1995年 1年生山行 山行記

筆者 T・K (1年生)

1995年7月20日(木) 〈1日目〉

 7月20日、夏休み初日、6月に行われるはずが雨で延期となっていた1年生山行が行われる日である。今回の山行の目的は、夏合宿の前であるということと2学期からは上級生がいなくなってしまうということから、登山経験の浅い1年生にもう少し経験を積ませ、信頼関係も深めようということであった。

 しかし、今回は集合の時点からトラブルがあった。電車が来ても部員が全員そろわなかったのである。何とか出発前には全員そろったから良かったが、これは今後の反省材料である。

 電車には途中2名の部員とF先生が合流し、新松田駅に到着。バスに乗り換え大滝キャンプ場へ行った。平日であったせいか、前回の山行とは違って随分すいていた。

 川で少し遊んだ後、夕食をとり、翌日は早いので、午後7時30分には消灯となった。



1995年7月21日(金) 〈2日目〉

 21日。この日は午前2時という今までには経験したこともない時間に起床した。外はまだ真っ暗で、ヘッドランプなしには行動できなかった。そんな中で朝食と済ませ、テントをたたみ、撤収する時間になって雨が降ってきた。暗く、しかも雨が降っているという最悪の状態の中で、何とかテントをたたんだ。

 4時過ぎ、出発の準備も整い、僕たちはキャンプ場を出て西丹沢自然教室へ向かった。この間はザックをしょって歩いたので、1ヶ月間の運動不足も重なってか、自然教室に着いた頃にはかなりバテてしまった。ここにザックを置き、サブザックに切り換えて、檜洞丸を目指した。

 4、50分経つとゴーラ沢出合に着き、ここでポリタンクに水をくんだ。そして、再び歩き出した。しかし、ここからの道はとても急で、サブザック行動でもかなりきつく、ザック行動だったら一体どうなっていたのだろうかと何度も考えてしまった。

 2、3回休憩を取りながら、午前8時半頃ようやく檜洞丸の山頂にたどりついた。ここでの眺めはあまりよくなかったが、ここから800メートル下の地点での景色は雲海がとても幻想的で感動した。時刻は8時半だったが、朝食も早かったので、ここで昼食をとった。そして、下山し始めようとした時に、雨が降り出してきた。登りではF先生がトップで歩いてくださったが、下りは1年生の中から3人(T、N、O)が交代でトップになった。

 この下りは、雨で、しかも岩が多く、大変滑りやすかったが、大きな怪我もなく、無事下山することができた。

 再び西丹沢自然教室に戻り、ザックをまとめた後、午後2時発のバスに乗り、新松田駅に到着、解散となった。

 今回の山行は、1年生のみでの行動や、朝(?)暗い中での行動、雨の中での撤収や下山など、多くの新しい経験をすることができた。また、その中から色々と反省材料も出てきて、これらは今後の山行、合宿で生かされると思う。


《「稜線」第17号(1995年度)所載》

大滝キャンプ場にて 檜洞丸山頂


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