2025年 秋季第2回山行 山行記

筆者 K・M (2年生)

11月8日(土) 曇り

 今回の山行は以前からわかっていた者や直前の者も含めて部員3人が不参加となり、団装の再配分で初めから少し慌ただしいものとなった。

 それによって、当日の授業終了後に部室を開けて装備の確認を行ったため、集合時間を3分ほど過ぎて上石神井駅に集まった。幸いにも、当初予定していた13:18発の列車には乗ることができたので、その日の行動には特に支障はきたすことはなかった。その後は、多少の電車遅延もあったが、乗り換えの際に予定より1本早い列車に乗れたことで、川井キャンプ場には15分遅れほどで到着することができた。

 キャンプ場に着いてテント設営を行ったが、この時、6・7人用テントのフライを4・5人用テントのものと間違えて持ってきてしまっていた。事前準備の時、フライが間違っていないかの一応の確認は行ったつもりであったが、フライの大きさの確認が足りていなかったようである。今回は4・5人用テントに6・7人用フライを無理やり被せることで解決はしたが、事前準備時のチェックの大切さを改めて学んだ。

 夕食は16時半から作り始めた。今回の夕食は今までの牛丼をベースとして、豚肉を使った生姜焼き丼を作った。調理工程としては、玉ねぎと豚肉を炒めたところへ調味液を入れるだけという単純なものであり、実際30分で調理を終了することができた。

 ミーティングにおいて、翌日の天気予報が優れないことから、当初の大岳山から白倉へ下山するルートから、上養沢に下山するルートにコースが変更された。これは、白倉へ下るルートは道が急であり、また、白倉バス停において雨宿りができない可能性を考慮しての判断であった。

 夕食が予定よりも早く終わったため、ミーティングの終了も就寝の1時間半前となり、予定されていた就寝時刻の19時半よりも早く眠ることができた。



11月9日(日) 曇り時々雨

 3時半に起床し、朝食の調理を開始した。今回の朝食はインスタントスープとロールパンであり、お湯を沸かすだけでほとんど完成してしまうため、食事開始までに12分しかかからなかった。

 朝食の片づけをしていると、外では雨が降ったり止んだりを繰り返しており、雨が一旦止んだタイミングで速やかにテントを撤収することにした。しかしながら、テントの片づけを始めたところ、テントの収納袋を部員がどこかへ仕舞ってしまい、少々撤収に時間を要した。

 26分かけてテントを撤収した後、準備体操をして、川井駅へと向かった。予定通り、5:44発の列車に乗り、5:59に奥多摩駅に到着した。下車後のホームで先生と合流した後、バス停に向かった。特に遅延もなく、バスは6:44に境橋に到着し、我々は準備を済ませた後、林道を登り始めた。

 途中、栃寄沢に沿って登る登山道の分岐があったが、立ち入り禁止となっていたため、そのまま林道を登っていった。

 3回目の休憩の際、あと7分で御前山避難小屋に到着するという地点で休憩を取ってしまったため、もっと休憩時に地図を読み込んで、自分が歩くルートをよく理解しておきたいと思った。

 今回の山行では部員の1人が履き慣れていない登山靴を履いていたため、登りで足を痛めてしまい、ペースを途中から落としている。しかしながら、結果としてコースタイムよりマイナス20分で御前山山頂に着くことができ、山頂で写真撮影の小休憩を取った。

 休憩中に、先生方からの提案で、鋸山から鋸尾根を下るエスケープルートを採ることを決めた。その理由としては、午後の悪天候の予報、歩行速度があまり速くなく、上養沢発のバスに間に合うかが不確実であることなどが挙げられる。

 鞘口山を通過した後、11:38から12:00まで昼休憩を取った。この時の休憩場所も少し先に大ダワがあるという地点であり、大ダワにはお手洗いもあったので、もう少し上手く休憩場所を決めたいと思った。

 昼食はコッペパン1.5本であった。前回の秋1山行の昼食の量が非常に多かったため、今回は少なめの量にしたのだが、反省会で先生から朝食と昼食の量が少なかったとの意見をいただいたので、次回の山行では適量を計画できるようにしたい。

 昼休憩後、大ダワを通過して、12:31に鋸山山頂に到着した。この時、先生を後に置いていく形で山頂に着いたのだが、先生は山頂を経由せずに、先に奥多摩駅へ向かったため、我々はお互いを見失うこととなった。

 鋸山を下る最中、強い風が尾根上を吹いており、特に岩場のような地点もあったため、注意しながら下っていった。

 13:06に最後の休憩を取った。この最後の休憩は部員たちの体力も考慮した上での判断ではあったが、その後、奥多摩駅まで1時間25分かけて下ることになったので、今になってみると、最後の休憩をもう少し遅らせておくべきだったのではないかと思う。

 14:20に愛宕神社に着き、石段を注意しながら下った後、14:41に奥多摩駅に到着した。この時に先生とも合流し、解散式を行った。

 今回の山行の反省として、事前準備をより丁寧に行う必要性を感じた。次回以降は装備やルート確認をより入念に行い、より良い山行にしていけたらと思う。


《「稜線」第47号(2026年度)所載》




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