Windows版LaTeXの細道・けもの道
マクロ編では、自作マクロをご紹介します。
[傍線(下線)付きの問題用の各種記号や空欄補充問題(空所補充問題、穴埋め問題)を作成するマクロ]
縦書きであれば傍線付き、横書きであれば下線付きの問題を作成するときに表示する各種記号と空欄補充問題用の記号付き空欄を作成するためのマクロです。まず、下記のサンプルをご覧ください。こうした文書を作成する場合に使用するためのマクロです(2012/8/4に文字の大きさを和文で一般的な11ポイントの大きさに合わせるようにマクロおよび文書サンプルを作り直しました)。
丸数字は通常の'dvipdfmx'では正常に変換されませんが、「一太郎2012 承 プレミアム」に付属している"JUST PDF 2[作成・編集]"や「一太郎2013 玄 プレミアム」・「一太郎2014 徹 プレミアム」・「一太郎2015 プレミアム」などに付属している"JUST PDF 3[作成・編集]"がインストールされていれば、dviファイルのメニューから[File]-[Print]を選び、[setup]ボタンをクリックして、プリンタ名を"JUST PDF 2"や"JUST PDF 3"にすると、pdfファイル上で丸数字が表示できるようになります。「丸数字が表示されている縦書き用サンプル」と「丸数字が表示されている横書き用サンプル」はこの方法で作成したpdfファイルです。
横書き用と縦書き用でそれぞれ別のマクロになります。横書き用は英語や社会などの科目、縦書き用は国語などの科目を想定しています。数学についてはeMathやschlmath、UNIQUE LABORATORY等にいろいろと便利なマクロがあります。特にセンター試験の空欄補充問題で数学の問題に特有な空欄の中に複数の記号が入る形式についてはこうしたマクロを使うと便利に作成できます。
また、センター試験などで使われているマークシート用の丸囲みの数字や記号については、"UNIQUE LABORATORY" のMETAFONT を利用したマークシート・フォントの作成にあります。
なお、上記のマクロには横書き用の下線や縦書き用の傍線は含まれていません。横書き用の下線や縦書き用の傍線は下記のサイトなどからダウンロードしてください。下記以外にも下線や傍線のマクロは多数ありますので、各自で検索してみてください。
傍線については、以下のサイトなどからをダウンロードしてください。
下線については、以下のサイトなどからをダウンロードしてください。
なお、このマクロは藤田眞作氏の作成したtkokugo.styとanaume.styを元に作成したものです。作成の動機は以下の理由によるものです。
なお、"tsayusen.sty"や"tnamisen.sty"、"j-uline.sty"と"jundline.sty"、"udline.sty"、"uline--.sty"などの傍線や下線を引くマクロについては、以下のフォルダに保存してください。
「"udline.sty"と"uline--.sty"が見つからない」など、インストールしたパッケージやマクロが見つからないというエラーが出る場合は、コマンドプロンプトからmktexlsrと入力して、[Enter]キーを押して実行してください(コマンドプロンプトでどのフォルダを表示していても実行できます)。実行すると、以下のフォルダにls-Rというファイルができているのを確認してください。pTeXを実行する場合、このファイルを参照して実行しますので、新たにインストールしたパッケージやマクロを自動的に探してくれます。