がんばれ!日野レンジャー 2005


 昨年に続き、2005年パリダカールラリー(正式名称 テレフォニカ・ダカール)に出場した、「チーム スガワラ」こと、菅原義正さんをこのページでは応援して来ました。今年は例年より厳しい大会に成りましたが、「チームスガワラ」の経験と勘と絶対なる技術などにより、カミオンクラスで好成績を収めました。そして、下記にもありますように4月3日に行われた、レンジャー見学会にて、2005年の「がんばれ!日野レンジャー」、パリダカ応援ページを終了したいと思います。
 

日野レンジャーカミオンクラス2位(NO.500)、6位(NO.501)で完走!
クラス1−3フィニッシュ!


 2005年のパリ〜ダカールラリーは1月1日のバルセロナのスタートから、16日のダカールのゴールまでの8956km(内SS:5431km)で行わました。今年の日野レンジャーは、ゼッケン500番1号車(菅原義正ドライバー)、ゼッケン501番2号車(菅原照仁ドライバー)の2台体制で挑戦し、見事2台完走、カミオンクラス総合順位2位と6位でゴールし、排気量10万cc以下のクラスでは、1−3フィニッシュとなりました。
 これにより菅原義正さんは連続出場23回、連続完走17回のパリダカ世界記録も更新です。

 

 もっと詳しく、パリダカ=「チーム スガワラ」を知りた時には、上の写真をクリックして下さい。
さて、1月1日より本格的にスタートを切ったパリ〜ダカールラリーの速報をお伝えします。詳細に付いては各メディアよりご覧頂くとして、こちらでは、出来るだけ判りやすく少ない文章でレポートして行きます。下記のロゴより是非ご覧下さい。
2005’パリダカールラリー速報! 

日野レンジャーのアタックスピリッツ!

 1号車のゼッケン500番の日野レンジャーは昨年より新調した、日野レンジャープロでの、2年目のラリーになりました。今年のラリーでの大事な日としては7日目のマラソンステージでの事、660kmのSSで、コースナビゲーションが難しく、砂丘と岩場の難コースで、スタックやガス欠で、ストップしているライバルを他所に、日野レンジャーは燃料タンクの容量アップと言う、まさにこの日の為のような作戦により見事にクリアー。この日で、順位を13位から3位にジャンプアップ。長年の経験と実力が発揮された。
 その後は確実堅固な走りで終始3位をキープし、最終日の総合2位のダフの技術規定違反で失格になった事により、繰上げ2位で終了。「運も実力のうち」と言う事です。
 2号車の菅原照仁さんは、以前よりパリダカではナビゲーターや、サポートなどで、パリダカを見てきた。昨年のファラオラリーでは、同車両で、カミオンクラス優勝を獲得し、今年のパリダカ初挑戦で、見事完走、6位入賞を収めた。しかし途中には、キャブアーチのクラックとターボトラブルで44位→32位→5位→8位→6位と順位にも変動があり、さらカミオンクラスも69台という参加台数で、熾烈を極めた今大会、初出場でこの成績は素晴らしいものです。


 ビッグオフロードクラブの動き(2004年 9月現在)

 「チーム スガワラ」では、来年のパリ・ダカールラリーに向けて準備を進めています。クラブ員でもおなじみの菅原義正さんは、パリダカ連続出場22回の記録もあり、また「日野レンジャー」では15回連続完走、個人では16回連続完走の世界記録も果たしています。
 そんな菅原さんを少しでも応援できたらと思い、クラブ費から応援金をお渡ししました。2004年のパリダカでは、レンジャーにクラブのスッテカーを貼っていただき、とても感謝しています。来年のパリダカも完走を目指し、頑張って下さい。
 
10月16日(土)の夜には、菅原義正さんの壮行会を行なわれ、参加者は7名で、少しの時間でしたが、来年への抱負や、ファラオラリーのエピソードなど聞けて楽しい時間となりました。
 現在(10月16日)のレンジャーは来年のスポンサーさんへの移行で、塗装がクリアーになっていました。11月5〜7日のモーターショウに向けて、これから新規カラーリングデザインをして行くようです。また、レンジャーはモーターショウが終わり次第、パリへ向けて船積(航海は約1ヶ月)されます。
 11月3日からモーターショウが一般公開され、来年のレンジャーの映像を撮ってきました。日野自動車さんのメインスポンサーは変わりませんが、動く広告板といわれるカミオンには、色々なステッカーが張ってあります。1枚1枚、応援の気持ちがステッカーにこもっているように感じられました。

 

 また、菅原さん方は、12月始めにパリに移動し、あちらで最終的な、チェックとラリーの手続きに入ります。そして 「05’パリダカールラリー」は、2005年1月1日にパリからスタートします。
 JRMでは、パリダカ仕様XR400Rのレンタルサービスも開始。来年はこの車両で、2名の日本人選手がエントリーします。
 このXR400をJRMさんからレンタルし、参加される方から連絡を頂きました。大分県からパリダカ初参加の三ヶ尻さん(ゼッケンー139番)です。がんばって目標達成を応援、祈っております。コメントも頂きましたので掲載します。みなさん、応援お願いします。

「次回のパリダカで、海外ラリーは6戦目の参加になります。これまでの、どのラリーよりも苦しいことは十分承知しているつもりですが、冷静に集中力を保ち、普段の走りが出来れば必ず完走できると信じています。いまは、未知の大地に挑戦できる喜びと緊張感で一杯です。多くのものを見て、感じて、経験する中で、いろんな事を考え、自身で納得出来るラリーであればと思っています。」

