2003年4月7日宝塚ファミリーランドは92年の歴史に幕を降ろしました。
ファミリーランドにはいろいろな想い出があります。
私がまだ小さかったころ、私の祖母がファミリーランドで働いていて、遊びにいくとよく乗り物券をくれたものでした。
小学校の頃は、猿山の前で写生をした記憶もあります。中学、高校のころはあまり行った記憶はありませんが、高校の頃は電車通学だったので電車の中から毎日ファミリーランドは風景の一部として見ていました。今の阪急電車は高架になってファミリーランドの上を走っていますが(ムービーはこちら)、昔は高架ではなかったので、一部の区間ファミリーランドの中を走ってまるで、遊具の一つみたいでした。

高校を卒業してからは、東京で暮らしていたので帰省した時に電車の中から見るくらいでしたが、結婚する前に彼女(「宝塚の女」)といっしょに行ったりしました。
宝塚に戻って来て、たつひとが生まれてからは、一年に一回は行ってたような気がします。また、遠方から我が家に来てくれたお客様をもてなす時もよく行きました。 宝塚市は「観光の街」というイメージがある方もおられると思いますが、実はそれほどではなく、「歌劇」と「ファミリーランド」、「手塚治虫記念館」くらいしかなく、映画館すら小さいのが一つあるだけです。このままいくと、そのうち歌劇も東京に移ってしまって「宝塚歌劇発祥の地」なんてプレートだけになってしまうかもしれません。
個人的には、いろんな事情があるとは思いますが、宝塚市にもう少しがんばってもらいたかった。せめて動物を少しでも残して「ミニ動物園」にするとか。今回ファミリーランドがなくなることで「動物園」がなくなってしまったのが一番さみしいです。小さい頃に本当の動物を見たり、さわったりできるのは貴重な体験だと思うのですが…。
あれこれ言っても、もうなくなってしまったものは仕方がありません。ただ、宝塚市を出て暮らしている人達が帰って来た時にもうあの風景が見れないのはさみしいと思います。私は、ファミリーランドの最後をこの目でみれて、体験できてよかったのかもしれません。
「宝塚ファミリーランド」長い間ごくろうさまでした。
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