2024年 新歓山行 山行記
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筆者 R・E (2年生)
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5月11日 (土) 晴れ
2024年度のワンダーフォーゲル部には新しく3人の部員が入ってきた。全員仲が良く、良い雰囲気で山行が行えそうだなと思った。
初めての山行で、全員が上石神井駅に集合したのが13時2分であった。13時集合が予定だったのであるが、少し遅れてしまった者がいたため、このような気の緩みは次回以降への反省事項として挙げられるであろう。
電車上のトラブルは特になく、川井駅に着いた。川井駅に着いた時、1年生の全員が見慣れぬ景色に驚き、きれいだなと言っているのを見て、山行を楽しんでいるのが伺えた。明日の天気もよさそうであり、特に何事もなくこの山行を遂行できそうなことを良いと思えた。
テント場についてからは、テントを急いで張るという作業に移った。テントの設営で大きなミスがあることはなかったが、少し指示が足りないとのアドバイスを受け、次回以降の糧にしていこうと決意した。
少しゆったりした後に夕食のカレーを作り始めた。カレー作りでは特に問題はなかったが、1年生が少し炊事に集中していないとの注意を受けていたので、これもまた反省点であると思った。
おいしくカレーを食べ終わった後は、みんなでミーティングを行った。ミーティングで出た反省点のほとんどがテントや食事等の技術面以外のものであったため、そこさえ直せばよいパーティーになりそうだと嬉しく思った。
19時半に就寝。
5月12日 (日) 晴れ
朝の3時半に起き、急いで朝食を作り始めた。ものを探したり、コッヘルを出すのに少し手間取ったりと、1年生が荷物周りに慣れていない部分が見て取れたため、パッキングの練習なども行ってもよいかもしれないと思った。
肝心の朝食は上手にでき、春よりも2年生の実力が上がっていたため、そこは良い点だと言えた。テントの撤収にも特に手間取ることはなく、5時に撤収を全て終わらせることができた。(ワンゲルには、起床から1時間半で朝の撤収までを全て済ますというルールがある。)
川井駅で5時48分の奥多摩行きに予定通りに乗り、6時5分の奥多摩湖に向かうバスにも乗ることができた。奥多摩湖に着いてからは最終準備を始めたのであるが、ここで帽子の忘れ物が発覚した。帽子は山行で熱中症を防ぐものとしてとても大切なものなので、次回からは絶対に忘れないようにしてほしいところだ。
いよいよ山行が始まった。最初のうちはペースを作るのに少し手間取ったが、少しするとうまく作ることができた。最初の1本を終えたタイミングで1年生に疲れ具合を聞いた時に、「疲れた」との反応が多かったため、6月山行以降に備えて練習メニュの改善が必要であると思った。
サス沢山に着いて少し写真をとる時間があったのだが、この時も1年生が綺麗な景色に感嘆しており、これからの山行も楽しむことができそうだと思った。1年生にとっては辛いであろう長い登りを終え、9時半に御前山に着いた。
御前山でパンの昼食をとり、景色を楽しんだ。奥多摩の山々を一望できるこの山は、やはり奥多摩の中でも景色が楽しめるよい山である。1年生はここまでの登りで疲れてはいたものの、しっかり登ってくることができていたため、呑み込みが早く優秀な後輩だと思った。
下りが始まると、1年生はやはり最初は慣れていないようであったが、次第に慣れていき、少し速いペースにもついて来られるようになった。これまでの時点で怪我がないのも、良い点であると思った。(その後も怪我はなかったのであるが。)
鋸山への分岐に着き、トイレに寄ったときに、1年生がなかなか出ずにみんなを待たせてしまった。山行以外のところの問題が浮き彫りになってきたので、反省事項として次回以降気を付けさせようと思った。
鋸尾根を下っていき、最後の愛宕神社の石段のところで、1年生がCLについてきておらず、しかも怖がりながらへっぴり腰になって下っていたので、それを先生にこっぴどく怒られた。急な下りに慣れさせる練習も必要のことが分かった。
14時20分に奥多摩駅に着き、この山行は完遂された。
今回の反省点として、山行以外のところで気が抜けているのが感じられたのと、山行において細かいところが粗削りであったところが挙げられる。このことを反省し、1年生にはもっと成長して、次回の山行で頼もしい姿を見せてほしいものだ。
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《「稜線」第45号(2024年度)所載》
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