 


パリダカ報告会&レンジャー見学会

 2005年パリダカールラリーの報告会が、2月26日に幕張メッセにて行われ、2輪の部、4輪の部と2部構成で行われました。ゲストには池町選手、三橋選手、菅原義正親子、浅賀敏則、ピヨコ隊の河合さんら、多数の歴代参加者を踏まえ、パリダカへのヒストリーなど内容など盛りだくさんでした。

 

 日野レンジャー見学会では4月3日に日野市の日野自動車本社で行われ、社内の「さくら祭り」と重なり、、パリダカレンジャーはその大きさや、ラリーカミオンという、一種独特な雰囲気もあり、家族連れのお子さんなどが、運転席に座る為に終始列を成していました。日野自動車さんで編集したパリダカビデオの放映や、菅原義正さんからの好意にもより、貴重なパリダカエピソードを聞く事が出来ました。その中で、来年のパリダカに目指して準備を始めている事なども話しがあり、菅原さん曰く「あと20年は頑張るよ!」とのコメントもありました。

パリ・ダカールラリーについて。

 世界でたった一つしかないレース、アフリカの大地で繰り広げられる、第27回パリ・ダカールラリー。今年も再び、モロッコ、モーリタニア、マリ、セネガルの贅沢な景色の中を走り抜け、ラックローズがゴール。新しいレギュレーションを基にレースのプログラムは、ナビゲーションや砂丘越えなど盛りだくさんです。何故なら、パリ・ダカールラリーは砂漠の中を走る単なるスピード競争ではないからです。
競技車のカテゴリー モト オート カミヨン クワッド アシスタント・カー
*当大会から、クワッドが新しく独立した部門として設置。

レース日程

2004年12月28日  スペイン参加者の書類審査
12月29,30,31日   書類審査・車検
12月31日      ブリーフィングとプロローグ
2005年1月1日   バルセロナスタート
1月2日〜15日   スペイン、モロッコ、モーリタニア、マリ、セネガル通過
           休息日はモーリタニアのアタール.
1月16日      表彰式、ファイナル・ランチ、クロージングパーティ


詳しいパリダカインフォメーションに付きましては、こちらをご覧下さい。

来年のパリダカ〜ルラリーついて質問しました。

 

9月8日に、JRM本社にお伺いして、お話を聞いて来ましたので、質問形式にして報告します。

●2005年パリダカの抱負について。

 次回大会は私にとって連続出場23回目になります。また日野レンジャーに乗せてもらってから14回目になり、最初の年は日野レンジャーに乗ってなかったのですが日野レンジャーは挑戦して15年目になり、完走出来ると16年連続完走(私個人では17年連続完走)という筋目の年であり、かなりのプレッシャーを感じております。
 また、2台体制のお許しが日野さんから出たので、若い人にキャンスを与えて頂いた事に感謝をしております。

●2004年と2005年のラリー参戦について、変わったところ。(レギュレーションなど)

 次回の大会からカミオンクラスの最高速度を時速150KMにおさえられました。これはあまりにも速くなったカミオンに対しての制限でしょう。実際は私もラリー中に170KM/Hで走った事がありますが、それは2-3分であり、それよりもブレーキングをして80KM/Hだとしたらそこから120KM/Hまで速く加速出来るかが、勝負になります。
 また自動車部門ではCTISと言って走行中にタイヤのエアー圧を変えるシステムの装着が禁止となりました。これはプライベートはそんな高い装置を付けられないので、ワークスとの差を無くする処置です。バイク部門では450cc以上は単気筒に限るとの事です。

●前回のラリーで、「日野レンジャー」に受けたダメージと、今年の改造点。

 レンジャーの受けたダメージはありませんでした。次回は軽量化も含めて2名乗車を考えてます。これで約100キログラムの軽量化になります。2台体制になるのでスペアータイヤを1本2号車に積むと更に100キロの軽量になります。また、サスペンションのバネレートも変更予定です。(これは毎年やってます)

  

●4輪のラリー参加傾向(三菱、日産の参戦は?)

三菱さんはポルトガルのスーザ選手を前面にディラーチームとして来ると思われます。増岡さんやペテランセルさんにも出てもらいたいのですが、現状は難しいですね。トヨタのアラコさんも新しい会社になり、右京選手は練習にアフリカのラリーにも出て用意万全です。日産さんはチームの見直しで、新人の三橋選手や池町さんの活躍がたのしみです。
 
10月23日の新聞にて三菱さんの正式パリダカ参戦が発表されました。会社としては、WRCへの参戦は控えているようですが、パリダカについては、新しくヨーロッパの新スポンサーが付き、チーム体制が維持できそうなので、来年も参戦します。ドライバーには、ぺテランセルや増岡さんなどを起用するようです。

●チームスガワラのメンバーと2輪へのサポート体制は?

 まだ正式発表は出来ませんが、日野さんから3名のメカさんが応援してくれる事になりました。2輪のサポートは6輪駆動車とトヨタ80(新造車)とランクル70の座席は全部埋まってます。もう一台フランスに用意してますので後3名は乗れます。
 また、来年からはXR400パリダカ仕様車のレンタルも開始。出場車両のレンタルと、全般的なレースのサポートをして行きます。詳しくはJRMのホームページをご覧下さい。
(下記写真をクリックして下さい。)



昨年の2004’パリダカの詳細に付きましては、下記ページをご覧下さい。

2004年「日野レンジャー」のパリダカールへの軌道