2025年 秋季第1回山行 山行記
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筆者 Y・Y (2年生)
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10月18日(土) 曇り
前日に見た天気予報では2日目よりも1日目の方が不安定だったが、集合時には曇りで、過ごしやすい気温だった。特急「かいじ」に乗車する関係で普段よりも早い集合だったが、誰も遅刻しなかった。
国分寺に着いたときに中央線が5分ほど遅延していたが、そのおかげで遅れてきた中央特快に乗ることができた。特急「かいじ」の座席はWが部員全員分をまとめてとってくれたため、夏合宿とは違い、部員はまとまって座ることができた。
塩山駅に着いたところで、今回同行してくれるワンゲルOBのAさんと合流した。その後、前日にSが予約したタクシーに乗り、福ちゃん荘に向かった。
福ちゃん荘の受付時に、テント代+500円以上の買い物が絶対ということを知り、全員から不満が漏れていたが、2種類の缶バッジを買った。
テント設営後はAさんによる熊に遭遇した時の対処法や熊スプレーの使い方のレクチャーをしてもらった。カナダでは日本と比べて熊に非常に注意を払っていることが分かった。食事の場所と眠る場所は100m以上離すことが常識だったり、カナダの熊は熊鈴をノイズとして認識しないという研究結果が出ていたりするなど多くのことを学んだ。
熊スプレーは非常に威力が強いが、射程が10mとあまり長くはなく、撃ちっぱなしにしているとものの10秒ほどでなくなってしまうことも知ることができた。
テントの張り方に関してもアドバイスをいただいた。ペグの役割を教えてもらうことで居住性を向上させることができた。これからは靴を直接テント内に入れることがなくなると思う。炊飯の面でも、硬いご飯を柔らかくする方法を教えていただいた。
ミーティングの際には、2日目の天気や休憩場所などを入念に確認した。
10月19日(日) 曇り時々雨
4時に起床し、6・7人用テント内で朝食の準備をした。紅ショウガや刻み、葱などのトッピングを持ってきた部員がいたため、不評だった棒ラーメンを美味しく頂くことができた。
朝食が終わり次第、テントごとに片付けを始めたため、撤収開始時刻にはずれが生じたが、いつもと変わらないペースで撤収することができた。
1本目はCLのペース配分が完璧だったおかげで、疲れをあまり感じずに大菩薩嶺までたどり着けた。途中、富士山が見られるスポットが続いており、見渡しがよかった。
大菩薩峠では木に囲まれた中で記念撮影をした。
賽の河原の笹原で休憩をとった際に、Aさんによるテストが行われた。地図を見て、現在位置を説明するというものだった。なんとなくの理由で答えている部員が多く、休憩時に地図を見る習慣をつけようと思った。
湯ノ沢峠から湯ノ沢峠登山口までは、沢や小川を渡ることが多く、ビニールテープを見逃した時もあったが、CLを中心に一時停止を挟みながら、特に迷うことなく下山できた。
やまと天目山温泉バス停では到着後すぐにバスが来たため、入浴することができなかった。その後、甲斐大和駅で解散式を行った。
今回の山行ではAさんから多くのことを学んだ。次の山行では、これまではなんとなく行っていたことを、その理由を理解した上で行うことができるようになれたら良いと思う。
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《「稜線」第47号(2026年度)所載》
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