砂地の丘陵、急な崖下りなど、ハードなコースにより日没までにゴール出来たのは、2輪10台、4輪5台のみ。日没後はコース上では修羅場となり、我々の応援するレンジャーも例外ではなく、ゴールしたのは夜半であった。 6日のSSで順位を上げたのは、「チームスガワラ」としてのドライビングテクニックもさることながら、今大会の為にガソリンタンクの増量が的中。他の大排気量カミオンがガス欠やスタックしているのを尻目に、持ち前の機動力と経験が発揮されたからであろう。
そして、7日のマラソンステージは全面的にキャンセルされ、リエゾンで8日のスタート地点へ全員移動となった。
●1月6日 マラソンステージで、大波乱!
マラソンステージとは一切のメンテナンス(サポートメカニック等)が禁止され、ステージ終了後すぐに車両が保管され次の日またすぐのスタートとなる事。今大会1回目のマラソンステージが5日〜6日と行われ(5日のSSの660kmと6日の520km、計1180km)、モト、オート、カミオンの順位が大きく入れ変わった。
カミオンクラスではカマズのトップは変わらずだが、菅原義正さんの日野レンジャー500’はなんとクラス3位、菅原照仁さんの日野レンジャー501’は6位まで急上昇。驚くべき結果である。日野レンジャーの耐久性、信頼性、走行安定性が発揮されて来たようだ
オートでは、三菱のぺテランセルがトップに躍り出た。今年こそはと頑張っていた日産の篠塚選手はリタイヤ、クラッシュやマシントラブルで順位を落とした三菱の増岡選手は9番手まであげてきた。
モトではエントリーの約7割を占めるKTMでの上位争い、また三ヶ尻選手は、ステージ7にて残念ながらリタイヤした模様。
●1月5日 モロッコにて本格的な砂丘越えステージ始まる。
パリダカールラリーは第6ステージ、サハラからモーリタニアに続く622kmのSSが行われ、B・サビー(フォルクスワーゲン=VW)がトップに浮上した。オートの日本人では、篠原健次郎選手(日産)が11位、三橋淳選手は20位と健闘している。この日のコースはスピードが出やすい為か、ギャップや岩などにヒットしたりとクラッシュやリタイヤする車両が多い中、日野レンジャーは確実堅固な走りでゴールし、500’菅原義正レンジャーは13位、501’菅原照仁レンジャーは21位と大幅に順位を上げた。しかしこれだけのタイムの中、クラス1位のカマズのカミオンは、レンジャーよりもこのSSだけで、1時間のタイム差を出していると言うのは、一体どんな走りをしているのだろうか?!
●1月4日 パリダカが、疲れ始めているエントランスに牙を剥き始める。
今大会連続出場23回の最多記録を更新した菅原義正さんのレンジャーはじわじわと順位を上げている。ステージ5のSSは硬い路面のグラベル(未舗装路)と狭いピスト(曲がり道)の為か、右後輪を痛恨のパンク。交換に30分を要したが、2号車のサポートもあり、順位には影響は無かった模様。(因みにタイヤ1本200kg以上、単純計算でタイヤ4本で、軽自動車1台分)
今年のパリダカ、カミオンクラスでは、97年に日野レンジャーを駆ってカミオンクラス総合優勝を飾ったJ-P・ライフのマンL2000やWRCチャンピオンのM・ビアシオンのイヴェコ・ユーロカーゴなど強豪も顔を揃える大混戦。
三菱の増岡選手はミッショントラブルの為、順位を大きく落とした。
●1月3日 第4SSは濃霧の為モトクラスはキャンセル、オート、カミオンはスタート
アフリカステージに入っての初めてのステージ第4SS。123kmのSSだが、早朝濃霧のためモトのスタートがキャンセルされた。オートとカミオンはスタートする。レンジャー’500は追い越しの難しいコースでも上手く先行者を交わし順位を上げる。しかしまだ本格的な砂丘には入っておらず、まだまだ先は判らない。モトの三ヶ尻選手はSS3終了現在でで152位、SS5では98番目でゴール、まだまだ順位を上げて行きそう。
●1月2日 第2SSはグラナダ近郊で。
第2SSは10kmと短く、例年マッドコンディションになりやすいコースだが、今年は晴天に恵まれ走り易く、(埃以外は) レンジャーもトップとの時間差2分53秒とまだまだこれからである。この後には計557kmのリエゾンとフェリーにて地中海を横断する。そして次の日にはモロッコよりアフリカでのステージが始まる。レンジャーには今のところ大きなトラブルは無いようです。今年の注目株はVWワークス!上位トップ10以内に4台が入っている。
●1月1日 SSなしのリエゾン移動
この日は、SSが無い移動区間(リエゾン)だけの日。アフリカステージまでの920kmのロングリエゾンを三菱の増岡さん、日産の篠塚さん、XR400の三ヶ尻さん、日野レンジャーの菅原親子、全てのエントランス達が元気にスタートを切って行った。
●12月31日パリ郊外でのプロローグラン
今大会からは、プロローグランもタイム計測区間となる。1号車レンジャーは総合15位、2号車レンジャーは32位とまずまずのすべり出し。「レンジャーの底力はアフリカステージに入ってから。」と言うことで、今後の動向に期待する。
●12月29日〜30日 車検
パリにて参加車両(2輪、4輪、カミオン、クワド)の車検が、過去最高の参加台数により、2日に渡って行われる。日野レンジャーは今回も日野自動車さんより、3名のパリダカスペシャルメカニックが同伴し、整備もマシンも万全である。
