2025年 6月山行 山行記
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筆者 Y・W (2年生)
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6月7日(土) 曇りのち小雨
今回の山行は、2年生が2人が体調不良で参加できなくなり、7人でのスタートとなった。
集合時間通りに集まり、上石神井を出発。予定より早めに川井キャンプ場に到着した。
ここまでは何の問題もなかったが、設営が開始した後しばらくしてあることに気づいた。テントポールの長さが4・5人用のテントに合わず、テントが立ち上がらないのだ。直前の人数変更でテントの種類を変更してしまったせいで、準備がおろそかになっていたのだろう。そのため、本来3つのはずのテントが2つになってしまい、やむを得ず、教員用のテントに部員2人を移動させて対応した。
今回は何とかなったものの、このミスを夏合宿などの長期の山行でしていたら、取り返しのつかないことになっていただろう。山行前の準備、特に団体装備に関しては、もっと入念にチェックし、今後このようなことがないようにしたい。
こうした手違いがあり、小雨も降っていたものの、設営は20分で完了し、休憩を挟んで、調理を開始した。今回の調理は2年生を中心に行ってみたが、特に問題なく牛丼を作ることができた。
片付けた後はミーティングを行った。テントの大きなミスを反省し、今後このようなミスをなくそうと心に誓った。
19時30に就寝。
6月8日(日) 小雨のち曇り
3時半に起床し、朝食を作り始めた。先生のテントで寝ていた、私含めた2年生2人は先生に起こされるまで寝ていたので、今後は気を付けたい。
朝食のチキンラーメンは問題なくできたが、そもそも朝に食べるにしては、油が多く重いため、もう少し良い朝食を検討したい。
小雨が降っていたが、手際よく撤収作業をし、4時55分に撤収を終え、川井駅へ向かった。ここで、2年生が1人がおなかの不調を訴えていたことからも、朝にラーメンのメニューは間違っていることがわかる。
予定通りの電車に乗り、奥多摩駅でバスに乗り変えて、東日原に6時56分に到着した。いよいよ山行開始だ。
1本目は、延々と登りが続く、最初にしてはきついコースだった。しかし、それにしてはCLのペースが早かったので、先生が後ろから何度も「ペースを落とせ」と声をかけていた。
やっとの思いで1回目の休憩に入ると、1年生のSが体調不良を訴え、リタイアすることになり、M先生とともに来た道を下山していった。やはりあのペースは山行2回目の1年生にはつらいものがあったと思う。6月山行の1本目は一昨年もリタイア者が出ている。中間テスト真っ只中で、疲れもたまっている中での50分の登りはなかなかにキツイ。6月山行の1本目は魔境なのかもしれない。
2本目に入ると、先ほどのきつい登りが?のように平坦な道が続き、そのまま3本目の一杯水避難小屋までは特に疲れることもなく進めた。
4本目に入り、蕎麦粒山の山頂に近くなると、登りは急になったが、そのまま登り切り、蕎麦粒山の山頂にたどり着いた。
山頂では昼食を食べ、景色を楽しんだ。景色はあまり良くないと聞いていた割には、木々が少なく開けていて、そこそこの眺望を楽しめた。しかし、虫がとても多く、不快感にたえられず、早く山頂を離れたいと思ってしまった。
下りに入ったが、川苔山を目指すため、そこそこ激しい登り下りを繰り返すことになった。
1時間半ほど進んだ先で川苔山の山頂が見えた。そして、そこではとある人影が、こちらに手を振ってきている。1本目でリタイアしたSとともに下山したM先生が、逆から登り直して、川苔山の山頂で我々の到着を待っていたのである。思わぬ再会にテンションが上がった我々は、集合写真を撮ったのち、最後の下りに入った。
ここから、ひたすら下りが続いた。今回のコースは、歩行時間が前回の新歓山行に比べて2時間以上長く、疲れもたまっていたせいか、最後はみんな疲れている様子だったが、何とか何事もなく下山し、16時20分に鳩ノ巣駅に到着した。
9時間15分という長丁場を歩き切った達成感はとても大きく、一段とレベルアップできたような気がした。
解散式では、ペース配分のミスで脱落者を出してしまったことを反省した。また、下りでは滑ったり、落石をしたりなどがほとんどなく、前回の山行の反省がしっかりと活かせていたので、良かったと思う。
ここからは、7月山行、夏合宿とまさに「山場」となる。今回の反省を生かして、良い山行にしたい。
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《「稜線」第46号(2025年度)所載》
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