この世から戦争をなくすには,何か絶対的なものを信じて,それに依存して生きていくという生き方を
克服しなければならない。
プーチンは,ロシアが石油や天然ガス・小麦などの食料の資源大国として生存していくということだけ
では満足できなかった。過去のロシア帝国の栄光という妄想のロシア像と一体化し,自我を極端に肥大
化してしまっている。プーチン大統領の執務室には,ピョートル大帝とエカチェリーナ2世の肖像画が掲
げられているという。プーチンは彼らにも同一化し,ロシア帝国の再興という妄想にとりつかれているに
違いない。そうでなければ,ウクライナが西側陣営に取り込まれようが,資源輸出国として生存していく
のに何ら差し支えがないはずである。
中国も中華思想から,脱却すべきだし,イスラム教国もキリスト教国も自らの正当性を神に求めるの
はやめなければならない。そうしなければ,この世から戦争はなくならないと思う。
(2023/1/22)-22-