1999年 冬季山行 山行記

筆者 M・Y (2年生)

12月23日(木)

 山行当日、天気は晴れ。T・Nは体調が悪く参加出来ないため、装備を彼のお父さんが高尾駅まで持ってきて下さった。全員が集合した後、装備の内容を変更した。

 高尾駅から河口湖駅への移動は全て定刻通りだった。河口湖駅から西湖レイクサイドキャンプ場までタクシーで移動した。キャンプ場は水道に加えて清潔で暖かいトイレがある至れり尽せりの場所だった。キャンプ場到着後、テントの設営に取りかかった。場所は風をしのぐために、まばらではあったが、林の中に決めた。まもなくジャンボエスパース本体の袋にライトエスパース本体を誤って入れてきた事に気づいた。ジャンボエスパースのポールで代用しようと試みたが無理だった。そこでコテージヘ宿泊することを決め、受付に向かった。キャンプ場の方に事情を説明したところテントを貸して下さった。テントの設営まで手伝っていただき、急場をしのいだ。

 夕食の調理はテントの外で行ったため寒かった。キャンプ用品を撮影に来ていた方から撮影用に使った鶏の丸焼きをいただいた。温かいシチューに加えて豪華な夕食になった。テントの件やチキンの件など、人の親切に感謝しなければいけない山行だった。それと同時にテントの件や野外での調理の件など、自分達の不注意を反省しなければいけない山行でもあった。翌日は4時起床、6時出発に決まった。その晩はとても寒く、なかなか寝つけなかった。



12月24日(金)


 山行2日日、天気は晴れ。起床後、朝食の調理に取りかかった。雑炊に使う飯は前日炊いてあった。前回の山行の反省から飯は少なめに炊いた。また朝になって、みんなの食欲が無かったので雑炊に餅を入れない事にした。朝食後、撤収を行い出発した。出発は予定の6時を20分ほど回った6時22分だった。テントの中での調理と朝の寒さという2つの不便によつて、行動に俊敏さを欠いてしまった。

 歩行開始1本目、オーバーペースになることを見越して意識的にペースを落として歩いた。F先生の方から一般道ではもっとペースを上げても良いという指摘を受けた。根場までペースを上げて歩行した。根場到着後、根場から登山道入り口にかけての道を解説した、アルペンガイドのコピーを忘れた事に気づいた。N・Nからコピーを借りた。入り組んだ道をしばらく歩いて、登山道入り口に到着した。エアリアマップ無しではとても登山道入り口まで辿り着けなかったと思う。重大なミスだった。入り口付近で休憩をとった。

 歩行2本目からは再び意識的にローペースで歩いた。乏しい経験からいってもローペースすぎるということにはならないだろうと考えた。3本目の歩行に入って20分ほどで鍵掛峠に到着し、尾根に上がった。思っていたよりも早い到着だった。鍵掛峠から王岳までは高低差の少ない道のりだった。富士山の眺めも良く気分の良い歩行になった。4本目の歩行で王岳山頂に到着した。ここで、昼食を取る事にした。パンにソーセージではなく、茹でたウインナーをはさんだ。のちょっとしたこだわりは昼食をおいしいものにしたと思う。

 昼食後、出発。横沢頭を経て五湖山に到着した。五湖山からは進行方向左側に精進湖、富士山を眺望でき、とても眺めの良い場所だった。五湖山山頂を少し下った付近で写真撮影を兼ねて、休憩をとった。今回の山行ではルートの要所要所で休憩をとらず、中途半端な場所で休憩をとったために、結果的に1回の歩行時間が毎回まちまちになってしまった。

 五湖山を過ぎた辺りから道は下る一方になった。帰りのバスまでの時間を確認したところ、十分に余裕があった。そこで極力ローペースの歩行を心がけた。最終目的地の精進湖が眼下に見えていたせいか、女坂峠を経て精進湖バス停までは比較的すんなり下ることが出来た。

 精進湖バス停到着は14時33分で、バスまで50分ほど余裕があった。全体的に、良く言って、のんびりした山行だった。バス停で解散式を行った


《「稜線」第22号(2000年度)所載》

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