7.コックピットの彫り込み

INDEX
上から彫る方法
下から彫る方法
 
材料取りの時にあけておく方法
半割りで彫る方法

<上から彫る方法の例>

@ ドリルで彫り込む部分に穴を空ける。


A 細い彫刻刀で不要な部分を取り除く。彫刻刀は小さい方が 
 力がいらないので楽に削ることができます。(自作です。)


B 丸のみ、サンドペーパーなどで内側を仕上げる。


使用した工具など。


<分割して中空にする方法>

上述の彫刻刀で彫り込む方法は、隅がきれいに出来ないため、 
胴体を分割して削り取り、再度接着して元に戻す方法を紹介します。
・ @〜Dを歯の薄いのこぎりで切断する。
  (ピラニアンなど薄刃の胴つきのこが良い)
・ まず、@、Aの順に切断します。このとき
  「側面形削り」で紹介した、基準点の穴あ
  けをしておくと、線を描くときの目安にな
  ります。
・ のこぎりで思い通りに切断するのは困難で
  す。線からずれたとしても、後でその切断
  面のまま接着し、元に戻すわけですから
  多少の”ずれ”は気にしなくてもよい。
・ 次に、B〜Dを切断します。
・ キャノピ部分は、キャノピ型として使用し
  ます。
・ 操縦席部分は、両サイドの外板を残して斜
  線部を削り取ります。
  このとき注意することは、決してのこぎり
  で切った部分(後で接着する面)を削って
  はいけません。
  接着面を削ると元に戻らなくなります。
・ 操縦席部分を削り終えたら、胴体を接着し
  て再組み立てをします。
・ このとき注意することは、中心線がずれな
  いようにすることです。
  左右を分割し、側面図を平らなところに置
  いて、その上で側面形を合わせながら接着
  し元に戻します。
・ のこぎりで切った分、小さくなっている訳
  ですから完全には合いません。接着した後、
  瞬間接着材で固めるなど、あなたのテクニ
  ックで修正します。

<ユングマイスター(1/32)の例>

@ 木取りの時にあけた基準穴を基に切断線を描きます。

A 薄刃ののこぎりで切断。

B コックピット部分を中空にして接着。

C 組み立ててみて、開口部を修正。

<DH.83(1/32)の例>

@ コックピットとキャビンの中空にする部分を切断します。


A 中を削り取った状態。             


B 再結合した状態。まだ半割りにできます。              
 当初、中心線がエビぞり状態で接着されたため、接着部に鋸を入れて修正しました。