「あの、とりあえず聞いて良いですか?」

「んっ、どうしたの、瑠璃」

 瑠璃菊の質問に隣を歩いていた更紗が聞き返してきた。現在は瑠璃菊と更紗、そして備前姉妹は部活をするために郊外に出て、部活の場所となる備前姉妹の実家である神社に向かっているところである。

部活に関しては昨日の怪しい会議で聞かされていたが、実際に桜華と桃華の実家である神社が、どこにあるのかまでは聞かされていなかったのだ。そのうえ、瑠璃菊は電車通学である。そのため、駅からドンドンと反対方向に向かって歩いて行く事に不安を覚えて、こうして質問を投げ掛けたのだ。

「桜華さんと桃華さんの実家が神社とは聞いてましたが、どこの神社なんですか? 私は電車通学なんですけど、駅からドンドンと離れて行くんで、あまり遠いいと困るんですけど」

 そんな事を言って来た瑠璃菊に対して桜華は笑顔で答えるのだった。

「その事なら心配しなくて良いわよ、瑠璃。同じ路線が神社の傍を走ってるから、一駅分だけ歩けば良いだけじゃない」

「って! それって私に一駅分だけ歩いて行けって事ですかっ!」

 そんな瑠璃菊の突っ込みに桃華から冷たい槍の言葉が瑠璃菊に刺さる。

「別に一駅分の代金を出せば済む事でしょ。一駅分の値段ぐらいでケチケチしないで」

「それって私が余計に交通費を出せと言っているのと同じですよねっ! 確かに一回や二回なら大した額では無いですけど、一ヶ月とかになるとかなりの代金になりますよっ! それを自腹で払えという事ですかっ!」

 まあ、確かに瑠璃菊の言った通りだろう。一回や二回なら大した額にはならないが、なにしろ桜華が部長をしている部活である。だから普通に休日も活動する、と言い出しても不思議ではない。その度に瑠璃菊は一駅分の電車賃を出さないといけないのだから、抗議の声は当たり前といえるだろう。

 とは言っても相手は備前姉妹である。瑠璃菊が何を言っても斬り捨てる事は瑠璃菊も既に分かるほどの付き合いになっている。だから瑠璃菊がどんな言葉で反論しようかと考えようとする前に、隣に居た更紗から救済の声が発せられえた。

「大丈夫よ、瑠璃。交通費はしっかりと払ってもらえるから。その事は上にも伝えてあるし、上も瑠璃に必要な交通費を計算して、しっかりとお給料と一緒に払うって言ってたわよ」

「よかった〜。交通費は出してもらえるんですね」

 一安心した瑠璃菊に対して、前を歩いている備前姉妹から言葉の刀が斬りつけられる。

「タダで給料を水増ししてもらえるんだから、ズルイわね、瑠璃のクセに」

「大して働けないのに貰える物はしっかりと貰うなんて……あさましい」

「必要経費ですっ!」

 備前姉妹の言葉を見事にしのいだ瑠璃が、そんなツッコミで返答すると、隣に居る更紗からは笑い声が漏れ、前に居る備前姉妹は何かを相談しているようだ。そんな備前姉妹を見て、瑠璃菊は思いっきり不審者を見るような目で備前姉妹に視線を送りながら尋ねる。

「桜華さんも桃華さんも何を企んでるですか?」

 バッサリと斬り付けるような質問に桃華が呆れながら答えてくるのだった。

「大した事じゃないわよ。桜姉が瑠璃のように給料を上げられないか企んでいただけよ」

「だから必要経費ですって。それよりも桜華さんは実家の手伝いと同じようなものじゃないですか、そのうえ、まだむしり取ろうと企んでるんですか」

 そんな瑠璃菊の言葉を聞いた桜華の足がピタッと止まると、すぐに瑠璃菊の後方に移動して、後ろから瑠璃菊の頬を手の平で挟むように押してくる。そんな桜華が不満げに瑠璃菊に言うのだった。

「むしり取るとは聞き捨てならないわね。私は給金アップのために瑠璃を利用できないかと企んでただけよ。それをむしり取るなんて、まるで私がこそ泥みたいに聞こえるじゃない」

