1995年 秋季第1回山行 山行記
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筆者 K・O (1年生)
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10月14日(土) 快晴
「早く、早く。」「何か落ちたぞ。拾って入れ。」「ふう、何とか間に合ったな。」「ちよっと危なかったぞ。こりやあ、反省会だな。」「あっ。お前の落としたのを拾ってくれた人、乗れなかったみたいだぞ。」「いや、あれは最初から乗る気はなかったみたいだよ。」
12:59発の西武新宿線に乗る際に、上石神井駅で交わされた会話である。
10月14日に、我々早大学院ワンゲルは小金沢連嶺へと出発した。いきなり電車に乗り遅れそうになるハプニングもあったものの、気を取り直して、意気揚々と(?)順調に旅は進んでいく。
福ちゃん荘では、テントの組み立ても素早くでき、晩御飯も美味しくでき、睡眠時間も長く取れそうだったので、全員かなり喜んでぐっすり眠れる、はずだったのに、隣のテントが余りにうるさく、よく眠れなかった人もいたらしい。
10月15日(日) 晴れ
翌朝、まずお茶漬けの作り方にミスがあって時間をロスし、6:00に出発を予定していたのを多少オーバーしてしまった。
幸いにもこの日も天気がよく、出発してすぐの所から美しい富士山を眺めることができた。今思い起こしてみると、まったくこのコースは幾度となく美しい富士山を眺めることができ、それだけでいいコースだと思われる。歩きはじめてから最初の休憩(大菩薩峠)までの道はよく憶えていない。その間に喘息になってしまい、よくまわりを見られなかったからだ。
大菩薩峠に着くと、途中まで見えていた富士が山陰に隠れてしまい、残念ながら見られない。また、麓の方にダムを建設していて、せっかくの景色を壊している。が、ここもとても眺めがよく、はるかに数々の山々が眺められた。
この季節の山は、紅葉になり始めのため、うす赤や黄色、まだ緑色の葉などがとてもきれいで、特に下りの時にまわりを見渡すと青い空や雪をかぶった富士山とのコントラストが素晴らしかった。
今回の山行は笹道がとても多く、道が見づらいので、迷いそうだ。先頭のTは笹をかきわけて前に進み、なおかつ木の根や石などで転ばないようにしながら道をさがしていかなければならないので、大変だったのではないだろうか。さらに、後から思ったのだが、笹道を歩く時には半袖だと笹の葉で腕が擦れて後で赤くなるので、長袖を着るべきであろう。
さて、牛奥ノ雁ヶ腹摺山で昼食をとった僕等は、予定出発時刻を少々遅れて出発した。今回の山行は登りは大したことはなく、登り下りがあって、最後に車道を歩くという、割合ハイキング的(?)なコースだった。
部員の中には(僕もだが)、どちらかというと下りの方が苦手の人が多い。なぜかというと、下りの場合、前の人と後ろの人の速度の差が激しく、走ったりしなければならないからだ。この日は僕は後ろの方だったので走ることが多く、一度はバランスを崩して笹やぶの中に落っこちてしまった。
湯ノ択峠にたどり着いた頃は、全員にかなり疲労の色が見えていた。今回、水を使い過ぎて、残りは予備の水ぐらいだったので、一応、念のためここで水を汲んでくることになった。水を汲みに行く途中で整備された道があったので、もう大分麓に近づいているのがわかった。
そこから歩いて数十分、ついに車道に出た。が、ここからがまた長く、また下りで足が痛くなっているところへアスファルトが足の裏を打つ。やはり山行の、特に帰りでは、舗装された道は歩かない方がいい。そんなことを思いつつバスに乗り、今回の山行は無事終了したのだった。
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《「稜線」第17号(1995年度)所載》
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