2024年 冬季山行 山行記

筆者 H・S (1年生)

 畦ヶ丸――今回登頂予定の山である。元々は秋季山行で予定していた山であったが、諸事情により中止になったため、今回登ることになった。加えて、冬は日没が早いため日帰りで予定していた今回の山行の条件とも上手くマッチしたのも理由の一つである。

12月15日 (日)  晴れ

 朝6時に新宿駅に集合し、6時21分発の小田急線に乗り新松田駅に向かう予定であったが、当日に乗り変えの都合上、日没までに下山できないことが発覚した。そのため一人の部員が間に合わず、その部員抜きで山行を行うことになった。

 新松田駅についてからバスに乗り、大滝橋バス停に8:30に到着。体操など済ませ、8:40に登山を開始した。

 冬であったため多少の積雪は覚悟していたが、連日の好天のお陰で雪は一切なく、快適な山行が約束された。1本目は、日帰りでバックパックが普段より軽かった関係で、コースタイムよりも速く進んだ。途中、登るか直進するかの分かれ道があり、そこで少し止まってしまったが、冷静に遠くを観察し、正しい道で進むことができた。

 9:30から9:40まで休憩を取り、再び歩き始めた。10:10には大滝峠上に到着し、雪でメイクアップした冬の富士山を背に、試験勉強で凝り固まった足で着実に進んでいった。低山ということもあり、眺望が悪かったのが少し惜しかった。10:40に畦ヶ丸避難小屋に到着し、そこで昼食を摂った。11:30まで休憩を取り、少し移動して畦ヶ丸山頂に到着した。

 その後は順調に進んでいき、12:15に3回目の休憩を取った。4本目の途中で、本棚という大きな滝を見た。13:50には西丹沢ビジターセンターに着き、山行は終わった。

 今回の山行での反省点として批判的思考の欠如が考えられた。計画書にある時刻を正しいものとみなして思考停止する姿勢は良いものとは言えない。そういうところを改善していきたい。一方、コースタイムよりもかなり早く下山できたことは、スキルが着実に上がっているという実感につながった。


《「稜線」第46号(2025年度)所載》


 
畦ヶ丸山頂



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