「わしゃりまひた、わかりひゃしたから、これをひゃめてくひゃい〜」

 すっかり桜華の玩具となっていた瑠璃菊から抗議の声が上がるが、桜華は瑠璃菊の頬が気に入ったのだろう。そのまま、何度も押しては離すを繰り返してすっかり遊んでいた。そんな二人を見ていた更紗が桃華に話しかけるのだった。

「なんか、瑠璃もすっかり馴染んできたわね。これなら神社でも問題がないでしょ」

 そんな事を笑顔で言った更紗だが、桃華はそうとは思っていないのだろう。だからこそ、更紗に向かって言葉を返すのだった。

「あ〜、そういえば更紗はまだ聞いてなかったっけ。瑠璃に仕事を教えるのはウチの巫女頭に決まったのよ」

「あぁ〜、……それは問題だわ」

「まあ、面白い展開になれば私は満足だけどね」

「瑠璃……今日は無事に帰れるかしら」

「無理に百円」

 更紗の言葉に楽しむかのように、そんな言葉を口にした桃華。更紗も神社の事情は知っているのだろう。なにしろ更紗と備前姉妹の付き合いは長いようだから、桃華が言った意味を理解してる更紗は苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。

 

 

 長船神社、そんな石碑に刻まれた横を通り過ぎ、鳥居を潜ると、長い参道があり、その終点に広い境内があった。その境内の奥には拝殿があり、更に置くには本殿があるようだが、そこは立ち入り禁止のために鎖を一本だけ通し、関係者以外立ち入り禁止の札が掛かっていた。そんな境内の右側には絵馬やおみくじを結ぶところが設置しており、左側には大きな建物が建っていた。

 そこの一階はお守りなどを売っている売店となっているが、外から見るだけでも奥行きが、かなりある事が分かる。そのうえ、建物の外装は木造になっているが、三階建てと立派な建物であった。

 そんな社務所と思われる建物へと進む、備前姉妹にくっ付いて行く瑠璃菊。そして備前姉妹は社務所の隅にある出入り口をためらいも無く、開けると、中に向かって二人揃って声を上げるのだった。

『ただいま』

 そう言いながら社務所へと入って行く備前姉妹。その後に続くように更紗に背中を押されながら、瑠璃菊が社務所の中に入って行くと、そこには売店からは見えないが、立派な事務所となっていた。

 そんな社務所の中で桜華は瑠璃菊を待つように立っており、桃華は誰かを呼びに行ったようだ。そのため、瑠璃菊も桜華の所まで行き、そのまま待っていると、桃華と一緒に同じ顔をした女性がもう一人、桃華と一緒に出てきたのだ。

「桜華さんっ! まだ姉妹が居たんですかっ!」

 顔付きが桜華と桃華にうりふたつと言って良いほど似ていた、けど二人とは違って優しげな瞳で優しく微笑んでいる。確かに顔は備前姉妹とそっくりだが、出している雰囲気は桜華や桃華とは全く違い、とても優しい物だと瑠璃菊は感じていた。

そして、その人は嬉しそうに「あらあら」と言いながら瑠璃菊の反応に嬉しそうにしていた。そんな人とは正反対に、備前姉妹と更紗は溜息を付いて、呆れた顔をしながら、それぞれ言うのだった。

「いつもの事だけど、姉妹と言われると何か癪なのよね」

「桜姉の言うとおりだけど。これも運命だと思って諦めるしかないのよね」

「まあ、瑠璃のように初めて乱菊(らんぎく)さんを見た人は、同じような反応を示すからね。それは仕方がない事でしょ」

「乱菊……さん?」

 更紗がそんな言葉を口にすると、言葉の中に人名があった事に気付いた瑠璃菊が、桃華の連れてきた人の名前だと思ったのだろう。だからこそ、更紗と備前姉妹に尋ねるように言葉を投げ掛けるが、その前に乱菊と呼ばれた人が瑠璃の頭を優しく撫でながら、自分の方へ向かせると、優しい微笑で自己紹介するのだった。

