2024年 個人山行・檜洞丸 山行記

筆者 H・M (3年生)

1月14日(日) 快晴

 時間通り小田急線で合流して、新松田に向かう。新松田での乗り換え時間が4分とタイトだったので、急ぎ足で御殿場線に乗り換える。10分ほど電車に揺られて、谷峨駅に着く。谷峨駅で新松田駅から来たビジターセンター行に乗ってビジターセンターを目指す。

 今回は、新松田からバスに乗るよりも谷峨駅まで電車の方が安いため、後者を選択した。冬ということもあり、バスは空席があり、新松田から乗らなくても座れたのは大きかった。

 1時間弱バスに揺られて西丹沢ビジターセンターに着くと、準備をして歩き始める。ビジターセンター周辺も白くなっており、山頂付近の雪に期待が持てる。

 用木沢の出合まで車道を歩き、犬越路に向かって登山道を歩く。前半は一面白い沢沿いを歩いていく。昨年来た時とは完全に別の光景に思えた。後半は急登である。この急登は1時間弱であるが、上が見えないほど長く、精神的にもきついので大変である。

 それを登り終えると犬越路で、そこから見える景色は絶景である。稜線に出たので、とにかく風が強く、寒かった。避難小屋で休憩をしたが、風が防げたので、体が休まった。

 犬越路からは風が強い中を歩いた。稜線歩きはとても気持ちよく、雲一つない天気なので富士山もよく見えた。 

 大室山に向かう道とは違って岩場が多く、鎖場もいくつかあったため、予想よりも時間がかかってしまった。特に核心部の岩場は10メートル弱で高度感があった。また痩せ尾根も多数あり、雪も積もっていたことから、滑らないように神経を研ぎ澄まして歩いた。雪は湿ってなくパウダースノーでさらさらだったので比較的汚れずに済んだ。

 熊沢ノ頭からは岩場もなくなり、丹沢らしい登山道であり、檜洞丸手前の階段はとてもつらかった。

 13時15分と意外と時間が押して山頂に着いたため、昼ご飯を食べ始めるころには山頂は貸し切りになった。毎度のごとくジェットボイルのお湯ノ沸かす早さに驚きながら、温かい食べ物で暖を取る。

 14時前には下山を開始した。南側斜面では雪がほぼ解けていたので、歩きやすかった。テンポよく階段を下りて、黙々と降りていく。よく聞くゴーラ沢の出合を通り、西丹沢ビジターセンターへ向かう。

 半分ぐらいの地点で分岐があり、そのままツツジ新道を進んだが、テント場が見えているものの意外と距離があるなと思いながら、西丹沢ビジターセンターに下り立った。16時半ということで薄暗くなり始めていたが、日没前に下山できてよかったと思う。

 この山行の総括としては、雪があったことでいつもよりも慎重になったことで、いつもよりペースが遅かったように感じた。大室山から加入道山方面よりも幾分コースが難しく、いい経験になったと思う。日帰りでは少しタイトな行程だったので、少しレベルが高い山行になったと思う。

 ツツジ新道を歩いたことで、昨年から行きたかった蛭ヶ岳から檜洞丸への縦走への事前準備ができたと思う。日が長い時期になったら縦走したいと思う。


《「稜線」第45号(2024年度)所載》



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