■Windows版LaTeXの細道・けもの道

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Windows版LaTeXの細道・けもの道

  1. [基本編]
  2. [パッケージ編]
    1. [Babel(多言語処理パッケージ)]
      1. ["Babel"で使用できる言語とその使用方法]
      2. [W32TEXでの"Babel"本体やギリシア語・ロシア語フォントのインストール]
      3. ["Babel"で使用できる命令]
    2. [TIPA(発音記号フォント)]
  3. [マクロ編]

3.マクロ編

マクロ編では、自作マクロをご紹介します。

[傍線(下線)付きの問題用の各種記号や空欄補充問題(空所補充問題、穴埋め問題)を作成するマクロ]

縦書きであれば傍線付き、横書きであれば下線付きの問題を作成するときに表示する各種記号と空欄補充問題用の記号付き空欄を作成するためのマクロです。まず、下記のサンプルをご覧ください。こうした文書を作成する場合に使用するためのマクロです(2012/8/4に文字の大きさを和文で一般的な11ポイントの大きさに合わせるようにマクロおよび文書サンプルを作り直しました)。

丸数字は通常の'dvipdfmx'では正常に変換されませんが、「一太郎2012 承 プレミアム」に付属している"JUST PDF 2[作成・編集]"や「一太郎2013 玄 プレミアム」・「一太郎2014 徹 プレミアム」・「一太郎2015 プレミアム」などに付属している"JUST PDF 3[作成・編集]"がインストールされていれば、dviファイルのメニューから[File]-[Print]を選び、[setup]ボタンをクリックして、プリンタ名を"JUST PDF 2"や"JUST PDF 3"にすると、pdfファイル上で丸数字が表示できるようになります。「丸数字が表示されている縦書き用サンプル」と「丸数字が表示されている横書き用サンプル」はこの方法で作成したpdfファイルです。

  1. [縦書き用サンプル]([丸数字が表示されている縦書き用サンプル])
  2. [横書き用サンプル]([丸数字が表示されている横書き用サンプル])

横書き用と縦書き用でそれぞれ別のマクロになります。横書き用は英語や社会などの科目、縦書き用は国語などの科目を想定しています。数学についてはeMathschlmathUNIQUE LABORATORY等にいろいろと便利なマクロがあります。特にセンター試験の空欄補充問題で数学の問題に特有な空欄の中に複数の記号が入る形式についてはこうしたマクロを使うと便利に作成できます。

また、センター試験などで使われているマークシート用の丸囲みの数字や記号については、"UNIQUE LABORATORY" のMETAFONT を利用したマークシート・フォントの作成にあります。

  1. [縦書き用マクロ]はここからダウンロードできます。
  2. [横書き用マクロ]はここからダウンロードできます。

なお、上記のマクロには横書き用の下線や縦書き用の傍線は含まれていません。横書き用の下線や縦書き用の傍線は下記のサイトなどからダウンロードしてください。下記以外にも下線や傍線のマクロは多数ありますので、各自で検索してみてください。

  1. [縦書き用の傍線マクロ]
  2. 傍線については、以下のサイトなどからをダウンロードしてください。

    1. 藤田眞作氏のサイトにある"tsayusen.sty"と"tnamisen.sty"
    2. T Domae氏のサイトにある"udline.sty"(アンダーラインマクロ)
    3. しっぽ愛好家氏のサイトにある"uline--.sty"

  3. [横書き用の下線マクロ]
  4. 下線については、以下のサイトなどからをダウンロードしてください。

    1. 藤田眞作氏のサイトにある"j-uline.sty"と"jundline.sty"
    2. T Domae氏のサイトにある"udline.sty"(アンダーラインマクロ)
    3. しっぽ愛好家氏のサイトにある"uline--.sty"

なお、このマクロは藤田眞作氏の作成したtkokugo.styとanaume.styを元に作成したものです。作成の動機は以下の理由によるものです。

  1. "tkokugo.sty"(縦書き傍線用記号表示)も"anaume.sty"(記号付き縦書き空欄表示)も縦書き用のマクロなので、横書き用のマクロがあれば便利だと思った。
  2. "tkokugo.sty"では、丸囲みの記号が中心から少しずれているように見えるので、その点を修正したかった。
  3. "anaume.sty"(縦書き空欄内の記号表示)では、指定できる記号がすべてそろっていないので、すべて指定できるようにしたかった。
  4. "tkokugo.sty"では「ひらがなのあいうえお順」でも「カタカナのアイウエオ順」でも「ら行/ラ行」が抜けていた。
  5. "tkokugo.sty"も"anaume.sty"も表示する記号がローマン体または明朝体なので、ゴシック体にしたかった(半角の英字ではボールドになってしまい、ゴシック体にできないため、全角の英字を追加した)。
  6. 傍線や下線で指定する記号と穴埋め問題用の記号は一般に連続していることが多く、別管理する必要はないことを考えると、"tkokugo.sty"も"anaume.sty"も別のマクロである必要はないので、1つにまとめたいと思った(下線部分に'A','B','C'と順番に記号を付けた後の空欄に'D'を入れることはあっても、'A'を入れることは通常ないと思います)。

なお、"tsayusen.sty"や"tnamisen.sty"、"j-uline.sty"と"jundline.sty"、"udline.sty"、"uline--.sty"などの傍線や下線を引くマクロについては、以下のフォルダに保存してください。

  1. "Tex Live"をWindowsにインストールした場合にはC:\texlive\2013\texmf-dist\tex\latexの配下(さらにサブフォルダを作成しても可)に保存します。
  2. "W32Tex"をWindowsにインストールした場合にはC:\w32tex\share\texmf\tex\latexの配下(さらにサブフォルダを作成しても可)に保存します。

「"udline.sty"と"uline--.sty"が見つからない」など、インストールしたパッケージやマクロが見つからないというエラーが出る場合は、コマンドプロンプトからmktexlsrと入力して、[Enter]キーを押して実行してください(コマンドプロンプトでどのフォルダを表示していても実行できます)。実行すると、以下のフォルダにls-Rというファイルができているのを確認してください。pTeXを実行する場合、このファイルを参照して実行しますので、新たにインストールしたパッケージやマクロを自動的に探してくれます。

  1. "Tex Live"をWindowsにインストールした場合にはC:\texlive\2013\texmf-configC:\texlive\2013\texmf-distC:\texlive\2013\texmf-varC:\texlive\texmf-localの配下にあります。
  2. "W32Tex"をWindowsにインストールした場合にはC:\w32tex\share\texmfC:\w32tex\share\texmf-localの配下にあります。


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