「私の名前は備前乱菊、こう見えても桜華と桃華の母親よ」

「……………………へっ?」

 本当とばかりに瑠璃菊は備前姉妹と更紗を見る。そして、それが本当と言わんばかりに、三人が一斉に頷くのだった。その事がよっぽど衝撃的だったのだろう。瑠璃菊も声を出さずにはいられなかった。

「え――――――――っ! ほっ、本当にお二人のお母さんだったんですかっ! 今更、実は姉だったとかいうオチは無いですよねっ!」

 そんな声を上げてしまう瑠璃菊。そんな瑠璃菊の態度と言葉に備前姉妹は疲れたように溜息を付き、更紗は苦笑いするしかなかった。そして、肝心な乱菊は、よっぽど瑠璃菊の言葉と反応が嬉しかったのだろう。瑠璃菊の頭を優しく撫でながら「本当よ」と念を押してくるのだった。

 そんな衝撃の事実が発覚したところで、瑠璃菊は未だに驚いたままで、思わず言葉を出してしまった。

「何でこんなに若いんですかっ! 若作りっていえる若さじゃないですよっ! もう人間離れしてますよっ! こんなのっ! 桜華さんといい、桃華さんといい、ここの家系は本当に人類なんですかっ!」

 思わず、そんな突っ込みを連発してしまった瑠璃菊。その言葉に備前姉妹から睨みの視線が送られて来るが、更紗はやっちゃったと言いたげな顔をしていた。それから突如として乱菊の言葉と瑠璃菊の悲鳴に似た声が上がる。

「あらあら、それはいったいどういう意味なのかしらね〜。確か、瑠璃菊ちゃんとか言ったわよね。そんなにウチの家系図に興味があるのかしらね〜。何なら探し出して見せて上げましょうか」

「痛いっ! 痛いっ! 痛いですっ! というか、分かりましたから思いっきり掴んでいる手を離してくださいっ! ごめんなさいですっ! ごめんなさいっ!」

 最早、涙目、いや、ほとんど泣きながら乱菊にそんな謝罪の声を上げる瑠璃菊。まあ、それも仕方ないだろう。なにしろ、今まで優しく撫でていた乱菊の手が、突如として瑠璃菊を片手で持ち上げるかのように、瑠璃菊の頭を思いっきり締め上げてきたのだから。

 しかも今まで出していた優しげな雰囲気も消え去り、今では黒いオーラが発せられていた。そして瑠璃菊は目にする事になる。乱菊は未だに微笑んでいるものの、その背後には般若の面がしっかりと瑠璃菊を睨んでいた事を。

 そんな乱菊と拷問なような痛みに、最早言葉が出ずに泣くだけの瑠璃菊。そんな瑠璃菊を乱菊は見透かした目で見詰めると瑠璃菊をやっと解放するのだった。

 よっぽど痛かったのか、よっぽど怖かったのか、それとも両方なのか分からないが、瑠璃菊は解放されると床に座り込んでいた。それから泣きながら助けを求めるように更紗の所にまで行くと、そのまま更紗の背後に隠れながら様子を見ている。そんな瑠璃菊を慰めるように安心させてやる更紗、そして元凶となった乱菊は先程までの黒い物が全て無くなり、先程までの優しい表情に戻っていた。そんな乱菊が首を傾げながら、少し楽しそうにいうのだった。

「あらあら、ちょっとやりすぎちゃったかしら?」

「大丈夫よ、瑠璃だから。いつものように母さんから恒例の挨拶を受けても、すぐに立ち直るし、立ち直らなかったら捨てるだけだから」

「桜姉の言う通りね。母さんのこれは、すっかり恒例になってるから。この程度で根を上げるようなら他の捨て球を拾ってくれば良いだけだし」

「お二人には私に対して優しい言葉を掛けるって事はしないんですかっ!」

 乱菊に続いて、そんな言葉を口にした備前姉妹。そんな備前姉妹との付き合いにすっかり慣れてしまっている瑠璃菊が思わず突っ込みを入れてしまった。それでも、備前姉妹は瑠璃菊の突っ込みをバッサリと斬り捨てるのである。

「めんどくさい」

「ヤダ」

「お二人とも一言で片付けましたね〜。えっと、先程のは私も口が過ぎたと思ってますから、すいませんでした。それから……痛いのは、止めてください。さっきのは、かなり痛かったですから」

