1995年 秋季第2回山行 山行記
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【A隊:ヨコスズ尾根から】 筆者 K・S (1年生)
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11月12日(日) 快晴
11月12日の朝、3:50くらいに目が覚めた。横を見ると、同じテントのNとKはすでにシュラフをたたむ準備をしていて、僕も急いでシュラフをたたんだ。朝早いのと、昨晩あまり眠れなかったこともあって、まだ完全には目が覚めていなかった。
それにしても、夜は寒かった。下着、Tシャツ、シャツ、トレーナー、セータと6枚も着込んでシュラフに入っていたにもかかわらず、それでもまだ寒さを防ぎ切れなかった。昨晩あまりよく眠れなかったのは、この寒さのためだ。
朝食の準備はスタードームの人がやってくれることになっていたので、シュラフをたたみ、荷物の整理をした後は何も仕事がなくなり、3人でしゃべりながら過ごした。そうこうしているうちに、朝食の準備ができ、食事を取りに行った。メニューは力うどん。もちが入っていたためか、汁がどろっとしていたが、味は結構よかった。
氷川キャンプ場を6:00ちょっと過ぎに出発し、奥多摩駅からはバスに乗り、終点である東日原に着いたのは6:57だった。トイレや着替えなどを済ませ、10分後に出発した。
いつものことだが、やはり登りはじめが一番つらい。歩き始めてから10数分で体が熱くなり、息も切れてきた。トレーナーを脱ぎ、涼しい格好になると、また山道を歩き始める。正直言って、たかだか1400mくらいの山だから、行程は長くても、登りは大したことないだろうと思っていた。しかし、最初の1本の登りは意外ときつく、一杯水までの3時間、ずっとこれぐらいの角度の道を登っていくのかと思うと、少し気が滅入った。
歩き始めてから大体50分くらい経った7:50に、1回目の休憩を取った。下着とTシャツが汗で濡れていて、そこに風が吹いてくるので、とても寒かった。M先生がトランシーバーの交信をして、その3分後に出発した。
2本目は、1本目と全く違い、楽だった。高低差もあまりなく、みんなで話しながら歩き、さながらハイキングのようなものだった。2度目の休憩を8:55に取った後の3本目も、2本目と同じく楽で、天気もよく、景色もきれいだった。
蕎麦粒山の頂上に着いたのは10:45だった。B隊よりも遅く着くだろうと思っていたが、頂上で長めの休憩が取れたのはうれしかった。
B隊が到着した後、昼食を摂り、山を下る。僕は下りが苦手で、いつも転んだり、足をくじいたりする。おまけに、歩く速さも遅いので、前の人と間があいてしまう。しかし、今回も、先頭のペースがめちゃくちゃ速いときは離されたが、以前と比べるとそれもいくらか減り、また足をくじくことも少なかった。
下りで通ったのは、新歓山行のとき通った道だったが、きつい下りもなく、道も歩きやすかった。そのため、足をくじく回数が少なかったのかもしれない。
今回の山行では初めて「寒さ」を味わった。11月であれだけ寒かったのだから、1月の山行のときはもっと寒い。そのために、防寒の工夫を考えておかなくてはいけない。また、下りでの弱さを克服するため、足に重りをつけ、足腰を強くしておこうと思う。
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【B隊:鳥屋戸尾根から】 筆者 K・O (1年生)
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11月12日(日) 快晴
季節はもう晩秋に入り、そろそろ布団も厚くなる、そんな季節です。今回の山行で一番印象に残ったのは、まるで山全体が染まったような紅葉……ではなく、かなりきつい登りです。
さて、もう朝晩もすっかり冷えこみ、今年の木枯らし1号が吹いた11月11日、僕らはともに学院登山系部活動である徒歩部と同じ氷川キャンプ場にテントを張ったわけです。氷川キャンプ場に前回泊まったときは、花火をやるどこかの人やホテルのカラオケなど聞こえてきて眠るのは大変でしたが、今回は静かでよく眠れました。(後になってわかったことですが、寒くてなかなか眠れない人もいたそうです。)
12日の朝、食事作りの手際が悪かったため、出発までにだいぶ時間がかかってしまいましたが、予定より起床時間を早めておいたため、バスには間に合いました。
今回、B隊は本来ガイドブックにない道を通るため、僕は道の状況などが少々気にかかっていたのですが、時折、多少不確実な目印が見えるぐらいで、よく整備された道でした。冒頭に書いたように、今の時期は山は紅葉が名物だろうと僕は勝手に解釈していましたが、杉の木が多くあったため、それほど紅葉した木は見当たらず、もうすでに落ちた葉なども多く、僕は見事に予想を外しました。
2回目の休憩が終わった後、しばらく歩くと落葉の積もった急な坂が現れました。この坂は本当に長く、結構きつかったのですが、それまで経験のない道で、下手をすると動きが取れなくなったり、少し下に滑り落ちそうになる、スリルのある一風変わった面白い道でした。
このような坂は、きつくて嫌なところもありますが、ダラダラ歩くより迫力があって、頭を使い、神経を集中する楽しさもあります。結局、かなりの時間を費やしましたが、気合を入れるいい所だったと思います。
この坂の後、右手に川苔山が見える林の中の道を抜けると、彼方に蕎麦粒山が見えます。1268mの標高点付近で、A隊からあと30分程で頂上に着くだろうというトランシーバーの通信があったので、A隊の方がB隊より先に着くと思えました。
案の定、頂上にはA隊の方が早く着いていましたが、B隊の人はかなり疲れているのが見えました。
下りは楽だったので、それほど印象に残っていません。
集中登山は違う道から登るため疲れの度合いに差がありますが、それがまた面白いところだと思えます。
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《「稜線」第17号(1995年度)所載》
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