21.サーフェーサー塗装(下塗り)

INDEX

・ サーフェーサーは、白色かグレーのラッカーサーフェーサーを使います。
・ 白色は上塗りの発色が良く理想的ですが、赤などはピンクになりがちなため、 上塗りの色によって使い分けても良いでしょう。
 
<キャノピ枠内面色の塗装>

・ 透明なキャノピーにいきなりサーフェーサー塗装すると完成後、キャノピの内側から サーフェーサーの色が見えてしまします。ですから、サーフェーサー塗装をする前に 必ず、キャノピーにコックピット機内色または、黒っぽい色を塗ります。
<サーフェーサー塗装>

・ 一回目の塗装は木に塗料が染み込むため、エアブラシを使う場合、何回も塗り重ねる 必要があります。そのため、原液をそのまま筆塗りしても構いません。隙間やへこみ部分を塗料で埋める ように筆で塗り重ねることができます。
 エアブラシの場合でも、塗り終わった後に凹みや傷へ筆でこってりと重ね塗りすると塗装の回数が軽減できます。
・ 一回塗りでは薄いため1日置いて再度塗り、最低2回塗ることで、こってり塗れて水研ぎ ができる厚さになります。
 下図のように細い板にテープを裏返しに貼って小物をくっつけると塗装が出来ます。スポンジが付いた強力両面テープも使えます。

<サーフェーサー研ぎ>

・ サーフェーサー塗装後、1週間以上置いてからサーフェーサーを研ぎ落とし、木目
  やキズ消しを行います。
・ 塗料の乾燥には時間がかかります。完全に乾いたように見えてもまだ乾燥が続いて
  おり、塗料がやせていくのです。
(注)良く乾燥させずに研ぐとその後も乾燥が進み、消したはずの傷、段差などの塗料の
  厚い部分がやせて目立ってきます。
・ 第1回目はこってりした塗料を研ぎ落とすため、荒め(#240〜#320)のサンドペーパ
  ーをポリエチレンフォーム(硬質スポンジ)、ゴム板などに貼り付けたものを使います。
・ 平面で研ぐことで、高い部分が削れ平面や曲面の直線部を出すことができます。
  平板などを使わずに研いでも平面はなかなか出ません。
・ サンドペーパーは白色のものが目が詰まりにくく、使い易いでしょう。
・ サンドペーパーに水を付けることで目詰まりを防ぐことができます。
  白色のサンドペーパーは、水なしで研ぐこともできます。
・ ここで注意することは、サーフェーサーを塗っていない部分に水が付くと、木が水を
  吸って膨張し、毛羽立ちしたり、ときには、接着が剥がれたりするので、塗装忘れが
  ないように注意が必要です。
・ 胴体の曲線部も最初は平板に貼ったサンドペーパーを使い、仕上げはサンドペー
  パーをそのまま手で持って研ぎます。
・ フィレット部分などは、丸棒にサンドペーパーを貼り付けた道具を自作して使います。
  主翼凹面の磨きに一升瓶を使う方もみえます。
・ 1回目の水研ぎは、生地が出たとしても問題はありません。表面を滑らかにする
  ことが先決です。

<サーフェーサー塗装・2回目(スプレー塗装)>

・ 2回目以降は、エアブラシを使用して大き目のノズルで垂れない程度でたっぷり
  吹き付け塗装します。
・ 数回重ね塗りし、スジ彫りしたときに木まで届かないように厚めに塗装します。
・ 一日おいてもう一度重ね塗りすると良いでしょう。

<サーフェーサー研ぎ・2回目>

・ 2回目以降はできるだけ生地が出ないよう注意して研ぐことが必要です。
・ サンドペーパーは、#400くらいからだんだん細かくし、小さく切ったものを使って、
  手で水研ぎするのが良いでしょう。
・ 木目(生地)が出てしまった場合は、再度サーフェーサー塗装〜水研ぎを繰り返
  します。
・ サーフェーサーは、その上にスジ彫りをするため、最後の水研ぎは表面をつるつる
  に磨く程度にして塗装を厚めに残します。
・ サーフェーサー塗装と水研ぎは、3〜4回繰り返すのが普通です。

<塗装例>