 更紗の後ろに隠れながらも、そんな言葉を口にする瑠璃菊。そんな瑠璃菊の突っ込みにめんどくさそうな顔をする備前姉妹。そんな二人に更紗は苦笑いしながら、瑠璃菊の頭を優しく撫でてやっている。

 そんな時だった。いつの間にか瑠璃菊の真正面に移動した乱菊が顔を出す。あまりにも唐突な事なので、瑠璃菊も驚いて更紗から離れて数歩さがるのだった。そんな瑠璃菊を見て、乱菊は微笑むと優しい瞳で瑠璃菊の肩に手を置くのだった。瑠璃菊も先程の乱菊を見たからだろう、既に抵抗は出来ないとばかりに、すっかり涙目になっていた。そんな瑠璃菊に乱菊は言うのだった。

「あらあら、ごめんね。でもね、最初にこれをやっておけば、今後は私に対して口答えしてこないから、だから大抵の場合はやる事が多いの。まあ、ここで部活と称して働くためのテストって言えるかな」

「……あの〜」

「どうしたの?」

「何というか……突っ込むところが多すぎて突っ込みきれません。一つずつ突っ込んで行って良いですか?」

「却下」

 あ〜、やっぱり親子なんですね〜。会話から、そんな事を思ってしまった瑠璃菊。まあ、それも仕方ないだろう。なにしろ、乱菊は備前姉妹どころか、それ以上の物を持っている事を瑠璃菊は既に肌で感じていたのだから。

 そんな乱菊に対して瑠璃菊は大きく溜息を付いた。それを見て満足げに頷く乱菊。やはり、瑠璃菊の溜息が降参を示している事を乱菊はしっかりと汲み取ったようだ。それから乱菊は瑠璃菊の両肩をしっかりと掴み、自分の方を向かせる。それから乱菊はじっと瑠璃菊の顔を見詰めるのだった。

 唐突な乱菊の沈黙な視線に瑠璃菊も少しだけ不安げな表情をする。助けを求めるために桜華や更紗達が居るところに視線を向けたいのだが、乱菊の視線がそれを許さなかった。

 それは最早、沈黙の脅迫と言っても良いぐらいに黙って見詰められる瑠璃菊。そんな瑠璃菊が声を上げるかと悩んでいると、突如として乱菊は瑠璃菊を解放すると背を向けて、袂からメモ帳を取り出して書いた事を声に出しながらシャーペンを走らせるのだった。

「えっと、周防瑠璃菊。苦手なものは足の多い昆虫、または生物類。それと同じぐらいに爬虫類も苦手っと」

「って! 何で一発で人の弱点を見抜いているんですかっ!」

 瑠璃菊の反応を見て分かるとおりに、どうやら当たっているようだ。いきなりの事に突っ込みを入れてしまった瑠璃菊。そんな瑠璃菊に更紗だけではなく、備前姉妹も優しく瑠璃菊の肩と頭に手を置くのだった。ちなみに頭に手を置いたのは桜華である。

 そんな桜華達が順番に口を開く。

「ウチの母さんは一発で相手の弱点を貫く眼光を持ってるのよ。だから人の弱点を見抜く、という点では、ウチの母さんに敵う人なんていないでしょうね」

「何をサラリと凄い事を言ってるんですかっ! というか、人の弱点を見抜くってっ! 既に達人技以上に達人芸を披露しているものじゃないですかっ!」

「瑠璃、そこは桜姉の言葉をしっかりと胸に刻んで置くことね。一番怖いのは……ごめん、これ以上は私の口からは……」

「って! 桃華さんも怖い事をもったいつけるような言い方をするんですかっ!」

「これも運命なのよ。諦めなさい、瑠璃」

「更紗さん。何か……悟りの境地に至ってしまった目をしてますよ」

 三人から、それぞれ慰めの言葉? を受け取った瑠璃菊は、それぞれに反応を返すと、いつも間にか乱菊の姿は消えており、瑠璃菊が首を傾げてると乱菊は一人の巫女を連れて戻ってきた。それから乱菊は、その巫女を瑠璃菊に紹介するかのように瑠璃菊にも前に出るように手招きすると、瑠璃菊は恐る恐る前に出ると、乱菊はあっさりと連れてきた巫女を紹介するのだった。

