固定長データとは、各レコードの長さが一定のデータをいいます。各レコードの項目はその項目の最大の長さをとっています。たとえば、10バイトの項目であっても、その内容は、実質的に2バイトや3バイトの場合もあり、残りの8バイトや7バイトはスペースが入っています。ホストコンピュータやオフコンのデータは一般的に固定長データです。
CSVデータとは、CSV形式をしているデータのことです。CSV形式とは、「comma separated value format」のことで、レコード形式を持ったデータを表すフォーマットで、各レコードの終わりに 改行を示すCR/LF コードが入り、1レコード内の各項目をカンマで区切ったものです。したがって、各項目は実際の項目の長さしかデータを持っていません。このため、固定長データに対して、可変長データと呼ばれることがあります。
また、一般的ではありませんが、CSVデータの変形として、固定長CSVデータと呼ぶべきものがあります。1レコード内の各項目をカンマで区切る点では、CSVデータと同じですが、各項目の長さは一定でデータのない部分にはスペースが入っているため、結果としてレコードの長さが一定になるフォーマットです。
いわゆる情報系のシステムでは、元データを固定長データで受け取って、データ処理することがあります。Excelなどの表計算ソフトで固定長データを扱うことができないわけではありませんが、いわゆるWindows系ソフトで固定長データを扱うことはそれほど容易ではありません。しかし、Perlで処理すれば、このような固定長データからCSVデータへの変換も容易にできるのです。ここでは、固定長データやCSVデータ、固定長CSVデータをそれぞれ相互に変換するスクリプトについて、述べていきます。
固定長データと各種CSVデータの概要について解説します。
固定長データをCSVデータに変換する方法について解説します。
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