「この子が、ウチで巫女頭をやってもらってる、因幡蛍(いなばほたる)ちゃんよ。それじゃあ、蛍ちゃん、この子が新しく入った周防瑠璃菊ちゃん。めんどいから瑠璃ちゃんって呼んで良いわよ。それじゃあ、瑠璃ちゃん、後は蛍ちゃんから教えてもらってね。それじゃあ、蛍ちゃんもお願いね」

「は〜い、分かりました〜」

 乱菊の言葉にゆったりとした返事を返す蛍。それから乱菊は瑠璃菊を蛍に任せ、自分は桜華達に早く着替えるように言ってから自分の席へと戻り。桜華達も着替えるために返事をした後に、めんどくさそうに社務所の奥へと向かって行くのだった。

 その途中で更紗が「頑張ってね」と声を掛けてきたので、瑠璃菊も、ここが踏ん張り所だと思ったのだろう。更紗に笑顔で頷くと蛍に視線を戻した。それから瑠璃菊は蛍に向かって、一回大きく頭を下げると、大きな声ではっきりと言うのだった。

「あの、蛍さん。沢山、迷惑を掛けると思いますけど、これから、よろしくお願いします」

「は〜い、こちらこそ、よろしくね〜」

 相変わらずゆったりとした口調で言葉を返してきた蛍はニコニコと笑顔を瑠璃菊に向けていた。そんな蛍の態度に桜華達には決してないものを見たのだろう、瑠璃菊はホッと一安心する。だが、それは瑠璃菊が知らないだけであった。この蛍が持っている、真の資質を。

そして、瑠璃菊はすぐに蛍が持っている資質を目の当たりにし、悲惨な目に遭う事を……未だに知る由も無かったのだ。

 

 

 

 

 

後書き

 

 え〜、そんな訳で、相変わらず気まぐれで更新をし続ける、夏炉冬扇の第六話でした〜。いやはや、それにしても……まとめるのって難しい。まあ、今更なんだけどね。なんというか、予定ではもう少し話が進む予定だったんだけどね〜。それにページ数も多くなってきたので、最後の方ではワンシーンぐらいをカット、という形となりました〜。

 そんな訳で、いつもの夏炉冬扇よりも長くなったかな〜。まあ、平均よりは長くなってしまったと思います。ん〜、私的には、ここまで長くするつもりは無かったんだけどね……書いてると……ついね。

 まあ、ページ数に関しては、これぐらいにしておきましょうか。そんな訳で、今回は新キャラが二人も登場ですね。一人目は桜華と桃華の母親である乱菊。そして二人目は蛍ですね。そんな二人の新キャラも登場させて、明らかに続きが気になりそうな展開ではありますが……次の更新がいつになるのかは、相変わらず気まぐれなので、そこはご了承くださいな。

 まあ、断罪の日 〜咎〜 が完成したから、こっちに力を入れても良いんだけどね〜。それだと……投稿用の小説が書けなくなってしまう。そんな訳で、これで飯を食って行くためにも、投稿用の小説を書かないといけないのですよ。いつかはプロになって、一人前の物書きになりたいですからね〜。

 という事で、夏炉冬扇を読んでもらっている、読者には申し訳ないけど、相変わらずの気まぐれ更新という事をご了承くださいな。というか、さすがにこれ以上は無理っ!! それだけの時間が取れるかっ!! というか、これで金を取りたいぐらいですよ、ほんとにっ!!!! けど……まあ、私自身の腕が、まだそこまで行ってないのかな〜。とも思える部分が多々ありますからね〜。もうしばらくは勉強ですね〜。

 そんな訳で、話がまとまったと思われるので、そろそろ締めたいと思います。

 以上、寒さには強いはずなのに、今年は思いっきり弱くなっているから、何かあるんじゃないかと、少し身体の心配をしてしまった葵夢幻でした〜。

 

夏炉冬扇
第六話
葵夢幻